きのう、突然オカーサンが不動産屋のオネイチャンと一緒にやってきて、部屋の写真を撮ったりしだしました。
そんな事をするのはアパートを売る時と相場が決まってます。
ほんの十分くらいの事だったので、その時は何も聞かずニコニコ顔でお見送りしたのですが、
おっちゃんが帰ってから泡くって話したら、すぐオカーサンに電話かけました。
それから延々２時間、切ってもまたかかってきて、切られてもかけてで、合計４時間くらい電話していたでしょうか・・・。
その電話でわかった事は、その日、両親は郊外の戸建てを買う契約をしたということ。
その支払いのためには手持ちのアパートを３つ売って、更に現金の追金が１５万ドル必要だけど・・・・
だけど？
両親の預金はゼロだということ。
何の話ですか・・・
誰が払うんですか・・・
どうして何の相談もないのですか・・・
年金しか収入がないのに分不相応な家を買ってどうするんですか・・・
店舗が欲しいといったとき買ったのは誰ですか・・・
その家賃を使っているのは誰ですか・・・
ガレージや車や家具を買ったのは誰ですか・・・
そして、このアパートを売ったら我々はどこに住むのですか？？？
東京ムービー/『家なき子』より
さすがのおっちゃんもブチ切れて、オカーサンを泣かせてました。
皆様ご存知かと思いますが、今まで充分トンデモな事があり慣れた私も、今回は、どうなってんだァ？この家族はッ！！と思いましたよ・・・。
今はあまりのことに放心っぽいカンジで妙に静かな気持ちです。
放心でなくて悟りでしょうか。
さっきおっちゃんの飲み残した牛乳を飲んだのはスジャータの乳粥だったのかもしれません。
そういえば菩提樹も見えてきました。
スジャータ・プレミアムパッケージ
誰？オマエ。
コレだよ、コレ。 （スジャータさん↑）
ついでに、さっきヴェスチの不動産ニュースで、
「モスクワのブトワの汚いワンルームと東京の3LDKを交換、いかがですか？」って言ってました・・・
ああ、それより家どころじゃありませんでした、北のミサイルがココらへんや日本に落ちないように祈っといてください。
※ブトワとはモスクワの庶民が住む地区
さて家のお話、その後です。
翌日両親は食べかけのケーキをもってやってきました。
（画像はイメージです）
突然勝手に契約したことには謝りが入りました。
いきさつは・・書き始めたんですが途中で馬鹿馬鹿しくなりやめました。
とりあえずアパート３つ売って・・・といっても、
金融クリジス後、不動産は売買が激減して、買いたい人は様子見ばかり、
売りに出しているような人は希望金額で売れたらいっかというようなお金に困っていない人ばかり。
売値のみかけはそう変っていないんですが実際に売ろうと思うと、
相場よりぐっと下げないと買い手がつかないという現実にブチ当たったようです。
場所もよくないのでもともとの値段も安いし。
それで追い金が15万ドルも必要になったそう。
ここでロシア暮らしでない皆様にお断りしておきますが、
アパート３つと追金でも豪華な戸建てが買えるわけじゃないんです。
とにかく、ロシアの不動産事情は異常なので、
価値とかコスパとかそういうものを考えていたら前に進めないんです。
普通の2階建てで、キッチン、１階２階にリビング、部屋は合計３つというささやかなもの、
土地の広さはダーチャ１コ分の決まった広さ・・なんていうんでしたっけ、なんとかソートカ？
こんなもんに日本では考えられないような高額な値段がついているので、
日本のことを知っているオッサンは余計頭にキタみたいです。
まあそれでも、アパートはこれから値崩れしていく可能性があるので、
安く売っても戸建てのほうがメリットがある、という事を言いに来たんですね。両親は。
（というかオカーサンは）
なんちゅうか、お詫び３：説得７みたいな；；；
しかし、アパートが売れる＆現金も用意できる、でない限り、
契約はキャンセルせざるを得ないので、そうなればいいなあとコッソリ思って・・・。
（アワワ）
