2011 0515g

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多くの皆さまに素晴らしいロシア映画を観てもらいたい・・・

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Анна Каренина (アンナ・カレーニナ)

アンナカレーニナ1967年ソ連,145分/ジャンル文学(原作トルストイ)/監督アレクサンドル・ザルヒ/脚本アレクサンドル・ザルヒ,ワシリー・カタニャン/撮影レオニード・カラシニコフ/音楽ロディオン・シェドリン/出演タチヤナ・サモイロワ,ニコライ・グリツェンコ,ワシリー・ラノヴォイ,アナスタシヤ・ヴェルチンスカヤ,マイヤ・プリセツカヤ,ユーリ・ヤコヴレフ/製作モスフィルム/備考40.5百万人観客動員
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あらすじ&コメント
トルストイの小説「アンナ・カレーニナ」の映画化。
世界中で何度となく映画化されているトルストイの不朽の名作「アンナ・カレーニナ」。しかし、この映画「アンナ・カレーニナ」こそ何本もある映画された「アンナ・カレーニナ」の中での不朽の名作といえる。ロシア人の目から撮影された「アンナ・カレーニナ」の世界は、最もロシア的であり、最も華麗に美しくロシア宮廷貴族たちの生活を映し出している。トルストイが描写する繊細な人間模様を素晴らしい映像で再現。やはり、トルストイ−ロシア文豪の作品はロシア語で。



Барышня-Крестьянка (貴族の令嬢−農家の娘)

貴族令嬢−農家の娘1995年ロシア,106分/ジャンル文学(原作プーシキン)/監督アレクセイ・サハロフ/脚本アレクサンドル・ジチンスキー,アレクセイ・サハロフ/撮影ニコライ・ネモリャエフ/音楽ウラジミール・コマロフ/出演エレーナ・コリコワ,ドミトリー・シェルビナ,レオニード・クラヴリョフ,ワシーリー・パーノワイ,エカテリーナ・レドニコーワ/製作モスフィルム,リツム/備考キノショック賞、金の勇士賞1995受賞,ガッチナ市賞1996受賞
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あらすじ&コメント
プーシキンの同名小説をモチーフにした映画。隣同士でありながら、リザベータとアレクセイは一度も出会ったことがなかった。長い間、都会の大学へ行っていたアレクセイが戻ってきてリザベータは彼に興味を引かれる。しかし簡単にアレクセイに会うことはできない。些細なことから両家の父親同志が犬猿の仲だったらだ。そこで、リザベータは変装して彼に近づくことを思いつき・・・。
ロシア版ロミオとジュリエットのような話ですが、全体に流れる雰囲気はロシアそのもの、素朴さに笑いが込み上げてきます。プーシキンのお話であることもさることながら、ロシア地方貴族の生活習慣や農民達の風俗等が細かく描かれてるところも魅力の一つです。素晴らしいロケ地のおかげで、ロシアの森の四季や風景等の自然がとても美しく、この映画一本で、ロシアの森の春夏秋冬すべて味わうことができるのも嬉しい体験ですね。





Брат (ブラザー)

ブラザー1997年ロシア,100分/ジャンルバイオレンス/監督・脚本アレクセイ・バラバノフ/撮影セルゲイ・アスタホフ/音楽ヴィチスラフ・ブトゥソフ/出演セルゲイ・ボドロフjr.,ビクトル・スハルコフ,スベトラーナ・ピシミチェンコ,ユーリ・クズニェツォフ,ビチィスラーフ・ブストフ/製作STV/備考1997年カンヌ映画祭参加作品,キノタウル優秀男優賞,トリエステ金賞,シカゴ優秀男優賞,トリノ特別審査員賞
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あらすじ&コメント
軍役を終え、故郷に戻ってきたダニラは、単調な田舎の暮らしにあき、サンクトペテルブルグに旅立つ。サンクトペテルブルクで兄が成功しているという噂を聞いたのだ。しかし都会での新生活は予期していないものだったのである。兄は殺し屋をしていたのだった・・・。
「コーカサスの虜」(1996年)で主役デビューした、セルゲイ・ボドロフが個性的でシブイ演技を見せてくれます。この映画の爆発ヒットの後、セルゲイ・ボドロフは若手人気No1俳優の座に登り詰めたといっても過言ではないでしょう。ロシアのティーン達に圧倒的に支持されたロシアバイオレンスアクションの傑作。





Брат2 (ブラザー2)

2000年ロシア,125分/ジャンルバイオレンス/監督・脚本アレクセイ・バラバノフ/撮影セルゲイ・アスタホフ/出演セルゲイ・ボドロフjr.,ビクトル・スハルコフ,イリーナ・サリトィコヴァ,セルゲイ・マコヴェツキー,ダーリヤ・レスニコヴァ/製作STV/備考
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あらすじ&コメント
ダニラはTVに出演するようになり、チェチェンの時の友人達と会うようになった。
突然、その友人の一人が殺される。その友は、アメリカでホッケー選手をしている兄のせいで殺されたということをダニラは突きとめる。この事件の始末をつけなくてはならない。ロシアとアメリカのマフィアの間にダニラの写真が回っている。
ダニラは友情と復讐のために、アメリカへと旅立つ・・・。
 「ブラザー」を観たロシア人は待ちに待っていた映画、「ブラザー2」。映画公開初日から「ブラザー」ファンがつめかけました。
「ブラザー」よりも、さらにバイオレンスアクションがパワーアップし、ジョークもまじえながらのスマートな展開。観ている人を惹きつけ離しません。「ブラザー」と同じく、主役を演じるセルゲイ・ボドロフは、この映画でロシアのヒーローの座を確立しました。
ロシアのティーン達に圧倒的に支持されたロシアバイオレンスアクションの傑作。





Бриллиантовая рука (ダイヤモンドの手)

ダイヤモンドの手 1968年ソ連,100分/ジャンルコメディ/監督レオニード・ガイダイ/脚本モーリス・スロボツコイ,ヤーコフ・コスチュコフスキー,レオニード・ガイダイ/撮影イーゴリ・チョールニフ/音楽アレクサンドル・ザツェピン/出演ユーリ・ニクーリン,アンドレイ・ミロノフ,アナトーリ・パパノフ,ノンナ・マルドュコーワ/製作モスフィルム/備考1969年フィルム貸出首位76.7百万人観客動員(!),1995年優秀ロシアコメディ映画(映画100周年記念テレビ視聴者アンケートにて)
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あらすじ&コメント
控えめで勤勉、それに付け加えお人好しなセミョーン・セミョーノビッチ(セーニャ)が密輸団と格闘する(?)コメディ。セーニャは妻の毛皮をあきらめて、見聞を広げるため船旅に出ることを決意する。同室になったゲーシャは唄って踊れる楽しい好青年、二人はすぐに意気投合する。しかし、実のところゲーシャは密輸団の一味だった。イスタンブールでゲーシャが迷子になっている間に、密輸業者の仲間のいる薬局の前で偶然にもセーニャが“合い言葉”の「ちくしょう!"Чёрт побери!"」を言ったために、セーニャとゲーシャが取り違えられて・・・。
ドタバタギャグあり、音楽ありの多彩な爆笑コメディ。今では実現できない豪華コメディ俳優陣(セーニャ:ユーリ・ニクーリン,ゲーシャ:アンドレイ・ミロノフ)の競演。連発するギャグで見る人すべてを"ノックアウト"すること間違いなし!ニクーリンが唄う、ヒット曲「песня про заяц(ウサギの歌)」は忘れられない曲です。
ロシア古典コメディの巨匠レオニード・ガイダイの代表作のひとつであり、四半世紀の間、ロシア人に愛され続け、未だにロシア人気No1の座を譲らない映画のひとつ。ロシア人とコメディ映画を語るなら、すべてのロシア人が知っているこの映画を見逃すことはできない・・・。超おすすめ作品!





Город Зеро (ゼロシティ)

ゼロシティ1988年ソ連,103分/ジャンルブラックコメディ/監督カレン・シャフナザーロフ/脚本アレクセイ・ボロディヤンスキー,カレン・シャフナザーロフ/撮影ニコライ・ネモリャエフ/音楽エドゥアルド・アルテミエフ/出演レオニード・フィラトフ,オレグ・バシラシヴィリ,ウラジーミル・メンシコフ,アルメン・ジガルハニャン,エフゲニー・エフスチグニエフ/制作モスフィルム/備考シカゴ89,バリヤドリド89,星座賞89を受賞
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あらすじ&コメント
モスクワから技師であるヴァラーキンが、田舎町の工場に出張してきた。工場に行ってみると、ヴァラーキンを呼んだはずの技師長はいない。話を通すため、工場長のオフィスに入ると、そこには全裸でタイプを打つ女性秘書。驚いたのはヴァラーキンだけだった。技師長でなければ、話が分からないと言われ、ひとまずレストランで食事を摂ることにするが、なにか怪しい雰囲気。オーダーをして待っていると、頼んでもいないデザートが出てくる。ヴァラーキンの顔そっくりに作られたケーキである。「コックがあなたを気に入って、どうしても食べて欲しいと、特別に作りました。食べてくれないとコックは自殺します。」体格の大きなボーイは無愛想に言う。気分が悪くなったヴァラーキンは拒否し、コックは自殺する。この奇妙な街から出ていきたい。その一心でヴァラーキンは様々に試みるが、なぜか街からは出ることができなくなっていく・・・。
暗くしっとりした質感の映像の中に、静かな笑いと皮肉と恐怖がたっぷり盛り込まれている不可思議映画の巨匠シャフナザーロフ監督の傑作。ソ連時代の田舎町とそこに生きる人々。街に捕まってしまって、出ていけない不快さ。奇妙な街の歴史の博物館。すべてが不安定で、摩訶不思議な世界、これこそ、ロシアのある一面を疑似体験できる映画といえるでしょう。何回見ても再発見のある映画。不思議体験したい方にお勧めの映画です。

bPのおすすめ映画「ゼロシティ」     gonza

この映画の世界はまさしくロシア

この映画の魅力は、どん底に吸い込まれていくような不条理世界のなかで、ほんのりとかいま見せる、なんともいえない愛らしさにあります。

それはロシアの魅力でもあります。

モスクワ郊外のへんぴな町に出張にきた主人公のおじさん。
いくらあがいてもこの町から出られなくなります。

すべての偶然が、主人公を町に引き留め、この町の住人にさせようとします。
クラインの壺のように一見開けているようだけど永遠に閉じられた空間。
主人公は懸命に走るのだけど、同じ場所をぐるぐる回っているだけです。
そのうち自分がなにものであるのかさえ、分からなくなっていきます。

たまたま寄ったこの町で一生を過ごすことになるのか?
家族の待っているモスクワの家になぜか帰れない!
主人公にとってまさに異常事態発生。
まるで悪夢。
でも、この映画の中の出来事はどれもこれも、きわめて深刻ながら、どこかふざけているのです。
そして登場人物は、みんな真剣なんだけど、おとぼけているのです。

なんで、秘書が全裸でタイプを打っているのか? 

なんでレストランで食事していたら、スキンヘッドのごついウェイターがやってきて、
「ケーキを食べろ、食べないとコックが自殺する」とすごむのか?

そして、なんでそのケーキが、主人公の顔そっくり! 実に良くできているのか?
また、そのあと、誰もいないはずのステージの幕が開いて、ジャズバンドの演奏がはじまり、
予告通り、コックがピストル自殺するのか?
どうして、そのコックが、はじめてロックを踊ったという、町一番の「英雄」で、
しかも主人公のお父さんなのか?

なんで、検事が、歓喜にふるえながら主人公に
盗みの魅力を語るのか?

あるいは、どうして地下何百メートルという深いところに
巨大な「郷土博物館」があって、さまざまな歴史パノラマが繰り広げられているのか?

パノラマのロウ人形が、かすかにふるえているのはなぜ?
あげくに、なんでそのクライマックスが、地元の芸術家の作品−つまり、さまざまな職業の(人間そのものの)ロウ人形をいっぱい乗せた巨大なデコレーションケーキなのか?
どうしてそれが回転していて、しかも2つもあるのか?

なんで登場人物がみんな思わせぶりに話すのか? 
そしてちょっと失敗して、照れるのか?

なんの説明も理由らしきものもありません。

のっぴきならない事態が起こってる!
しかしどこかおかしい。それはまぎれもない現実で深刻なんだけど、よく考えたら笑えてきます。
深刻だけど笑えてくることって現実の日常でもありますよね。
その連続が人生なのかもしれません。

歴史をふりかえると不条理こそがロシアの日常。
そのなかで気を失わずに生きて行くには、笑うしかないのです
それでロシアでは「アネクドート」(笑い話)というすばらしい大衆文化が栄えてきました。

この映画で繰り出されるのは恐ろしいユーモアです。
ギャグの冴えは震えさえ感じるほどです。
ひかえめにしているのだけど、出ている俳優はいずれも超一流の性格俳優ばかり。
それが適材適所に配置されていて、「キャラがたっている」とはまさにこのことをいうのでしょう。
困ったような顔をしたさえない主人公のおじさんも実にハマってます。
(実はこの人はロシアでは、犯罪捜査官などの役で有名な2枚目俳優です)。

全裸でタイプを打ち、窓際の花に水をやるロシア女性はとても美しいです。
なにかを語るように主人公をじっと見つめる彼女(謎〜)。


終わりに近いシーン。
夕暮れ。
主人公が泊まっている古ホテルの一室に、町の(名物)住人たちがひとりずつやってきます。
なんだかんだ口実つくって、みんなやってくるのです。
「どうしてもここから脱出できない」
すっかり自分を見失ってしまった主人公は、市長に、一対一の談判を試みます。
しかし、すんでのところで、なぜか市長の動きはとまります。心かみ合わず伝わりません。

混乱しているのに、「なにか歌ってくれ」とみんなにせがまれ。、
主人公はしかたなく望郷の歌(ロシア・ロマンス)を歌います。
みんながつられて歌い出します。

みょうにほのぼのとした空間に、どこかさびしげな合唱。
性格も違う、境遇も違う、運命も違う、でもなぜかいまを共有している人々。
漂う哀感(ペーソス)。

まわりでは予想不可能な異常事態が起こっていて、たいへんな状況なのに、みんななんか余裕があって、ひょうひょうとしていて、酒をのみ、杯をかわし、ともに時間を共有し、歌うロシア人たち。

これこそロシア的だと思います、
薄暗いホテルの一室のさびしい晩餐にロシアを感じます


カレン・シャフナザーロフ監督は、インタビューで
この映画を、まったく“不可能な映画だ”と語っています。
ソ連時代、映画製作には国がお金を出していましたが、反面、厳しい検閲も存在していました。
いまはまったく逆です。
検閲はほとんどないかわりに、国はお金をだしてくれません。
それで国産の映画スタジオはどこも資金不足にあえいでいます。
「ゼロ・シティ」は、1980年代の終わり、ソ連崩壊のちょっと前につくられました。
このころは、まだ一応国がお金を出していました。
そして、ペレストロイカの影響や、国力低下、権力機構の混乱などで、
検閲もかなり甘くなっていたといいます。
それにくらべ、いまは金という権力者につぶされかけている壊滅的な状況だと監督は嘆きます。

もちろん混乱時期ゆえの不安やトラブルはあったのだけど、あのころが映画製作にとっては恵まれた時代だったといいます。

そんな時代は長くは続くはずはありません。
「ゼロシティ」はそんな時代と時代の狭間に撮られました。

また、監督は、映画はそのときの空間と精神状態のなかで偶然できるものだといっています。

この時間と、この空間、この環境で生まれた「ゼロシティ」は、
偶然の輝きと、将来への暗示に満ちています。

これはまったく記念碑的な作品です。

最後に、検事は主人公に「逃げろ」といいます。
主人公は「どこへ?」と尋ねます。
答えはかえってきません。

主人公はボートで、霧漂う海にこぎ出します。
途方にくれて自らに問いながら。
これからどこに行けばいいのか?

ソ連の共同体幻想が崩壊し、怒濤のように過ぎ去った混乱の13年。
いまも資本社会を模索しながらもとまどうロシア。
これからどこに行けばいいか?

ロシアだけではありません。
国家も個人も、その答えを探しています。

2003-09-22 gonza





День полнолуния (満月の日)

満月の日1997年ロシア,90分/ジャンルブラックコメディ/監督カレン・シャフナザーロフ/脚本アレクサンドル・ボロヂャンスキー、カレン・シャフナザーロフ/撮影ゲナージィ・カリュク/音楽アナトーリィ・クロッル/出演アンドレイ・スミルノフ,ガリーナ・チュニナ,オリガ・ブジナ,エフゲニー・ミロノフ,エレーナ・モロゾワ/制作ロシア国立映画/備考オスカー2000外国語映画賞候補作品としてロシアより出品,キノタウル2000グランプリ,ニカ2001作品賞、最優秀主演男優賞等,18歳未満非推奨作品
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あらすじ&コメント

次々とストーリーが連なっていく不思議な映画。それは、満月の日だから起こったのか?それとも、人間の営みはすべてつながりがあるのか?
南ロシアにいたと思ったら、シベリヤにいたり。90年代のモスクワにいたはずなのに、20年代になっていたり。男女がダンスを踊っていたと思ったら、プーシキンと一緒にウラルを旅していたり。どこにいるのか、なにが起こっているのか?シャフナザーロフ監督の摩訶不思議映画です。






Дневник его жены (彼の妻の日記)

彼の妻の日記2000年ロシア,104分/ジャンルドラマ/監督アレクセイ・ウチーテリ/脚本ドゥーニャ・スミルノワ/撮影ユーリ・クリメンコ/音楽レオニード・ディシャートニコフ/出演アンドレイ・スミルノフ,ガリーナ・チュニナ,オリガ・ブジナ,エフゲニー・ミロノフ,エレーナ・モロゾワ/制作ロシア国立映画/備考オスカー2000外国語映画賞候補作品としてロシアより出品,キノタウル2000グランプリ,ニカ2001作品賞、最優秀主演男優賞等,18歳未満非推奨作品
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あらすじ&コメント
ロシアの偉大な作家であり、ロシア人として初めてのノーベル文学賞作家イワン・ブーニンの人生の知られざる部分の悲劇的な愛と孤独の物語。ブーニン、彼の妻ベラ、若き詩人ガリーナ・プラトニコワ、オペラ歌手マルガ・コフトゥン、文学者レオニード・グロフらの複雑にもつれあった愛憎模様。全てが複雑に絡み合った人間模様でありながらも、けして通俗的でなく、上品に物語は展開されていく。
洗練されたインテリア、上品な衣装、鮮やかな花束、灰色の海・・・最果ての地で暮らすインテリ達の不可解で魅惑的な生活を浮かび上がらせてくれます。今シーズン、2大ロシア映画賞であるキノタウル、ニカ賞を同時受賞の名作です。その他、最優秀主演男優賞(アンドレイ・スミルノフ)、優秀音楽賞(レオニード・ディシャートニコフ;「彼の妻の日記」と「モスクワ」で2作品同時受賞の音楽家です)。絶対見逃せない映画です。





Дядя Ваня (ワーニャ伯父さん)

ワーニャ伯父さん 1970年ソ連,104分/ジャンル文学(原作チェーホフ)/監督・脚本アンドレイ・ミハルコフ-コンチャロフスキー/撮影ゲオロギー・レルベルク,エフゲニー・グスリンスキー/音楽アリフレド・シニトケ/出演インナケーンティ・スモクトゥノフスキ,セルゲイ・バンダルチュク,イリーナ・クプチェンコ,イリカ・ミラシニチェンコ/製作モスフィルム/備考1971年サンセバスチャン国際映画祭銀の貝殻賞,1972年ソレント国際映画祭銀のサイレン賞,1974年ミラノ国際映画祭銀の賞
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あらすじ&コメント
チェーホフの戯曲「ワーニャ伯父さん」の映画化。静かな庭園、人々が語らうテラス、お茶のために温まっているサモワール、そこで繰り広げられる物静かな会話・・・。
淡々と語られ進んでいく物語。説明を必要としないチェーホフの名作が、そのままスクリーンに再現されているようです。まさに映画全体に漂う雰囲気が、チェーホフそのもの。ロシア語で本物のチェーホフを味わうなら、この一本。






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