2019年09月27日
●和文露訳要覧第509回
出題)「悪気はなかったんです」をロシア語にせよ。
1.Я не имел этого ввиду.
2.Я не хотел чтоб так вышло.
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悪意とか悪気をはっきり表現しないとロシア語では通じないと思います。私の答えは、Во мне ведь не было дурного умысла.
У меня не было злого умысла.(悪意はなかったんです)
それとв видуでしょう。
Сделал я это без плохого умысла.
宜しくご指導お願いします。
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出題の日本語は明らかに過去の時制です。完了体過去形を使うと結果の存続のように現在と密接に関係のある過去とも取れますから、過去の時制でしか用いられない不完了体過去形を使うべきです。
Я не имел дурных намерений.
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文法的には問題ないと思いますが、会話的ではないと思います。
よろしくお願いいたします。
Я не имел дурных намерений.
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間違いではないと思いますが、硬いと思います。
Я делал невольно.
Я не имел никакого зол.
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最初の文「うっかり」というのは深く考えずにということでしょうが、少し違うと思います。二つ目の文 У меня нет зла.とすれば、わかります。英語のhaveほどにはиметьは会話では用いられません。それとиметьには俗語でセックスするという意味もあるということを覚えておくとよいでしょう。
Я не хотел вас обидеть.
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ちょっと意味がずれているような気がします。
よろしくお願いします。
У меня не было злого умысла.
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正解です。
コメントありがとうございます。
難しいですね。悪気の無かった行為によるまずい結果が現在続いていればこそ、謝らざるを得ない状況で、完了体だと思ったのですが。
行為の結果の存続というのは、このような場合には該当しないのでしょうか。
前回の投稿は次に訂正します。
Я делал без плохого умысла.
宜しくご指導お願いします。
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結果の存続というのは行為の終了した結果の存続であって、行為によって引き起こされるまずい結果の存続ではありません。「した」という事実があって、それに対して説明しているわけですから、このделалは代動詞のようなもので、私がみなし反復(『和文露訳要覧2-1-6-1項』)と呼んでいる用法です。ご回答でもよいかとは思いますが、этоとか補語を入れた方が自然だと思います。
追記ですが、悪気があったか(было)なかったか、という事実の話なら、現在とは関係のない不完了体と考えられるのですが、何かしでかした結果(сделал)に対する言い訳の言葉ならやはり完了体ではないでしょうか。設問の表現はどちらからでもアプローチできると思いました。
宜しくご指導お願いします。
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この前の私の回答を参照願います。
У меня никаких обид не было.
よろしくお願いします。
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お答えだと、恨み言はなかったとなり、違うと思いますし、複数にする必要もないでしょう。
なるほど。「結果」の存続という意味を誤解していました。
前回投稿は次に訂正します。
Это я делал без плохого умысла.
宜しくご指導お願いします。
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正解です。