めるのロシア日記 調子悪くてあたりまえ

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2006年1月1日(日) 明けまして濃霧のウラジオ

元旦。 曇り(ひどい霧) 12:30の外気温−6℃、室内22.2℃、湿度38%


(酒瓶を)開けまして、空けまして、明けましておめでとうございます。


少し暖かいので2006年の幕開けは濃霧になったウラジオです。
先が見えない年、ってことでしょうかね。
お先真っ暗・・・やのうて真っ白ですね、ダリキンやニコラエフの頭ん中でしょう、←州知事と市長
どっちにしてもダメダメって事ですか。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆

ゆうべ日本人のおっさんを連れて両親のアパートに年越しに行きました。

こういう、しょうがないから連れて来たというようなやむを得ない連れをロシアでは「尻尾」といいます、
オッサン、オカーサンに電話してます。
「マー、今から行くから。日本の尻尾つきダカラ。」

おっさんを迎えに行く車の中で、
「また今年も日本人と一緒になっちゃいましたネエ。ワタシは覚えている限り
日本人が居なかった正月はアリマセン、大学生の時からずっと毎年誰かイタ。」
「なんでかわからんが呼んでもないのにそういう事になるなあー」
「もう我々が浦から脱出するしかアリマセン、正月にロシアに居る?って聞かれて
イマセン!って言ってみたいヨ〜」
とホテルに到着。

「や、や、こんばんは。ひさしぶりやな、今日はすまんのう」
「いえいえ、たまにはロシアの普通の家のお正月も経験してみてください」
「あ、これな、預かったパリトーな、」
「ああ、ありがとうございます、重いのにすいません」
「エ?バリ島?Uさんバリ島行ったんデスカ?」
アフォッ!パリトーじゃ、パリトー!わかれ、ロシヤ人。  ※パリトー=コート

「初めてヤク・ソーラクに乗りました、今までツポレフ・ストピジチャチテリしか乗った事がなかったですが・・」
「ピジチャチテリ?」
アフォッ!ツポレフ154じゃ、わかれ、ロシヤ人。
こっちは大汗かきながら両親のアパートに到着。

「バリ島ってなによバリ島って。預けたって言ってんねんからコートの話に決まってるやん、
ロシア語わかれッ、ロシヤジン!!」
「だってエ〜。Uさんのロシア語は『今からロシア語で話しマス』って言ってくれれば
こっちもなんとか考えるけどぱっと言われてもワカリマセンッ。」
「・・・・・・・・・・・。」

部屋へ入るとオトーサンがネクタイ姿でお出迎えでした。
オトーサン、歓迎の気持ちがよく現れています、とてもチャーミングでいいです。
いいですけど・・・赤い靴下に穴開いてますよ〜〜よ〜〜
まあそれもチャーミングです。
Uさんはすかさずオカーサンにおみやげを渡し、大歓迎を受けました。
さすが世界を股にかけるジャパニーズビジネスマンです。
誰に渡すべきかよくわかっています。

大晦日の乾杯はシャンペンと相場が決まっているのですが、
誰かが買ってくるだろうとみんなが思い、誰も買ってこなかったのでシャンペンなしの乾杯になりました。

オカーサンがUさんに自慢の料理をばんばん勧めますが、
Uさんは自他共に認めるアル(中)なのでつまみ程度でひたすら飲みまくりです。
そのうち仲良しのスヴェータ、ジェーニャ夫妻もウオッカ下げてやってきました。
このジェーニャは自他共に認めるアル(高)なのでUさんと意気投合し、
Uさんは「私のことはミーシャと呼んでください」と言って、ミーシャ!ジェーニャ!と
アルコミニュケーションが深まっていました。

「ところでミーシャはいくつなの?」 ←スヴェータ
「31です。」
「結婚してる?」
「いえ。」
「ええええーーロシアで31歳ならコドモが5人くらいいるよ!」
「ホンマは41歳なんです。」
「・・・コドモは?」

待て。
独身って言ってる人にコドモがいるか?って普通きかんやろう!!
41歳独身はヨメはんに逃げられてコドモ2人に養育費払ってるのか!   ←言うてへん言うてへん
それよりヨメはん探してやってくれえええーーーー

「あー、ミーシャはロシア人の女性との結婚はどうなんだ?」 ←オトーサン
「ええ、大歓迎です」
「そうか。このロシア人は日本人がいいらしいが」
オトーサン、そんな嫌そうに言わんといてくれません?
「今年はミーシャにヨメはんを探す年としよう。」
「そうね!」
「そうだな。」
よ、よかった、来た甲斐がありましたね、Uさん・・・・。

さて零時も近くなり、Uさんに中央広場のカウントダウンの様子を見せてあげようというので
みんなで中心のほうに向いました。

途中何台も消防車とすれ違いました。
みんな花火を上げるのでこの日は一年で一番火事が多い日、消防車もフル稼働です。
広場に着いたらそれほどの人だかりではありませんでした。
寒い寒いと言いながら遠巻きにツリーを眺めていたUさんが、
「ロシアなのになんで東洋人ばっかなんや?」 というので周りを見渡してみるとまさにそのとおり、
どうも中国からの観光客のようです。
「Uさん、観光客どころかこの氷の城も中国人が作ったヨ」
広場には雪祭りにあるような氷のお城ができているのですが、それは浦の中国人さん達からの贈り物です。
いつか浦は中国になるでしょう。
いや、世界が中国になるのか・・・・

あっ、年が明けました!
スノーヴィムゴーダム!!!2006!
港から祝砲の音が響いてきます。
みんなが一斉に花火を上げ始めました。
アパートの窓からも屋上からも容赦なく火花が飛んでき・・、うあッ!あちちち
わわわ!こわいっちゅうねん!!
さぶいし危ないしもう帰ります、新年あけましておめでとう、
今年もよろしくお願いいたします。


<本日のグルソン>
ま、新年の歌でも・・
Алексей Глызин : Новый год
アレクセイ・グリージン:ノーヴィ・ゴード
ノーヴィ〜ゴー♪

2006年1月2日(月) 正月気分じゃいられない

今年最初の晴れ。 16:33の外気温−7.6℃、室内22.1℃、湿度33%

ガス戦争で緊張の新年を迎えたロシアとウクライナです。

31日に、
「4月から230ドルに値上げという事で合意すればそれまでの三ヶ月は現行料金でいこやないか」
というロシアのやーな感じの最終提案にウクライナはNOと言ったので、
元旦早々ガスを止められてしまいました。

テレビに映ったパイプラインの路線図では、ロシアからのパイプは全部で5本あり
うち2本がウクライナ国内向けガス、3本がユーロ向けトランジットガスで
このウク向け2本を止めたのにユーロ向けのガスまで15%程度供給が落ちているというので
ユーロさんもガタガタ言っていますが、
ロシアは「そんなん、ウクライナがあんさんのガスをチョパッとるに決まってまんがな!」
と鼻息荒いかんじです。

ガスがないと聞くと、私なんかはガスレンジに火が付かなくて料理できへんなあとか、
ガス暖房やお湯がなくて寒いやろなあ、とかそういう事が頭に浮かんでしまうんですが
ウクライナにとって一番影響があるのは「鉄鋼」です。
ウクライナは安いガスで安い鉄鋼を生産し大きな収入を得ています。
そのガス燃料の値段は110ドルまでが安い鉄鋼として出せる限界、と言われていますから
それを超えると鉄鋼の値段を上げざるを得ず、その結果売り上げが落ちウクライナにとって大打撃となります。
ウクライナ国内でもガスは生産しているし、備蓄も多少あるのでこの冬のいろいろは乗り切れるという事ですが
いつまでもそんなことはやっておれません。
困りましたねえ・・・。

○  ○  ○  ○  ○

モスクワの元旦は−2℃とラジオで言っていたので、
ひええええ、ぬくいやん、どうなっとん?と思ったのですが
今日ぺテルの知人から電話がかかってきてぺテルは+2℃だというので倒れそうでした。
浦も今日はわりとぬくいですがそれでも昼間−7℃以下でしたよ?

正月なのに何にも食べるものがない、というか何も常備菜を作っていなかったので
きのうは朝から晩まで一日中台所に立っていました。
正月早々こういう事にならんように、というのでおせち料理というものがあるわけですが
年末にサボっていたので仕方ありません。

正月休みなのでプレデターのようなアレが家におるもんですから、朝ごはん昼ご飯夕ご飯と
作っても作っても追いつかず一日中料理しているような羽目になりキーーーーーッ!!となって
豚肉を掴んで大投げ・・じゃなくて大鍋にポークシチューを仕込む事にしました。
もう勝手に鍋からよそって食ってもらいます。

ホワイトソースがないからまずルウ代わりに玉ねぎを炒めて小麦粉を振り入れた団子のような塊を作り、
野菜や肉を煮込んだところで、それを投入するのですが
洗濯物を畳んでキッチンにいってみたらフライパンの真ん中の方にペチョっと一塊の玉ねぎ団子がありました。
「コラ。」
「ハイ?」
「食ったな。」
「食いマシタ。」
「そうか。」
「だけどまずくてまずくてエ!噛んで出シタ。」
「これか。」
「ソウデス。」
ゲシッ、ゲシッ、ガコッ、ガッガッ。
ふう。

しょうがないのでオッサンが噛んで出した玉ねぎ団子も入れて煮込みはじめました。
パソコンをぱちぱちやっているとキッチンで鍋ふたを置く音がしたので、
「オジチャーン、まだ味付けてへんから食べられへんよーーー」 と言うと
「ソデスカ?でもおいしかったデスヨ?」
食っとるやんけ。

ガッ、ガッ、ボスッ、ゲシッ、ゲシッ。
ふう。

正月からこんなことで戦闘しなければならないとは思いませんでした。
気をとりなおして今から映画を観に行きます。
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」です。
ロシア語でハリー・ポッターは
「ガリー・ポッテル」
ガーリーなポッテル??
なんかフリフリでぽっちゃりしてそうですね・・・・
重すぎで箒が飛べないかもと、ちょっと心配です。


<本日の夕ご飯>
ポーククリームシチュー、野菜サラダ

<本日のグルソン>
これまたお正月。
Филипп Киркоров : Карнавал
フィリップ・キルコーロフ:カルナヴァル(カーニバル)
カルナーヴァ〜ル♪

2006年1月3日(火) 正月じゃない時にお待ちしてます

晴れ。

寒さが戻ってきました。

ゆうべの映画館はチョ→→満員でごった返し。
人混みが嫌いなオッサンは映画館の前に停まっているすごい車の数を見るなり不機嫌になりました。
「正月なのに映画なんか観にくる人がこんなに多いと思ワナカッタ・・・」
何言ってんでショーね?
お正月は映画、というのは全世界のお約束じゃありませんか・・・

客席に座って見渡すともちろん満席、酔ッパのワカモノとかポップコーンを掴み投げながらわめいてるし
2、3才くらいの子供を連れたお客がちらほらいますけど普通ナイトショウにコドモは入れません。
と思ったら案の定泣き出しました。
ワカモノはビール瓶を床に投げつけ割ってオバサンが怒ってどなってます。
あああ・・・カオスのような映画館。

映画は「ガリー・ポッテルと炎のゴブレット」です。
ロシア語では「Гарри Поттер и Кубок Огня」 ってそのまんまですね。
日本でも11月に公開になっていると思いますがご覧になった方、いかがでしたか?
怪僧ラスプーチンみたいなイーゴリさんが、ミルコみたいなビクトル君を連れて出てきた時は笑えました。
やっぱりブルガリアってロシアと深い国なんですね〜。
ガリーが恋心を寄せるのはベトナム人?(アオザイ着てた)の少女のようなのですが、
「ガリーまで東洋人の女が好きかーソウカー」とオッサン、訳ワカラン事をつぶやいてました・・・。

ガリーはぽっちゃりフリフリどころか「オトナ」になっていましたねえ。
ハリーポッターシリーズに思い入れの無い私には、 ←実は全部観てたりして
少年少女時代にさよならのほろ苦いファンタジー映画、ってところでしょうか。
長すぎてちょっと中ダレの感がありましたけど。
エンドロールが流れ出したとき後ろの兄さんが言った「ふー、やっと終わった」というのが正直なところです(汗)
スペシャルエフェクトが大好きなオッサンがそれを観たくて行った映画だったのですが
「ガリーの戦いばかりで、みんなでワーーーと戦うダイナミックな場面がなくて物足りナカッタ」 そうです。
今度は「ロシアのお正月映画」であるところのスペシャルエフェクト映画、
「ドニェブノイ・ダゾール」を観る予定。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

今日は明日日本に帰る、ミーシャことアル(中)のUさんからご招待を受けていたので
バタバタと出かける準備をしていたらオカーサンから電話がかかってきました。

オッサンがだるそうに生返事しています。
と思ったら受話器からいきなりオカーサンの歌声が聞こえて・・・・
♪ノーヴィーゴークナンチッツぁ〜、スコォーラぁーフショースルチッツぁ〜♪
「なッ、なんな??」
「・・・・お正月の気分デスカ?って言うから別に普通って言ったらそれじゃ駄目、
お正月の気分にしなきゃ、ってオカーサン歌い出シタ・・・」  
オカーサン、アル(低)くらいは飲んでるようです。

Uさんを迎えに行くと、
「今日はダウンタウンの方に行って韓国料理にしよう」 というので
ウラジオにアップタウンなんてあったけ??と思ったらすかさずオッサンが
「ダウンタウン??ダウンタウンって・・・」 と余計な事を言いそうになったのでゲシッとやり、
「じゃ・・韓国レストランいろいろありますけど愛想悪いのでニコニコしてる北朝鮮のレストラン行きましょう〜」
と言って車に押し込みました。

「ゆうべはホテルの守衛室で守衛さん2人とフロントのおねえちゃんと3時まで飲んでしもて。はは。
あ、あの店はイスクラ・・・花火やねえ」
「花火じゃナクテ火ば・・(ゲシッ)ああ〜花火の火の粉デスネエ〜」
「あ。花火やのうて火花やったな、ハハ」
「イスクラは別の意味でも有名デスヨ、革命の時の共産党新聞の名前デス、
『火花から炎が始まる』というスローガンデシタ。」
ナ、ナイスフォロー。

この北朝鮮のレストラン、お店のオネイチャン達はロシア語はオロオロなんですが
綺麗なチマ・チョゴリを着ていてニコニコしていて気が利いてサービスがよく、お気に入り。
お客は東洋人とロシア人が半分半分くらいです。
Uさんは韓国に駐在経験がありハングルができるというので
「オネイチャン達ロシア語がいまいちなのでハングルで注文してやって下さい」と言うと
嬉しそうに「なんとかかんとかハスミダー」と言ってくれたのですが
オネイチャン、「???」
アワワワワワ(大汗)
慌ててオッサンがロシア語で注文し、最後にオネイチャンがUさんに「ナントカカントカダ?」と言ったのですが
Uさん、「???」
アワワワワワワワーーーーー(滝汗)

まあなんちゅうか写真メニューもあったし日本語風ハングルでも通じるのもあったので
バリバリ食って飲んでカムサハムニダ。

「よしッ。次はドイツ行こか、ドイツ。わしドイツにも駐在しとったんやー」
というのでドイツ風ビールバーにお連れしましたが残念なことにお店の人はロシア人ばかりで
Uさんの素晴らしいドイツ語を聞くことはできませんでした。(ほっとしました)
自家製ビールとソーセージや豚足はおいしかったです。

こうしてアル(中)からアル(高)気味になりご機嫌になったUさんをホテルに送りました。
我々からのおみやげはアルメニアのコニャックです。
Uさん、ご馳走さまでした。いろいろな意味で楽しかったです。
また是非来てくださいね (正月じゃない時に)

オッサンは、「運転手で飲めないから嫌ッ。」 と言ってますけど。


<本日の夕ご飯>
北朝鮮レストランで朝鮮料理の数々韓国ビール(HITE)有り。
ドイツ風ビールバーにて自家製ビールとソーセージ、豚足

<本日のグルソン>
オカーサンが電話で歌っていたディスコティエカ・アヴァリャの有名なニューイヤーソング♪
HIPHOP系でも売れてるアヴァリャですがこれはもうロシアのニューイヤーソングのスタンダードになっております
(ウチのオカーサンも歌うくらいやもーーん)
Дискотека Авария :  Новогодняя
ディスコティェカ・アヴァリャ:ノヴァゴードニャ
ノーヴィーゴークナンチッツぁ〜♪

※ハリーポッターと炎のゴブレットオフィシャルサイト

2006年1月4日(水) 私には夢がある

晴れ。 17:14の外気温−13.5℃、室内21.8℃、湿度40%

今日は昼間も寒かったようなのですが3時近くまで寝ていたので知りません。
アル(高)の人に付き合うのは大変です、もう完全に二日酔いってヤツです。
ビールバーではバッグを忘れて店を出てしまい、 ←ロシアでこんなことをする阿呆はいません
泡くって取りに行ったオッサンにマジ叱られました。

△  △  △  △  △

酔ッパで寝ているうちにウクライナにはガスが来ることになりました。
茶番はこうです、
ロシアのガスを230ドルで露ウク合弁企業に売り、そこが中央アジアからの安いガスと一緒こたにして
平均95ドルでウクライナに売る、って事です。
ロシアは希望通り230ドルで売り、ウクライナは安価鉄鋼生産に必要な95ドルで買う。
どっちもいいように見えますがそ、そのクッションになっているガスプロム関連の合弁企業さんは
そんなことでいんですか???という疑問が素直に沸いてきますが・・・??
ウクライナはユーロ向けトランジット料金を値上げしてガス値上げ分を吸収するようです。
結局誰が得して誰が損したんですか????

△  △  △  △  △

「オッサン、ゆうべUさん、ウミニャイエスチメチュタ(私には夢がある)って言ってたけど
何かは教えてくれへんかったな〜」
「ソデスネエ。どーでもいーですケド」 
「私も今年夢があるぅ〜!今年な、ロシア語学校行こと思てんねんッ!」
「へ?そんなとこは行かなくていーデス。」
ありゃ?意外な返事が返ってきました。

「ふつー喜んで褒めるやろ、コラ!」
「もー、アリちゃん外に出すとめんどくさいんだも。」
「めんどくさくてもロシア語できるほうがいいやろ!」
「どっちも同じくらいデス」
「同じくらいって・・・なんやUさん見ててな、やっぱ強制的に勉強せなあかん状況に追い込まれんと
自分からなんかやらへんわ、って痛感してん。先生に来てもらっても一対一やしそんときだけで
あとは日本語じゃあかんねん、もう学校の寮に入ろか。オッサン、寮にご飯食べにおいで。」
「何言ってるカナこの人は。だけどロシアに住んでアリちゃんよりロシア語できない人は
ワタシもUさんしか知りませんネ。しかも彼はモスクワの有名な先生に習って今も日本で
習っているソウデスヨ?」
「ひゃー。そやけどUさん、あのロシア語で2年もようモスクワで仕事してはったなあ・・・
ちゅか今もロシア担当やん!あ、仕事は英語だからいいのか。」
「む。それを言うならUさんは英語もアレくらいデスヨ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「ドイツは住んだけどドイツ語ぜんぜん覚わらなカッタって言ってたし、ハングルはあのとおりだし」
「広く浅くなのなァ・・・・でも仕事できてんねんからいんちゃう?」
「深く飲むのが彼の仕事らしいデス。」

Uさん、仕事に言葉は要らない、ってことでよろしいですかーーー??
(で「私の夢」はどうなった?)


<本日の夕ご飯>
きのうくどいものばかりやったので和風の物が食べたかったです
竜眼揚げ、紅白なます、煮蕨、里芋煮つけ、くらま林の木の芽昆布、とろろと豆腐の吸い物

<本日のグルソン>
Верка Сердючка : Любовь не трали-вали
ヴェルカ・セルヂューチカ:リュボーフィ・ニェ・トラリヴァリ
ニェトラリヴァリ♪

2006年1月5日(木) ロシアは短命、ポールは永遠

晴れ。 12:50の外気温−12.4℃、室内21。6℃、湿度32%

ヴィア・グラが解散してしまいめっちゃ残念です。
きれえなネエサンのグループはいくらでもおるんですが、
歌がうまいとかヘタとかそういう事ともまた違って
どこか線が細いというか売れないモデルみたいというかしっこ臭いというかビンボ臭いというか
シロート臭いというか(もうええちゅうねん)そういうところがあるんですが、
ヴィア・グラは人工的でパーフェクトでセクシーでゴージャスでブリリアントな
グループとして光り輝いていて、そこがとっても好きやったです。
でもショープロではなかったみたい・・・
残念です。

なんかロシアのグループってどれもこれもメンバーチェンジ多すぎ、短命すぎッ。

ロシア発の実力派アイドルデュオとして世界各国で人気のあったSMASH!!も
セルゲイが脱退してヴラッドが一人でやってましたが
とうとうヴラッドもSMASH!!の名前を捨ててしまうようです。

SMASH!!はそれぞれ歌も上手くてハーモニーがきれいで
昔のワム!(WHAM!)を思わせるような、←多分意識している
曲も欧米ポップスに比べて遜色ない、いいメロディの曲を書いていたのでこれまた残念だったんです。
解散するなよな〜、誰もジョージ・マイケルのように歌えなんて言ってへんし続ける事も実力のうち・・(要求低すぎ)
ちゅか、ジョージ・マイケルっ!
告白映画なんか撮っとらんとクイーンのツアーで歌ってやってくれんか。
ポール・ロジャースでは無理あるやろ〜爺さん、途中で倒れてへんか〜???
ちゅか、ポール・ロジャースっ!
奥さん日本人でしたね。
国際結婚の大先輩ですね。
と思ったら離婚してました(ありゃりゃ)
でもライブは現役ロックシンガーを見せつけるものだったようです。
やるな、爺。

フリーはすごい、というお話でした。(ちゃうやろ!!!)


☆固有名詞がサパーリワカランという方はごめんなさい。

※ヴィア・グラ(ВИА Гра)オフィシャルサイト
※スマッシュ!!(SMASH!!)オフィシャルサイト
※ジョージ・マイコー(George Michael)ジョージ・マイケル博物館さま
※ワムのジョージ・マイケルから今ではマイケルのワムと言った方がわかり易いワム!(WHAM!)Wikipediaより
※世界最高峰ボーカリストと称されるポール・ロジャース(Paul Rodgers)Wikipediaより
※なぜか日本で地味な人気があるフリー(FREE)Wikipediaより

<本日のグルソン>
ほなスマッシュとジャスミンのデュエットでもいこか。
Smash!! и Жасмин : На одном дыхании любви
りゅび〜♪

<本日のひとりごはん>
ごはん、豚汁、芋サラダ、白菜ときゅうりの浅漬け

2006年1月6日(金) ラスト・クリスマス

晴れ。 7:36の外気温−16.6℃、室内22℃、湿度30%

10日連休のロシアですがオッサンは今日当番で仕事に行きました。

「2時半ころ帰ってきますかカラ昼ごはんネー」
と言って出かけたのですが夜8時半まで帰ってきませんでした。

「オリャ(同僚)に今日パーチだからヴァーリャ(同僚)のとこまで送ってくれマセンカ?って言われて
乗せてったらウチの女性たちがみんないて、せっかく来たんだから食べていきなさいって言うので
断れませんデシタ」 
「ほう。そりゃきれえなネエチャンに囲まれてよかったの」
「それがオバチャンばっかりで。だけど食べ物前にしたらダメダワ〜。
ウチでご飯食べるカラ、って言いながらつい食べマシタ。お祝いダカラ、って言うし」
「お祝い?」
「今日ロシアのクリスマスイブですヨ?」
「わ!そうかーそうやった・・・ぜんぜん頭に無かったなーごめんー。」
「まあオクサンこんな風ですからヴァリャのとこでご馳走になってきてよかったカモ・・・。
でも本当はイブは最初の星が出るまで食べ物を食べたらいけないんですケドネ。」
「へー、それも知らんかったわ」
「クリスマスの料理もなんかビンボーの粥の料理とかあるんですケドもう誰も食べませんネ、
今日も肉とかバリバリ食ってマシタ。」
「そっか。ほなせめてイエスさんの誕生日を祝って乾杯くらいしよか」

と、ワインをみたら赤はほんの少ししか残っていません。

「しゃあないなーほな赤と白。私はキリストの血、赤。」
「じゃワタシはキリストのリンパ液デスカ?」

そ、それはまずそう・・。

☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

今日はテレビもクリスマスソングが多いなァと思っていたらイブだからだったんですねえ〜
忘れてた、なんて敬虔な正教徒の家ではありえないんでしょうがウチは良きソビエト人一家なのでねえ。
あ、テレビでロシア人の若手歌手が「ラスト・クリスマス」を歌ってます、
「ラスト・クリスマス」っていったらWHAM!の大ヒット曲じゃありませんか。
ちょうどきのうWHAM!の事を思い出したばかりです。

「お。WHAM!のラストクリスマスやん」
「チガイマスヨ、あれは男の歌手が歌ってマス」
「だからWHAM!ワ、ム」
「そうじゃなくて80年代の曲デェ、イギリス人の男、えーとなんていったっけ・・・」
「だからイギリスのワ、ムッ!」
「じゃなくてェ、えーとえーと、ジョージ・マイケルッ!」

だからそれは・・・・
(ごめん、アンドリュー)

<本日のグルソン>
だからWHAM!の、ラスト・クリスマス
WHAM!:  Last Chrismas
ラァ〜スクリスマ〜ス アイゲビュマイハー♪

2006年1月7日(土) 未完、デイ・ウォッチ

晴れ。 本日ロシアはクリスマスです。

ガス戦争でえげつなくも熾烈な戦いをしたプーたんとユーシェンコさんは、
お互い電話でクリスマスおめでとう、と祝辞を述べ合ったそうです。

「やあ、ユーシェンコ君、クリスマスおめでとう!イエスが君とウクライナに幸福をもらたすように祈るよ」
対訳:
「おい、アバタ野郎、ガスが行っておめでとう!ウクライナの神はロシアだよ、そこんとこ頭に叩き込んどけ!」

「ああ、プーチン大統領、クリスマスおめでとう!スラブの同胞ロシアにイエスの祝福がありますように!」
対訳:
「コラ、ハゲ、ガスごときでおめでたいヤツだ!ウクライナの神はアメリカだッ、イエス!イエス!YES〜!」

ま。
なんというか、自分で言うのもなんですが出来がわるいですね・・・・
見逃してくださいーーーーーッ。

で、見逃せない映画、行きました。
「ドニェブノイ・ダゾール」
ロシア製お正月映画です。 ←元旦封切

この映画はロシア初の国産ブロックバスター映画、前作「ナチノイ・ダゾール」の続編で
初日から大観客を動員しています。
簡単に言うとダークファンタジー映画です、ロシア版ヴァン・ヘルシング?

がしかし。

前作があまりおもしろくなかった、というかスポンサーが出張り過ぎのいやらしい映画だったので
斬新なカメラワークとかいいところが帳消しになってしまった感がありました。
(ロシア以外の国で観る分にはスポンサーのいやらしさはあまり影響ないかと思われます)
CGの未熟さとかジャンナ・フリスケの目も当てられない大根さとか、
そういうのもこっぱずかすぃ〜カンジだったのですがとにかくネスカフェ!反省せろ!!
えーと、日本でも去年東京国際ファンタスティック映画祭のクロージング作品になって
地味に話題を呼んだ(はず)です。
しかし残虐シーンがあるとかカメラワークで気分が悪くなる人が多かったとか、
米FOXが訳ワカラン言いがかりをつけて公開を見合わせるというような話になったのを
濃いぃ〜映画ファンの方々が署名活動までして公開にこぎつけた、という「話題作」

がしかし。

そこまでして公開するほどの映画かど・・(ゲシッ。)
あ、いえ、ロシアの製品とかジャンナが誰かとかそういう事を知らないで観るとうっとおしくないかもしれませんね・・
今年4月から「ナイト・ウォッチ」のタイトルで一般公開されます、
もうオフィシャルサイトもオープンしていますね。

そんなうっとおしい映画なのにどうして2作目まで観に行ったかというと、
主役のアントンを演ってるコンスタンチン・ハベンスキーが好み、とまあ、そういう助平なことです。
前作まではあまり気にならなかったんですが「スターツキー・ソヴィエトニク」で助平になりました。
あ、スターツキーは「トルコのガンビット」と同じアクーニンの原作で
ガンビット後の話題作と言われた割には地味な作品だったのですが
ミハルコフ、メンシコフ、マシコフ、ハベンスキーといい俳優が総出の助平映画です。
はいはい、ドニェブノイ・ダゾール(デイ・ウォッチ)ですね、はい、
まあそんなわけで臭いコンスタンチンが見れればええわ、と出かけて行ったのですが
ありゃりゃどうして、なかなかイイッ!
や〜、前作よりずっとイイですわー
ビールのスポンサーがチトうるさいですけどジャンナの演技もまともになってきたし
途中、尻こだまが抜けそうなチンケなところもありますが
コマ割りやCGもよくなってるしスピード感もあるし前作で練習して成果有ってカンジです。
私は断然こっちの方が好き。

さわりを簡単にいうと、
物語の始まりはティムール帝国の伝説から。
そのチョークで書いた事が実現するという魔のチョーク。
そのチョークは王の遺体の手に握られているという・・・。

吸血犯罪が頻発するようになって闇の異種人監視団、アントンと新人研修中のスヴェータが
出動するが犯人はアントンの息子イーゴリとわかる。
アントンには妻と息子(イーゴリ)がいるが皮肉にも2人はダークサイドの人間なので
アントンとは別々に暮らしていてイーゴリはダークのボスのお気に入り。
吸血犯罪の証拠としてイーゴリの帽子を取ったアントンは、ダークボスの手下ガーリャから
もしこの犯罪がイーゴリとわかれば闇世界の裁判にかけられてお前の息子は処罰されるが
それでもいいのかと迫られ、保管されている帽子を盗み出すが
同じ倉庫でティムール王に纏わる紙片を見ることになる。
その頃ガーリャはアパートで何者かに殺されていた・・・・

面白かったんです、
面白かったんですが、
実は最後まで観てないんですッ。 ←かなり悲しい・・・

ダークサイドで催されているイーゴリの誕生パーティにアントンが乗り込んで行って
スヴェータも危機一髪を逃れ、ガーリャを殺した犯人がわかり、さあこれから、ってとこで
オッサン熱ふうふうになって「気分悪いから出マス」っていうんで
スイマセン、スイマセン、って通り道のお客に謝りながら席を離れ映画館を出ました。
(あぁぁぁぁぁれぇぇぇぇぇぇぇ)

昼から熱測ったりなんか様子変?と思っていたんですが風邪ひいたみたいです。
あ、あと15分くらいやったはずなのに・・・・
アントンはどうなったあああああああーーー
ティムールのチョークはどうなるんじゃああああああーーーー
消化不良じゃああああああーーーー

ちゅか、熱ふうふうの人がどしてソーセージなんか食っとる!!!


※ドニェブノイ・ダゾール:Дневной Дозор(Day Watch)オフィシャルサイト
あっ、ジャンナと絡むコースチャ君は9РОТАのワラベイ君でした
※4月日本公開ナチノイ・ダゾール:Ночной Дозор(Night Watch)日本オフィシャルサイト

2006年1月8日(日) 国際結婚のスゝメ

相変わらず晴れ。 13:37の外気温−8.3℃、室内21.8℃、湿度33%

今年は早くから雪が降ったと思ったら、お正月前からぜんぜん降らず最近もずっと降っていません。
浦で犬ぞりをしている有名なオジサンがいるんですが今年は犬年ですがどうですか?とかいう
テレビのインタビューで今年は雪がなくて練習もままならんと言っていました。

日本の豪雪のニュースはこっちでもやってます。
なんかオオゴトですね・・・・
ちゅか実家も雪が降るところなのでオババひとりでオオゴトになってんですけど。
あんまり酷いので「アリちゃん、雪降る間、雪かきに家帰る?」とオッサンに言われて
ちょっと考えてるところです。
雪かきには私よりこのでっかいオジチャンの方が役に立ちそうなのでアンタ行けや〜と思うのですが
調子こいて屋根の雪下ろしで屋根抜かれても困るし。
ホンマ困っとるところなんです。

今日、お正月休みで日本に帰省されておられた日露ペアの先輩が帰ってこられたので
カレー鍋ごと持って押しかけて行ったんですが、
日本で撮ったスライドを見せてもらい雪の酷さに震え上がりました。
そんなに寒いところじゃないのに・・・・
ロシア人のご主人も雪かきに奮闘されたようです。
(日本で仕込まれたお札の手品もすんばらしかったです)←拍手〜

いつも雪が降る時期になると頭が痛いのですが、
国際結婚では双方の両親の老後をどうするか、っていう大問題があります。

国際結婚は、
『コドモが国際結婚で外国暮らしなのよ〜、今ケアつきマンションを物色してるところ。
医療保険は終身に見直して増額したわ、死亡保険金は孫の学費くらいになればいんじゃない?
あとはフラメンコ習ったりおいしいもの食べたり楽しく旅行でもして使い切るわ〜
葬式は互助会入ってるし、あ、写真はきれいなやつ撮っとかないと。
墓なんか要らないから散骨でもしてちょうだい。
そうそう、念のために公証役場で遺言状も作っとかなきゃね、
あっ、ごめんなさい、今からスペイン語のレッスンなの〜途中まで送って行ってあげるわよ?』

と言ってサーブでぶー、と送ってくれるようなハハのいる人にお勧めです。
(そゆハハの夫は大抵先に死んでますし)

『一、独立ノ気無キ者ハ必ズ人ニ依頼ス』  by学問のスゝメ・福沢諭吉


<本日の夕ご飯>
先輩ペア家で持参カレーと、おいしいサラダやスープをご馳走になりました。すぱしーば♪

<本日のグルソン>
らいきゅ〜♪がロシアでもヒットしたカナダ育ちのおフランス、カマロさん。
K-Maro - Rolling Down
カマロ:ローリング・ダウン
ろーりんだーん♪

2006年1月9日(月) ロシア童話・フィトンチッド

晴れ続き。 12:51の外気温−8.2℃、室内22.8℃、湿度33%


むかしむかしあるところに一週間フィトンチッドを浴びないと具合が悪くなる家族がおりました。
ただでさえ冬はフィトンチッドの放出量が少ないのに、
年末年始の雑多な出来事に忙殺されしばらく森へ行けなかったので調子が悪くなり、
すぐにでも森へ行こうと思いましたが健康上一番問題がありそうな息子が電話しても留守なので
両親はイライラして、もとい、大変心配して何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も
電話しましたが繋がりません。
年配者はフィトンチッドを吸わずに生きることは不可能なので
「仕方ない、冬眠しよう」と言って冬眠カプセルに入りました。

長い年月が流れました。

西暦2006年1月9日の朝に自動電話が繋がったので冬眠装置は瞬く間に解除されました。
息子は、
「おととい電話したけど何処へ行っていた?きのうも電話したけど居なかった、何処に居た?」
と両親に聞かれましたがそんな何世紀も前のことは覚えていません。
ヨメは、
息子がいなくても夫婦で勝手に森へ行ったらいんちゃうの?と思いましたが賢いので黙っていました。
とにかくすぐでも森へ行かないと死んでしまうというので弁当持たせて夫を送り出しましたが
フィトンチッドは「有害な微生物を殺す力がある」ので賢いヨメは森に行きませんでしたとさ。

おしまい。


<本日の夕ご飯>
にんにくとアンチョビのスパゲッティ、とうふとえのきの卵とじスープ
<本日のチョ→グルソン>かなりグルグルきます。
東の国のおとぎ話、大ヒットのアラッシュさんとブレスチャのコラボ、ヴォストチナヤ・頭スカスカ
Блестящие и Arash : Восточная сказка
ヴォストチヌィェ、スカスキ〜♪

2006年1月10日(火) 愛のおわり

曇り。 8:13の外気温−9.5℃、室内21.7℃、湿度34%

ロシアは今日から平常に戻りました。

年末から新年にかけては新暦クリスマス、新年、旧暦クリスマス、旧暦新年という
都合のいいお祝いが続きます。結局それまで飲みっぱなし、ってコトです。

ゆうべオッサンが目覚まし時計を触っていたので、
「きのう、朝7時に鳴ってうるさかったから切っといてくれへん?」 と言ったら
「明日から仕事ッ!」 と言われ、あっ、そっかー休み終わりなんや、と気づきました。
・・・・・・・・・
ん?
「ほななんできのう鳴ったん?」
「日にちマチガエタノッ。」

ゲシッ。(あ、落ちた)

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

「2時半頃帰ってくるから昼ごはんネ」
と言って仕事行ったんですが仕事初めなので絶対そんな時間に帰ってくるわきゃないと思ったら。
ハイ、思ったら?
夜11時にご帰宅でした。しかも両親付き。

どうせ職場で飲んでくるやろ、と思って6時くらいをめどにご飯の用意をしていたんですが
なかなか帰って来ません、携帯に何度電話しても繋がらないし。
そのうちオカーサンから電話があってオッサンに電話繋がらないけど一回も帰ってきてないか、
というので帰ってないというとV氏の電話番号を教えて、というので教えました。
しばらくするとまたオカーサンから電話がありV氏と一緒じゃないそうよ、
何処行ったのかしらというので私もわかりませんと答えました。

その後10時くらいまでにオカーサンから6回くらい電話あったんですけど
ヴァレリのとこにもいないしロマのところにもセルゲイのところにもいないし
みんなも知らないって言うしもうほんとにどうしたのかしら、というので
何がそんなに困るのか?と思いましたが、まあいつもの事です、ムスコが何処にいるのか
わからないのがどうしても我慢できないんです。
連絡つかないのが心配で心配で気が気じゃないんです。

ちょっと想像してみて下さい。
例えば九州や北海道あたりの端っこの地方都市内で両親と別居している、
外国から来た日本語オロオロのヨメと夫婦2人のアナタ、
亭主が帰ってこないといってハハオヤが取引先やら同級生やら知り合いやらに
電話かけまくって何処にいるのかどうしたのか聞いて回ったらどうでしょう?
ちゅか、そんなんあり得ますか?
ヨメが「オカアサン、カズオサンカエッテコナイ、ワタシ、シンパイ うわあああーーん」
と泣き付いたんなら仕方ありません、恥を忍んでやるかもしれませんが
ヨメは、どうせどっかで飲んだクレて酔ッパでお帰りやろ、もし事故とかで死んどったとしても
もう死んどるんやから早いも遅いも同じ、と思ってウチでみかん食っとったらどないですか?
え。
亭主がカワイソ過ぎる?
そんなことはきいてませんッ。

そんな訳でみかん食っておったら、11時ちょっと前にオッサンから電話かかってきました。

「ゴメンナサイ〜ゴメンナサイ〜、今両親と帰ってるトコロ〜もうすぐ着きマス〜」
「大丈夫かー?体なんともないん?向こうのウチに電話したけど誰も出んから
多分連絡とれて何かアクションしたなーと思ってん」
「ダイジョブっていうか、ゴメンネーゴメンネー」 ←訳ワカラン
「で、ご飯食べるんか?」
「ちょっとダケ食べマス」
食べるんかい!
ちゅかこんなときにご飯どうする?と聞く自分もどうかと思いましたけど・・

しばらくしたら帰ってきよりました。

まあ、仕事場で飲んでそれから郊外のカフェで飲んでどーもこーもならんようになった時、
たまたまオカーサンがかけた電話が繋がったので迎えにきてくれえええと頼んだらしいです。
そんで仕方ないので両親が車で迎えに行ってオカーサンはオッサン乗せて自分の車、
オトーサンはオッサンの車を代行運転して帰ってきた、とまあそのようなコトが起こっていたというわけです。

ちょっと想像してみてください。
例えば四国や津軽半島あたりの端っこの地方都市内で
外国から来た日本語オロオロのヨメがいるいい年こいたムスコ夫婦と別居しているアナタ、
家に帰っていないムスコと電話が繋がったとたん、
飲んだクレでヘロヘロだから2人で迎えにきてくれんかと言われたらどうでしょう?
無言で電話切りませんか?
ちゅか脳血管プツってなって倒れませんか? ←必然的に無言

帰ってきた亭主は青梗菜のにんにく炒めを旨そうに食ってます。

ヨメはロシアに来てから、起こった出来事をそのままとらえずアドレナリン濃度が上がらないように
頭の中で編集してから認識する、という技が身についたので亭主を責めたりしませんでした。

もしかしたら技ではなく愛がないのかもしれません。


<本日のひとりごはん>
大根と手羽先の煮込み、ブロッコリとゆで卵のサラダ、コロッケ残り、ごはんと味噌汁

<本日のグルソン>
頭の中を編集せずに表すとしたらこんな曲
Rammstein : Benzin
ラムシュタイン:ベンヂン
ガゾリーン、ゲロジーン、ベンヂーン♪
※私もお気に入りのロシアでも人気のジャーマン・グルーヴ(インダストリアルゴシック)ラムシュタインは日本にも濃いぃファンサイト、
DER MEISTERさんがあります

2006年1月11日(水) 幻の名酒

晴れ時々曇り。 

オッサンが日本の大手スーパーのビニール袋を提げて帰ってきました。

「カワハシさんのお土産届いたヨ〜」
「え?仕事場のほうに持ってきてくれたん?」
「うん、カワちゃんのオカアサンがきのう持ってきて預けて行ったんダッテ」
「君がカフェェーーで飲んだクレとる間にな?」
「・・・・・・・・・。」
と言って袋を受け取りました。

カワちゃんのオクサンはロシア人です。
そのロシアのオカアサンがお正月に日本に行ったので
「何か欲しいものあったらオカアサンに預けるけど?」と連絡があったから
ほな料理酒とふりかけ頼みます、とお願いしてありました。

袋を見るとふりかけとお茶漬けしかありません??
「料理酒ないやん。」
「ソウナンデスヨ」
「そうなんですよじゃなくて。」
「飲んでしまいマシタ。」
「飲んでしまいマシタじゃなくて。」
「だってパケットのままデスクにぽんと置いてあったから酒の瓶が見え見えじゃん!
もお、今朝仕事いったら部長がこれは酒じゃないデスカ、飲ませてくれマセンカって言うから
開けないわけにいかないも!」
「で、みんなで仕事中に飲んだ、と。」
「ソユ事デス。」

最近酒のことでいろいろあるのでもう尻こだま抜けて声を荒げる元気もありません。

「そやけど料理酒頼んだんやけどなあ〜あんなんおいしくないと思うけど?」
「でもおいしかったデスヨ?部長もこの酒は美味いって言ってたし。
なんか緑の瓶に入って白・・・白なんとかと言う名前が墨で書いてあるような紙が貼ってあって・・」
「ふうん」
変なあ〜?と思いましたがもう飲んでしもてないんやから仕方ありまへん。

「カワちゃんにお礼のメールしといてな!」
「ワカリマシタ。」

◎  ◎  ◎  ◎  ◎

夜。

「カワちゃんから返事きたヨ〜、無事届いてよかった、って。」
「まさか仕事場で酒飲んでしもたなんて書かんかったやろな?」
「マサカー。でもあの酒は日本で有名だけどたまたまバーゲンで買えたから
料理に使ってもイイヨ、っていう事デス。」

な・に?
なんやと?
一体どんな名酒やったん?
「だから緑の瓶に入ってェ・・・」
うるさいッ。こんな奴らに飲まれてしもてほんまに腹立つわッ。

「結局酒は2本になってしまいましたネエ・・」
「そうやな。」
「神様がズルイ事見ていて元に戻したんでショウカ」
「そうやろなッ。」

実は。
部長は日本酒が大好きなので、正月にアル(中)Uさんが部長宛に日本酒を持ってきたんですが
仕事休みなのでうちで預かっていました。
それは新潟空港の袋に入った箱が正方形に近いどうみても2本セットの酒。
オッサンいきなり包装紙をバリバリ破ったのでうあ!と思ったら、やはり中身は高級純米酒2本セットでした。
するとおもむろにリビングボードをあけ、中にあった一本入り日本酒をとって袋に突っ込み、
「部長にはコレッ。」 と言って2本はボードの中へ。
そしてきのう、部長には知らん顔してUさんからプレゼントです、と渡したわけです。

な、なんちゅうせこいオジチャンでしょう〜〜!!!
しめしめと思った私も同類です。
こんな我々ですから酒の神さんがお怒りになったんでしょうね。
しかもこんなワールドワイドうぇぶにオノレの悪事を暴露することになってしまいました。

名酒は本来の受取人の肝臓直撃・・・もとい、腹に収まったというわけです。

神さんはほんまにいてはるんや〜と思った夜でした。 
(反省くらいはしとけよ)


<本日の夕ご飯>
ナスと牛肉の中華炒め、白ごはん。

<本日のグルソン>
Брать Грим : Кустурица 2006
ブラチィァ・グリム:クストゥーリッツァ2006
社外コンパでウリッツア〜♪

2006年1月12日(木) 迷惑フィルター

晴れ。 7:36の外気温−18.9℃、室内20.8℃、湿度38%
    12;30の外気温−14℃、室内21℃、湿度32%

わ!今朝はさぶいッ。
明日は雪らしいし。

最近、なじみのメールが迷惑フォルダに入るようになってしまって困っています。

レスで来ても、何度「迷惑メールでない」というのに報告しても入ってしまうんです、
アドレスをフォルダ振り分けに指定してやっても迷惑フォルダに行ってしまう事もあるので
しょうがないから一回一回迷惑フォルダを覗いて確認するようにしたんですが
ありゃりゃ、いろんなメールが「迷惑」になっとるわ〜〜ひえええええーーー

なんせごっつう来ますんでそれまで中身を見ずに即全部捨ててしまっていたのですが
もしかして私にメールしたのにぜんぜん返信がないという方がおられたら
気づかず捨ててしまっていたかもしれません、ごめんなさい!

◇  ◇  ◇  ◇  ◇

ところで今日は日本人会さんの新年会だったのですが
領事館さんのフィルター機能がうまく働いて行く事ができませんでした。

まず、日にちを忘れていて申し込みの締め切りに間に合いませんでした。
当日でもいいですよ、というありがたいメールを頂いたのですがなぜかサーバがダウンしていて
3時過ぎまでインターネットが使えませんでした。
ひとりでも行こうと思い、オッサンの職場に電話したのですが帰った後でした。
そのあとオッサンの携帯に何度も電話したんですが繋がりませんでした。
勝手に出かけようかなと思っているうちにオッサンが帰ってきました。
オトーサンが、オカーサンの車を運転していてこすったらしく隣町の塗装屋まで持っていっていたんだそうです。
そんな話をしているうちに時間切れになりました。
タダで美味いもんをたんと食わせてもらおうというような魂胆の出席者は迷惑フォルダに振り分けられたようです。
こっちはいい仕事してるようです。


<本日の夕ご飯>
ビーフシチュー、インゲンとハムのバター炒め、野菜サラダ

<本日のグルソン>
かなり気に入っているセリョーガさん。新作は1000円札はないやろ!のクリップ。
Серега : Дискомалярия
セリョーガ:ディスコマラリヤ
ディスコマラリヤ♪
オフィシャルサイトでよりよい音で各曲とクリップを堪能すべし。

2006年1月13日(金) 20cmの大雪

吹雪。 8:01の外気温−12℃、室内20.6℃、湿度35%

オッサンを送り出し、うっすら明るくなった外を見たら吹雪でした。

ニュースでシベリヤは50年に一度の寒波でえらいことになっているというのをやっていたのですが
クラスノヤルスクのほうでは−58℃を記録したそうですねえ〜ひえええええ〜〜さぶさぶ〜
ケメロボでは死者まで出たそうじゃないですか、オオゴトです。
でもテレビに映っている街を見ると雪はそんなに無いんですよ、雪化粧、ってカンジでしょうか。

ロシアは寒いですけど雪の量は多くないんです、ただ気温が低いので降ったら溶けないから
雪がある期間が長いですが降雪量からいったらぜんぜんたいしたことはないんです。
そりゃ北日本や北海道のほうがとびぬけて多いでしょう、
あっこらは都市があって人が生活する場所としては世界一です。
トーキョーやオーサカでぬくぬく暮らしてるアナタッ。日本は世界に名だたる豪雪国なんですよ!
年間降雪量、青森市は8m越えてたし札幌市も6m越えてます、ごっついですね〜
ウラジオなんか今日の大雪で大混乱とか言ってますけどその大雪は20cmかい!
あほちゃうけ〜〜です、まったく。
それを極東は大雪、ってオオゴトに言ってるモスクワも、もひとつあほちゃうけ〜です。
それほどロシアは「雪が少ない国」なんですねえ。
オッサンに、ロシアで雪が多いとこどこなん?ってきいたら
「サハリンとカムチャツカ!日本の続きみたいなとこじゃん。」って言ってました。
ちなみにウチの家族は北緯65度近いところに15年住んでましたので
「冬は−50度とかあたりまえッ。元気に外で遊んだゾ、寒波とか言うなッ」 と言ってます。

さて 雪の日は 「じゅうたん掃除の日」 でもあります。

雪が降ってくるとおばはんやおっさんたちがアパート前の小さな子供広場に
ヨイショヨイショとじゅうたんを持ち出してきて、
滑り台や鉄棒に引っ掛け布団たたきのような棒でバシバシ叩いて掃除します。
雪は小麦粉のようなカンジの乾いたサラサラの雪なので
じゅうたんをほとんど濡らすことなく埃や汚れを雪に絡ませて叩き落せるんです。
うっすら付いた雪は部屋に持ち帰って雑巾で軽く表面を撫でれば
水性の汚れもある程度とれてすぐに乾くしとても合理的。
というわけでウチの前は今日も一日中入れ替わり立ち替わり誰かがじゅうたんを叩いていましたよ。

日の出てるうちはずっと吹雪状態だったんですが
夕方車ででかけたら幹線道路はほとんど雪がありません、
「これ、除雪したんかな、自然に吹き飛んだんかな?」 ←雪はとても軽いので吹き溜まりに積る
「除雪してましたネ、さっき」
「さっさと除雪してくれてええね・・・」 ←実家はタイヘン 
と言ったとたん、オッサンは鼻息ふんッ!となって
「もお〜〜ワタシはネエー、いっつもアッタマくる!!
雪が降るとウラジオ政府は一生懸命除雪してるところ、とか
なんとかの通りは除雪できてますとか、除雪がんばってますとか自分たちは一生懸命やってますって
テレビやラジオで言いまくってるケド、あったりまえじゃん!それ政府の仕事だも、仕事!
医者がワタシは今日心臓手術したぞ!とかビール会社がビールをちゃんと納品したぞ!とか言わないじゃん?
20cmや30cmの雪でガタガタ言うなッ、黙ってちゃんとやれ!日本見ろ!2mとか降っても黙ってさっさとやってるゾ!
自分たちはこんなにがんばってます、って見せるのに騙されるな!それが奴らのあたりまえの仕事なんだからッ!」
と一気に言って、頭から湯気ぷーと出してました。

それを言うなら日本も黙ってさっさとはやってないです。
少なくてもウチの実家の町はやってないです。
となり町はやってます。
となり町の人はウチよりもっと田舎やけどウチの町には住みたくないと言います。
毎年大雪の日があって混乱したり悪路で危険なのに排雪対策をなんとかしよう!というのは
そのときだけで、予算立てるときはもう雪ないのでなんか忘れちゃうカンジ?で毎年予算足らず。
学習ってもんがないのかコッコッコの鶏アタマなのか、鳥インフルエンザにかかっているのか。
一人暮らしの高齢者がいる場合は近所で助け合いましょう、って掛け声だけかけてもなァ、これ。
車道の除雪した雪を歩道に積み上げたまま、って高齢者は歩くんやっちゅうねん、
車社会の田舎やから車の人だけ都合いいならそんでえんかい、
あんたら車なしで一週間雪道歩いてみろや〜どんな事になっとるかわかるやろ!
とこっちまで勢いづいて鶏アタマから湯気ぷーと出してしまいました。

北国の春はまだ遠いです。


<本日の夕ご飯>
氷下魚の塩焼き、イカ焼き、イカ玉お好み焼き、ペリメニスープ、お茶漬け

<本日のグルソン>
Ромашки : Ромашки
ロマシュキ:ロマシュキ
ローマ式〜♪

2006年1月16日(月) 赤旗通りのビル火災

晴れ。 7:43の外気温−13.2℃、室内19.9℃、湿度40%

ウラジオでは今日の正午ころ、火事があったんです。

なんやら日本のニュースでもやったそうですねえ、
浦に関係ある方の為に書きますが経済サービス大学の前の、
赤旗通りゴーゴリ交差点のバス停奥にあるCD・BOOKマーケットやシビルバンクがある雑居ビルです。
領事館や駐在、教師の方々がお住まいのリンコムの近くですからびっくりされた事でしょうね〜。

ウチのバルコニーからも見えるようなビルやったんですけど火事の最中はぜんぜん知りませんでした。
テレビつけておったら見たことあるビルから火が噴き出しとって、逃げれなかった人が追い詰められ
何人も窓から落ちて行くのをやっていたのでビックリしました。

ほどなくオッサンが帰ってきて、
「火事、火事!CDマーケットのビル燃えたヨー!」 というので
「今テレビでもやっててん」
「ワタシはカーラジオで聴いたんですケド10人死んだって」
「テレビでは7人って言ってたよ」
と言いながら2人でバルコニへ行ってビルのあたりを見たのですがもう煙は上がっていませんでした。
夜のニュースでは火災現場で亡くなったのは7名、病院に搬送されてからが2名、
合計9名の方が亡くなったようです。
なんでも一時間で消火したそうですが一時間の火事で9名死亡とは酷すぎます、
ほとんとが逃げ場を失って窓から飛び降りた人だったそうで、窓に追い詰められた時点ですでに
ひどい火傷やガスで痛手を受けていたので飛び降りた人のうち生きていたのは2名だけだそう。
火の廻りが早かったようですし7階8階でしたからねえ・・・・・
お気の毒です、ご冥福をお祈りします・・・。

最初7階で火の手があがり8階に廻ったようなのですが、非常口の鉄ドアに鍵がかかっていて
フロア内から外に出られず閉じ込められたようです、いま、この火事についてビル管理の責任が問われているようです。
出火原因は調べている最中ですがタバコの不始末じゃないか、という報道がありました。

火傷や怪我で病院に運ばれた人は19名ほど。
ウラジオには沿海州・マガダン州・サハリン州・カムチャツカ州対象の火傷救急救命センターという
施設がありますが今日はこの火事のおかげで大忙しだったはずですけど、そこに
飲みすぎて暴れ腕を骨折している役立たずなセンセーがひとりいた事は間違いないです。

ちなみにこのセンターですが、90年にサハリンで大火傷を負ったコンスタンチン君が札幌医大へ
搬送され治療、という有名な事件があった際、日本に頼むかセンターに搬送するか、と政府の
判断待ちだったときに「ココに来て死んじゃったら責任問題になるからどうか日本へ行ってくれー」と
みんな冷や汗かいていて、日本に搬送されたときは心底ほっとしたという事実は日本に報道されていません。

この火事は対岸どころかホンマ他人事ちゃいます、
ウチのアパートも屋上へのドアはいつも鍵がかかっているし、非常階段なんてないし、
階段とエレベーターは隣同士でくっついてるからこの場所が燃えていたら窓から外へ逃げる以外出口もなんもありませんもん、
日本だとベランダの仕切り壁がブチ破れるように出来ていて隣の部屋へ抜けられるようになっていたりしますが
ロシアのベランダは寒いので外剥きだしやなくて部屋としてレンガで囲ってしまってますから壁なんかブチ抜けません。
ちゅか、ブチ破れるような壁じゃいつ起こるかわからん火事より毎日のドロボーの方が危険です。

「オジチャン、ココ火事なったらどないすんねん!!」
「シーツを繋いで窓から逃げるしかないデスネェ・・・」
「バテリエに縛っておろすんか?」
「そうネエ・・」
「そんなん繋いどるうちに死んでまうがな!」 ←ウチは4階
「ほんとヤバイデスネエ、あの、車牽引するロープ、ちょっと部屋に持ってきておきましょうカナ。」
さすがのオッサンも窓から落ちて死んでいく人を見たら考えちゃったようです。
ちゅか、10年も住んで、あんたら遅すぎッ!!

ちなみにこのビルに入っていた銀行はオッサンの給料が振り込まれる銀行なのですが
火事で業務が停止して経済活動への影響も心配とか言われていますけど
オッサンにきいたところ、
「給料日の日に振り込みになったことなんか一度もないからどーでもイッ!」 と言って
元気にバレーボールに出かけて行きました。

<本日の夕ご飯>
肉煮込みうどん、牛肉と玉ねぎのにんにく炒め

<本日のグルソン>
Жасмин - Тебе понравится
ジャスミン:ティベ・パヌラヴィッツア
ティベパヌラヴィッツァ〜♪
トッド・ラングレンの『I saw the Light』 の朴?

2006年1月17日(火) 2012年12月23日

晴れ。 7:38の外気温−20℃、室内20.8℃、湿度38%

きのうこの鶏アタマは火事のことでいっぱいいっぱいだったのですが、
そういえばテレビにソ連の英雄、宇宙飛行士のゲオルギー・グレチコ爺サマ(74)が出ていて
2012年の12月23日に宇宙人がやってくる、って仰ってはりました。

なにやら3万6千年に一回の宇宙の大奇跡が起こるんやそうです。 
(マヤ暦とかフォトン・ベルトとかそゆヤツですか?)

爺サマは宇宙人を信じていらっしゃるそうですが、
この偉大なコスモノートがおっしゃるとそうかもしれない、と神妙になったりします。

私もこの広い宇宙に地球しか生命体がないと考えるのはふてぶてしすぎるかも?と
思っておりますが、2012年ちゅったらもお6年後やん!!
どうする!!

まあ、鶏アタマなので三歩あるいたら忘れちゃいますケド。


<本日のグルソン>
Земляне: Трава у дома
最近ではズヴェーリと共演もあった、宇宙で夢見るのは家の芝生 と歌う
「ゼムリャーニェ」の大ヒット曲「トラヴァ・ウ・ドーマ」
ゼリョーナヤ、ゼリョーナヤトラヴァ〜♪

※ゲオルギー・グレチコ「ソ連と呼ばれた国に生きて」
岩上安身氏HPより

2006年1月18日(水) あーやだやだ。

晴れ。 7:57の外気温−19℃、室内20℃、湿度37%

今日は寒いです。
うちの温度計では−19℃ですがテレビに映っている浦の市内温度は−23℃になってます。
しかしヨーロッパロシアの方はえらいことになってます、こんなもんじゃありません、
モスクワでも−27℃、エカテリンブルグなんかは−37℃!!
すごい寒波ですね〜〜ザマアミ・・(ゲシッ)

おとといの火事のニュースは全国ニュースでも大々的に取り上げられています。
ついでですがライブドアのニュースもバリバリやってますよ。

ただの火事ならロシア全土で毎日いくらでも起こっているんですが、
この火事はビル管理の不適切さで1時間で9人もの死亡者を出した人災として大きな問題になっています。
亡くなったのはシビルバンクに勤めている女性行員の方が多かったそうです・・・
今朝、重症の方がモスクワの病院に搬送されていきました・・・お元気になってくださるといいのですが。
あ、このビル、本当は「Промстрой НИИ проект」という名前だそうです、
ウチで適当に赤旗ビルって呼んでただけでした(汗)

でもこっちの日妻(にっつま)の奥さんとも言うてたんですが、  ←もうすぐできるらしい?日本人妻の会
ビル管理、責任者どうのというけどロシア人自体も防災訓練されてないからダメじゃん、って話。
その奥さんは前に住んでいたアパートの時、向かいと隣で2回火事があったそうなんですが
オロオロするシュウトメを尻目にさっさと貴重品をまとめ、シーツでロープを作っ て
玄関にぼろ布しいて煙の進入を防いでいたそうです。
「怖いのは火じゃなくて煙ですからねえ〜」 って、奥さん、アンタ偉いよ!
なんちゅう素晴らしい日本人ヨメッ!!!
もうこの奥さんとオカーサンについていけばウラジオ暮らしは鬼にカネボウ!!  ←潰れます。
じゃなくて、鬼にカナボウ!! ←OK。

今更しょうがないのでもうオトナには火事になったら焼け死んでもらって
シュコーラの子供を徹底的に訓練したほうがいいです。
日本だと学校や会社でくどいほど訓練させられませんでした??
かったるーとか思っても、やってるのとやってないのでは実際に火事になったとき違うと思うんですよねえ
火事になったら、煙を吸わないように布で口を押さえて、とか体を低くして、とか
誰でもなんかしらぱっと思い浮かぶやないですか。
ロシア人、思い浮かばないらしいですわ。
少なくともウチのオジチャンは「思い浮かばナイ」そうですよ、
オバサン(オカーサンのお姉さんの一人)の家では2回もボヤを出してるちゅうにぃ!

ロシアなんかで焼け死にたくないです、ホンマ、あーやだやだ。


<本日の夕ご飯>
青梗菜とイカのサラダ、ほうれん草のおひたし、味噌汁、ごはん

<本日のグルソン>
Ilona Mitrecey - C’Est Les Vacances
イローナ・ミトレシーちゃん:セ・レ・ヴァカンセ? ←読み方わかりまへん
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※去年ヨーロッパで大ブレイクした13歳のロリータ、イローナちゃん
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