ウラジオはただいま猛寒波であります。
こんな寒い冬はいままで経験した事がありません。
部屋でぬくぬくしていたいのですが、どーしても出かけなければならぬ用事があり、
出かけてしまいましたよ、マイナス22度ッ!!
バス亭で吹雪きに晒されていたら、気を失いそうになりました。
こんなところで凍死はいやです。
道はどこも凍っているので、
「ワターシに迷惑がかかるカラ転ばないでクレ」というオッサンの頼みもあり、
あんまりカッコがいいとはいえませんが靴にすべり止めをクツケて外出しています。
名前は『ユキダス』だす。
日本が誇るシューズケアメーカー、コロンブスさんの商品だす。
でも名前がちょっと・・・だす。
ついでに言うと、このほっこり系というかオバハン系の冬靴のソールは、
これまた日本が誇るシューズメーカー、月星さんの『スペランソール』です。
月星化成さん、今はムーンスターとかいうこじゃれた名前になってますが、
学校指定靴でお世話になった方も多いんじゃないでしょうか。
ケミカルシューズのダサ・・や、月星さんは技術開発に熱心で、
この氷上防滑スペランソールは氷上45度でも滑らないという売りです。
実はこのスペランソール、
オホーツク海の海底油田の採掘基地で滑らない安全な靴が欲しいというソ連の依頼で開発したものだそう。
ま、それにしても名前がちょっと・・・。
チッサイ声でもひとつ言うと・・・、滑ります。
もちろん妙齢のロシア美女もすべり止めをクツケていますよ。
バス待ちの女性も、ほら、
氷にグサッ!!
今日も猛寒波です。
きのうより風が強くて寒さひとしおッ!!
通風孔から風の音がきこえてきて震え上がっていたところ、
中央広場のクリスマスツリーが強風で倒れた!というニュースが目に飛び込んできました。
ひええええーーー
頭の玉ねぎが下向きになっとる
ありゃりゃ〜〜〜
きのう出かけたとき、新年カードに使おうと思ってツリーの写真を撮ったんやった〜
けど倒れてしもた;;;;
きのうの姿
なんでもこのツリーはロシア最大だそうで、
高さは28m、重さは15トン。
値段は500万ルーブルってことは・・1千500万円くらい?
マジで?
不良品だったとか、土台の工事を手抜きしたらしいとか言ってますが、
それは、・・・ホンマやと思います;;;
だーいたいやねー、
ツリーに限らず公の金でなんか高価なもの買う時は、
そこに絡んでる役人が途中でかなりチョパってるんですねえ。
そんなことはロシア国民なら誰でも知っていること。
おっちゃんの職場にだって○×万ドルほどの装置が入ったけど
メーカーの人は△□万ドルで売ったっていってたし、
買えば買うほどボス(だけ)が儲かる仕組み。
念のために言うと使う人には裁量なんかぜ〜んぜんなく、カンケーありません。 ←おっちゃんとか。
ツリーじゃなくて市行政倒れろ。
さてツリーは、鉄骨の骨組みがグシャっと逝っちゃったので、
明日大晦日までに修理できるはずもなく、替わりのツリーを立てるそうです。
やれやれ。
←広場全体
相変わらず猛寒波です!
きのう強風で倒れちゃったツリーは解体されました。
皆さんやれやれ。
そして新しいツリーを立てたはいいが・・・・
なんか・・・・
「なんかなぁ、」
「サビシイカンジ。」 ←おっちゃん。
すごくサビシイです・・・・切られた樅がかわいそうなくらい。
それにどうも枝ぶりが変やなあ、とってクツケたような?と思っていたら、
←とってクツケてありました。
「・・・・・・・・・。」 ←しーん。
なんかもう、哀れすぎ。
でも今日は大晦日、そんな事に気をとられていてはゴハンの用意ができないのでしゃかりきでやりました、
これ持って両親の家に行かなければなりません。
今年は4つ。
何時頃両親の家へもって行くかなぁと思っていたところオカーサンから電話がはいり、
今日はスベータのダーチャで新年を迎えようと思うから、あんた達もよかったら来てというお誘い。
おっちゃんが、「うーん、ワタシはあそこあまり好きじゃないから行きたくナイデスネエ」というので、
「それはいいけど、両親と一緒と思ってたから、料理4つしか作ってないんよ」
「4つあれば十分じゃナイ?」というので、今年は自分たちのアパートで新年を迎えることにしました。
そういえば・・・2人だけの大晦日はロシアに来てはじめてやなー
ああ〜両親もやっと子離れしたかー
「オカーサンは新しい家のいろいろで頭いっぱいだも、正月の料理作るのメンドクサイんじゃないデスカ、
だから何か買ってスベータの家に行っちゃおうと」
大晦日恒例『運命の皮肉』を見ながらゴハンを食べて、
ツリーが倒れちゃった中央広場(革命戦士広場)にカウントダウンに出かけました。
すごくサビシイです。
ツリーもサビシイですけど、人もまばらで中国人と中央アジア人しかいないし。
大晦日のココに中国人と中央アジア人が多いのはいつものことなのですが、それにしても人がいない!!
ロシア人は数えるほどしかいませんでした。
「ロシア人はどこいっちゃったのカナ〜?」
「タイのビーチ。」
大晦日、嗚呼大晦日、大晦日。
コンサートもイベントもやってないし、花火もぽ〜〜ん、くらいしか上がってないし、
年末恒例ウクライナVSロシアのガス戦争もなかったし。
なんかとにかくサビシイカンジの中央広場で迎えた新年でした。