めるのロシア日記 調子悪くてあたりまえ

ウラジオストック風景

バックナンバー

ロシアの映画・アニメ・音楽・生活一般情報サイト
[「ロシアンぴろしき」へ]

[先月] [目次] [来月] [最新版]

2004年5月1日(土) おっさん飛行機

ゆうべはせっせと荷造りしたんですがどうしても眠くなって
午前4時頃ダウンしました。
今朝また早く起きてなんとか終了。

この荷造りっちゅうんは荷物がたくさんあるから詰めるのが大変なんやのうて
たくさんの荷物をいかに減らして超過料金をとられんようにするかっちゅうのに
四苦八苦なので時間がかかるんですわ・・・
今回は17.5kgで上々。

簡単に朝ごはんして、余裕を持って出かけたんですが
一本道、いきなりの大渋滞。
な、なんやこの渋滞は!!!
原因は事故が一箇所と青空市場が3箇所。
今、ダーチャに野菜や花木を植える時期なので市内から郊外のダーチャに向かう
お客狙いの植木屋、種屋、肥料屋、道具屋なんかがこの一本道に店出ししていて
道行く車がどんどん止まっては品定めしているんです。

最初は「ダイジョブ、ダイジョブ」なんて余裕ぶっこいていたんですが
かなーりヤバイことになってきたのでついにやってしまいました、
歩道爆走 (汗)
ギリッギリで空港について最後の客でかけこみました。
熱いホーヨーとかそゆのは無しです。
振り返ったらオッサンはいませんでした。

ちょっと待て、ん?
私があわてて振り返らず行くのはわかるが見送りのオッサンが私がゲートを
抜ける前に帰るっちゅうのはどうなんや。
あーーもーー、時間ないし、ややこしいこと考えるのやめとこ。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

乗客は全部で8人でした。
ロシア人のおっさんが5人と
ロシア人のおっさんのようなおばさんが1人と
日本人のおっさんが1人と
日本人のおっさんのようなオバハンが1人。
ま、つまり乗客全部おっさんちゅうことやな、「おっさん飛行機」や。

ロシア人は全員「中古車関係」風です。
ひとりは上下ジャージで手荷物は「カサカサ袋」でした。
ただもんじゃありません。
国際線に上下ジャージで乗る人とはどんな人でしょうか、
スポーツ選手団でしょうか、
それとはどうも様子が違うようです。

飛行機はよく、「プロペラ機?」ときかれる、ヤク40という20人乗りの
ジェット機です。
この小さい座席にあの樽のようなロシア人が座れるのがいつも不思議で
なりません。
どっかの車メーカーのように「外より中が広い」んでしょうか。
さてこのヤコブレフ君(ヤク40)は、
大吉に当たると前座席の背についているテーブルを倒してランチが食べれます。
中吉に当たるとスッチのおねいさんが配ってくれるテーブルでランチが食べれます。
小吉に当たると自分のひざの上でランチが食べれます。
凶に当たると海に落ちます。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

日本には定刻より早く着きました。
中華航空と一緒になったため中国人のおっさんにもみくちゃにされながら
税関で「お仕事ですか?」の質問に
「はい、そうです!」と元気に答え、←一応シュフも仕事やろ
出てみたら迎えにきていたのも日本のおっさんでした。
どこに行ってもおっさん、おっさん、おっさん、おっさん、おっさんまみれ。
帰り道に寿司なぞ食わせてもらいおっさんに合掌。
明るいうちに家に着けたのでまずロシアのオッサンについたよーと
電話し、あちこちに送る荷物を梱包して宅急便を出したら急に眠くなってきて・・・
あのー、夕ご飯作ってないんですけどー
もう我慢限界です、眠いんです・・
寝てもいいですかー
寝るでー

<本日の夕ご飯>
なし

2004年5月2日(日) オババVSオバハン

ゆうべ夕方5時に寝て、今朝10時まで17時間寝こけました。

うちのオババ(母)は今日も仕事に行ったのでまだ会ってません。
ゆうべ、ご飯ができてると思って仕事から帰ってきたのになんもなくて
しかもチューネン娘はグースカ寝てたんやから、
きっとふとんの上から軽く蹴り入れられていたと思います。
気づいて起きていたらオババVSオバハンの乱闘になっていたかもしれません。

きのうの昼からなんも食べてへんかったので
フラフラと起きてまず水、水。
お〜いし〜いー!
水が臭くなあ〜い!
水道からそのままの水を飲めるってす・て・き!
ごはんを炊いてたまごかけご飯をしました。
お〜いし〜いー!

日本に帰ってきたら、
水がおいしいです。
湯が透明で臭くないです。
卵がおいしいです。
牛乳がおいしいです。
パンの外側がかりっとして中がふわふわです。
お店の人がニコニコしていて、資本主義バンザーイと三唱しそうです。
夜道が明るいです。
道歩きの緊張度が高→低です。

日本に帰ってきたら、
政治家の年金未納でがたがたしていました。
ヨンさまという南韓の兄さんが大人気でした。
密かにファンだった鉄拳が更に売れまくっていてオイテケボリの気分でした。
ア○フルのくーちゃんがヨメと子供をつれて家出から帰ってきて
おとーさんを「どーする?」させていました。
倖田のくぅちゃんはハニーフラッシュ歌ってました。
いろいろあるけど日本はええとこや〜
このぬるさに心がユルユルになってロシアなら血中アドレナリンが飽和する場面でも、
「ま〜ええんちゃうん」となります。

○  ○  ○  ○  ○

荷物を片付けていたらおみやげを忘れてきたことに気づきました。
チョコレートを何個か冷蔵庫に入れたまま。
あーあ、今頃オッサンの腹におさまっとるか・・・

うちへのみやげはいつも蜂蜜です。
最初の頃、「何がほしい?」とオババにきいたところ、
「ロシアに私の欲しい物が何かあると思うか」と言われて以来の蜂蜜です。
しかも最初やった時は、
「こんな使いかけの蜂蜜なんかを土産にくれていった」とまわりに
言っていたらしい。
市場なんかで買うロシアの蜂蜜はリサイクル瓶に入っていて、
ビニールのふたがしてあるのでそう思ったらしいが。
蜂蜜以外のものは、辛い、甘い、臭い、くどい、まずい、ブキミ、気持ち悪い、
貧乏臭い、使い道がない、あほちゃうか? などで淘汰され、
今は蜂蜜オンリーです。

○  ○  ○  ○  ○

さてとりあえずまず、ケータイを買いに行きました。
前から使っているケータイは休止手続きしてほうっているうちに
バッテリが死んでしまったので新しいバッテリに交換して復活して使うか
プリペイドを買うか検討した結果、プリペイドの方が安くなりそうなので
プリペイド買いました。
カード一枚付きで8000円ちょい、うーん、家計ルーブル建ての身にはきつい。
正月に帰省したとき、プリペイドを買うのに苦労したので今回は最初から
電話会社のプロパーの店に行きました。
お店の若いおねえちゃんは全員、茶髪・茶眉に目だけごっつ黒いマスカラ、
黒アイラインで「へんなガイジン」風、その様子がめっちゃ日本風でした。

その帰り、
「筍ごはん炊いたからいる?」という親戚のねえさんのありがたい申し出に
ガイコク帰りのツボを押さえたおかずの数々もつけてもらって、
やった!今日の夕飯GET。

玄関で荷物を下ろしているとオババが帰ってきてひとこと、
「なんや、その魔女みたいな靴は」

オババVSオバハン。戦闘態勢、入ります。

<本日の夕ご飯>
筍ごはん、うどのキンピラ、あさりの炒煮、小芋の煮転がし、大根と蛸の炊いたん

2004年5月3日(月) さっきいた場所

オッサンからメールで「海に浮かぶ岩」の写真が送られてきました。
海の中にぽかんと顔を出しているただの岩です。

「なんな、コレ・・・?」

オッサンが土曜からナホトカの海へ行く、という話はきいていました。
毎年恒例のロシアンラリーがあって海仲間のセルゲイやユーラも出るんです。
日本からも参加者があります、いつぞやの年はユーラ達と飲みすぎて救急車で
運ばれよった日本女子もいたそうな・・(汗)

ラリーのゴールはナホトカなので、オッサンは直接ナホトカへ向かいラリー組と合流して
海でキャンプをしてホタテを食っては投げ、食っては投げ、という話でした。

「ま、海の写真やからナホトカへは行ったみたいやな・・」

夜、オッサンから電話がかかってきました。

「元気?日本はドウ?」
「うん、ぼちぼち。オッサン、海どうやった?」
「それがネェ〜行くことは行ったけどワタシもユーラも風邪気味で潜らなかったの」
「あのな、岩の写真が送られてきたんやけど?」
「あ〜、ボートでネ、沖へ出たら岩のところにアザラシがいっぱいいたんだヨ!」
「でもアザラシ写ってへんけど?」
「写真撮ろうと思ったけどカメラ忘れちゃったから岸まで戻ってカメラとって
もう一回行ったらアザラシいなかッタ」
「はー。アザラシが“さっきいた場所”の写真やったのな?」
「そうそう!」 ←うれしそう

いっちょ、埋めときますか〜?


<本日の夕ご飯>
五目ごはん、根菜の煮物、玄米と野菜のスープ、ほうれん草の卵炒め

※ロシアンラリー↓
http://www.cap360.co.jp/index.html

[先月] [目次] [来月] [最新版]

ロシアの映画・アニメ・音楽・生活一般情報サイト
[「ロシアンぴろしき」へ]

めるさんへ励ましのお便りを書きましょう
めるさんへメールはこちらまで(ロシぴろから転送します)
Akiary v.0.51