めるのロシア日記 調子悪くてあたりまえ

ウラジオストック風景

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2009年4月5日(日) ウラジオムービー 家なき子・第3話



とりあえずミサイルは誤ってココに落ちませんでしたし、戸建てもキャンセルになりまして、棲み家を失わずに済みました。

なんでも、100万ルーブル上乗せで現金ポンのお客が現れたそうで、オカーサン、よよよと泣いてました。



シメタ!と思ったことはココだけの話にしといて下さい。

2009年4月10日(金) ウラジオムービー 家なき子・そして新たなるターゲット



不動産はその後、以外な展開をしました。
もうこうなったら誰がダメといっても書かせてもらいますよ、ええ。

売主は、その現金ポンの客と『何か』があったようで、また売ってもいいと言ってきたんです。
オカーサン、泣くほど残念だったらしい物件ですが、一たんケチがついたら気が失せたのか(正気に戻ったというべきか)、
もう興味がなくなったそうで、やれやれと思ったのもつかの間、新たなるターゲットが;;;
(ひええええええーーーーー)

今度のところはレンガの外壁と屋根だけできているという家。

ところがこの家、去年売りに出された時に気に入って契約しようとしたんだけど、
売主がどーーーしても書類が完備できず、あきらめた物件。
古い家を壊して建て直した家なので、新しく登記しないといけないんですが、
これがロシアでは簡単なコトでないんです。
もう1年以上も登記に手こずっているので買い手がつかなかったところを、
どうやらあと4ヶ月くらいで登記できそうという見通しがついたのでまた売りに出したそう。
それをオカーサン目ざとく発見。

売主は、子供が結婚するので子供用に別の新築アパートを買いたい、
適当な物件も見つかった、結婚式ももうすぐ、でも家が売れないのでアパートを買う金がない。

・・・そこでだ。オカーサン、考えました。



そのアパートをウチが買おうじゃないの、
で、お互いに、戸建てはウチでアパートはアンタんちで内装を始める、
4ヶ月後に戸建てがちゃんと登記できたら名義変更してアパートと交換、
登記できなかったら戸建ては返してアパートはそのままもらいます、
アンタは子供チャンに別のアパートを買うことになるけど、
そんでよかったらすぐでもそのアパート買ってやるわよ、どうよ?
と提案したのであります。

急いでいる売主は2つ返事でオッケェー!!
 ←?

そろそろ畑を始める時期だから、家は住めないけどダーチャとして使うようにもう好きに種まいて耕作していい、と言ってきた。

ひややややぁぁーーーなんなんだこの展開は!!

しかもすぐでも買うって誰が買うんですかー

来週契約っていってますけど、もうこんなんばっかでドーデモよくなってきました。

ホントに買ったらどうぞ遊びに来てください(投げやりなカンジ)

2009年4月16日(木) ウラジオムービー 家なき子・そして新たなるゲット



結局、向こうの欲しいアパートを買って交換という話はなしになって、
その壁と屋根しか出来てない箱状態の戸建て、買ったんですよ・・・・・。
昨日支払いしました。

売主は、もし家が登記できなければ子供夫婦が住み始めたばかりのアパートを手放して、
また一からやりなおしになるのがどうしても嫌になったんでしょうね。
だから弁護士を入れてきて、絶対絶対登記できるから、万が一の事も考えて値段も割引します、これでなんとかどうですかと、
最初の物件で必要だった現金で買っても、おつりがくるほど格安になったので、
アパートはどれも売らずに済むことになったというわけです。
とりあえず我々はココに住み続けられる事になりました。
誰も登記が恐くて手を出さないようだとわかったので、オカーサン、博打に出たみたいです。





しかしいくら安くても、登記できないかもしれない家を買うなんて誰でも恐いでしょう、
だけどそこは博徒のオカーサンですから、
「登記できたら値段が跳ね上がるからもし売ったとしてもすんごく得じゃない?」

さすが最初から負け勝負は考えてません。















すごい、すごすぎる・・・。

あんまり突き抜けてるんで、時々、別の星の人かと思います。















ジェットコースターは恐くて乗れないんですけどね。




私なんかは、その登記できるはずという4ヶ月間は落ち着いておれませんが、
博徒サンは金融クリジスで建築現場がストップ状態になり仕事にあぶれた労働者を、
ウラジオはおろか近隣の町まで東奔西走スカウトに行ってます。

ゆうべのお兄ちゃんはタジク人で、
「オレはぁー忙しいんやけどー、タジクに兄さんがおるでー。
兄さんを呼んでもええでー、彼はプロやし」
というので、何のプロかと思ったら、
「フドージュニク(画家)だ」
・・・・・・・・・・・・。








塀にパミール高原でも描いてもらいましょうか・・・



工事がはじまったらますます気が抜けません。
家主がうかうかしていると、労働者のオジサン達が勝手に材料を横流ししたり、それを使って別の人の家を建てたり、
別の現場の親方が、自分のとこよりちょっと高い金額を言って労働者をごっそり引き抜いて行ってしまったり、
そんなことは日常茶飯事です。

今、家を建ててる知り合いは、遠いとこですけど1日おきくらいに見に行って、食べ物やら酒やら差し入れしています。
そうでないとあっという間に別の現場に行っちゃうからだそう。
日本でも大工さんにお茶出ししたりしますけど、そんな生温いもんとちゃいますねー
ウチも水漏れ修理の架空請求でオカーサン、怒鳴りこんだ事ありますし、
そんなんばっかです、建築関係。




信用できない方々を上手く使って目的を果たすかってのは、ボンクラな私には到底できません。
買ったと思ったら建つまで戦いですか、オカーサン?

やれやれ。














もうここまできたら誰にも止められません。
こうなったら登記がちゃんとできて、労働者を雇えて、いつか住めるようになることを神さんに祈っとくしかありません・・・
ああ、さっき、ボールレタスの種蒔きたいなら蒔いていいよって電話かかってきました・・・
レタスが生る頃その家はめる家のもんじゃないかもしれませんが、
レタスは収穫させてもらうことにしましょうか。

←この帽子、私も持ってます

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