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〜ロシア生活を体感する写真レポート〜
今日のモスクワ

2002年7月号

今は昔、言論統制がされていた時代、「今日のソ連邦」というロシア大使館発行の雑誌があり、ロシアを知るための貴重な情報源となっていました(すいません。実はバックナンバーを読んだだけで当時のことはよく知りません)。
「今日のモスクワ」では、今のモスクワで暮らす私たちの日常をビジュアルにお伝えします。


ロシアのテレビ番組表(7/29 カメ)
:
 


日本ではおなじみのテレビ番組プログラムですけれども、もちろんロシアでも存在しております。ではどのような番組表がロシアでは売られているのかきになるところではないでしょうか?日本と同じ、それともロシア独特のなにかがあるの?おそらく読者の方(特にロシアをあまり知らない方)は興味があると思います。
 ちなみに左写真が実際にロシアで売っておりますテレビ番組表で、日本と同じように1週間分の番組が載っております。
 大体これで先の番組とかいつなにがあるかチェックしますが、見てみるとただ単に番組のタイトルなしの”アニメ”としかかかれていないことがあります(^^;このときにはさすがに自分でみてみるしかないのですが・・・。
 テレビ番組情報のほかにも俳優、女優の情報が載っておりましてみどころ満載の雑誌ではありますので興味がある方は是非、読んでみてはいかがでしょう?
 この”TVパレード”という雑誌のほかにもいろんな種類の雑誌がございますので見比べてみてもいいかもしれません。



中身のほうはこのようになっております。
どのような番組がやるのか書いてます。 もちろんロシアではクロスワードは
絶対に載せなければなりません。

地下鉄でクロスワードをしている人の姿も
たくさんあります。
なぜか占いまで。今日の貴方の運勢は?

モスクワでテレビを買って、さてどんな番組をみようかと思ったときにはまず読んでみてください。地下鉄付近の露店でも新聞を売ってるところでもよく見かけますので探すのには困らないと思います。


今日のロシア(7/27 カメ)
 連日のようにロシアのニュースではいろんなことが報道されておりますが今回、ハンサムなゴリラさんが最近のロシアニュースを教えてくれました。投稿記事と言うよりはタイムリーな話題なので今日のモスクワに入れたいと思います。ハンサムなゴリラさん情報どうもありがとうございます。
 写真がないのですが、カメが少し解説をいれて説明させてもらいます。


-この夏は雨が全然なく、モスクワ東部地方は、まいにち山火事(というか 野火)のようで、 消防の人がインタビューで休みがないとテレビで怒ってました。

 
普段でもロシアは雨量が少なく、日本とちがって夏は梅雨なんてない状況で、しかも湿度が低く乾燥しているので火事がおこりやすいのではないでしょうか。冬になると特に消防車が出動する回数も多くなります。夏は、モスクワのほうではそれほどなかったのですが、カメの経験から水不足に悩む地域も多々あるようです。

-ソチが暴風雨で洪水になりました。

 こ、これは台風の影響でしょうか?(^^;(って台風なんで来るのかな?)ソチと言う町はロシア国内で黒海に面した町で保養地として有名です。夏は海があって泳げ、冬には黒海と言うことで比較的温かく、スキーなどのスポーツも楽しめます。


-地下鉄ユーゴとスパルチーブナヤが7月4日から、8月5日まで閉鎖して(ヴァラヴョービー ゴーリー駅のため)います。近所の友達は代替バスで学校に通ってるみたい。ベルナツキー 通りが交通規制(代替バスがひっきりなしに通すため)で、車が大変見たい。タクシーもひ ろえないみたい。     

 
前にも今日のモスクワで取り上げましたが(幻の地下鉄参照)工事中の地下鉄駅の写真をとった場所がそのヴァラヴョービー・ゴーリー駅なのです。かなり昔から工事がすすめられておりまして、いつ完成するのか分からない状況でしたが、最近、その駅のみ使用不能にしたことをみるとどうやらもうすぐ完成ではないでしょうか。噂では6月後半から通行止めになるという噂も流れておりましたがロシアらしく1ヶ月遅れの通行止めになりました(^^;
 地下鉄が使用不可能になると、だいたい、地上で臨時バスとかができるのですが、人数が多いだけにどうも間に合わないみたいです。その地下鉄の線をつかって町の中心部に行かなければいけない人たちにはかなりの迷惑でしょう(^^;


-これもテレビだけど、ボルガグラードで畑を耕してたら第二次大戦のときのドイツ・ソビエト 軍の骨や武器が山のように出てきて、農家の人が仕事にならんといってました。近くの学校の 生徒が教育の一環として手伝ってました。

 
これはハンサムなゴリラさんも書いていますけれども第二次世界大戦時代のものでロシアの歴史はナポレオン戦争とドイツとの戦争がかなり関係が深いですのでよく授業で習います。ウクライナの時も”ドイツ軍がここまで攻めてきた”という場所に兵士の記念碑を建てております。

ちょっと変則的な今日のモスクワでした。

ロシアのポケモンヨーグルト(7/25 カメ)
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ロシアではやっている日本のアニメといえばやはり”ポケモン”。全世界的に有名ですがロシアでももちろん子供たちの間で人気を誇っております。
 その”ポケモン”のヨーグルトがなんとロシアでも売られているのです。
 写真をみてもらいましてもわかりますとおりちゃんパッケージには”ポケモン”の絵が描かれておりましてインパクト抜群です。これでロシアの子供たちのハートをがっちりキャッチ!!というところでしょうか。
 このヨーグルト、前々から売られておりましてカメも興味はあったのですが子供向けのため、あまり買おうとは思いませんでした。しかし、友人の”おいしい”という話で、ちょっと買ってみました(笑)
 パッケージにもかかれております”DANONE”という会社、おいしいヨーグルトで有名で、ロシアのCMでもよくこの会社のヨーグルトの宣伝が流れております。もちろん、ヨーグルトも何種類かあり、どれもおいしいものです。


 上にはこのようなトッピングがあります。
 写真左がチョコで、右はマーブルチョコのような子供用の小さいチョコレートがヨーグルトにトッピングできるようになっております。
なかなかおもしろいアイディアで、ロシアではこのような”混ぜ系”のヨーグルトはこのポケモンヨーグルトのほかにもよく見かけます。

 ロシア語で書いていないところをみるとおそらくヨーロッパからの輸入物だと思われますが、そのためか(?)味のほうは子供向けにおいしくなっております。

 モスクワにおいでの時には是非、このポケモンヨーグルトを食してみてはいかがでしょうか?(笑)

罰金改定?!モスクワ交通機関(7/22 ひよこ)
 モスクワ市内に張り巡らされている交通網といえば、地下鉄(メトロ)、バス、路面バス(トロリーバス)、路面電車(トラムバイ)。けっこう便利でモスクワ留学生は利用している人が多いと思います。もちろん、ロシア人も多く活用。

地下鉄駅の近く等で売っているバス・路面バス・路面電車に共通の切符(タロン)。
3ヶ月間有効です。
写真は4/1〜6/30有効のもの。各3ヶ月によって色がちょっと違っていたりするので、購入するときには有効かどうか確認してから。


 地下鉄はどこまで行っても一回乗車は同一料金(2002/7/22現在:5ルーブル)。地上交通網(バス、トロリーバス、トラムバイ)も一回乗車は同一料金(4ルーブル)で、切符専用キオスクなどであらかじめ買える切符(タロン)は、すべての地上交通網に共通で使えるのです。









最近は切符売りのお姉さんが乗ってます。

 この地上を走るバス、路面バス、路面電車は、乗車の際に検札があるわけではなく、以前は検札が来る確率が低かったので、無賃乗車をしている人が多かったようです。検札官に運悪く(?)当たってしまったら、その時に罰金を払います。最近では切符売りの人がバスに乗っていて検札をかねて切符を売っていたりします。現在の罰金は10ルーブル、上に挙げた運賃の2倍強ですね。

 しかし、この罰金が引き上げられるという噂が1年ほど前から出ていました。
そして、ついにモスクワはその日を向かえるようです。
 6月末にモスクワの幾つかの新聞で、罰金が一気に450ルーブル!!!になると報道されました。
 
実際に罰金が引き上げされるのは、法律が公布されてから10日後。いまやっとモスクワ市議会が法案を可決したばかりで、法律施行までこれからまだかかるようです。





 しかし、本当に罰金は10ルーブルから450ルーブルに跳ね上がってしまうのか?
 これはまだ月収が低いモスクワ市民の死活問題?!です。
 法案では労働賃金最低単位(
МРОТ)が適用されるという話。無賃乗車の場合1МРОТを罰金として払わなくてはなりません。いまのところ、この労働賃金最低単位:1МРОТ=100ルーブル(2002/7/12現在)。
 一部の新聞で450ルーブルと報道されたのは何かの誤解か、はたまた法律施行までに労働賃金最低単位が450ルーブルにまで引き上げられる予定なのか?

 これについて興味深い記事が新聞『コムサモリスカヤ・プラウダ』に載っていたのでご紹介。
6月末に罰金値上げの記事が各紙に掲載された後、『コムサモリスカヤ・プラウダ』紙の記者は、あるシーンを目撃しました。
 
ニセモノっぽい『検札官証明書』を持った2人のたくましい若者が乗客の切符を調べていた。
「あなたの切符は期限切れです。罰金を払って下さい!」とその2人は女性に強い調子で迫った。
「いくらですか?」
「以前は10ルーブルだったんですが、今は450ルーブルです!」
より一層説得力をもたせるため、“検札官”の一人は450ルーブルになったと報道された新聞の切り抜きを突き出した。
「なんですって?!私の給料は1500ルーブルなのよ!払えませんよ!」
「それじゃ、警察に行ってもらいましょう。」もう一人のがっしりした方が言った。
可愛そうな犠牲者は男達に捕まえられて通りに出されてしまった。

 上にも書きましたが、まだ罰金額の改正はされていません。どう考えてもこの検札官はニセモノです。こわいです!罰金を狙ったニセ検札官(もしかすると本物の検札官?)が登場するモスクワです。みなさん、ニセ検札官に注意して下さいね。

 ちなみに、年末までにモスクワの交通機関の運賃改定が予定されています。地下鉄は5ルーブルから7ルーブルに、バス・トラム等地上交通機関は4ルーブルから6ルーブルに、それぞれ2ルーブルずつ値上げ予定だそうです。




その他、モスクワメトロ情報

 モスクワ地下鉄ソコーリニキ線のスポルチーヴナヤからユーゴ・ザーパドナヤまでが8月上旬まで閉鎖されています。代替バス等が出ていますので、こちら方面に行かれる方は駅に張り出してある代替交通機関を参考にしてください。

 また、プローシャチ・レヴァリューツィ駅とテアトラリナヤ駅の革命広場出口が老朽化のため改築工事中で閉鎖されています。この出口は革命広場、クレムリン、赤の広場等に行くのに便利な出口だっただけに、観光でいらっしゃる方にもちょっと不便になりますね。
2003年12月24日までの長い期間の改築工事予定ですので、こちら方面に行かれる方は気をつけてください。


ロシアの夏の風物詩クワス(7/14 カメ)
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 ロシアで生活したことがある人は分かると思いますが、左の写真はいったい何の写真でしょうか?給水車?牛乳タンク?いえいえ、実はこれ、ロシアで代表的な飲み物”クワス”なのです。クワスいうのは黒パンを発酵させた飲み物で。僕の経験上、日本人の味覚ではかなり分かれてしまいます。(ちなみに僕はクワス好き派ですが(^^;)
 ただ、”黒パンを発酵させた飲み物”と聞くと、”実際に飲めるのかな〜?と不安になると思いますが、実はこの飲み物、以外にいけるのです。味を例えるなら・・・ どんな味でしょう(苦笑)

 もちろん、場所によって味がちがうので一概にこの味とは言えませんが、大体、ビールからアルコールをぬいて、少々甘くした感じの飲み物になります。
 ちなみに左写真は道端で売っているクワスで、このようなタンクに入れられて売られております。大体1杯いくらという感じで売られておりますが、ロシア人は持参のボトルに入れて持ち帰ることもあります。

 実はこのクワス、カメも自分で作ってみようと思い、黒パンとイースト、そして砂糖を混ぜてやってみましたが・・・見事に失敗(苦笑)かなり割合的に難しいです。ロシア人は自家製のクワスを持っていたりするのでそれぞれの家庭のクワスを飲み比べてみても面白いかと思います。(黒パンのほかにもキノコのクワスも存在するそうです。)
 最近では(?)スーパーにもボトル入りのクワスが売ってありますが(ウクライナ時代、カザフ時代には見たことがなかったので。)それを買ってみてもいいのですが、スーパーで売ってるものは甘すぎてとても飲めません(^^;
 みなさんもモスクワに来ることがありましたらおいしいクワスをさがしてみてください。
 
 ちなみに右写真はクワスの素で、自分で作ることができます。ただし、1回に作れる量が3リットルととても大量なのでご注意を(^^;全部で9リットル作れるようになっております。(一人ではとても飲みきれない・・・。)
 実際にカメも作ってみましたが、今度は砂糖が足りずあまり評判はよくなく、お酒の弱いピョートル大帝さんに飲ませたところ酔っ払ってしまいました(^^:発酵させていくうちにどうやらビールに変化してしまったみたいです(苦笑)
 

ロシアでも日本の緑茶が大ブーム!?(7/11 カメ)
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 前にロシアでも日本ブームだということを書きましたが(詳しくはこちらを参照)ロシアのスーパーでは、な、なんと!!緑茶、まで売っておりました!!しかもパックで!!写真左をみてください。これ、見えにくいかもしれませんが赤いところに感じで書いてあるのですよ。ロシアでもヨーロッパと同じく、漢字入りのTシャツやスカートをはいている人が多いので、このパッケージはロシア人の目を引くのではないでしょうか。
 余談ですが、大分前にマックで肩に”
”と刺青をしている女性を見かけましたが、なにゆえ”猫”かは不明です。
 早速、変なもの好きのカメは買って、部屋で飲んでみましたが、お味は・・・。

          ただのレモンティーじゃ〜ん

 って感じでした(苦笑)
 なぜ緑茶にレモンなのか?なぜ緑茶が甘いのか?謎が深まるばかりですけれども・・・(^^;
 甘い緑茶といえば、ロシア人は紅茶感覚で緑茶を飲む人がいますので砂糖をいれようとする人が多いそうです。
 面白いことに右写真のような緑茶のティーパックまで売られているそうです。しかも、味は・・・なかなか独特な味をしておりました(^^;
 

今度はラジオ局”ロシアの声”に潜入!!(7/9 カメ)
 
 前に掲示板でお騒がせしましたが、実は日本でも放送されておりますロシアからの日本語ラジオ放送の”ロシアの声”にカメが潜入してまいりました。
 日本でも知る人ぞ知る、有名なラジオ局、カメはどうして潜入できたかといいますと、じつはラジオ放送用にインタビューの収録に行ってきたのでした。このようなインタビューになれていないカメは(人前で発表したりするのがかなり苦手(^^;)終始、緊張の連続でしたけれどもやさしいラジオ局スタッフのお陰で無事、収録を終えることができました。
 果たして、この”ロシアの声”内部、いったいどのようになっているのでしょうか?記事を読む

 

モスクワのタウン誌「大都会」(7/3 ひよこ)
 最近、ひよこが気になっているモスクワの無料タウン誌「Большой Город(大都会)」をちょっとご紹介したいと思います。

 
(以前からモスクワにもメトロという無料新聞があり、その名の通り地下鉄の駅の改札付近に置かれていました。無料ということもあり(?)モスクワっ子たちも地下鉄の中でよく読んでいるようです。ただ、(資金不足のせいか?)あまり定期的に置かれておらず、ここのところ、このメトロ紙を見かけなくなりました。)

 このタウン誌「大都会」、最初に目を引いたのは、そのおしゃれな表紙デザイン。
どの表紙もセンスよく、しかもこの表紙のイラストはその刊の主要記事をモチーフにして描かれています。
バーバ・ヤーガのお家がサッカー?したり、某有名ロシア製ヨーグルトのパッケージに不吉な物が描かれたり・・・とにかく目を引く表紙。

 内容はその週のモスクワでの出来事。−といっても、外国人スターのコンサートについてや、劇場情報等のショービジネス関係ネタだけではありません。
 「今日のモスクワ」6月号でも紹介したモスクワでの「アイスクリームの日」イベントについてや、今週号には7月6日からモスクワ南西地区の地下鉄ソコーリニキ線のスポルチーヴナヤからユーゴ・ザーパドナヤまでが33日間閉鎖される・・・などなど生活に密着した記事が充実しています。


 その他にも、読み応えある記事が盛りだくさん。
クワスタンク車までクワスを買いに来たプーシキン?


 プーシキン(ロシア人にもっとも愛されている詩人。1799-1837)の誕生日には、モスクワ地誌・プーシキン研究家がおもしろい記事を寄稿しています。内容はこんな感じ。
 「プーシキン、我々(ロシア)の大切な熱い愛すべき全てよ!プーシキンはモスクワで生まれ、ここですばらしい青年期を過ごし、ここで初恋をし、ここで結婚をし、ここで自らのすばらしい作品を作った。たったひとつ、彼はモスクワで死なずペテルブルグで死んだ。それ以来ずっと、モスクワはこのペテル(ペテルブルグの愛称)を許すことができない。」


 女性記者のモスクワにある日本語学校への突撃ルポなんかもおもしろかったです。
 「私はすっかりおばさんだ。第1535番学校のとある授業に参加しながら、全く別の異次元にいるような決まりの悪さだ。学校時代の物理の授業だって、こんなに自分がおばかさんだと感じたことはなかった。ここでは日本語の授業が行われている。まわりの14才の子供達は、日本語で先生に質問されながら、これまた日本語で答えている。隣の女の子に聞いてみた。『お嬢ちゃん、何を話しているの?』『私たちは、伝統的な日本の丁寧語について勉強しています。』と、彼女はとても丁寧に説明してくれた。ロシア語で。」という感じ。


(訳が記事の面白さをいまいち引き出せていません。すいません。アセッ^^;)

 この「大都会」誌の主要記事は、結構いつも真面目な社会派記事だったりします。
大都会モスクワに集まってくる浮浪児たちの生活。ロシアに増大する麻薬中毒者治療について。モスクワの土地問題。などなどこちらも充実してます。

 一記事の文量は多いのですが、内容は固すぎず柔らかすぎず、写真もいっしょに掲載されているので、わりと読みやすいのではないかと思います。

 タウン誌「大都会」は、毎週金曜日発行の週刊誌。CDショップのソユース店などの出入り口や、カフェ、レストラン、映画館、大型スーパーなどに置いています。見かけたら一部もらってきては?

Zemfiraゼムフィーラが映画出演?(7/2 ひよこ)
 少し前の話ですが、あのゼムフィーラの人生を映画化するという話が持ち上がりました。ゼムフィーラについてはこちらをどうぞ。

 ゼムフィーラといえば、NHKロシア語会話でも紹介されたりしているロシアを代表する女性歌手ですよね。そのゼムフィーラの「スターへの道」を映画化したいと思ったのは彼女と同じウファ出身の脚本家フロリド・ブリィコフさん。
彼は「彼女の音楽に魅せられた」のだそう。

 「一体、ウファのどこの街角から、あの素晴らしい才能が生まれたのか?」。

 「僕は、この“普通の”、でも才能あふれる人間がどうやってスターになっていったのかを映画で表すよう脚本を書く努力をしたんだ。」
 と同時に、ゼムフィーラと自らが育ったウファの労働者地区を表したかった、と脚本家は語った。

 「映画には、こんなストーリーが盛り込まれるかも知れないわね。」とゼムフィーラが通っていた学校の女性教師は言う。
 「女生徒たちを何度となく激しく困惑させた、女性トイレから聞こえるくわえ煙草の青年の声が、実は、彼女(ゼムフィーラ)のものだった。なんてエピソードが。」


 脚本家は一度もゼムフィーラに会ったことはないが、彼女のことを知る多くの人々と交流した。映画の中でゼムフィーラの歌と詩が挿入歌とされることが彼の望みだ。そして最大の夢は、ゼムフィーラが彼女自身を演じ、主演すること。

 この脚本で映画を撮影してもらおうと打診している映画監督は「まだ自分が映画を撮るという同意もしていない。今のところ、脚本があるのみだよ。」との反応。

 ゼムフィーラ自身も、このプロジェクトを知らない。ゼムフィーラのプレス担当は「ゼムフィーラが撮影に参加するのは難しいでしょうね。彼女は過密スケジュールですから。」と冷ややかだ。


 これは実現する映画なのか?それとも?
 疑問は残りますが、なんにしても、ゼムフィーラが自分自身を演じる初の主演映画になったら楽しみですね。
 ファンとしては朗報を待ちたいところです。

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