2017年08月18日
●和文露訳要覧第257回
パ-ドゥチェヴァПадучева先生のбыть動詞の否定表現に関する基本的な考え方を補足する。
Петя: Почему Вани не было в школе?
Мама: Ваня не был в школе, потому что мы ходили к врачу.
ペーチャ、「どうしてワーニャは学校にいなかったの?」
ママ、「ワーニャは学校に行かなかったの。一緒にお医者さんのところに行って来たからよ」
※ ходили = ушёл и пришёл(往復動作動詞)
最初の文は観察者の視点と呼ばれ、ワーニャが学校にいないという学校にいる何人もが知っていたことを指す。二番目の文にはそれが欠けている。
出題)「幾晩もよく眠れない」をロシア語にせよ。
Даже несколько ночей хорошо не
спится.
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上の文は過去から現在ですから、語義的にも文法的にも無理があるように思います。一般的に幾晩か眠れないものだという文脈(スポーツマンが大会前の)というのなら使えるかもしれませんが、それにしてもспатьсяとはнесколько днейのほうが相性がよいようです。私の答えは、Несколько ночей не доспал.
完了体を使っているので具体的な動作のみならず動作の一括化を示すことができる。
宜しく御願い致します。
1.Много ночей я не могу хорошо спать.
2.По целым ночам мне невозможно хорошо спать.
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幾がついて多数を示すのは、幾千夜などでしょう。この場合はнесколько のほうがよいと思います。「眠れない」というのはМне не спалось.(眠れなかった)となります。
Ночами плохо спится.
すみません、よろしくお願い致します。
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ночами = по ночам(夜毎)ですから違います。
Я плохо сплю несколько ночей подряд.
今現在も継続しているのでнвとしましたが、、。よろしくお願いします。
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お答えの文は語義的に見て、継続(数日ずっと寝ているというなら別ですが)ではなく、反復でしょう。そうなると具体的動作ではなくなりますから、使えないと思います。