ロシア沿海地方知事と云うたら、まずセルゲイ・ダリキン氏が思い浮かびます。
この3月に辞任させられるまで、2001年から10年以上やって、沿海地方の顔でしたからね。
地元出身やったし、その顔も、舌が長そうなしゃべり方も特徴的で、名前も簡単で覚えやすかったし。
あの混沌とした時代を、あんなコトこんなコトのヤクザな手法でのし上がり知事になりました。
女優という肩書きのオクサンがこれまた凄くて、最初のご亭主は警察官で、2番目は経済マフィアで(撃たれて死亡)、三番目がダリキン。
まあそんなダリ金さん、去年のプーチン・ホットライン生放送で、
クレムリンが送り込んだビジネスマンに「知事が汚職まみれでかなわん、なんとかしてくれ」と名指しで非難され、
見ているコッチが大汗ものだったのですが、3月にとうとう自ら辞任という形でクビになりました。
で、それが我が家にどう関係あるのか、です。
ウラに帰ってみたら、おっちゃんのボスがクビになっていました;;;;
ひえぇぇぇーーーー
ボスはダリ菌が知事だった頃、副知事をやっていた一人だったのです。
それが知事派一掃の刷新人事でサイナラ〜〜
ボスは野心家で、ウラの同業他社を次々合併していってたのですが、
最近合併した施設をサム○ンとの共同センターとして稼動するよう計画し、
サ○スン×△に100%資金を出させるよう取り付け、工事も始まったのに突然のクビ。
慌てたサムス○は資金も凍結してしまって工事は中止、再開は未定。
その施設は周辺住民の皆さんが利用されていた、多少なりとも稼動しているところだったので、
壊したまんまの現状は、ほんと皆さんに迷惑がかかっているのであります。
で、おっちゃんはその新しいセンターのセンター長になれなれってボスに言われてたんですよ;;;
でもずっと渋ってたんです。はぁーやれやれ、難を逃れました。
だけど壊れたまんまじゃ困りますね・・・・
なんとかせんと。
「いってきマース!」
「コラ、待たんか。」
「え?」
「その傘持ってったら私が外に出れんやろう。」
外は“ウラジオの夏らしい”雨。
「だって傘ないんダモ。」
「あの黒いやつはどした。」
「壊れチャッタ、中国製は駄目デスネー。蝶理サンがソ連で売った日本の折りたたみ傘は丈夫デシタケド、今はほんとに、」
「あー山本さんが売りまくったあれなァー、その話はいっちゅうねん!ほな、ペイズリーのやつは?」
「ペイズリ?」
「モスクワで買ったゾウリムシみたいな柄のやつ」
「ゾウリムシってナニ?」
「ぞ、ゾウリムシって・・・そんなロシア語は知らん!えーとこういう形で・・・」 ←ゾウリムシを書いてみる
「ワカリマセン、早くしてクダサイ、仕事遅れちゃうも。」
「えーと、えーと、ほらこういう・・」 ←ペイズリーを書けよ
「あー、はいはい、それも壊れチャッタからアリマセン!」
「クゥーッ。中国もロシアも役にたたんな!」
というわけででかけなきゃいっかと思って私の傘を与え送り出しましたが、
「金払え、ネット切るぞ」という電話がロステレコムからかかってきまして、
今ずぶ濡れで帰ってきたところです。
クゥーッ。