　ロシアに住んでおりますと、ロシア人から見た日本人というのはイメージができておりまして、”こんな感じ”というのがありますが、日本に住んでいてロシア人と接したことがない人にとってはロシア人が持つ日本人に対するイメージはよく分からないかと思います。今回はそのテーマに絞って書こうかと思います。
　おそらくロシアをかじったことのある方なら当たり前と思うかもしれませんが読んでいただけるとありがたいです。

　カメには多くの尊敬できる人たちの中に”この人は世界一尊敬している”という人が一人おります。おそらく、”なぜロシア語を続けているのか？”といいますと”その尊敬している人のため”なのです。その人はウクライナ時代のロシア語の家庭教師の先生で、カメがウクライナに来てから、ウクライナから帰るまで3年間、ずっとともにロシア語を教えてくれておりました恩師なのです。

・・・いや、話がかなりずれてしまいましたのでちょっともとにもどしたいと思いますが、今回、この”ロシア人から見た日本人”について話をしましたのはその先生の娘さんのほうで、こちらも実は僕の経済、哲学の家庭教師の先生をしてくれてた方なのです。
その1部について載せたいと思います。

　私が日本人について興味を持ったのは25～30年も前のことで、最初に興味を持ったのは日本の芸術のことでしたが、そのうち深く日本の芸術のことについて知るようになると、今度は日本民族について興味を持つようになりました。いろいろな本を読んだり、日本人を知っている他のロシア人たちと話したことについて、今回、我々ロシア人から見た日本人について話したいと思います。
　我々が一番に日本のことについて話すとしたら、まず、日本の経済面において、日本はとてつもない成功を収めたことです。我々はこのことを日本の奇跡と言います。これはひとえに日本人特有の性格からくるものだと私は思います。日本人は自己組織（自分で計画を立てて自発的に行動する。）ができ、働き者で、忠誠な関係（ここでは終身雇用制を指します。）をもつことができるといえます。
　私たちが東方に言った時に知り合ったヨーロッパの多忙なビジネスマンは日本人とのビジネス関係について1日中話してくれました。世界ビジネスは日本をとても恐れているということです。
　また日本人の性格についても儒教的な考えからきているのだと私は思います。私が儒教や仏教や神道を知らないという日本人と話すときも、私はその人の血統の中にあるそのような性質を感じずにはいられないのです。

　と言っておりました。簡単にまとめると日本人は勤勉で礼儀正しいということがロシア人のイメージの中にはあると思います。実際に僕が経験しましたことでも、日本人だと取引に応じてくれるのに中国人だと取引してくれないこともしばしばあります。これは日本人が勤勉で礼儀正しいというイメージで信用があるのではないでしょうか。

　もう一つの困ったイメージもあります。それは”お金持ち”というイメージです。実際、留学してみると分かると思いますが、日本人の留学生より中国人、韓国人の留学生たちのほうが明らかに金を持っております（苦笑）それではなぜ、日本人は金持ちというイメージなのでしょうか？1部ではおそらくロシア人では借りることのできない部屋に住み、お抱え運転手を持っているというロシアではかなり目立つ生活をしていることも問題ではないだろうかと思います。
　実際にはお金目当てで近づいてくるロシア人もたくさんおりますが、これは全世界的なことですので（＾＾；ただ、困ることはよくロシア人から”お金を貸してくれ”といわれます。小額ならそれほどではないのですが、数百ドルとなると、実際日本人にとっても大金です。その大金を借りて、期限になっても返さないということもよくあるパターンなので困りものです。

　ロシアでの日本人というイメージはいいものなのかなかなか考えさせられます。