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〜ロシア生活を体感する写真レポート〜 今日のモスクワ |
2001年5・6月号
今は昔、言論統制がされていた時代、「今日のソ連邦」というロシア大使館発行の雑誌があり、ロシアを知るための貴重な情報源となっていました(すいません。実はバックナンバーを読んだだけで当時のことはよく知りません)。
「今日のモスクワ」では、今のモスクワで暮らす私たちの日常をビジュアルにお伝えします。
超レア?ロシアの1000ルーブル札発見!! (6/22 カメ) | |
これがロシアでもめったに見ることができない1000ルーブル札。 |
最近驚くべきことを発見しました。昔から出る出ると噂されていた1000ルーブル札がすでに発行されているではないですか!!しかも普通の両替ではめったにお目にかかることができなく、特に大量にドル札を替えたときにだけ出てくるということです。僕も郵便局で前に並んでいる人が使っているのを発見して友人に尋ねたところ銀行で買えてくれるらしいではないですか!!早速銀行で1000ルーブル札を両替してもらうことにしたのですが何枚替えたらいいかわからず結局大量に替えてしまいました。 しかも替えてから気づいたことですがこの大量の1000ルーブル札、一体どこで使えるのでしょうか・・・?普通の買い物でまず1000ルーブルも使うことなんてまずありえないことですし、ましてや500ルーブル札でさえお釣りがないこのロシアにいったい1000ルーブル札のお釣りをくれるところなんてどこにあるのでしょうか。(ロシアではお釣りがないことがよくあるのです。)とりあえずは記念撮影をすることにしましたが果たしてこの1000ルーブル札の行方は・・・? |
留学生は見た!!ロシアにおける詐欺の手口 (6/17 カメ) | |
ロシアについたらまず1番にしなければいけないこと・・・そう、それはドルからルーブルへの両替です。 実際にロシアや旧ソ連圏の町の中には多数の両替所が存在しております。ペレストロイカ以降、ロシア人でもドルを所有することができるようになり時には両替所の前には長蛇の列が・・・ あなたも両替をしにきたうちの一人で、自分の前には何人もの人が並んでおります。しかしあなたには時間がありません。”早くしろよ〜。”といらいらしているところに後ろからきたおじさんが”俺はルーブルをドルに変えたいんだが換えてくれないか?”と近寄ってきます。そのときあなたはどうしますか・・・? 「留学生は見た!!ロシアにおける詐欺の手口」を読む |
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ロシアではドルからルーブルに換える場所が多数に存在しております。 |
ロシアはいま日本ブーム!? (6/14 gonza) | |||||
大学の先生の話によると、ロシアは今、かつてない日本ブームだそうです。 彼女は、「日本がモーダ(流行)」と言ってました。 たしかに、ジャパニーズレストランがあちこちにできたり、テレビの料理番組ではスシやうどん(なぜか皿うどん)が取りあげられ、箸の使い方講座まで放送されています。ポケモンは毎日放映されてるし、日本映画もよくやってます。この前も、日本のロボット技術や北海道についての特集番組が放送されてました。バラエティ番組ではロシア人がちょんまげとかキモノ姿で登場するし、毎週金曜日には「惑星日本(プラネット・ヤポーニヤ)」という日本人の生活を紹介する謎の番組が流されてます。新聞では、日本の武道や盆栽、映画、演劇等がよく報道され、金持ち(ニュールシアン)向けの雑誌では「成功する秋葉原での買い物」という特集さえ組まれてました。 そんななか、ロシアで積極的に販売戦略を展開している洗濯洗剤「アリエール」のテレビCMシリーズに、「日本レストランで働く女性編」が登場しました。このCMシリーズは「働くロシア人女性」をテーマにしたもので、ストーリーとしては、@一生懸命働く女性 A服にしみがつく B「アリエール」で洗濯する Cしみがきれいに落ちる Dまた活発に働ける・・・ というおきまりの展開になっています。 今回の「日本レストラン編」の前には、 - スタイリスト編 (美男子モデルのシャツのエリに汗じみが!次の撮影までになんとかしなきゃ・・・) - 女教師編 (袖にコーヒーこぼしちゃった!でもロシアでは給料安くて新しい服買えないの・・) - ホットドック屋さんで働く女性編 (シャツにケチャップがベットリ・・・) などがありました。 |
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あやしいテレビCM - 「アリエール」日本レストラン編 - | |||||
琴の調べにのってキモノを着たロシア人女性が登場。 彼女は日本レストランで働いています。 |
私の頭の中で「これはショウユでは?」という思いが・・・。 しかし・・・違ってました! 板前さんが箸でケーキにイチゴを載せはじめました! そこはやはりロシア・・・。ヤーガディ(野いちご)だったのです! |
予想通りというかなんというか・・・ そでが、野いちごに触れてしまいます。 「あっ」というロシア人女性の声が聞こえてくるようです。 |
大切なキモノの袖に野いちごのしみが・・・。 ガンコなシミは普通の洗剤では落ちません・・・。 |
「Newアリエール」登場!! 体験を語る日本レストラン従業員 |
袖はすっかりきれいに・・・。 喜びのあまり、踊り舞うロシア女性 |
きれいなキモノでお客さまにご奉仕・・・。 |
お客さまが笑顔で、お辞儀をしてくれて、めでたしめでたしとなります。 手のところに注目→こちらでは日本式お辞儀は胸のところで手を合掌しておこないます。 |
おまけ キモノ姿のロシア人(バラエティー番組より) |
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↑チョンマゲ姿が結構決まってます。 ↑すごい!日本語でカラオケ歌ってます(すごく上手!)。 |
このひとはちょっと西郷さんを思わせます。 |
学生生活を満喫寮内でのベチェレンカ(パーティー)(6/12 カメ) | |
寮で毎夜のように行われているベチェレンカ(パーティー) こうしていろいろな国の人と友達になることができます。時にはぜんぜん知らない人の誕生日に参加したり・・・。 |
ロシアの寮生活で欠かせないものがやはり毎日のベチェレンカではないでしょうか。うちの寮は14階建てのかなり高いビル(ぼろいのですが(^^;)にいろんな国の外国人が住んでて毎日必ずどこかの階でベチェレンカが行われております。 日本とロシアとのベチェレンカの違いについてはやはり”祝われる人がなぜか自分で料理を作らなければならない!!”というところでしょうか。ここでは面白いことに誕生パーティだと主役が料理とかを準備し(もちろん友達に手伝ってもらいますが。)しかもお客さんにもいろいろともてなしをしないといけないという”鉄則”があります。 場所はさすがに個人の部屋では問題があるので”自習室”と呼ばれる少し広い部屋を借りることになります。もちろんそのときは事前に書類を書かなければならないのですが寮長の許可がないと貸してはくれません。寮長の機嫌が悪いときなんかはどうしてもダメと言われてしまいます。(苦笑) 出る料理としてはもちろん祝われる国の人によって違いますがもちろん持ち寄り可能ですのでいろいろな国の料理がパーティに並んで見てるだけでもなかなか楽しくなってきます。飲み物はビール、ワイン、そしてもちろんウォッカ!!一通りアルコールを飲むとみんなテンションがあがり最終的にはダンスにまで発展し2次会ではディスコになだれ込むというケースがほとんどなのです。ここでもやはりヨーロッパ人とアジア人の違いを思い知らされてやはりノリがいいのはヨーロッパ圏の民族で音楽が流れるとすぐさま踊り出します。 そうして朝まで踊り明かして次の日の授業も休むということもざらにあります。 |
ロシアのマスコミ報道を100%信じることはできません。 各メディアの背後でクレムリン、政治家、新興財閥などの権力構造が動いていて、情報操作している可能性があるからです。 しかし、ロシアのNewsweek(といわれていた)雑誌「イトーギ」(4月24日号)に載った『差し出された手の掟』という題の、モスクワの浮浪者についての記事を読んだとき、私はたいへんな衝撃を受け、落ち込んでしまって、夕食を食べる気もなくしてしまったほどでした。これを読んだとき「こんなことがあっていいのか?」ととても信じられない気持でしたが、反面、なぜか、今のロシアなら「あり得る話かもしれない」と妙に納得した自分が嫌でした。恐らくこの記事は日本に報道されることもないでしょう。内容が内容だけにかなり迷いましたが、今のロシア社会の問題点を生々しく伝えるこの記事を皆さんにお伝えしたいと思いやはり書くことにします。 「モスクワの物乞いについての衝撃的な記事」を読む | |
「イトーギ」の特集記事『差し出された手の掟』 |
2001年宇宙の旅の時代になっても、ロシアでは春になると全面的にお湯がとまります。多くは突然(アパートに掲示されると聞いているが今まで見たことがない)出なくなり、その期間は1ヶ月にもおよびます。お風呂に入ろうと思ったら冷たい水がいっこうに熱くならないことに気付いてから4週間がたとうとするのに、我が家にはお湯が来ません。もう6月で暦の上では夏ですが、モスクワは昼間でも10℃前後、まだストーブをつけているのです。大学は試験に突入し、身体も心も冷え切ってます。早くこいこいお湯さんよ、と祈りつつ、今回は、ロシアではこの時期どうやってお風呂に入るのか?21世紀ロシア家庭のハイテク技術をご紹介します。 | ||||
2001年宇宙の旅の時代になってもお湯はとまる。 |
巨大なお鍋(大・中)に水をたっぷり入れて |
コンロにかけて沸かします(ガスコンロが速くて吉) |
ダブルシステム(特許出願中)採用で効率アップ! 注意:鍋の取っ手をコンロとは垂直方向になるよう置いてください。さもないと後でやけどします |
お湯が沸いたら一気にお風呂場に持っていきます。鍋を持っていくときに蓋をして運ばないと蒸気で顔をやけどします。ぎっくり腰にご注意。お風呂場は鍋だらけです。 |
このような巨大な電熱湯沸かし器も売られていますが、あまりおすすめできません(時間がかかる)。 | ||||
この問題に特に興味のある方は→98年のgonzaの過去レポート「お湯が出ない」を読んでください (2年前からほとんど進歩していないことが分かった) |
新司会者:ヴァロージャを迎えて・・・ |
ロシア人のアイドルテレビ番組Тушите
свет!(トゥシーチェ・スヴェート!=明かりを消してください!)をこのサイトで紹介でき、様々な方が、「トゥシスベ」に対して興味を持っていただいたようで、私も本望です。暖かい励ましの言葉をかけてくださったみなさん、「トゥシスベを追え!」を楽しみに読んでくださった方々、本当にありがとうございます。(ニュース解説番組「トゥシスベ」についての概要はこちらをどうぞ・・・) ・・・ということで、図々しくなったひよこはリクエストもあったことですし、題して「トゥシスベを追え!2」なるものを掲載しようと筆を執ります。 というのも、私たちのアイドル番組(?)「トゥシスベ」に新たなる変化があったからです。 特集:トゥシスベを追え2!のつづきを読む |
5月の日差しが美しいモスクワの緑 結構緑が多いんですよ、モスクワ 真夏になると水着姿 でうまる草原 夜9:30頃、子供達はサッカーをしてまだ遊んでます。 近くにはMAMA達の姿が。 |
5月初めから、すっかり青葉が芽吹き、かと思ったら燃えるように青く輝く緑の季節がやってきました。 モスクワっ子たちが待ち望んでいた夏がやってきたようです。 誰もがこの夏の日差しを楽しみ、ウチのちかくの森林公園(といっても、別に整備されているわけではありません。森と池があるくらいのものです)では、待ってました!とばかりにおじさんもおばさんもみんな水着姿で日向ぼっこが始まりました。 「あぁ、これからもっと暑くなったら、この草原の上に老若男女の水着姿がごろごろするんだなぁ・・・(なんで、はずかしくないの?)」と昨年の夏を思い返しながら、横目でチラリと見たりします。 しかし、5月初頭は27℃の日が何日か続き暑かったモスクワも、ここのところ、寒い(といっていい)日が続いています。明日は最低気温は1℃、最高気温は6℃だと言っていました。この寒暖の(もの凄い激しい)差には、私はついていけません。あぁ、早く暖かくなってほしい・・・。 なぜなら、今ウチはお湯が止まっているのです!!モスクワなど大都市では、一般家庭に水とお湯の蛇口が行き届いていて、どの家庭でもお湯を使うことが出来ます。しかし大抵の都市は、この時期約1ヶ月間お湯を止めて、一年間の水道管の湯垢を取るのだそうです。(と、私は思っていますが違っていたら教えてください)そして、それが我が家にも先週やって来ました。 お湯が止まる期間は、大体、町内掲示板に貼り出されるそうです。 しかし、面倒くさがりのひよこは、掲示板のチェックを怠っていました。このため、先週月曜日、文字通り突然、お湯が止まったことに愕然としてしまったのです。 「まだ寒いのにぃ〜。なんでお湯止めるのぉ〜〜。」と、もがこうが叫ぼうが誰も聞いてくれません。ひたすら耐えるのみです。ま、みんな耐えているんですから、当たり前ですが。 直径50cmくらいある大鍋にお湯をたっぷりグラグラするほど沸かして、それで湯浴びする日がこの日から1ヶ月間始まります。しかし、本当にまだ寒いし、唐突すぎるよ〜。おゆ〜。(←心の雄叫び) しかし、寒い寒いといっても、毎日確実に日が延びています、夏の足取りが聞こえてくるようです。今は夜10時半くらいにやっと暗くなります。モスクワっ子たちも、この短い夏の昼長をむさぼるように楽しんでいます。やっぱり、長い冬に閉ざされたものを解放したいのでしょうか。何にしても夏の日差しが必要なんですね。 |
街中でよく見かけるアイスクリーム屋さん。 ちっちゃくてかわいい? うわさの“スタカンチク”(コップという意味です)−まさに、その名の通り!の形。濃いミルクの味でとってもおいしいですよ。一度お試しあれ。 |
ロシアに来てまず気が付くのはアイスクリームのおいしさです。 おそらくロシアに来てアイスクリームを食べた人ならわかると思いますが日本と比べるとおいしく感じられます。(それは他の食べ物が口に合わないから?) 特に”スタカンチク”という日本で食べられるソフトクリームのコーンのところにアイスが凝縮したタイプが 好んで食べられます。 しかもかなり安い!大体1個あたり日本円で約24円という安さ!! ロシア人もアイスクリームが大好きで夏はもちろんのこと冬の寒いときも”スタカンチク”を食べながら道を歩いている姿をよく見かけます。 ロシアの冬というのは日本の冬とは基本的に違い、普通の冬の気温で-10度前後。 一番寒いときになると-20度を超えるというおそらく日本では想像できない寒さになると思います。 簡単に言いますとまさに”バナナでくぎが打てる”というところでしょうか。 ”その寒さの中をアイスクリームを食べながら歩くなんて正気の沙汰じゃない!!” と思われるかもしれませんが実は噂ではロシア人は体を温めるためにアイスクリームを食べるという話も・・・。 外気の方が冷蔵庫より寒いためアイスクリームを食べると驚くべきことにアイスクリームが温かく感じるのです。 おそるべしロシアの冬、恐るべしロシア人ということでしょうか。 皆さんも-20度でロシアのおいしいアイスを食べてみませんか?ただ風邪を引いても責任は負いませんが・・・。 |
カンヌ国際映画祭会場。気になるソクーロフ監督「Телец(牡牛座)」は・・・? |
左から:マリヤ・クズネツォワ(レーニンの妻役)、アレクサンドル・ソクーロフ監督、レオニード・モスゴヴォイ(レーニン役) |
今月9日から開催されていたカンヌ国際映画祭が20日幕を閉じました。ロシアから唯一出品されたソクーロフ監督の「Телец(牡牛座)」は、ロシア映画ファン「ロシアンピロシキ」も影ながら応援していました・・・。 続きカンヌ国際映画祭のロシアを読む |
司会者の3人:左からフリュン、レフおじさん、ステパン |
ロシア人のアイドルテレビ番組Тушите
свет!(トゥシーチェ・スヴェート!=明かりを消してください!)は2000年の5月からNTV(ロシアの民放)で放送が始まった、10分間という短いニュース解説トーク番組です。 内容は毎日のトピックで政治の話、事件・事故の話、イベントの話などなど多岐にわたります。少し変わったところだと(その日にたいした事件がなかったのか)、「今日は(学校の)先生の日」という回もありました。 こういった毎日の話題を取りあげるトーク番組は下手をすると陳腐になりがちですが、そこは番組制作者の努力と登場人物達の世相を斬る(?)巧みな会話で「トゥシーチェ・スヴェート」は大成功を納め、下手なニュース番組よりも面白いとロシアで人気を博している番組なのです。 特集:トゥシスベを追え!のつづきを読む |
↑森さんロシアではそれほど印象悪くないようです(お父さんのお墓がシベリアにあることも共感を呼んで?) 「変人」「パンクロック」という言葉だけが先攻して報じられロシア人には謎(?)の新首相(大学の同級生のロシア人に「危ない人なんでしょ?」と言われた・・・) ロシアのテレビで放映された看板(字幕翻訳なしだからロシア人にはなんのことか分からないかも) 千島諸島を日本に渡すべきですか? →渡すべき(Нужно)・・・64人 →とんでもない(Ни в коем случае)・・・304人 →大金と引き替えなら(Только за большие деньги )・・・48人 (↑3択の立て方にも問題あると思います) |
昨日夜ののロシアのニュース・報道はどの局も北方領土問題の話でもちきりでした。 ことの発端は例によって森元首相の発言・・・。 「協議を二分して、一方では歯舞・色丹島の具体的な引き渡し方法について話し合い、もう一方では、国後・択捉島の帰属を話し合う・・」 ということで「日露が同意した」(と森さんが言った)、 ・・・つまりそれは、日露が 「まずロシアは歯舞・色丹を日本に引き渡します。 次に平和条約を締結します。 さらに国後・択捉の帰属問題について協議に入ります」 ということで「同意した」(と森さんが言った)、 ということである・・・と(ホントか?)、ロシアのテレビは伝えていました。 なのに、新しい小泉首相は 「ロシアが四島の日本の主権を認めなければ話に応じない」 と強硬で、さらにわざわざ「四島」と書いてプーチン大統領に手紙を送りつけた・・・、 対するロシア下院議長は「平和条約と領土問題と結びつけるべきではない」・・・、 ロシア外務省も「ロシアは歯舞・色丹を日本に渡すつもりはない(ましてや国後・択捉は絶対ダメ)」と言っている・・・ つまり事態は紛糾している・・・と、アナウンサーは深刻な表情で報じていました。 考えてみれば私の4年間のロシア生活でこんなにも一斉に北方領土のことがテレビのニュースで取りあげられたことはなかったと思います。たまに島の今の暮らしを伝えるドキュメンタリー番組をやっているを見たことがありますが、ここまで全局が一斉に取りあげているのを見たのははじめてです。 ある局は夜のニュース番組の半分以上を北方領土問題の特集が占めていました。政治家、政治評論家、日本専門家が出てきてそれぞれインタビューに答えていましたが、「二島返還も難しいのに、四島なんてとんでもない!・・・なのに二島返還に満足するどころか四島要求してくる日本はなんだ?」という雰囲気が大勢を占めているように感じられました。 しかし不思議なことに、領土引き渡しを認めない彼らは平和条約の締結については「絶対に必要」という認識で一致しているようでした。なかには「平和条約はロシアにとって必要です。平和条約を結べば、ロシアに日本の投資がどっときます。ロシアは過去を清算して、世界に文明国であることを証明する絶好の機会です」と、言っている日本問題の専門家(親日派?)もいました。 一方、ある政治評論家は、「戦後はじめて1956年の日ソ共同宣言の条約を認め、実行しようとする指導者が現れた」とプーチン大統領を評価。日本人の父を持つイリーナ・ハカマダ議員も「プーチンにまかせるしかない」と言ってました。 彼女は世論や議会や外務官僚を中心に解決をはかることの無理さに気がついているのかもしれません。 夜の対談番組では、生放送で北方領土の帰属問題について電話世論調査をやってました。一般視聴者への質問は「千島諸島を日本に渡すべきか?」。 結果は・・・ 「渡すべき」(15%)、「大金と引き替えなら」(12%) を大きく引き離して 「とんでもない話だ」 という人が73%の圧倒多数だったのでした |
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雪が溶けて出てきた車・・・冬の間にこんな無惨な姿に 映画「ニージュヌィ・ボーズラスチ(未成年)」のポスター |
毎日学校に通っている道で、今まで雪が積もっていてよく分からなかったのですが、路上に放置されていた車が、いつの間にかひどい姿になっているのを発見しました。 ロシアでは路上駐車された車から、エンジンなどの部品が盗難される事件が日常茶飯事に起こっています。 盗ってきた部品を何に使うのかというと、自分の車を修理したり、部品屋に転売したりするのです。 そういえばこの前見たばかりの新作映画、ロシアの若い世代の過去(ソ連時代)と現在(民主化後)を描いた「ニージュヌィ・ボーズラスチ(未成年)」という映画の中でも、若者たちが、車のエンジンをどっかから盗んできて、ソリに乗せて運んでいく途中で警官に尋問され、しょっぴかれるというシーンがありました。 署に連行された彼ら若者がどうなったかというと、警察が逮捕してきた若者たちを組織して、(部品ではなく)外車を盗ませて、車ごと大型トラックに詰め込んでマフィアに引き渡すというオチがついてました。 前に韓国人の友人から聞いた話ですが、彼がある日アパートの窓から何気なく外を眺めていたら、隣の空き地に若いロシア人が古タイヤを引っ張ってくるのが見えたそうです。 次の日も窓から空き地をみたらそのタイヤに、シャーシがついている。 次の日見ると、エンジンがついており、その次の日にはボディーの一部が、 ボンネットが、排気口が、ドアが、バンパーが、窓が、ライトが、バックミラーが・・・ と言う具合に、毎日アレヨアレヨという間にできていって、一ヶ月ぐらいたった頃にはほとんど完成。 ある日窓の外を見ると、車はなかったそうです(たぶん自走した?)。 |
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ロシアで人気のセクシーアイドルグループ、「ブリスチャーシー(輝き)」の面々。軍服きて、焚き火に当たりながら歌ってます(煙がけむいのか、みんな涙流してます。。。)。 |
いつも一番真ん中で歌っている女の子は、ブリスチャーシーのリーダー(だと思う。) ロシア人の若者が、どの女の子が一番いいか論争してるのを見たことがあります。 |
ロシアの数ある祝日(日本より圧倒的に少ないですが)のなかでも最も盛り上がるのが、5月9日の「勝利の日」(戦勝記念日)です。この日は、街の中央通りでは退役軍人さんや共産党の行進があり、クレムリンではコンサートが、夜は街のあちこちに花火があがります。テレビでは一日中昔の戦争映画を放映されてます。コンサート中継もあり、国民的歌手(たとえばオレグ・ガスマノフとか→)が出てきて、高らかに祖国のために命を捨てた兵士の歌を歌い上げます。この日にはポップ歌手、アイドル歌手のビデオクリップも流されますが、みんなたいてい軍服着て、戦場のようなところで歌ってます。 |
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勝利の日だけじゃない5月9日 (5/15 ひよこ) | ||
実は、この戦勝記念日の5/9が、ロシアの有名な詩人であり歌手Булат
Окуджава(ブラート・オクジャワ)の誕生日だったのです。 ブラート・オクジャワの誕生日についてレポートを読む |
映画館の看板 |
5月4日より、モスクワでソクーロフ監督の新作「Телец(ティリェツ)」(牡牛座)が、やっと一般の映画館で(細々と)公開されました。2001年のカンヌ映画祭の一般コンクール作品に早々とノミネートされ(ノミネートされた唯一のロシア映画)、その後ペテルブルクで試写されたのが、恐らく2001年2月1日だったと思います。しかし、その後いつまでたっても公開されない。3月になっていきなりビデオが発売されてしまいました。いままで全然映画館では上映されていなかったのです。 それで勇んで出かけた映画館ですが・・・ガラガラでした(涙)。観客も、ちょっと見たところ、なんとなくその手のインテリな雰囲気が伝わってくる人が多かったです。 続き(ソクーロフ監督の新作レポート)を読む |
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いびつなモスクワの映画配給事情 (5/10 gonza)
モスクワはアメリカB級コメディの嵐! | ||
「おい、オレの車どこいった?」 UFO研究秘密組織のユニフォーム(宇宙服?)であるプチプチのついた宇宙服が面白かった。私も押してつぶしたかった・・・(もう日本で公開されましたか?どなたか日本題を教えてください) |
リトルリッキー。正直いってつまんなかったです。しかしながら、最後に意外な人物(私の好きなヘビメタ界の超大物)が出てきたのはびっくりしました。 |
今のロシアでは、ロシア映画ファン、とくに映画館で見たいファンにとっては、誠に嘆かわしい状況が続いています。ロシア映画の新作は作られ続けているのですが、映画館で上映される期間がすごく短い! 1日とか最長でも1週間ぐらいで、あとはすぐビデオが出て、その後しばらくするとテレビで放映されてしまいます。映画館で一切公開されないで、ビデオでのみ発売される作品も多いです。映画館でやっているのはハリウッドの映画ばかり(たまにフランス映画も公開されますが・・・)。しかも配給システムの都合か、同じ映画が5館とか(ひどいときには10館ぐらい)、モスクワ中の映画館で一斉に同時上映(しかも2〜3週間ぐらい)されております。つまり観られる映画のバリエーションが少ないのです。最近もアメリカのB級コメディ「Где моя тачка, чувак?(おい、オレの車どこだ?)」(Dude? Where my car? )とか「リッキー・小さな悪魔」(Little Lickey)が、モスクワ中(5、6館)で一斉同時、3週間ぐらいずっと上映されてます(ちなみに私は2つとも観てしまった。。。)。 |