めるのロシア日記 調子悪くてあたりまえ

ウラジオストック風景

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2008年4月6日(日) スノーライオン

採火式から妨害でスタートした北京五輪の聖火リレー。

5日にペテルブルグへ入るというのでどうなるかチョト黒い期待をしていたのですが、
予想通りニュースになるような抗議行動はなくすんなりとロンドンへ行っちゃいました。

ペテルの前のイスタンブールでも、ウイグル族支援グループのメンバー18人が拘束されて
その後のロンドンでは、妨害しようと次々飛び出す人達をかわし続けながら走り
最後は2階建バスに乗せるハメになったという、
笑えるような笑えないようなコトになりました。

ロシアは中国政府の暴動制圧を公式に支持しているワケでありますから、
聖火リレー妨害などは国家反逆行為なのであります。
もちろん中国のチベットがどうなろうがドーデモイーのでありますが、
おのれの国のチベット、チェチェンがドーニモヨクナイのであります。

3日にモスクワでチベット仏教の信者100人ほどが集会をしたらしいですが
当局は当日のデモ・集会を一切禁止していたそうで、
当日何かあったというニュースは今のところ耳にしていません。

まあ沿道から旗持って飛び出したりしたらどうなるかわかりませんしね。
ロンドンとかパリの人達はなんかやっても死んだりしないと思ってるからできるんでしょう、きっと。
ロシアでは運が悪いとその場で死んじゃいますから覚悟ひとしお。
やれやれ助かったと思っても、
後で外国行ったら死んじゃったってコトもありますので安気にしてもおれません。

でも私としては、
声援を贈る沿道のペテル市民がみんなニコニコしてチベット国旗を振ってた、
くらいの洒落は欲しかったですね。


2008年4月17日(木) モクスペ!

モクスペがどうしてもモスクペに見える私は、

1. ロシア人
2. イスラム教徒
3. 目が悪い
4. 頭が悪い

スマステがナマステに見え・・(やめとけ)


2008年4月18日(金) 後期高齢者

昼頃ごそごそ起きていくと、ハハが習字の稽古をしてました。

「あんなァ、そんなんやのうて小筆やらんとあかんのちゃうー?」
「そやけど大筆の字のほうが先生に褒められるねん。」
「そーやーけーどー、奉納書きが嫌でお習字始めたのにいつまでも大筆やってたら書けんままやん!」
「そうなあ〜一番古株になったのにまだ大筆やってんのはどうかと思うけど・・・」
「はー?せっちゃん、どしたん?」 
「こないだ心筋梗塞で倒れて入院してん。」
「・・・・・・・。せっちゃんだけやなかったろ、一緒にはじめたの、おっちゃんとかもおったやんか」
「おっちゃんら5人はみな死んでしもたー。」
「ひゃ〜、残ったのはアンタだけか」
「そうそう。」
「カラオケ教室のほうはどないなってんのん?」
「行ってへん。」
「なんでえッ。」
「最近練習の連絡がないなあと思てたら、こないだキクちゃんに会うたんよ。
そんなら、先生、脳出血で急死しはって教室やめはったんやて。そやから行ってへん。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」

と、誰かが玄関の引き戸を開ける音が。

「こんにちはぁーーーー」

班長の石越さんです。

「今朝の11時ですけど、かどの林さんとこのオバアチャン、お亡くなりですぅー」
「へっ?坂井さんとこのバアチャンやのうて?」  ←私
「そりゃ先々週やがな。今度は林さんですか?」  ←ハハ

「そうそう。病院入ってはったからぜんぜん知らなんだけど結構悪かったそうやで、
あ、そんでな、明日7時半から御通夜であさって11時からお葬式、
場所はメモリアルセンターやでテキトーに相乗りしてこ?」


舛添さん、だいじょうぶ、後期高齢者は順調にお亡くなりです。

2008年4月26日(土) 沿海地方住民を救うわたしの巻

「あのなー、3個で14,310円やで。」
「ソンナラ買ってクダサイ、絶対大きさトカ、電圧トカ、間違えないデネ。」
「はいはい。」
「オネガイシマスネー」

オッサンから冷却ファンのご注文です。
オッサンというよりオッサンの職場からのご注文ですか。

最近、ファンが壊れてオーバーヒート防止で頻繁に装置が止まるようになり、
上に交換を訴えても相変わらず予算がないの一点張り。

「シー○○スは3個で600ユーロと言ってきてるんデスヨ。
だけどヴィーチャによればファンは台湾製か韓国製、ヘタしたら中国製で、 ←ヴィーチャはエンジニア
それにシーメ○○のシール貼ってモスクワの代理店経由で送ってくると600ユーロになるって言うの。」
「ま、そういうもんやな。」
「だからヴィーチャが、オマエのオクサンに日本で買ってきてもらえ、って」
「はッ?」
「ダカラ、日本で買うと安いから日本で買って持って来てもらえ、って・・・・」←声チョトチイサイ
「へッ?」

まがりなりにもオッサンの職場は、沿海地方でギョーカイ唯一のフェデラルであります。

そんなトコロの稼ぎ頭のセクションの、たかだか600ユーロの部品を
なんで「私」が日本で買って持ってかえらなあかんのですか?
国営施設の装備をどうして日本人の、主婦の、私が、買って帰るんですか?

「ダッテ、装置が動かないとそのぶん給料が減っちゃうじゃん。」
「それは・・・・。必死で探します。是非買わせてください。」
「デネ、24V、120×120×38ミリ、回転数は多ければ多いほどいいし、うんぬん・・・・・・・」

ということでファン探しが始まりました。

オッサンは日本で見たことがあると、モノにもよるけど1個3000円くらいからあるというので
検索してみたら案外簡単に見つかりました。

連休に入るので今のうちにさっさと注文、
お値段は3個で14,310円。しかも信頼厚い日本製。
600ユーロって何なのよ? です。

ふだんロシアの役に立つことなど皆目無い私ですが、
今回は、か、な、り、沿海地方住民のお役に立つはずです。
えっへん、わたし。

あ、領収書はさっきパソコンで作りました。
ホンモノっぽく印鑑なんかも押しちゃって偉そーな領収書ができました。
1個100ドルで合計300ドルです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
そのくらいはいーんぢゃ(ゲシッ。)


※オッサンの職場のエンジニア、ブツリなヴィーチャはこんなヒト
2004年7月27日(火)使える男
2007年2月15日(木) トップシークレット

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