晴れ。 7:45の外気温1.4℃、室内22℃、湿度42%
街はまだ真っ白です。
大通りにはもう雪がありませんがウチのアパート前は高い轍になっています。
○ ○ ○ ○ ○
港に
『ザ・ワールド・オブ・レジデンシー』という豪華客船が入ったのでオッサンと見に行ってみました。
コドモなのでひこうきとかおふねとかちゅうこしゃとか大好きなのです。
このおふねはアメリカの会社が持っているバハマ船籍の客船で、
全長196m、43,524トン、12層デッキで乗客定員390名、白亜の大型客船です。
ウラジオに来る前は日本を回っていました。
沖縄から北上し、函館から浦にやって来たのです。
しかし何が話題かというと、このおふねは「客室分譲船」なのです。
船のおへやを分譲して売っているんですねえ〜。
さてそのおへやのお値段はおいくらでしょう、
どれどれ・・・
8200万から7億3000万。
7億3000万??
そんな船がこんなバッチい港に寄港していいんですかッ?
伝染りますよッ
さっさと次の小樽・・・・小樽?
次、小樽なんですか?
小樽ねえ・・・・
ま、いっか。
なんでも198室のうち110室が売りに出され、現在200万ドルクラスの20数室が残っているそうです。
日本人オーナーもひとりいるそうですよ。
ほお〜。
最近浦も金持ちが増えてきたし2億ちょっとなら買えそうじゃありませんか、
どうですか、アルメニアのお人とか。
ちなみにレンタルだと2名で一泊3食付1200ドルから。
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港の近くに車を置き、中央広場に下りていったら埠頭のところに高層マンションのような
白亜の船体が見えました。
「うおおおお〜ゴッツイなー!」
ん? ←鼻ぴくぴく。
広場に潮臭い魚のにおいが漂っている・・・・
「どっかで魚売ってマスネ?」
「売っとるな」
「売ってマス」
というので豪華マンション船の前に魚を入手することにしました。
我々にとって魚はおふねと同じくらい大事。
小さなテントを足早に次々覗き、サンマをGET。
透明のペラペラビニール袋に入れてくれたので、パケットない?と聞いたらないと言う返事。
しょうがないのでサンマ丸見えの透明袋を提げて次はマンション船GET、じゃなかった
まあ、買う前の下見ですわ、奥様。オホホホ。
埠頭に下りると目の前に迫ってくる8階建ての白いマンション。
でかいぃぃ〜〜
そんで船体、きれええ〜どこも汚れてへん〜ベランダのチェアやライトがオシャレ〜
後ろから覗く太平洋海軍の戦艦がゴミみたいです。
埠頭前でレジデンシーを見上げながらぶらぶら歩いていると、
「ハロー、マダーム!ラッシャンスーベニール!!」
「マトリョーシカ、ディスカウント、OK!」
とみやげ物屋の兄サンが盛んに声をかけてきました。
まあッ。わたくしったら、たった一人の日本人オーナーに見えてよ、オホホホ!
でもこのサンマは何かしら?
しかも袋突き破って頭が出てるじゃないの、わたくしの船と一緒にこんなの写さないでちょうだい、
あっ、アップはダメなのよ、スッピンだから、もっと引いてレジデンシーのエンブレムが入るように撮って下さらない?
「ウルサイナー、もう。写真撮ったから さ、 帰りマショ」
「はい。」
さよならレジデンシー。
デッキの手すりの色が気に入らないから買うのはやめとくわ。
(まだ言うか)
<本日の夕ご飯>
Голубцы(ロシアのロールキャベツ) サンマ塩焼き+大根おろし
※
ザ・ワールド・オブ・レジデンシー
午前中晴れ昼から曇りで夜は雨。 20:01の外気温5.4℃、室内21.8℃、湿度34%
昼ごはんのあと、オッサンがキッチンに
クリーチを持ってきました。
クリーチというのはパスハ(イースター)のお飾り用ケーキでパスハまでは飾っておく事になっています。
「まさか食おうと?」
「ソウデスヨ?」
「パスハまで食ったらあかん!」
「どして?3個もあるじゃん。」
「どしてもこしてもないッ。それは神さんのお飾りなの」
「きのうも一個食べたヨ?」
「あれは最初から食べるようにオカーサンが買うたヤツなのッ」
「でも食べたいも。」
「オカーサン今晩、卵とパスハ持って来るって言うてたからクリーチ食べてあったらヤバイやろ?」
「見えないトコ上手に食べるもん」
「見えない・・見えないって・・」 ←呆れてアゴ外れ
「食べさしてクレッ!」
「だみッ!」 ←皿を引く
「食べさしてクレッ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレッ!」 ←皿を取る
「だみッ!」 ←皿を引く
「クレーッ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレ、クレッ!」 ←必死
グッタリして皿をくれてやりました。
「おまえはクレクレタコラーかッ!」
「たこらー?」
はい、タコラ。
「クレクレタコラ」とは何でしょう?
ひとことで言えば70年代略奪タコ番組です。
木の上に住んでいるタコ、「タコラ」はいつも木の上から双眼鏡で欲しいものを探しています。
見つけると持ち主にクレ、クレッ!と執拗に迫り、挙句には詐欺また武器使用による暴力に訴え強奪。
しかし最後にはメコメコにやられて取り返され「ありゃりゃ〜ダメりんこ〜」となる
幼児向け(←ココ重要)着ぐるみ番組であります。
まあ、ストーリーは、ストーリーは・・・ありません。
脚本もない、っていう噂です。
スタッフは薬中だったという話もあります。
当然というか必然というか一年で打ち切りになりました。
リンチで流血、チンピラ警官、「うっふん」としか言わないアイドル、革命、学園闘争、
メンヘル、差別、公害列島にっぽんと、日常的バイオレンスのアダルトでアナーキーなフェミニストが
時々エコな幼児向け(←ココ重要)不条理番組であります。
思い返せばそれ以後コレほどシュールな番組に出会った事がありません。
笑いの質はクズ同人誌・・・・・というか笑えないし。
ただ唖然となるだけ。
恐るべしタコラー!!!
と、まあそんなタコラなんです。
わかりましたか?
わかりませんね。
そんなアナタは
こんなとことか
こんなとことか
こんなとこなんかをご覧下さい。
“「日本的価値観」から脱却したい人は、この「クレクレタコラ」を見ることを勧めます”と
本日晴天さんもおっしゃっていますのでロシア好きの方にはいいと思います・・
ちゅうか晴天さん、
ロシア語やし!! 何者なんですか!で、ウチのタコラにクリーチの皿を許すと、ひっくり返して底を輪切りにして食いよりました。
「へへーこれならわからないデショウ〜」
カップケーキのように低くなってしまったクリーチを飾り棚に戻しましたが
しばらくしたら「ちょっと両親のところへ行ってキマス」と言いました。
「オカーサンどうせ来るからいいやん?」
「いや、行ってキマス」
「用事あるん?」
「まあ、いろいろ・・」
と言ってそそくさと出かけて行きましたが、
染めた卵とパスハ(カッテージチーズのお飾り菓子)を持って帰ってきました。
つまりオカーサンにクリーチ食った事がばれるの恐くて
自分でとりに行ったということですか、このタコは。
明日はパスハです。
※去年はパスハのお菓子を手作りしました
「パスハのお菓子を作ってみました物語」グルソンはウマ・トゥルマンの「クレッ」かな。
UMA2RMAH:Дай /ウマ・トゥルマン:ダイ
ダイ、ダイッ! ちゅか
なんでも欲しがるクーレクレタコラー♪がアタマグルグルでしょう。罪な歌です。カチモさん感謝します。
お天気→悪い。機嫌→悪い。気温→それどころでない。
昼ごはんのあとオッサンが冷蔵庫から創作アイスを出してきました。
「どーしてアイスはこんなにおいしいかな!」
「・・・・・よかったの。」
「食べてみて?」
「いんや、いらんわ」
「食べてみてクレッ、クレ、クレ、クレッ!」
「いらんちゅうねん」
「食べろッ!」
「それ、ひまわりの種入っとるやろ!アレルギーあるやん」
「まーたそんなことを」
「前えらいめに遭ったやんか!」
「アレは絶対種じゃないと思いマス。」
「絶対種やと思います。」
「ヒドイ、アリちゃんはワタシの作ったもの食べマセン・・・」
「蟻にひまわりの種はでかすぎるんじゃ。」
と、スプーンでむぎゅぎゅと口に押し込まれたひまわりアイス。
仕方ないので噛んでみると、むーん・・・3粒ほど種が入っとるの・・・しゃーないか。
まあホンマにアレルギーなのか確信もないしなー
ないしなー
ないし?
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・ (バタッ)
その後、劇症になって寝込みました。
さすがのオッサンも目の前でコトが起こったのでオロオロになり、
「す、スプラスチン・・・スプラスチン・・・」と冷蔵庫をガサガサやってアンプルを取り出すと
「お尻出しナサイッ!」と言ってぷすっと注射してくれました。 ←ロシアで家庭注射は普通
「アーこの薬はもうすぐ期限が切れるカラ無駄にならずに済んでヨカタネー!」
え?
ヨカタのは何だっけ? と思いましたがフラフラなので突っ込む余裕無し。
激しい症状は収まったんですが血圧がガタンと下がりヘナヘナで起きておれません。
タシケテーー
タシケテーーー
ゴハンもつくらにゃならんし
買い物も行かなあかんし
明日は墓参りやから準備もせにゃあかんし・・・
タシケテー 猫村さあーーーーん
ウチにきてーーーーー
猫村さあーーーーーん あーーーん あーーーん あーーーんあーーー・・・・・(バタッ)
※スーパー“猫”家政婦
きょうの猫村さんハ〜ァ〜シャボンがしみいる〜子猫のおひいげよ〜泣かないでぇ〜♪