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net版 v1.8 20051123 |
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私たちが旅行したのは、ちょうど白夜の頃。今まで私は「白夜」というのは、空がぼんやり明るいだけの「日が暮れない夜」だと思っていました。 でも、船から見た「白夜」は、まるで違った幻想の世界でした。水路に映る暗がりの森と濃紺の夜空の間に、うっすら白く光を放つ空。自然の偉大さと美しさを感じずにはいられません。暗くしんとした水路を音もなく流れるように進む船は、まるで天の河を下っているようでした。 |
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<ゴーリツィ>
湖畔からバスで少し行くと、白い城壁で囲まれた壮大なキリロ・ベロゼリスキー修道院が姿をあらわします。 イワン雷帝ゆかりの古い修道院、キリロ・ベロゼリスキー修道院の歴史は古く、16世紀まで遡ります。ところどころ崩れた城壁が、時代の荒波を乗り越えてきた歴史を感じさせます。 城壁内には、さまざまな礼拝堂や聖堂がありますが、いくつかはいまも実際に使われている「生きた修道院」です。 広い敷地には、かわいい野花が咲き乱れてロシアの良き田舎風景を楽しむことができます。 見所は、敷地の奥にある広大な湖。修道院の門を抜けると、さーと広がる美しい湖。この湖の水で顔を洗うと若返る!?という話もあるそうな・・・。ここに行ったら、ぜひ試してみてくださいね。
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<世界遺産・キジー島> 世界遺産にも指定されている木造教会群が知られるキジー島。実は私たち、前にもここに来たことがあるのです。そのときは列車で近くの街に行き、自力で小型船に乗ってやっとたどりついたのですが、そのときの木造教会と島の自然の美しさが忘れられず、ぜひもう一度訪れたいと願っていました。 そんなこともあり、船から青いオネガ湖に日を受けて輝くたまねぎ頭の木造教会群が見えたとき、涙が出そうになりました。その姿は、神々しくも雄大で、私たちを歓迎してくれているように見えました。 釘を一本も使っていないといわれるこの木造教会。細部まで計算されてつくられた驚異的な「作品」なのです。うろこ模様のドーム屋根は、ひとつひとつカーブの違う無数の小さな木片がジグソーパズルのように組み合わされてできています。プレオブラジェンスカヤ教会だけで3万個以上の木片が使われているそうです。 小さな木片はヤマナラシという木から作られています。このヤマナラシの木片、雨が降ると湿気を吸って黒くなり、太陽に照らされると乾いて白くなり、光と影が素晴らしい階調を織りなして、ドーム屋根が銀色に光り輝きだすという仕組みなのです。屋根を銀色に塗っているわけじゃないんですよ! さて、たくさんある玉葱ドーム。一体いくつあるか気になりませんか? イエスが十字架に磔にされたのが33歳、それで木造教会群のドーム総数は33個なのだそうです。 |
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オネガ湖に浮かぶ木造教会群 |
小さな木片が組み合わされた ドーム |
湖に映えるシルエット |
広い草原には、小さな白い花びらが集まったようなクィーン アンズ レース(Queen Anne's Lace)や、黄色い花が可愛いバターカップ(Buttercup)、クローバーやたんぽぽの綿帽子など、素朴で愛らしい草花が咲き乱れています。 島には50人ほどの住人がいて、散歩をしていると、住人達がゆったりと日光浴をしたり魚釣りをしている光景が目に入ります。島全体が自然保護区になっているとはいえ、キジーは人と自然が共存する島でもあるのです。華やかな春の季節からオネガ湖が凍る厳しい冬まで、一年を通して彼らはここに住んでいるのです。 いつまでも、自然溢れるキジー島の美しさに浸っていたいのですが、キジー島への交通機関は船だけで、宿泊施設もありません。船に乗り遅れないようにしてくださいね!! |
<マンドロギ> ロシア人に愛され続ける詩人プーシキン。プーシキンは「ルスランとリュドミラ」、「金鶏」、「金の魚」など多くのおとぎ話を書き残した詩人で、そのロシアおとぎ話の不思議な世界をテーマ・パークにしてしまったのがマンドロギなのです。船がマンドロギに着いたときから、おとぎ話の雰囲気漂う空気にワクワクドキドキ。もしかしたら、それは昼食のロシア風バーベキュー「シャシリク」を待ち望む私たちのお腹の音かも知れません(笑)。 そんな興奮の中、夢の国マンドロギの探索開始! 野草が生い茂り、可憐な草花が咲き誇る・・・とはいっても、やはりテーマ・パーク、きちんと遊歩道も整備されていて、かわいい草花を見ながら楽しく散策できます。 静かなる池を渡ると、そこは鬱蒼と茂るロシアの森。プーシキンの童話の登場人物たちが次々と現れ、おとぎ話の世界に迷い込んでしまったようです。小さな動物園にもなっていて、熊もいるし(!)、身近にかわいい小動物たちを見てちょっと得した気分。 ちょうどお腹が空く頃に野外テントでシャシリクをほおばります。 腹ごしらえができたら、アーチェリーに挑戦したり、馬小屋に行ってみるのもいいですね。 手工芸センターでは職人さん達の手さばきを見ることができて、手作り体験もできます。ウォッカ・テイスティングができるウォッカ博物館もありました。 街や教会の観光だけでなく、船旅の中にマンドロギのようなロシア民族テーマ・パークが入っていたのは意外でしたが、子供のように楽しく遊ぶことができて、これが結構嬉しかったです。 |
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たぬき(?)もいます。 |
素晴らしい職人芸を体験 |
馬って、かわいい〜! |
キター!待望のシャシリク! |
船の旅で気になるのは、同じ船の人々と仲良くできるかどうか・・・。内気で人見知りな(?)日本人の私たちは、言葉の通じない他の国からの人々とうまくやっていけるかどうか、心配していたのでした。 でも、そんな心配はご無用。イベントや学習会、パーティなど、よく考えられたプログラムがたくさん用意されていて、初対面の人たちとも徐々にうち解けあっていき、最終日には別れの熱い言葉を語るようにまでなってしまったのです。私たちにとっては、こんな風に他国の人々と交流を持てたというのは結構感動の旅だったのです。 楽しいプログラムの数々・・・
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そして、プログラムを通して仲良くなった乗客たち同士、言葉は通じなくても抱き合ったり握手をしたり、それぞれの国の言葉でお別れの挨拶を交わしました。 私たちが旅したのは白夜の頃で、とても素晴らしい風景でした。でも、春は眩しいばかりの新緑、秋は日光のように輝く黄金色の黄葉と、それぞれの季節ごとにロシアの素晴らしい景色を体感できると思います。 この旅の思い出は、いつまでも忘れられません。本当に楽しい素敵な船の旅でした。 |
船旅うら話
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