2002/6.25KY
ロシアのアネクドートシリーズ
「笑いのスヽメ」3
石之介
始めにウオッカありき
大酒は、単に好きが故か、やけからか。ウォッカはロシアの洗礼を受ける一段階である。
アネクドートその1
子供が父に聞いた。
「父さん、『アルコール中毒』ってなんのこと?」
「ふむ、なんといえばいいかなぁ。つまりだな、見ろ。中庭に白樺が4本生えているだろ?あれが8本に見えるようだったら、これはアルコール中毒だ」
「父さん、あそこには2本しかないよ・・・」
アネクドートその2
レストラン。親子3人連れが料理を注文している。最後に父が、
「ウオッカ2つ」
と注文。息子が問う。
「母さんは飲まないの?」
アネクドートその3
結婚したばかりの女性が、親に愚痴をこぼしている。夫が四六時中飲み続けというのだ。
「そんな呑ン兵衛なら、なんで結婚したんだい?」
「だって、昨日彼が素面で帰宅するまで気がつかなかったんだもん」
アネクドートその4
交通警察官が一台の車を停車させた。飲酒運転の疑い。
検査の結果、アルコール分が検出された。運転席の男は否定する。
「私は決して飲んではいません。多分検査器が壊れているのでしょう。妻も検査してみてください」
そうですか、と警察官、運転手の妻をも検査する。結果は同じ。アルコール分検出。男は否定する。
「では赤ん坊も検査してください。それでも検出されたら、検査器の故障だ」
もっともだと警察官、男の妻に抱かれた赤ん坊を検査する。アルコール分検出。警察官は恐縮する。
「確かに検査器が壊れていたようです。失礼を致しました」
車を走らせながら男は誇らしげ。妻に語って曰く
「どうだ、俺の言った通りだろう?赤ん坊にだって200gくらい飲ませた方がいいのさ」
アネクドートその5
ロシアに来たヨーロッパ人が日記を書いている。
「昨日一晩中ロシア人達と飲んだ。死にそうになった」
翌日の日記。
「今日もまた一晩彼らと飲み明かした。昨日死んだ方がマシだった」
アネクドートその6
交通警察官が一台の車を止めた。
「貴方飲酒してませんか?」
「シーッ!静かに」
運転手が警官を制止する
「妻に知れたらえらいことになりますぜ」
アネクドートその7
ゴルバチョフのアルコール中毒撲滅政策の真っ只中。ゴルバチョフはある時工場を視察した。ゴルバチョフは作業中の工員の一人に聞いた。
「どうです。貴方は例えば・・・ウオッカを一本飲んだとして、同じように働けますか?」
「働けますよ」
「ふむ・・・では2本飲んだら?」
「働けますよ」
「ふうむ・・・では3本飲み干したら?」
「なにをさっきから聞いているんです?見ての通り働いてるじゃないですか!」
最後に一つ。これは実話。ある著名演劇人が、かく言った。
「もしウォッカが仕事の妨げになるようであれば・・・仕事を替えなさい」
石之介さんの「笑いのススメ」Part1、「笑いのススメ」Part2はこちらをどうぞ。