映画・アニメ・音楽・生活一般情報サイト 「ロシアンぴろしき」表紙へもどる |
音楽CD・ビデオ一覧へ |
091208 |
ロシアで快進撃中! ポスト・タトゥの少女三人組
プロパガンダ「SUPER DETKA」スーパー・ヂェートカ(スーパー・キッド)
PROPAGANDA (ПРОПАГАНДА) アルバム「SUPER DETKA」(Super детка) (2004年) |
|||||||||||||||||||
|
|
タトゥー好きな人には絶対オススメのアルバム
「なんだ、よくあるロシアのかわいこちゃんポップスか」と、なにげなくアルバムをかけてみたら、はまっちゃいました。毎日、こればっかり聴いてます。
誰がなんと言おうと断言します!これはタトゥの「200km・ポ・フストレィチヌィ」と並ぶ、名盤です!
ちょっとベタ(庶民的)な感じもするのですが、心地よくメリハリのきいたテクノポップは、良い意味でロシアポップの伝統。プラス。思春期の切なさ、これってタトゥのサウンドに触れたときの感覚に似ている。
確かにタトゥに似ている。でもタトゥとは違う個性があります。うまく書けませんが、もうちょっと庶民的というか、クラスメートの女の子たちがやっているバンドというか、親しみやすくした感じ。
しかしながら、インパクトあるエレクトロテクノの的をついたアレンジ、胸に残るサビ、心に迫ってくるサウンドと歌詞の痛みは、タトゥをはじめて聴いた時の感動に似て、今、この時代を生きている感じが伝わってくる。それらの要素がコンパクトに集積され、エネルギーとなって迫ってくる。一曲、一曲が、心に焼き付きます。
「200km・ポ・フストレィチヌィ」と似てると思ったのが、アルバム内の各曲が、個性を出しながら、バランスよくまとまっているところ。曲作りのパターンで似ているところはあるものの、メッセージ色の強いもの、詩がスキャンダラスなもの、パンチのあるもの、テクノでかわいいものと、各曲テンション高く、はずれ曲なし!です。
80年代ポップスを思い出させるなつかしい音。ちょっと昔のノーランズのかわいさや、アラベスクの押しの強さをミックスした感じ。それから、全面的に押し出されるクラフトワーク的な陰影の濃いテクノ音が、親しみやい大衆ポップスとなって、聞きやすく、とても印象に残るアルバムです。少女たちの歌もうまいです。聞かせます。
諸般の事情あり、タトゥーが長期活動休止せざるを得なくなってました(*現在新プロデューサーのもとレーナを中心に新アルバム制作中)。あれほど才能のある人が集まり、世界で大ヒットしたグループが、次の一歩を踏み出せないで、宙に浮いたままになっていたことを、嘆く人はロシアにも多いです。タトゥにはぜひさまざまな困難を乗り越えて復活してほしい…。でもロシアンポップスは、ときに足踏みしているように見えても、世界中のトレンドを吸収して、洋々な才能を抱き込んで、清濁あわせ呑み、ダイナミックに進化し続け、いろんな形で顕現してます。
4才から歌い始めたというメインボーカル のヴィッカ。プロパガンダの全ての歌と 歌詞は彼女自身が書いている (プロデューサー主導的であった あったタトゥとはここが違う・・・)。 若き才人。 |
今、ロシアでたくさんの人に聞かれている少女ポップといえばプロパガンダです。大ヒット中のアルバム。タトゥ好きな人にもそうでない人にも、絶対オススメのアルバムです。「200km・ポ・フストレィチヌィ」の感動をふたたび! 全曲聴いて、ハートで感じて、泣いてください。(gonza)
|
|||
|
|||
曲を試聴したり、ビデオクリップを観たり、歌詞を読んだり、写真を見たりできます (ロシア語)。 |
2002年「ニ・ヂェーチ」(キッズじゃない)、2003年「タク・イ・ブィチ」(そうであるべき)を発表。センセーショナルなテーマだけではなく、曲や歌詞も高く評価され、さまざまのヒット曲を生み出す。「スーパー・ヂェートカ」(スーパーキッド)(2004年発表)では、少女から大人の女への変貌を見せるとともに、若いながらキャリアあるプロパガンダの今までの実力が一気に昇華したようなアルバムに仕上がっている。アルバムタイトル曲の「スーパー・ヂェートカ」、エネルギッシュな「ヤイ・ヤー」、エスパニックな雰囲気の「Quanto Costa」は、最大のヒット曲。街の中ではこれらの曲がつねに流れ、ロシアのヒットチャート上位を独占している。(2004年10月) |
|||
|
メンバー紹介 | ||
ヴィッカ (ВИКА) 3月22日生まれ 羊座 グループ結成のキーウーマンで、プロパガンダの全ての曲の作詞と作曲を担当 心理学と哲学とスシが好き。気分によって瞳の色が変わる。 たいへんな読書好きで、古典から新刊までなんでも読む。 夢を重視していて、すべてノートに書き残している。 好きな映画はロシアの傑作コメディ「Служебный роман(社内恋愛)」 インタビューより 「私にとって、愛は一番偉大なもの。私の歌はインスピレーションだけではなく、愛する人がいるから生まれる。私の歌の99%は愛する人によって、彼の接触によって、彼の暖かさと言葉から、彼の私への接し方によって、この世に生まれた。私たちの歌を聞いたら、これは愛し、愛されている女の子が書いた曲だって分かると思う。」 |
オリガ (Ольга) 4月3日生まれ。牡牛座。 ペルミ(ヨーロッパロシア東部)出身。モスクワには4年前にやってきたが、ペルミ国立文化大学で学び続けている。 プロパガンダのメンバーの中では一番陽気でジョーク好き。百科事典を読むのが好き。「ニズナイカ」等の絵本が好きだが、ブーニンの詩も愛する。 インタビューより 「イルクーツクのナイトクラブでのこと。ある男の人が私たちのコンサートに小さな女の子を連れてきたの。その子は私たちのところにきて、小さな手で私の手を握り、私の目を真っ直ぐに見つめ、泣き出した。それは私にとって神の啓示にも似た衝撃だった。ファンの方々はそれぞれ、いろんな形で愛を表現してくださるけど、そのときほど嬉しかったことはなかったわ。 |
イーラ(Ира) 11月27日生まれ。射手座 プロパガンダで最も真面目な性格。 鉄の意志を持つ。それはコンサートツアーをこなしながら、故郷の町のバレーボールの試合に参加するとともに、大学に通っていることからも分かる。 子供のころからずっとダンスをやっていて、現在、スポーツダンスのマスター候補。舞踏ダンスのロシアチャンピオン(7回受賞!)。 好きな本は、彼女の専門である古典文学。熱愛しているのはシェークスピアの「夏の世の夢」。 古いロシア映画が大好き。特に好きなのは「Место встречи изменить нельзя(待合い場所は変えられない)」。外国映画ではメルギブソンの「ブレーブ・ハート」。 インタビューより 「ときどき愛という言葉が恐くなる。今では大事なのは愛ではなく人と人との尊敬心と相互理解だと思う。だって、愛の始まったときは「これが全て」と思えるけど、時間が経つにつれて熱は冷め、「何しにそこに行ったの? どうしてそうじゃないの?」って訊きはじめるから。そんなささいなことから、全てのいさかいが始まる。」 |
歌詞と翻訳 | |
QUANTO COSTA Или уйдешь на дно, 谷底に落ちる? |
СЛЕЗЫ-АЛФАВИТ |
ВОЙДИ 入って |
映画・アニメ・音楽・生活一般情報サイト 「ロシアンぴろしき」表紙へもどる |
音楽CD・ビデオ一覧へ |