めるのロシア日記 調子悪くてあたりまえ

ウラジオストック風景

バックナンバー

ロシアの映画・アニメ・音楽・生活一般情報サイト
[「ロシアンぴろしき」へ]

[先月] [目次] [来月] [最新版]

2013年7月15日(月) カラスの学習

ウラジオでカラスといえばカササギ(サローカ/сорока)。

 ←アパートの前で。
日本では天然記念物になっているらしいけど、ここではゴミ箱を漁っておじさんに追い払われています。
オトーサンによれば、
「昔は町の中でカラスを見かけることはほとんどなかった」そうです。
ソ連時代は質素且つ清潔で、食べるものがその辺に落ちているなんてことはなかったんでしょうかね。
最近は、いわゆるフツーの黒いカラス(ヴァローナ/ворона)も増えてきました。


これもまた、私がウラジオへ来た頃はサローカばかりで、黒いカラスはほとんど見かけなかったんですが今は半分くらい黒カラス。
黒カラスは鳴き声がうるさいんですよ;;;;
うちのアパートのゴミ捨て場へ朝ゴハンにやってくるんですが、山肌とアパートの谷間になっているので声が反響して、凄くうるさくてかなわんのです;;;;
ちなみにロシアでカラスの鳴き声は「カルー、カルー」ですが、そんな可愛いもんちゃうし;;;;
「もぉ〜朝、カラスチャンがうるさくてかなんわ〜。いっつもア゛ー ア゛ー ア゛ー ア゛ー ア゛ーと絶対続けて5回鳴くんよ、なんでやろ?」
「カラスは5つまで数をわかるそうですカラ、できるとこまでがんばってるんじゃナイノ?」
「ア゛ー ア゛ー ア゛ー ア゛ー ア゛ー ア゛ー ア゛ー」 ←カラスチャン。
「あ、7回鳴いたで!」
「7つまで数をわかるようになったらしいですネエ・・・・」

2013年7月21日(日) マルクスの手紙

日曜の朝というか、もう昼近く起きてそのまま二人とも本を読み始めました。

「アノサ、木へんに同じって字にィ、」
「桐生」
「ア、そうそう」
「高いって書いて、階段の階って、」
「高階病院長」

「病院長は読めるモン」
「はいはい」
「アリちゃんは何読んでんデスカ?」
「ドストエフスキー」
ドストエフスキーその1

「わ!何でそんなヘンなもの読んでんの?」
「何を云う。君の国の高級でアカデミックな作家ではないか。日本なら萩尾望都並み・・・」
「はぎ・・お・・・?」
「すまん、余計な事を言った」
「ドストエフスキーって話が長すぎるじゃないデスカ?それに説明も長くってイライラするし、
どーとかこーとか周りからはじめて、アリちゃんの話みたい。日本人はみんなそういうの好きみたいケド」
ドストエフスキーその2

「うーん。いや、読みながら私も同じこと思ったて、説明が長くて自分みたいやと。反省した」
「ソウデショウ!マルクスの手紙デスヨ」
マルクスその1

「すまんが、意味がわからん」
「まーた、教育足りないカナ、このアリは」
「蟻は脳みそちょっとしかないからわかりません」
マルクスその2

「Извини, что пишу・・・」
「も、いっちゅうねんッ」
「言わせろ!」
「はいはい、ではどうぞ、タバーリシ」
「“長くなってすまない、短く書く時間がなかった”」
「・・・・それは、いい言葉やなァ」
「デショウ!今の若い人はどうか知らないケド、ソ連の教育受けた人なら慣用句」 ←ドヤ顔
「へー」
「朝ゴハン」
「へ?」
「偉い先生ほど言葉は簡単、話は短く!」

※全文 Извини, что пишу длинно. Написать короче не было времени.

2013年7月23日(火) 解剖室からエタノール

「アルコールがのうなってしもた」
「棚にいっぱいありマスヨ?」
「ちがーう、消毒用のエタノール」
「アー、車のトランクにありマス」
「なんで。」
「ゴーシャがクレタ」
「なんで?」
「解剖医にもらったの」
「なんで」
「こないだ、ゴーシャの病院に解剖医の知り合いが来たカラ、高級なコニャックをあげたんだって。
外科医のキャビネットには、高級な酒がいつもいっぱいあるもんデス。
解剖医は生きてる患者ないカラ、そういうことないでショ、
だからすごく喜んで、次の週にお礼といってエタノール1ケース持ってキタ」
「なんで・・・・」
「エタノールなら解剖室にいっぱいあるモン」
「じゃなくて;;;;;;」
「アー、それで釣り行ったときゴーシャの車にそのエタノールの箱があって、みんなに一本ずつくれたの」

で、これがそのエタノールです。

[先月] [目次] [来月] [最新版]

ロシアの映画・アニメ・音楽・生活一般情報サイト
[「ロシアンぴろしき」へ]

めるさんへ励ましのお便りを書きましょう
めるさんへメールはこちらまで(ロシぴろから転送します)
Akiary v.0.51