大人になったタトゥー？
雨と涙とガラスの感触のダンスポップ
REFLEX 「NON STOP」

金髪をおもいっきり振り乱して踊るふたり。でも顔がよく見えない・・・

ロシア版エイベックス？　REFLEXって？　(by gonza)

左からアリョーナ、ＤＪシルバー、イリーナ ロシアで大人気の3人組ユニット

三角関係？ 微妙なバランスが醸し出すアンニョイな雰囲気

ノリがいい、サビがおいしい曲。
ロシアのエイベックス系？
でもメロディが、どこかもの悲しくて、ロシアならではのエレクトロ・ポップの魅力たっぷりのREFLEX

ロシアのダンスミュージックの決定版はやっぱりこれです！

胸が締め付けられそうな、切ないポップス
心に刻み込まれるリズム
美しいメロディーライン
頭に残る強烈なサビ
エフェクトのかかった情緒的な女性ボーカル

ダンスポップといってもただ明るく元気なだけではありません。
REFLEXが描き出す世界は、
雨と涙に濡れた曇りガラスのざらざらした感触
手を伸ばしても、決してとどかない過去の陰影

ちょっとダメダメ系入ってますが・・・。

REFLEXを聴くと、タトゥーサウンドを生んだロシアのポップ環境がいかに豊穣であるか、感じることができるでしょう。

三角関係のタトゥ？

Reflexは金髪美人のおねえさんふたり（イリーナ＆アリョーナ）と、クラブにいそうな色男のＤＪのにいちゃん（シルバー）のユニット。
ステージなどではイリーナとアリョーナが前で踊り狂い、
バックでDJシルバーがシンセを弾き、ときにラップを重ねます。

黄金の三角形？　これが3人の基本ポジション。 DJシルバー（後ろのおにいちゃん）の顔が良く見えない。

ステージでは、歌はほとんどイリーナが歌っています。それをアリョーナの激しいダンスとハモりがサポートする形。しっとりと情感がこめられたイリーナの声はとても印象的。心にしみる声です。

お姉さんと妹という雰囲気も・・・

ビデオクリップやインタビューなどでは、イリーナとアリョーナはどことなく同性愛的な雰囲気を醸し出しています。
求めても満たされることのない女性同士の切ない思い。その側に男性がたたずむ・・・

・・・といったイメージです。

雰囲気といい、サウンドといい、
タトゥに似ているところもありますし、ロシアのポップシーンでもしばしば比較されています。
でも、 同性愛といっても、タトゥよりも年齢はちょっと高めで、大人の女の報われない恋という感じです。セクシーなイメージも押し出しています。

それから、日本的イメージを好んで採用しているところもReflexの特徴で、
ビデオクリップにも屏風とか、ふすまとか、漢字とか、日本的なイメージがよく出てきます。

↓「ムニェ・トルードゥナ・ガバリーチ（話すことができない）」のビデオクリップより

「あいしてるい・。すごくすごすきすることすごすご・・（日本人の僕にも解読不能・・・）」 このあと「和室」は水浸しに・・・・。

・・・・笑わないでくださいね。　日本語考えなければ（笑）、曲はめっちゃかっこいいし、どのビデオクリップも凝ってます。デザインもなかなかスタイリッシュです。実はこのビデオクリップのテーマは「愛する人の自殺」。シリアスで悲しいお話なのです。

ロシアの漢字ブームの火付け役？

ちなみにイリーナは「愛」という漢字の刺青をしています⇒。
ロシアでは日本（食事から映画から漢字まで）がいまブームで、とにかく漢字や日本的なイメージがファッショナブルなのです。

そういう背景はありますが、REFLEXのメンバーやスタッフは、日本に特別の関心を持っているようです。

REFLEXサウンドとロシアポップスの魅力

特に凝った仕掛けや演奏技術を見せつけるわけではないけれど、
FMラジオから流れてくる身近なポップス。
もの悲しくも愛しいメロディ。
心にきゅんとくるリフレイン。
いつまでも踊り続けるダンスミュージック。
何回も聴きたくなるのは
やっぱり僕たちはそれが好きだから。

音楽に難しさはいらない
それでなくても人生は複雑さにあふれている
僕たちがもとめているものは、今を忘れ、今に没頭させてくれるもの
やっぱりこれではないでしょうか？

「よくあるポップス」
「手軽な複製サウンド」
もしかしたら評論家はいろいろいうかもしれません。

でも、Reflexのエレクトロ・ダンスソングには
ぼくたちの心の琴線に触れる
何かがあります。

それは、作曲やアレンジの質の高さに裏付けれた
テクノやダンスミュージックへの愛。

Reflexにはそれがあります。

曲もせつないですが、愛の哀しみをつづったREFLEXの歌詞は、これがディスコソング？
と疑うほど、美しいです。

タトゥーもそうだったですが、ノリの良いメロディーに漂うなんともいえない哀愁。これがロシアンポップス独自の魅力となっています。

昔から演歌や哀歌に親しんできた日本人なら、このしっとりとした哀感を理解できるのではないでしょうか？ （下の日本語訳を読んでみてください）

おすすめアルバム REFLEX 「NON STOP」／リフレックス「ノンストップ」（２００４年）

ロシアのダンス・ミュージックの代名詞として、 コンスタントにヒットソングをチャートインさせてきたREFLEX。 ２００３年にリリースされた「NON STOP」は 珠玉のダンスナンバー１５曲（プラスPV４曲!）入りのお得なアルバム。 作曲のほとんどを手がけているヴィチェスラフ・チュリンのソングライターとしての切れる才能が実感できる出来になっています。 どれも完成度の高い曲ですが、特におすすめは、 アルバムタイトル曲「NON STOP」と、 「パーダリ・ズビョーズドィ（星が落ちた）」 「ムニェ・トルードゥナ・ガヴァリーチ（私、話せない）」 「ジマー（冬）」など。 ２００３〜２００４年、ロシアで大ヒットした曲です。 「パタムゥ・シト・ニェ・ブィラ・ティビャ」（あなたがいなかったから）もロシアのさまざまなヒットチャートでＮｏ１となった名曲です。 このアルバムでは「アコースティックバージョン」とRemixが納められています。 このアコースティックバージョンは、美しく仕上がっており、聴かせます。 タトゥーサウンドが気に入った人は、ぜひReflexも聞いてみてください。 このアルバムに収録された曲のほとんどがロシアで大ヒットしてます。文句なしの名盤アルバム。 おすすめです。

アルバム「NON STOP」収録曲 1.NON STOP／ノンストップ 2.Может быть показалось／モージェット・ビッチ・パカザーラシ(そう思っただけ･･･) 3.Мне трудно говорить／ムニェ・トゥルードゥナ・ガバリーチ（話すことができない） 4.Падали звезды／パーダリ・ズビョーズドィ（星が落ちてきた） 5.Зима／ジマー（冬） 6.ACKA RAGA／アッカ・ラガ 7.Город плачет／ゴーラト・プラーチェット（街が泣いてる） 8.Дельфин／デリフィン（イルカ） 9.Потому что не было тебя （アコースティック・バージョン）／パタムゥ・シト・ニェ・ブィラ・ティビャ（あなたがいなかったから） 10.Я буду помнить／ヤ・ブゥドゥ・ポームニチ（いつまでも覚えてる） 11.Это Новый год!／エタ・ノーヴィ・ゴート！（A NEW YEAR!） 12.D.I.S.C.O.-2 13.Мне трудно говорить (remix)／ムニェ・トゥルードゥナ・ガバリーチ（話すことができない） 14.ACKA RAGA (remix) 15.Потому что не было тебя (DJ Orl vs Funkmaster Club Mix)／パタムゥ・シト・ニェ・ブィラ・ティビャ（あなたがいなかったから） ↓さらに、スタイリッシュなREFLEXのPV（プロモビデオ）が、なんと！４曲も収録！！（パソコンで見られます） PV1.　ムニェ・トゥルードゥナ・ガバリーチ（話すことができない） PV2.　パーダリ・ズビョーズドィ（星が落ちてきた） PV3.　ヤ・ティビャ・フシグダー・ブゥドゥ・ジュダーチ（いつまでもあなたのことを待っているわ） PV4.　ピエルヴィ・ラス（はじめて） PVはセクシーさだけじゃない。切ない雰囲気が漂うストーリーが展開されます。 （↓CD収録のビデオクリップより）

ALL about グループ　REFLEX アルバム「ヤ・ティビャ・フシグダー・ブードゥ・ジュダーチ（あなたをずっと待ってる）」(2002年リリース） すばらしい歌唱力とダンスの実力を併せもち、セクシーさとスタイリッシュさで、数年の間に一躍ロシアポップス界のスターダムに駆け上がったREFLEX。ダンスポップスの代名詞といえばREFLEXというほど、ロシアでは非常に存在感のある人気グループです。 プロデューサー兼作曲担当ヴィチェスラフ・チュリンの曲作りのうまさと、メインボーカル・イリーナの艶のある歌唱力、サブボーカル・アリョーナのエネルギッシュなダンス、ＤＪシルバーの絶妙なアレンジがユニットとして結実したのがREFLEX。 音楽を創造性発揮の場と考えている彼ら。曲の外注はしないというのがREFLEXのルールで、作曲だけでなく、イメージコンセプト、衣装などもすべて彼らグループメンバーの手によるもの。様々なビデオクリップもヴィチスラフ・チュリン自身が監督しています。 1999年結成。デビューシングル「ダーリヌィ・スヴィト（遠い光）」がラジオ曲のヒットパレードで上位に昇り注目されますが、それはほんの序章にすぎませんでした。2001年発表の「サイチー・ス・ウマー（気が狂う）」は、多くのラジオ曲でトップを独占。ロシア全土にREFLEXウェーブを巻き起こします。その後、「ピエルヴィ・ラス（初めて）」「ヤ・ティビャ・フシグダー・ブードゥ・ジュダーチ（あなたをずっと待ってる）」「パタム・シト・ニェ・ブィラ・ティビャ（あなたがいないから）」「パーダリ・ズビョーズドィ（星が落ちてきた）」という怒濤のヒット曲を次々と発表。現在（2004年12月）「NON-STOP」が大ヒット中です。５年間に５枚のアルバムをリリース。ポップス・ダンス好きなロシア人の熱狂的な支持のもと、ポップチャートをたえず賑わすヒットメーカーとしての地位を確実なものとしています。 アルバム「エタ・リュボーフ」（これが愛）(2003年リリース） REFLEXの質の高いダンスミュージックは、ロシア国内で様々な音楽賞に輝きます。2003年だけでも、最も優れたダンスグループに授与される「ドゥヴィジェーニェ（動き）」国民賞のほか、「スタプドーヴィ・ヒット（重量級ヒット）」賞、「ザラトイ・グラマフォン（金の蓄音機）」賞、「ピースニョ・ゴーダ（今年の歌）」賞を受賞。 ロシアだけでなく国際的にも注目されているグループで、2003年夏にはt.A.T.uと一緒にドイツで開催された国際音楽コンクール「Pop Сomm」にロシア代表として出演して大きな注目を浴びます。 世界的に有名なDJ Boboとのコラボレーション曲≪The way to your heart≫を発表し、欧米でもヒット。ロンドンの有名なレコード会社≪Ministry Of Sound≫との共同制作体制のもと、英語版アルバムのリリースも予定しており、世界のREFLEXとして羽ばたこうとしています。

グループ「Ｒｅｆlｅｘ」メンバー紹介
メインボーカル：イリーナ・ネリソン （Ирина Нельсон）	サブボーカル：アリョーナ・タルガノヴァ（Алёна Торганова）	DJシルバー （DJ Silver）
シベリアはノボシビルスク出身。 Reflexのいくつかの曲の作詞も彼女の手によるもの。 歌うことが好きな母親から美しい声と音楽的才能を受け継いだ彼女。 子供の頃、パーティの席などで母親が歌い始めると、皆がその歌声に聞き惚れた。でも田舎に住んでいるため専門的に歌唱を学ぶことはできなかった母親を「いつかスタジオに連れて行ってレコーディングをさせてあげたい」という少女イリーナの夢が、後にアーチストとして結実することになる。 イリーナが声楽をはじめたのは遅く、最初はフォルテピアノを学んでいた。ノボシビルグ音楽学校に入ったイリーナ。ある日、音楽学校の廊下で、ビックバンドのリーダーがイリーナの歌声を聴き、オーディションにくるよう言う。オーディションでダイアナ・ロスやエラ・エラ・フィッツジェラルドを熱唱するイリーナ。イリーナはジャズオーケストラのボーカルメンバーとなり、ロシア中を公演旅行。ジャズフェスティバルに出演する。もしかしたらイリーナは良きジャズ歌手になっていたかもしれない。しかし、モスクワでヴィチェスラフ・チュリンに出会ったことがイリーナの人生を大きく変える。その声域の広さに感銘を受けたチュリンはイリーナをメインボーカルにREFLEXを結成。	アリューナの故郷はカザフスタン。 МГУКИ（モスクワ国立文化芸術大学）で学ぶ。 ショービジネスとマネージメントの専門家としての卒業証書を持つアリョーナは、ダンスが大好きで、大学に通うかたわら、現代舞踊の教育も受け、モスクワのクラブで踊っていた。彼女のダンスは情熱的でセクシー。さまざまなスタイルのダンスに精通しており、それをREFLEXの創造的な活動に生かしている。 ステージでは踊りまくりの彼女だが、実は大の読書好き。大量の本を読み、本屋に並んでいる新刊書はすべて知っているという。特にSFが好き。ほかにヨガもやっている。	本名はグリゴーリィ。 モスクワ生まれ。学校卒業後、現代音楽にのめり込む。モスクワのクラブでＤＪをしていたときに、そのプロフェッショナルな才能を認められ、REFLEXに参加することになる。いつかソロアルバムを出すのが夢。リアリスト。好きなのは音楽・スポーツ・セックスとのこと（笑）。
プロデューサー：ヴィチェスラフ・チュリン（Вячеслав Тюрин） ロシアで最も有名で才能あるサウンドプロデューサーのひとり。REFLEXの創設者であり、多数のヒット曲の作曲家。REFLEX以外にもいくつかのグループのヒット曲や作詞も手がけている。Paul Van DykやThe Bhangra Knightsのアルバムを共同プロデュースした彼の名は、ヨーロッパでも知られる。 イリーナと同じくノボシビルスク生まれ。父と母は歌が大好きで、子供のころからいつも家には歌があった。両親の願いで音楽学校に入学し合唱団で歌っていたチュリンの美声はいまも健在。198ｃｍの立派な体躯を持つ彼は、スポーツと音楽どちらをとるか悩み、一時は音楽を捨てたこともあるという。 ２４歳のときにモスクワへ。イリーナを見いだし、１９９６年にDianaという名前でデビューさせる。３年間の活動期間にDianaは数々のヒット曲を残すが、その後３人組ユニットREFLEXへと発展する。REFLEXは不動の人気ダンスグループに。さまざまな音楽賞を受賞。Шуру（シュル）やЛИЦЕЙ（リツェイ）のヒット曲のプロデュース・作曲でも知られる。 作曲とマネージメントの両立というまれに見る才能を持つチュリンだが、性格はきわめて謙虚。しかし、強い目的達成への意欲とプロ意識を持つ。 「ポップミュージックは幼稚なものであってはならない」というチュリンの信念は、彼が作詞も手がけた曲「パタムゥ・シト・ニェ・ヴィラ・ティビャ（あなたがいなかったから）」（↓の日本語訳参照）など、質の高いREFLEXのサウンドづくりからも感じられる。

リフレックス公式サイト ビデオクリップを見たり、代表曲の試聴ができます。歌詞やメンバー紹介のほか、写真や壁紙もダウンロードできます。 http://www.reflexmusic.ru *ブラウザの「表示」→「エンコード」→「キリル文字（Windows）」に必ず切り替えてからアクセスしてください。（そうしないと画面が真っ白になります）

ロシぴろでは自分の本当に気に入ったアルバムだけを紹介してます(^_^)
（ｂｙ　ｇｏｎｚａ）