2018年05月12日
●和文露訳要覧第355回
ロシア語のアネクドートが好きだが、その中でも特にкаламбур(語呂合わせ、地口)に興味がある。最近 『公共の話法における言語意味論的語呂合わせの生成』Лингвосемиотическая реализация каламбура в публичной речи, Зубкова/Ушкалова, Юго-Западный государственный университет, 2017という論文を読んだ。語呂合わせは新聞(特にスポーツ関係)の見出しにもよく使われるとのことで、具体例を交え解説されているので、外国人にも分かりやすい。ご興味のある方はどうぞ。
出題)「ネストルが1才にもならない時に父が死んだ」をロシア語にせよ。
Пока не Нестору было даже один год, его отец умер.
宜しく御願い致します。
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お答えでは「ネストルでない人(?)が1歳」となっており、出題は「ネストルが1歳にならないうちに」ですから違います。私の答えは、Отец умер, когда Нестору не исполнилось и года.
Отец умер когда Нестору ещё
не исполнилось даже 1 год.
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かなりいいところをいっています。когдаの前にカンマをつけることと、1歳になっていないのですから否定生格を使うべきです。
Отец умер, пока Нестору не исполнился год.
покаも使っているし、「ならない時」はнвかとも思いましたが、ならない間の時間的には一点かと考えсвにしました。よろしくお願いします。
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пока ...не + 完了体というのは「~するまで」ですから、出題の場合はкогдаを使うべきだと思います。
Отец умер раньше, чем Нестор встретил однолетие.
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人が年齢に関し、1周年を迎えるとは言わないでしょう。