2002.8.13HK
ウクライナの光と影
その1ウクライナの明日はどっちだ・・・。
黛富建さん投稿記事
現在、世界は地域的統合化の時代です。欧州連合(EU)をはじめ、OAS(米州機構)、OAU(アフリカ統一機構)など、また、わが国もAPEC(アジア太平洋経済協力会議)の一員としてアジア諸国の経済協力を構想中です。このように時代は共生共栄の道を選び、歩もうとしています。
しかしここウクライナを含むCIS(独立国家共同体)においては、ソ連時代の”よしみ”とはいえ、互いの足を引っ張りあっている状態で、協力どころではありません。特に、ウクライナとロシアの関係は年々悪化しています。どうやら、その原因を知るには、歴史に回帰してみる必要がありそうです。果たして共生共栄の予知はあるのでしょうか。
そのような視点に立って次回からこの国の歴史を紹介してゆきます。また、国を愛すには、その国の歴史を知らずして考えられません。この記事を読んでくれた人が、ウクライナ氏を知り、この国に愛着を感じてくださるなら、それ以上望むことはありません。
ワンポイント ウクライナについて
これがウクライナ方面の地図になります。
ウクライナ共和国は東ヨーロッパに位置する主権独立国家なのです。首都はキエフと呼ばれる町で長い歴史を持つ都市です。ちなみにロシアの歴史もこの”キエフスカヤ・ルーシ”からはじまります。
領土は603.700ku、人口は5200万人となっていて、日本の人口、領土に比べると約2:1の割合で人口は日本の方が多いのに、領土(面積)は反対に1:2とウクライナが日本を上回ることがわかります。
隣国はロシア、白ロシア、モルドバ、ルーマニア、ポーランド、スロバキア、ハンガリーなどですが黒海やアゾフ海を通じて、トルコや他の国との交流もあります。ウクライナ領土の大部分が平野で、山は少数。南西部にカルパート山脈他、低い山々があるのみである。
あの有名なヤルタ会談が行われたのも、このウクライナ(クリミア半島)なのです。