2017年08月06日
●和文露訳要覧第252回
年鑑「日本」Ежегодник Япония 2016を読んだ。その中で「日ロ貿易150年」、「榎本武揚」、「黒沢明」、「日ロの民族アイデンティティー第2部」(特に世論調査を駆使した1991~2015年の項)に関する論文は非常に興味深い。巻末に論文の応募要項が載っていて、その中に省略の仕方について載っていた。参考になると思うので、ご案内する。ГОСТ Р 7.0.12-2011「情報および出版業に関する規格体系、書誌学的メモ、ロシア語の単語や語結合の省略、総則」に準拠するとある。
1. 年はг.またはгг.とし、годやгодыとはしない。
2. 世紀はв.またはвв.とし、векやвекаとはしない。
3. т. д.、т. е.、т. п.と略してよいが、точкаのあとは1文字あけること。
4. см.、др.、пр. と略してもよい。
5. 世紀の数字部分はローマ数字を使う。Ⅲв. до н.э.、ⅩⅨ в.
6. 千や百万の単位は1文字分開けて表現する。4 000 544 322や2 570などとし、000をтыс. 、млн.、 млрд.、трлн.に代えてもよい。<しかし、その前のページでОбъем статей: от 30.000 до 50.000 знаков.とあり、矛盾しているところもある>
7. %はпроцентとはせず、記号を書き、数字と%の間は1文字あける。75 %
8. 貨幣単位には記号を用いず、долл.、руб.、ф.ст.などとする。
出題)「それは一見の価値がある」をロシア語にせよ。
Стоит взглянуть на это.
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正解です。私の答えは、Это стоит посмотреть.
Стоит посмотреть тот.
宜しく御願い致します。
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этотとтотの使い分けが理解されていないようです。『和文露訳要覧』10-12項を参照ください。тотはэтотとの対比で使われるのが普通です。
Это стоит смотреть.一度ということでсвとしました。よろしくお願いします。
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それならпосмотретьのはずです。
Это стоит посмотреть.
一見なのでсовにしました。
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正解ですが、一見だから完了体ということではなく、見るとすれば1回の具体的な動作だからです。