ああ、タクシードライバー


ロシアのタクシーというのはだいたいが白タクで、道で捕まえてから値段を交渉するという感じになっておりまして、同じ距離でも交渉力、運転手の人の良さによっては値段が変化するのです。

運転手も個性的な人がたくさんいて、たまにおもしろい運転手に出会います。

だいたい、いつもは飲み会とか食事会に出かけたときには帰りはタクシーの場合が多く、このときも友人と二人でタクシーを捕まえて早速交渉開始。
最初は相場の1,5倍の値段を言われ値切りましたが、それでも相場より少々高い値段での合意となりました。(まあ、夜だったし)

「どこから来たんだ?」
「どこからだと思いますか?」
「モンゴル」

結構、このやりとり、いつもあるパターンなので慣れたものです。本当は”日本人”と言おうと思いましたが、日本人=金持ちというイメージがあるのでもしかすると値段をつり上げられるかもしれないかと思い冗談半分で
「いや、中国からです。」
と言いました。すると・・・

「欝蔚鰻姥頴穎鴎襖嘩蝦華・・・・」
「ヘ・・・??( ̄_ ̄?」

「欝蔚鰻姥頴穎鴎襖嘩蝦華・・・・」
は、はい〜?Σ<(゜▽゜;)>
一瞬、意味不明な発言に混乱状態になりかけましたが、イントネーション的にはどうやら中国語のような感じ。

・・・というか中国語?

コノヒトチュウゴクゴシャベッテルヨ・・・(T▽T;)

一方、タクシーの運ちゃんのほうは困惑気味の僕の笑顔をどうやら勘違いしたのか自慢の中国語でしゃべりまくります。

「じ、上手ですね、どこで勉強されたんですか?(^-^;」
「半年ほど台湾のほうに留学してたんだ。」
・・・さ、さいですか( ̄□ ̄;)

かなりドキドキでした。というか後に乗っていた友人の方はもっとドキドキだったと思います(^^;

寮までの間、さりげなく話題をロシアの給料問題にずらしながらなんとか中国語の話題にふれないように努力しました。

寮に着くと交渉した値段より少しサービスしてくれました。そして最後に
「ツァイチェン」と一言。
・・・どうやら最後まで僕らを中国人と信じてたらしい。

今度聞かれたときには韓国人ということにします(ヲイヲイ)

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