アグリ八幡坂・秋野菜を収穫しました
函館はずいぶん寒くなりました。天候不順で活動ができなかったアグリ八幡坂は、久しぶりに秋野菜の収穫作業を行いました。
チンゲン菜と、立派なネギが育ちました。
新鮮なネギの香りが立ち込めます。みんなで持ち帰りました。
そして、アグリ八幡坂の今年の活動の様子を学校紹介動画に追加しました。こちらもぜひご覧ください!
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第109号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、スレイメノヴァ・アイーダ教授による「縄文文化とロシア人の私見」です。2021年7月27日「北海道・北東北の縄文遺跡群」がユネスコ世界文化遺産に登録されました。ロシアにもよく似た遺跡があるそうで、先生の学生時代の思い出と、現在のロシアでのそれらの遺跡の扱われ方、そのほか縄文文化の普及について先生自身が思うことが書かれています。
また、11月に開催される市内8高等教育機関の合同研究発表会「HAKODATEアカデミックリンク」では、スレイメノヴァ先生の指導のもと、縄文文化紹介の紙芝居を露訳、ナレーションをつけてYoutubeに掲載するというプロジェクトも進行中です。今後の活動も楽しみですね。
学生からの投稿では、今年度から7月に実施することになった学習発表会АБВГ-Dayやアグリ八幡坂の活動に参加した感想が寄せられています。
ぜひ、ご一読ください。
暑かった夏も終わり、アグリ八幡坂は秋の活動が始まります。
今年は秋の到来が早く、秋野菜の植え付け時期は夏休み中に過ぎてしまったようですが、幸いわずかですが苗を確保しました。
ただいま、図書室の花台でたっぷりお日さまを浴びて、養生しています。
手前右が白菜、左がキャベツ、奥がブロッコリーです。このほか、大根、小松菜、チンゲン菜や春菊などの種も蒔く予定です。秋の活動もお楽しみに!
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第108号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、函館錦識寺で僧侶をされている上田 隆弘さんの「いつか聖地で『カラマーゾフ』を~私とロシア語の出会い~」です。現在、函館校で開講中のロシア語市民講座上級コースを受講されている上田さん。どうして、ロシア語を学ぼうと思ったのでしょうか。そのきっかけや今後の夢について書いていただきました。
また、4月から函館校に仲間入りした1年生による投稿「本校に入学して」もあります。全国各地から集まった新入生の多くは一人暮らしです。生活の大変さはあるものの、それぞれが新しい環境に戸惑いながらも、目標を持ってロシア語を習得しようとする姿が伺えます。是非ご一読ください。
6月に入り、日も長く、日差しが強くなってきましたね。そのため、講堂にある全窓24枚に遮光スクリーンを設置しました。放課後に大工仕事が得意な学生たちが取り付け作業をしてくれました。
このごろはコロナの影響で、密を避けるため、講堂を使う機会が格段に増えました。大型テレビを使って全学生対象の講義や学生発表、Zoomによる遠隔授業を行うときに、窓からの光が画面に反射して見えにくいため遮光カーテンを引くことも考えましたが、部分使用が簡単で設置コストが安い巻き上げ式スクリーンを採用しました。
函館校の講堂は、昼休みに卓球したり、放課後ピアノを弾く学生がいるなど、みんな自由に使っています。スクリーンのおかげで、いっそう快適になりました。
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第107号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、イリイン・ロマン准教授による「ミーハーって何?」です。外国語を学ぶ若者が誰しも通る流行りの言葉を覚えたいという思いは、筆者のイリイン・ロマン先生も経験したようです。そこから考える、ロシア語の言葉の流行について綴られています。
また、3月に卒業し、それぞれの道を歩み始めた卒業生からの寄稿や1年生の初めてのロシアまつりでの体験、科目等履修生からの寄稿などが載っています。
是非ご一読ください。
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第105号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、倉田 有佳教授による「コロナ禍の渦中にあって想うこと」です。モスクワで生活していた頃に体験したルームメイトとの小旅行の話から昨今の状況について書かれています。
そのほか、今回の号は学生からの寄稿が数多く寄せられました。コロナという予期せぬ事態にウラジオストク留学実習や海外インターンシップは延期や中止を余儀なくされましたが、そんな中でもオンラインで行ったプーシキン大学短期留学やJTインターンシップなど様々な活動に参加した学生の声がうかがえます。ぜひご一読ください。
С Новым годом(新年おめでとうございます)!
今年も「極東の窓」をよろしくお願いいたします。
1月11日(月・祝)は成人の日でしたね。函館校にも大人の仲間入りをした学生がいます。しかし今年は、コロナ禍で成人式が中止や延期になった街も多く、函館市成人祭も残念ながら中止となりました。
そんな中、少しでも新成人を盛り上げようと、函館市では「新成人お祝い企画」を実施しています。函館校でも玄関に「函館 新成人おめでとう 令和3年」の横断幕を設置し、応援の気持ちを表しています。新成人のみなさん、おめでとうございます!
いつもの年のように、今年もまた暮れようとし ています。しかし、地球に住むどの人にとっても、今年は本当に困難な一年となりました。
図らずも函館校にとっては、いつも以上に新しいことに挑戦する年となりました。
例えば、今年度実施する入学試験は、すべてオンラインに変更されました。昨年までは4回のうち3回を函館校で行い、1回だけ東京会場で実施していました。受験生にとってオンライン入試は、函館あるいは東京会場までの移動時間と旅費を掛けず、また面接官と対峙する緊張も少なく受けられるメリットがあります。しかし面接官であるこちら側は、相手のことをより一層知るために、またこちらも相手に誤解させないよう、入学後の勉学や学生生活に向かう覚悟を確認する緊張感があります。オンライン授業もそうですが、いつもと全く同じとはいきませんから、準備や工夫が必要です。
今年の授業最終日の放課後、教職員室で「年忘れTeaパーティー」を開催しました。といってもこのコロナ下、大勢での飲食ははばかられますので、ペットボトルの飲み物と個包装のお菓子を用意し、銘々好きなものを持ち帰ることができる形式です。今年は春の新入生歓迎会や、言語まつり「АБВГ-Day」終了後のお茶会もできなかったため、せめてこのぐらいは、という趣旨です。密を避けるため、学生と教職員が五月雨式にやってきては、一言二言近況や来年の抱負などを述べました。
その時の話題として、函館校10大ニュースを出し合いました。10以上出ましたし、プライベートな内容もあるのでここには掲載しませんが、まさかの休校・オンライン授業をローテクながら力を合わせて何とかしたことや、卒論アーカイブ作業・ランチプロジェクトなど、学生自治会が「みんなの学校」意識で取り組んだ活動、全道ロシア語弁論大会4連覇や、「“極東の窓”から2」と題し、昨年の開校25周年の続きを内輪でこっそり開催したことなど。たとえ形を変えてでも継続してやり続けること、新しいことを始めていくことが大事だと思える一年でした。
さて、極東大学オリジナルカレンダーの販売は今年で5年目となり、毎年問い合わせも多く、とても嬉しく思っております。今年はウラジオストク留学もサンクトペテルブルク・モスクワへの海外インターンシップも中止、モスクワにあるプーシキン大学への語学留学はオンラインに変更されました。つまり学生がロシアに行くことができなかった年でした。したがって新しい写真が集まらず、昨年まで撮りためた中からカレンダーを作りましたが、そうとは思えない、よい仕上がりになりました。この収益は学生自治会に繰り入れ、ランチプロジェクトなど学生活動の支援に充てられますので、まだの方はどうぞお求めください。そして来年は、また自由にロシアと行き来できるようになっていたいものですね。
今年もこの「極東の窓」をご愛読いただき、本当にありがとうございました。みなさまに取りまして来年がより良い一年となりますよう。
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第105号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、デルカーチ・フョードル副校長による「そんなこともできるの?」です。YOUTUBEへの動画投稿を始めて9年が経ち、動画制作の苦労話、裏話?を語っています。
また、今号は卒業論文アーカイブ作業を行った学生の投稿のほか、学校紹介ビデオ作製に参加した学生からの投稿もあります。どちらの作業も夏休み中に新型コロナウイルス感染症の影響で帰省をしなかった学生を中心に行ったものです。
そのほか、大渡涼子事務局長より「極東大学のコロナ対策」についても報告があります。是非ご一読ください。
学生有志が夏休みを利用して、8月19日から始めた開校以来の卒業論文を整理する卒業論文アーカイブ作業が9月4日に完成しました!
延べ36人の学生が12日間、11時から15時まで黙々と作業をした結果です。4年制の卒業論文だけでなく、2年制の卒業レポートや在学生の学年レポートなども、集められる限り、きれいに整理しました。
ロシア語でタイトルを打ち込んだり、学生名簿を切り貼りしたり、内容を読んで200字程度に要約するなどは学生にとってはお手の物ですが、ラベルシールの作り方や電動ホッチキスなど道具の使い方も覚え、事務処理能力も身に着けたようです。
これで過去の論文はいつでもすぐに探すことができるようになりました。休み中にも関わらず、地道な作業をしてくれた学生たちに感謝です。
函館校では期末試験も終わり、ようやく夏休みに入りました。今年はコロナウイルスの影響で完全休校した期間があったため、その分夏休みが短くなりました。
帰省も旅行もできずに函館に残っている学生も多いので、今日から過去の卒業論文を整理する作業を有志で始めました。
初日は図書室とロシアセンターで過去の卒業論文を年代別に分け、卒業生名簿と照合し、通し番号を付ける作業をしました。今後は、論文の要旨をまとめたり、分野ごとに分類していきます。一日3時間程度の作業で、参加できる日にシフトを組んで2~5名で作業します。
卒業論文は過去の学生が心血を注いで書いたものですから、大切に管理しようということで始めました。この作業をすることで、先輩方が過去どのようなテーマを選び、論文に仕上げたのかがわかります。在校生にとっても興味のあるところです。
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第104号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、先日、学校法人函館国際学園理事長に就任した渡辺 善行氏による「漁夫生涯竹一竿(漁師は一生を竿の一本で終える!)」です。禅語のひとつで「これさえあれば生きていける」という意味です。しかし、この句には前半部分もあります。受験生の頃にさかのぼり、現在に至るまで渡辺理事長がこの句から何を思い、何を大切にすべきか考えてきたことがうかがえます。
そのほか、4月に入学した1年生たちの寄稿もあります。入学式はなんとか終えたものの、新型コロナウイルス感染症の影響で遠隔授業となり、不安もあったようですが、これからのロシア語学習や学校生活を楽しみにしていることを感じる文章となっています。是非、ご一読ください。
Stay Home(家にいましょう)はロシア語にすると″Оставайтесь дома″。
家で退屈しないように、この機会に函館校の教員が学生におすすめしたい本や映画を、随時ご紹介しています。
今回はデルカーチ・フョードル副校長のおすすめ、日本語にも訳されているスラブ民話とレコードの紹介です。
<デルカーチ・フョードル副校長のおすすめ>
スラブ民話「十二の月たち」
レコード ″Двенадцать месяцев″
Самуил Маршак
デルカーチ先生が子どもの頃から親しんだお話と、それを読んだソ連時代のレコード(オーディオ芝居)です。とても美しいロシア語で読まれていて、今でも聴くと、とてもいい気持になれるそうです。
Amazonで試聴できるので、本とレコード、あわせて楽しんでみてはいかがでしょう。
Stay Home(家にいましょう)はロシア語にすると″Оставайтесь дома″。
家で退屈しないように、この機会に函館校の教員が学生におすすめしたい本や映画を、随時ご紹介しています。
第2回目はイリイナ・タチヤーナ准教授のおすすめの小説です。
<イリイナ・タチヤーナ准教授のおすすめ>
"Душечка" かわいい女
"Ионыч" イオニッチ
"Попрыгунья" 浮気な女
「桜の園」や「三人姉妹」など戯曲で有名なアントン・チェーホフは、日本でも好まれる作家ですが、タチヤーナ先生のおすすめは戯曲ではなく小品です。
ロシアでは中学生ごろに誰もが読んでいる作品で、日本語訳も出ていますが、ここで紹介するのは短編ばかりなので、ぜひロシア語で挑戦してみましょう。
新型コロナウイルス拡大を受け、函館校は現在休校中で、学生や教員は家から遠隔授業を行っています。
連休中、外出も帰省もままならず、みなさん窮屈な気持ちとともに家で過ごしていると思います。もう少しの辛抱で、この状況から脱出できると信じてがんばりましょう。
Stay Home(家にいましょう)はロシア語にすると″Оставайтесь дома″。
家で退屈しないように、この機会に函館校の教員が学生におすすめしたい本や映画を、随時ご紹介していきたいと思います。
第1回目は1年生の貿易実務と全学年対象のビジネスセミナー担当の渡辺善行先生から、おすすめの本が届きました。
函館では図書館も閉鎖しているので本を読むのも大変ですが、この本はネットで読めるそうなので、みなさんも探してみてください!
<渡辺善行先生のおすすめ>
"Путь из Варяг в Греки" Фазиль Искандер
丁度いま読み進めている短編集が読みやすく面白いので、学生にすすめてみたいと思います。
* アブハジア出身の作家のФазиль Искандерが2008年に出した短編集です。
* AmazonのKindle本のロシア語版を探せば500円ほどで買えます(ロシアのネットでも可能と思う)。
* この作家は生来のユーモアと洞察力をもち、ゆったりした雰囲気の余裕派で、
この作品集は少年時代を題材にした数々の話。
* 表現は平易であり、かつ生き生きしており引き込まれる。
* 2016年に亡くなった人だが、おそらくこの作家は現代ロシア文壇で重要な人と思え、
一読の価値あり。
* 読み始めは第2話のПетухからがおすすめです。
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第103号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、パドスーシヌィ・ワレリー教授による「ロシアの伝統的風邪治療法」です。ここ最近、ニュースで連日耳にする新型コロナウイルスへの特効薬にはなりませんが、体調管理方法の一つとして参考にしてみてはいかがでしょうか。
そのほか、この春、函館校を巣立った卒業生やJT海外インターンシップに参加した学生からの寄稿もあります。函館校で学生が何を学び、日々どのように過ごしているのかお分かりいただけると思います。是非ご一読ください。
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第102号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、学務課 教務学生係の福尾瞳さんによる「2020年 少しの方向転換で前向きに」です。いよいよ東京オリンピックも近づいてきた今年、アスリートたちを見習って少しポジティブ思考に方向転換してみませんか?とやさしく呼び掛けています。悩み事は生きていく上でゼロになることはありませんが、気持ちを前向きに、今年も乗り切っていきましょう。
そのほか、学生からの寄稿もモスクワのプーシキン大学短期留学やウラジオストク本学留学の体験記、アカデミックリンク・全道ロシア語弁論大会参加の感想、初めての通訳体験など、忙しい秋をそれぞれがどう過ごしたかがよくわかる内容です。是非ご一読ください。
まもなく2019年が終わろうとしています。今年も「極東の窓」をご覧いただき、ありがとうございました。
毎年末に一年を振り返るとき、今年もいろいろなことをやったなあ、と思い出しますが、2019年は何といっても開校25周年を記念し、7月4日に函館市芸術ホールで開催したコンサート“「極東の窓」から”が一番に挙げられるでしょう。
そのちょうど1年前の2018年7月、私はピアニストの高実希子さん、ヴァイオリニストの田代裕貴さんが奏でるプロコフィエフ作曲の組曲「ロメオとジュリエット」を聴く機会に遭遇しました。
これだ!これを来年の函館校開校25周年の記念行事としてできないものか、市民を無料招待するコンサートを開いて、これまでの謝意を表したい!!と考えました。
田代さんはスウェーデンのイェーテボリオペラ管弦楽団第2ヴァイオリン首席奏者ですが、ここ数年は夏になると毎年函館で演奏されています。すぐに高さんに連絡を取り、来年も田代さんが函館に来るなら、ぜひお二人によるオールロシアプログラムのコンサートを開けないものか、そして“ロメジュリ”は必ず入れてほしい。
その時は“オールロシア”という縛りが演奏者にとってどんなに大変なものか、普通はこんなことはしない、ということもあまり考えていなかったのですが、二人とも即決で快諾してくださり、私はすぐに1年後の芸術ホールを押さえました。そこから準備が始まりました。
開校当初から活動する函館校の合唱サークル「コール八幡坂」にも歌ってほしい。鳥飼やよい先生に相談すると、それなら函館市民の歌「はこだて賛歌」をロシア語で歌おう、だったらこの歌は市民なら誰でも歌えるのだから、最後は日本語で1番の歌詞で、観客とともに大合唱でグランドフィナーレにしよう!
本来歌詞を翻訳して歌うということは、作詞作曲者の承諾が得られなければできないことですが、今回は主旨をご理解のうえ特別に許可していただきました。作詞の前川和吉さんのご遺族は当日会場まで足を運ばれ、あとでご丁寧なお手紙まで頂戴しました。
そんな街です、という歌詞を私たちはВот такой наш город(ヴォット タコイ ナシ ゴラト)と訳しました。それがメロディーに乗せると日本語に近い音の言葉に聞こえて驚きました、との感想をご遺族からいただき、意味はもちろんのこと、響きも原詞に近づけるよう、リズムにきちんと乗るようにと翻訳した苦労が報われた気がします。
学生たちもはじめはクラシックコンサート?なんだそれ、ぐらいの気持ちだったようですが、ポスターが出来上がり、手分けして近所に貼ってもらったり、当日お客さんに配るための記念缶バッジのデザインコンテストを開いたり、スタッフTシャツを作り、役割分担をしていくうちに、自分たちが作るコンサート、という認識をもって働いてくれました。
コンサートは平日だったため、授業が終わってから全員で芸術ホールに向かい、そろいのTシャツに着替え、楽屋でラッキーピエロのハンバーガーで腹ごしらえをして出陣しました。開場前にお客さんが列をなしているうれしい光景を見て、こんなに人が来るんですか、と驚きながらも各自役割を果たしてくれました。そしてそんな学生の姿は好感をもって観客の目にも映ったようです。
クラシックなんて堅苦しい、と思っていた学生も中にはおりましたが、ホールで本物の演奏を聴けば理解が深まります。そして圧巻の「ロメオとジュリエット」。この曲を切望していた私は、残念ながら客席ではなく舞台袖でモニター越しに聴くことにはなりましたが、思った通りのお二人の熱演、そして大きな拍手で会を終えることができ、心より安堵いたしました。
後々、高さんから伺った話では、昨年7月の演奏会の記録ビデオを見たら、一番前の席でのめり込むようにロメジュリを聴いている私の姿が映っていたと笑っておられました。
また、時を同じくして、学報「ミリオン・ズビョースト/百万の星」が発行100号を迎えました。年4回の発行で25年間、たゆまず続けてきた証です。通常は8~12ページのものを特大号として16ページに増やし、開校当時の職員や卒業生にも寄稿してもらい、これをコンサート会場で配布しました。お忙しい中それぞれの思いを寄稿していただいたみなさまに、この場を借りてお礼申し上げます。
話は変わりますが、函館ハリストス正教会は、函館校から徒歩3分のところにあります。ロシア人のニコライ・ドミートリエフ神父に用があるときは、いつもアポなしで司祭館のチャイムを鳴らします。ニコライ神父は初めて訪れた時から、この突撃訪問をロシアらしい、と歓迎してくれました。5月のとある日、記念コンサートのチケットを届けに司祭館を訪ねるとニコライ神父がちょうどいらして、出てきてくださいました。
「大渡さん、今年のロシア人墓地清掃にも、私はぜひ参加したいです。」
毎年5月に札幌のロシア総領事館からも数名来函し、函館山の麓にあるロシア人墓地の枝払やゴミ拾いをするのが恒例ですが、ニコライ神父は清掃が終わったあといつも、異国の地に葬られた母国の人々に祈りを捧げるのです。まさか、これがニコライ神父との最後の会話になるとは、夢にも思っていませんでした。
函館正教会に赴任されてから11年、函館校と教会は折にふれ協力的関係を築き、2008年のロシアセンター開設時には成聖式も執り行っていただきました。ロシアセンターにはその際ニコライ神父から贈られた「三本手の生神女」のイコンが掲げられています。ニコライ神父は現在、ロシア人墓地より少し山側にある、函館湾を望むハリストス正教会の墓地に静かに眠っています。
さて、今年で4年目となる極東大学オリジナルカレンダーですが、今年はすべて学生が撮影した写真を使用し、ウラジオストク・サンクトペテルブルク・モスクワ3都市の日常を伝えています。カレンダーを作るために狙った写真ではなく、学生が留学やインターンシップにおいてロシアで過ごす中、日常目にする光景を写真に収めたものが、かえって好評なのかと思います。毎年楽しみにしてくださる方も多く、発売前から予約が入るほどです。販売収益は学生の自治会活動などに使われます。事務局にて取り扱っておりますので、興味があればぜひお求めください。
このように今年も上げたらきりがないほど、勉学に課外活動に忙しい日々で学生もなかなか大変かと思いますが、来年もまだまだいろいろなことに挑戦していきたいと思います。引き続き、函館校をよろしくお願いいたします。みなさまに取りまして来年がより良い一年となりますよう。
2017年の第19回はこだてロシアまつりで講演会『がん闘病→がん克服→再出発ロシアへの旅』を行ってくださった山口ミルコさんのホームページで新連載が始まりました!
ミルコさんの著書『毛の力 ロシア・ファーロードをゆく』のリミックス版のようなものだそうで、タイトルは『ミルコのファーロード』。ロシアのクロテンに人生を重ね、その生きざまをたどるミルコさんの旅は、まだまだ続きます。
こちらもどうぞご覧ください!
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第101号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、イリイナ・タチヤーナ准教授による「ウラジオストク2019夏」です。いつもとは違うルートでロシア・ウラジオストクへ帰国した夏の出来事について振り返ります。
また、今号は北方四島交流事業で択捉島を訪れた学生や、函館市のインターンシップに参加した学生からの投稿のほか、開校25周年記念行事に参加した学生の投稿も掲載しています。前期から夏休みにかけて、様々な経験を通し、学習意欲が高まったことが伺えます。是非ご一読ください。
函館日ロ親善協会では、食のイベント「はこだてグルメサーカス」に参加します。昨年は胆振東部地震で中止となったため、2年ぶりの開催となります。
大門グリーンプラザ会場の「開港都市と姉妹都市のひろば」に出店し、ボルシチとピロシキの販売を行います。
今年は極東大学の学生サークル「ピロシキ八幡坂(ピロ8)」とコレボレーション!ピロ8が開発したオリジナルのヴィネグレットピロシキは、ビーツを使ったロシアのサラダ・ヴィネグレットを包んだ焼きピロシキで、グルメサーカスでは初めての販売となります。
すべてお持ち帰りできますので、おみやげにもどうぞ。
函館と姉妹・友好都市関係にある国や日本全国のご当地グルメが楽しめるグルメサーカスに、ぜひお越しください!
<ウラジオストク市・函館日ロ親善協会のブース>
日 時:2019年9月7日(土) 10:00~17:00
8日(日) 10:00~16:00
場 所:大門グリーンプラザ 開港都市と姉妹都市のひろば
メニュー:ボルシチ 500円(各日100食)
ピロシキ(ヴィネグレット)250円(各日40個)
ピロシキ(肉) 200円(各日100個)
ピロシキ(リンゴ) 200円(各日50個)
ボルシチ・ピロシキセット 600円
*セットのピロシキは肉、リンゴ、ヴィネグレットから選べます(ヴィネグレットは50円増し)。
*なくなり次第終了しますので、お早目のご来場をお待ちしております。
8月某日、毎年恒例となった教職員親睦のキャンプを行いました。よく「北海道は梅雨がない」と言いますが、函館は少し違います。青森が梅雨明けするまでは、どんより梅雨寒の日が続きます。
この日は梅雨も明け、よく晴れた暑い一日でした。場所は函館近郊、大沼にある別荘地です。まるでロシアのダーチャのように緑がいっぱいで、涼しげな木陰に食卓をセットしました。
キャベツと卵のピローク(ロシアのパイ)やトマトとキュウリのピクルス、アプリコットとくるみのサラダ、アゼルバイジャンのワインなどがテーブルいっぱいに並びます。
そして、キャンプにシャシリク(шашлык=串焼肉)は欠かせません。レシピは人それぞれですが、今回は豚肉をパイナップルと一緒に漬け込んでいます。そうするとお肉がやわらかくなるのだそうです。
湖でカヌーを漕いだり、ハンモックで休んだり、お散歩したり、思い思いの時間を過ごします。
翌朝は獲れたてのビーツで作ったスベコーリニク(冷製ボルシチ)。温かいボルシチとは作り方も違います。具は刻んだ生のトマト、玉ねぎ、セロリ、キュウリ、チキン、ゆで卵など。サワークリームを混ぜていただきます。夏にしか味わえない、サラダのような、特別なボルシチです。
今年も真夏の函館の風物詩、2019はこだて国際民俗芸術祭が開催中です。“元町公園で「世界」に出会う”を合言葉に、 今年で12回目を迎え、毎年楽しみにしているファンも多いイベントです。
会場の元町公園は函館校から徒歩3分と近いため、夕方になるとにぎやかな音楽が聴こえはじめます。今年も教職員は、仕事終わりにみんなで出かけました。平日は1,000円のパスで入場することができ、ステージでの音楽やダンス、大道芸などが楽しめるほか、世界の料理や雑貨を販売するテントもたくさん出店するため、耳もお腹も喜ぶイベントです。
この日のお目当てはもちろんロシア!今年はシベリアから民族舞踊団「オゴンキ」が来函し、美しい民族衣装を早や着替えしながら、男女の踊りを披露してくれました。
冒頭、司会者が“ロシアと言えば、函館市には姉妹都市が二つ(ウラジオストクとユジノサハリンスク)もあり、すぐ近くには極東大学もありますね”と紹介してくれたので、我々も客席から大きく手を振ってアピール。
7月4日(木)夜、開催された函館校開校25周年記念コンサート“「極東の窓」から”では、来場者への記念品として、オリジナルの缶バッジを作りました。学生によるデザインコンテスト形式を取り、上位3作品を製品化する予定でしたが、7作品の応募があり、どれも力作だったため、結局は全作品を製作しました!
条件はただ一つ、25周年とわかるよう、25の数字を入れること。でき上がった7種類のバッジはそれぞれ個性的で、選ぶのに迷ってしまいます。
コンサート当日は、ホワイエでご来場のみなさまに一人ひとつ、選んでいただきましたが、お気に入りの一つを決めるのに迷いに迷っている方もいましたよ。
さらに、コンサートポスターと同じ「窓」のデザインをあしらったスタッフTシャツも作り、学生たちはこれを着て張り切って働きました。グランドフィナーレでは、コール八幡坂もTシャツに着替え、「はこだて賛歌」を歌いましたが、伴奏してくださったピアニスト・高実希子さんとヴァイオリニストの田代裕貴さんも同じTシャツ姿でステージに現れると、会場もドッと沸きました。
いざ出陣!
日露合作映画「ソローキンの見た桜―В плену у сакуры」が函館のシネマアイリスにて上映されます。初日の上映後、函館校のイリイン・セルゲイ校長が舞台あいさつに登壇し、益田祐美子プロデューサーと映画の感想や函館とロシアの関わりなどをお話しします。
この映画は本年4月に開催された第41回モスクワ国際映画祭のアウト・オブ・コンペティション部門に正式出品され、10月1日からロシア全土での劇場上映も決定しました。
シネマアイリスでの上映は1週間ほどを予定しています。この機会をどうぞお見逃しなく。
<舞台挨拶>
日時:2019年7月13日(土) 13:00からの上映終了後
場所:シネマアイリス(函館市本町22-11)
TEL 0138-31-6761
登壇:「ソローキンの見た桜」プロデューサー 益田祐美子氏
ロシア極東連邦総合大学函館校 校長 イリイン・セルゲイ(予定)
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第100号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、大渡涼子総務課長による「百万の星となれ」です。この春で開校25周年を迎えた本校、そして今号で記念すべき発刊100号を迎えた学報ミリオン・ズビョースト。市民の皆様への感謝の気持ちとこの学報創刊にまつわる話について書いています。
また記念号ということで、函館校草創期の元職員や卒業生が寄稿してくれました。それぞれがどのような気持ちで入学したのか、また在学中過ごしたのか、そして現在…と話は様々です。
そのほか、4月に入学した1年生たちの寄稿もあります。新入生からの寄稿では慣れない一人暮らしに寂しさを感じつつも、ロシア語学習への意欲を感じる文章となっています。是非、ご一読ください。
7月6日(土)、7日(日)、はこだてグリーンプラザで開催される大門合同学生祭に、「コール八幡坂」がステージ出演し、「ピロシキ八幡坂」が出店をします。
コール八幡坂は、7月6日(土)16:15~16:30頃の時間に出演します。
ピロシキ八幡坂は、6日(土)・7日(日)両日ともに出店します。本校が今まで提供してきていた「肉ピロシキ」と「りんごピロシキ」に加え、昨年学生たちで考案した、ロシアの伝統的なサラダを具材に使用した「ヴィネグレットピロシキ」の計3種のピロシキを販売します。
さらに今回は、ロシアで広く親しまれている飲み物「モルス」も販売します。これはベリー系の甘い味わいにレモンの風味を加えて、さっぱりした味が口に広がる仕上がりになっております。お子様からご高齢の方までおすすめの飲み物です。
他では体験できないロシアの世界に浸ってみませんか?
7月6日(土)14:00~20:30
7月7日(日)10:00~16:00
ヴィネグレットピロシキ 250円
肉ピロシキ 200円
りんごピロシキ 200円
モルス(ジュース) 100円
7月4日(木)の開校25周年記念コンサート“『極東の窓』から”では、函館校の合唱グループ・コール八幡坂も歌います。
グランドフィナーレでは、ピアニスト高実希子さんの伴奏で合唱曲「はこだて賛歌」を披露するため、極東大学の講堂で音合わせを行いました。
「はこだて賛歌」とは、函館市民なら誰もが歌えると言っても過言ではない、市民にとってとても親しみのある曲です。それを今回は、作詞 前川和吉氏、作曲 廣瀬量平氏のご遺族の承諾を得て、ロシア語に翻訳したものを歌います!
高さんがピアノを奏でると、さすがの響きにどよめきが起こり、学生も必死になって歌いました。
歌唱指導もしていただき、学生が伴奏するピアノについてもアドヴァイスをいただくと、格段に歌いやすく、声も出るようになりました。
当日ご来場のみなさま、どうぞお楽しみに!
*なお、チケットは予定枚数に達したため、配布を終了しておりますのでご了承ください。
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第99号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、イリイン・セルゲイ校長による「函館校 25年の歩み」です。1994年4月11日に「ロシア極東国立総合大学函館校」として、日本で唯一のロシア国立大学の分校として誕生した函館校は、今年25周年を迎えることができました。そのいきさつをイリイン校長が語ります。
そのほか、卒業生からの寄稿など、学生の投稿が満載です。今年1~3月の間には学生の学外活動が目立ちました。JT海外インターンシップやはこだてFOODフェスタなど、さまざまな行事を通じて学び、成長する学生の姿がよく伺えます。是非ご一読ください。
2月23日(土)、24日(日)の「はこだてFOODフェスタ2019」で販売する極東大オリジナルの「ヴィネグレットピロシキ」がついに完成しました!
学生チーム「ピロシキ八幡坂」がFOODフェスタでの出店に向けて研究を重ね、市内の老舗パン店キングベークさんの協力のもと、何度も試作を繰り返した力作です。
ロシアのサラダ・ヴィネグレットを包み、あざやかなピンク色とやさしい味が特徴です。現在市内の各お店で作られている“はこだて焼きピロシキ”の定義は「揚げ」ではなく「焼き」であること、みなみ北海道産の食材を入れること、です。そのため、道南産の大豆「たまふくら」を加え、味のアクセントとして鮭が入り、何ともおいしい焼きピロシキができ上がりました。
形は学生たちのこだわり、ロシアで売られているような三角形をしています。ほかにはないヴィネグレットピロシキは、FOODフェスタの両日開店から限定ブースにて1個250円にて販売します。各日限定100個をご用意しておりますが、お早目にお越しください。
2月23日(土)、24日(日)に函館アリーナで開催される「はこだてFOODフェスタ2019」に学生チーム「ピロシキ八幡坂」が出店し、オリジナルピロシキとラスクを販売します。
詳細については後日あらためてお知らせしますが、まずはユニフォームとなるおそろいのエプロンが完成しました!
ピロシキ八幡坂、略して“ピロ8”のロゴをあしらい、8の部分はマトリョーシカになっているかわいらしいデザインです。
当日は学生たちがこのエプロン姿で、よそでは買えないオリジナル商品を販売しますので、どうぞご期待ください!
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第98号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、スレイメノヴァ・アイーダ准教授による「ロシアにおける日本年と日本におけるロシア年-文化・文学の交流―」です。2018年は様々な分野で両国をより深く理解できる行事が開催されたことは、皆さんの記憶に新しいと思います。そのほかにも、ロシアの文豪レフ・トルストイの生誕190年や、与謝野晶子生誕140年の記念の年でした。そして2019年は、プーシキン、ゴーゴリ、ナボコフといったロシアの偉大な作家や詩人の生誕記念を迎えます。本校でロシア文学史の授業を担当しているスレイメノヴァ先生らしい文章です。
そのほか、学生からの寄稿もモスクワのプーシキン大学短期留学の思い出やウラジオストク本学への留学、全道ロシア語弁論大会の感想…と盛りだくさんです。是非ご一読ください。
また一年が終わろうとしています。今年も「極東の窓」をご覧いただき、ありがとうございました。
こうして一年を振り返ると、こんなこともあったなあ、こんなこともしていたなあ、と極東大学は学校という枠を越えた取り組みをしてきたことが、思い起こされます。
昨年の暮れ、でき上がったばかりの2018年オリジナルカレンダーを携え、函館校から徒歩5分、函館山ロープウェイ山麓駅の中にあるFMいるかのオープンスタジオに出かけました。「暮らしつづれおり」という番組は、パーソナリティーの山形敦子さんご自身がアンテナを張ってたくさんのゲストを迎え、お話を聞いたり市内のイベント情報をお知らせする朝の生放送です。ちょうど番組の終わりの時間を目がけ、カレンダーをプレゼントして、2月のロシアまつりの告知をさせてもらおうと、出演の予約をしました。2018年のテーマは「ロシアまつり、二十歳」。20回目を迎えられたことへの感謝の気持ちを込めたオリジナルのラスクを市内の老舗パン店・キングベークさんに作っていただき、それを来場者にプレゼントする計画でした。
試作品のピンク色のラスクを差し出して、「この色は何だと思います?」と聞いた私に、山形さんが口に入れる前に即答、「ビーツでしょ!」。実はこのラスクはボルシチに使われる真っ赤な野菜、ビーツで天然の色を付けたもので、あざやかなピンク色をしたものと、沿海地方産菩提樹のはちみつを使った薄茶色のものを混ぜて、めでたく紅白を表した記念スイーツでした。
しかし、試食をしてもらった中で、この色がビーツであると気づいたのは山形さんただ一人でした。さすがですね、と驚く私に、えっへん、誰だと思っているの!と。
山形さんは極東大学の公開講座「はこだてベリョースカクラブ」にも通い、何事にも興味深く、熱心に勉強する人でした。そんなことから、このベリョースカクラブをラジオでできないか?との提案を受け、「暮らしつづれおり」の中で「身近なロシア~ベリョースカクラブ・ラジオ版」と題したコーナーが誕生しました。2010年4月から2年間、毎月第3水曜日に放送しました。話し手は極東大学の教員に留まらず、ロシアを愛する人々が月替わりで登場し、ロシアについて語る15分のコーナーでした。次回はこのテーマでこの方はいかがでしょう、と私が提案すると、後はすべて山形さんが引き受け、上手にお話を引き出し、場を盛り上げてくださいました。その時の様子は、この「極東の窓」にも毎月掲載しました。
今年の2月5日にロシアまつりのPRをすることで出演の約束をし、お別れしたのが山形さんとの予想もしなかった、永遠の別れとなってしまいました。
何かお話ししたいことがあると山形さんの番組に出演させてもらい、好きなことをしゃべらせてくれた山形さん。私が最後に出演したのは、昨年市民訪問団を結成して催行した「2017ウラジオストクの旅」の帰国報告でした。極東大学のあたたかいサポーターのお一人でした。心からご冥福をお祈りします。
さて、今年も函館校の学生たちの活躍が目立ちました。今年初めてのこととして、ロシア連邦文部科学省および交流庁主催によるロシア語学短期留学プログラムに3名の学生が採用され、モスクワのプーシキン大学で1ヵ月勉強する機会を得ました。ロシアの国民的詩人プーシキンの名を冠したこの大学は、外国人のためのロシア語教育の権威です。日本から80名ものロシア語を学ぶ学生が参加したというのも驚きでしたが、モスクワに1ヵ月滞在し、ロシアの古都群「黄金の環」の一つスーズダリを訪れるなど、中身の濃い充実した研修であったようです。
また、日本ユーラシア協会北海道連合会主催の第50回全道ロシア語弁論大会Aクラスにおいて、函館校の学生が1位2位を独占しました。過去、2位3位や1位3位はありましたが、1位2位は初めてのことです。全道とは言え、出場者は東北や東京からもあり、学生の頑張りが評価されます。
市内8高等教育機関による合同研究発表会「HAKODATEアカデミックリンク2018」において、チーム「ピロシキ八幡坂」の発表「オリジナルピロシキができるまで」がステージ部門で大賞、ブース部門でも審査員特別賞を受賞しました。ロシアでのピロシキの位置づけや歴史、日本に入ってきた経緯など、現地調査も踏まえ、極東大だからこそできるオリジナルの焼きピロシキを作ろう!をコンセプトに発表しました。その時は残念ながら試食を提供するまでは至りませんでしたが、“ピロ8”の活動はさらに続きます。検討中のピロシキが、2月9日(土)のロシアまつりおよび2月23日(土)、24日(日)に函館アリーナで開催されるはこだてフードフェスタ2018にて、いよいよ販売の運びとなります。
さらに、冒頭でご紹介したラスクが、今年は“ハチミツビーツラスク”として両イベントに登場します。前回は記念品だったため、2種紅白にしましたが、今回は一つになって色はピンク、味はハチミツです(残念ながら今回は沿海地方産菩提樹ではありません)。
このほか、今回のロシアまつりでは、旭川市のお隣にある東川町およびJAひがしかわさんとコラボして、お米を使ったロシア料理をカフェで提供する予定です。ロシア生まれの電子楽器テルミンから派生したマトリョミンのコンサートも予定しています。何が飛び出すか、どうぞお楽しみに。
こんなことも、あんなことも、山形さんがいたら楽しんで聞いてくれただろうな、と思うちょっとさみしい年末です。
9月の胆振東部地震など、つらいこともあった今年ですが、みなさまに取りまして来年がより良い一年となりますよう。そしてまた来年も、函館校をどうぞよろしくお願いいたします。
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第97号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、鳥飼 やよい准教授による「極東大のPBL」です。少し前に函館で行われた全国大学コンソーシアム研究交流フォーラムに参加したことを踏まえ、本校におけるPBL(Project Based Learning)について書かれています。
そのほか、今号は北方四島交流事業で色丹島を訪れた学生や、函館市のインターンシップに参加した学生からの投稿もあります。前期から夏休みにかけて様々な体験をしてきた学生たちの成長が感じられます。是非ご一読ください。
ロシア太平洋艦隊(司令部・ウラジオストク)所属のミサイル巡洋艦「ヴァリャーグ」、対潜大型哨戒艦「アドミラル・パンテレーエフ」、大型海洋タンカー「ボリス・ブトマ」の3隻が函館港に入港しています。これは2018年が「ロシアにおける日本年、日本におけるロシア年」ならびに在函館ロシア帝国領事館開設160周年であることを記念しての友好親善訪問です。
このうち「ヴァリャーグ」ならびにホストシップである海上自衛隊の護衛艦「はまぎり」が函館港町埠頭に寄港し、一般公開が行われます。「アドミラル・パンテレーエフ」は2010年にも入港していますが、今回の公開はありません。
日 時: 平成30年10月6日(土)
9:00~14:00
場 所: 函館市港町ふ頭(函館市港町2丁目)
問合せ先:海上自衛隊函館基地隊 総務科広報課
TEL0138-23-4241
注意事項:
①入港中、ふ頭周辺は交通規制され、駐停車禁止となりますので、公共交通を利用してください。
②見学希望者には手荷物検査が行われる予定ですので、時間に余裕を持ってお出かけください。
2018年は日ロ両国政府が定めた「ロシアにおける日本年」および「日本におけるロシア年」です。これを記念した切手が日本で発売されたことは以前このページでご紹介しましたが、モスクワに留学生していた学生がそのロシアバージョン(写真向かって右)を買ってきてくれました!
図柄は同じですが、1枚27ルーブルの切手が14枚1シートになっています。СОВМЕСТНЫЙ ВЫПУСК・РОССИЯ‐ЯПОНИЯ・ЦВЕТЫ(共同発行 ロシア―日本 花)とタイトルが入っています。
学生の話では、近所の小さな郵便局で「日本とロシアの切手はないか?」と尋ねたところ、本局に行けばある、と言われ、そのとおりモスクワの中央郵便局で買うことができたそうです。
9月6日(木)未明3時8分ごろに発生した北海道胆振東部地震において、函館市でも震度5弱という、かつて経験したことのない大きな揺れに見舞われました。
幸い函館市では人的被害はなかったのですが、地震に伴う発電所の停止で、北海道全域が停電に陥るという非常事態でした。集合住宅では揚水ポンプが稼動しないために断水になるなど、日常生活に困難を来しました。
極東大学がある函館市元町周辺でも7日(金)の午後8時過ぎまで停電が続いたため、パソコンもコピー機も電話も使えず、業務を行うことができなかったため、6日(木)と7日(金)は出勤はしましたが、仕事にならないという状況でした。
私たちはその間、テレビも見ることができなかったのですが、かの有名な函館山からの夜景が灯りのともらない真っ暗な状態なのをニュースで見て、ショックを受けた方もいたと思います。まさに「北海道ブラックアウト」でした。
8日(土)の朝にようやくパソコンを開いて、みなさんと連絡を取れる状況となりました。道外の多くの方々からご心配やお見舞いのメールがたくさん届いていました。本当に嬉しかったです。
電話をかけてくれた方もいたようですが、停電で固定電話は使えず、かけた方では呼び出し音が鳴っているけれど、受けるこちらの電話はまったく鳴らず、どこから電話が来ていたのかもわからないという状態でした。しかしみなさんからのお気遣いを後から知って、とてもとてもありがたかったです。あらためてこの場を借りてお礼を申し上げます。
まだ夏季休業中だったため、多くの学生が帰省先にいて被災を逃れたことが幸いでした。教職員の自宅も停電や断水の被害がありましたが、市役所の緊急充電サービスで携帯電話を充電したり、配水場で非常用水の配給を受けるなどして凌ぎました。
この場でもご案内していた8(土)、9(日)開催予定のイベント「はこだてグルメサーカス2018」は主催者側にて中止と決定されました。楽しみにされていた方には申し訳ありませんでしたが、延期もできないとのことですので、来年までお待ちいただければと思います。
さて、函館市内は多少の食料品の不足はあるものの、通常の生活に戻りつつあります。函館校でも10日(月)より予定通り後期の授業を開始し、実家に帰省していた学生たちも元気に登校しています。
今回の地震および停電では、突然自分が被災者になるということ、そして被災者が一番情報から遠く、周りの方が心配して気を揉んでしまうという状況もよくわかりました。
おかげさまで私たちは元気です。ご心配いただいたみなさま、本当にありがとうございました。
函館日ロ親善協会では、今年も「はこだてグルメサーカス」に参加します。大門グリーンプラザ会場で開催される「開港都市と姉妹都市のひろば」に出店し、ボルシチとピロシキの販売を行います。今年はお得なセットも復活します。すべてお持ち帰りできますので、おみやげにもどうぞ。
函館と姉妹・友好都市関係にある国や日本全国のご当地グルメが楽しめるグルメサーカスに、ぜひお越しください!
<ウラジオストク市・函館日ロ親善協会のブース>
日 時:平成30年9月8日(土) 10:00~17:00
9日(日) 10:00~16:00
場 所:大門グリーンプラザ 開港都市と姉妹都市のひろば
メニュー:ボルシチ 500円(各日150食)
ピロシキ(肉) 200円(各日200個)
ピロシキ(リンゴ) 200円(各日100個)
ボルシチ・ピロシキセット 600円
*セットのピロシキは肉かリンゴのお好きなほうを選べます。
*なくなり次第終了しますので、お早目のご来場をお待ちしております。
“元町公園で「世界」に出会う”を合言葉に、2018はこだて国際民俗芸術祭が開催中です。 今年で11回目を迎え、真夏の函館を盛り上げるイベントとしてすっかり定着しています。
会場の元町公園は函館校から徒歩3分、仕事終わりにみんなで出かけました。平日は1,000円のパスで入場することができ、ステージでの音楽やダンスを楽しめるほか、世界の料理や雑貨を販売するテントもたくさん出店します。普段は静かな元町公園が別世界となります。
この日のメインステージでは、ジンバブエのムビラという楽器や、シンガポールのバンド演奏で会場はヒートアップ!夕暮れて、ここちよい風が吹いてきます。
毎年ロシアからも参加があります。民族アンサンブル「キタリク」は、サハ共和国(ヤクート人)のメギノ=カンガラッスキー・ウルスにあるマヤ村から生まれた、数々の賞を受賞しているグループです。「キタリク」とはソデグロヅル(白い鶴)を意味するそうで、サハ地方では、ソデグロヅルの踊りを見た者は地球で最も幸せになると言い伝えられています。
函館市重要文化財・旧函館区公会堂の前庭で、男女のリズミカルな踊りを披露したり、女性だけで、グループ名となっている鶴の優雅な動きを表現していました。
この踊りを見たので、みなさんも地球で最も幸せになれますよ。
音楽も生演奏で、角の取れたバラライカというか、マンドリンとの中間というか、見たことのない弦楽器を奏でていました。
一人の女性による口琴演奏も素晴らしく、口琴を響かせながら動物の鳴きまねをしたり、馬が疾走する様子を表現したりとユニークです。
このイベントは11(土)まで開催中です。
毎年恒例、教職員親睦のキャンプを7月初めに行いました。場所は函館近郊、大沼にある別荘地です。ここはロシアのダーチャのようです。
キャンプにシャシリク(шашлык=串焼肉)は欠かせません。いつもは前日からタレに漬け込みますが、今日はその場で材料を切って漬け込み、トマトや玉ねぎも刺して炭火で焼きます。一緒にエビとホタテも焼いて、立ち込める香ばしい匂いが食欲をそそります。
焼き上がるまで、広いお庭でバトミントン大会。
そしてテーブルいっぱいに並んだロシア料理の数々。ニシンと鮭が入ったビーツのサラダ・ビネグレット(винегрет)、ミモザサラダ(салат мимоза)、キャベツとたまごのピローク(пирог=パイ)、お肉のピロシキなどなど。チーズとウインナーも燻製にしてたっぷり食べました。
あいにくの雨模様でしたが、傘を差してお散歩。北海道はこのところずっと雨続きで、梅雨のような気候。そのぶん緑が美しく、真っ赤な野いちごも見つけました。
昼寝をしたり、近くの日帰り温泉に出かけたり、みんな思い思いに楽しみます。
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第96号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、4月に着任した安達幹彦事務局長による「極東大学に勤務して」です。着任してまもなく約3カ月。函館校のある元町地区は安達事務局長にとって思い出の地だそうです。その自身の経歴やロシアとの関わりについて書いていただきました。
また、同じくこの春から函館校の一員となった学生からの投稿もあります。ロシア語を学び始めて約3カ月、その喜びや苦労が垣間見える文章です。是非ご一読ください。
2018年は日ロ両国政府が定めた「ロシアにおける日本年」および「日本におけるロシア年」です。二国間の関係をさらに発展させるため、両国でさまざまなイベントが開催されています。その一環として、“日本とロシアの交流を花で表現”した記念切手が5月16日に郵便局から発売されました。
1シートに82円切手が2種類5枚ずつのデザインで、計10枚820円の価格です。デザインは日本を代表する花として、桜と菊が日の丸をイメージした赤と白のリボンで束ねられているものと、ロシアを代表する花として極東地方でよく見られるシャクナゲの一種バグーリニク(багульник=рододендрон даурский)とカミツレ(ромашка=нивяник обыкновенный)をロシア国旗をモチーフにしたリボンで結んでいます。余白にはホフロマ塗りのイチゴ文様が描かれており、とても素敵なデザインです。
ロシア語でПерекрестный Япония-Россия日露交流年と書かれており、この切手はデザインを一部共通としてロシアでも発行されるということです。
2月17日(土)、函館市郷土資料館(旧金森洋物店)にて「函館・ロシアかるた」大会が開催されます。
これはかつて極東大学函館校の学生が授業で手作りした、函館とロシアの交流史をテーマとしたかるたで、当日は作成を指導した本校・倉田有佳准教授による解説も加えますので、子どもも大人も楽しめます。
郷土資料館には古いロシア語のタイプライターやサモワール(湯沸し器)の展示もあります。旧正月にかるたを楽しみながら、函館とロシアの歴史を学んでみませんか?
日 時:平成30年2月17日(土) 13時30分~14時30分
場 所:市立函館博物館郷土資料館(旧金森洋物店)
函館市末広町19-15
定 員:12名(小学校4年生~大人まで)
講 師:ロシア極東連邦総合大学函館校
准教授 倉田有佳
参加費:無料ですが、別途入館料がかかります。
申込み:郷土資料館へ直接電話でお申し込みください。
電話 0138-23-3095
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第94号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、倉田 有佳准教授・学務課長による「ソ連・ロシアで迎えた新年の思い出」です。15年から30年以上も前に、ソ連旅行で、あるいはモスクワ・ウラジオストクに暮らしていた時に体験された大晦日から新年にかけての思い出を綴っています。
読み終わると、ロシアの冬の寒さを体験した気分になるかもしれません。
そのほか、今回の号は学生からの寄稿が数多く寄せられました。ウラジオストクへの留学実習から帰国した2、3年生、アカデミックリンクに参加した学生、そして全道ロシア語弁論大会で優勝という成績をおさめた学生など幅広く活動している学生の様子が載っていますので、是非ご一読ください。
いつも「極東の窓」をご覧いただき、ありがとうございます。
今年も一年分の投稿を読み返すと、いろいろなことに挑戦してきたことを思い出します。
昨年初めて作成したオリジナルカレンダーは300部印刷し、ほぼ完売となりました。毎月使用した写真について、どこの場所をどういう状況で撮影したかを解説していきました。カレンダーでは伝えきれなかったロシアの魅力を補足できれば、との思いです。
また、昨年夏に私が訪れた際の「ペテルブルク・モスクワ訪問記」は7回にわたり連載しました。楽しかった旅の思い出とともに、今後訪れる方に何か役立つことがあれば、との気持ちです。
さて、今年は函館市とウラジオストク市が姉妹都市提携を結んで25周年という記念すべき年でした。そこで極東大学函館校・函館日ロ親善協会・ロシア語市民講座受講生など計10名からなる「2017ウラジオストクの旅」訪問団を結成し、夏に旅行したことはとても印象深いことでした。とにかく楽しいことばかりで、大成功。このページでも現在訪問記を連載中で、年明けからも続けていきたいと思っております。
7月には思いがけず、政府の日露青年交流事業「エカテリンブルグ国際青年キャンプ」に函館校から6名の学生が参加させていただきました。日本から16名、ロシアから20名の学生たちがウラル山脈でキャンプや互いの文化交流をするほか、ロシア最大の産業見本市イノプロムを見学する機会も与えられました。イノプロムは今年、日本がパートナーカントリーであったことから、日本から168社もの企業・団体が出展しました。私たちがJTインターンシップで研修先としてご協力いただく企業も参加していたため、学生にとっても励みとなりました。さらに日本からほかに参加した大阪大学や東京外国語大学など同じロシア語を学ぶ学生たちとの交流も、とても刺激になったようです。
それから2週間後、同じ日露青年交流事業で今度はウラジオストクの極東大学本学からハンドボールチームが函館へ親善試合のため、やってきました。函館大学、函館市高校選抜、函館大学付属有斗高校と3試合をこなし、私たちも迫力あるハンドボールの試合を間近で見ることができました。ロシア人選手たちは日本人よりも平均身長が20センチほども高く、試合になるともの凄いスピードでコートを走り回るのですが、函館校を訪問した折、学生同士で会話しているのをみると、みんな普通の若者で車好き、ウラジオでは日本車に乗っているけれど日本に来るのは初めてで、車の部品を買うのを楽しみにしていました。
ハンドボール関係者を集めて行われた歓迎レセプションでは、エカテリンブルグに派遣された函館校の6名の学生が補助通訳を務め、函館大学の学生との間に入って一役買いました。
また、一昨年の全道ロシア語弁論大会で2位に入賞したロシア地域学科4年の金子智昭さんは、副賞としてサハリン州政府から招待され、ユジノサハリンスクを訪れました。その時の様子は本欄に寄稿してもらいましたが、今年はリベンジしたいと挑戦した弁論大会で今度は見事優勝、またしてもユジノサハリンスクへの招待を受けることになりました。
昨年、オリジナルカレンダーを作った時には「来年は学生が撮影した写真も入れて作ろう」と心に決めていたので、金子さんにはユジノでヨールカ(モミの木)の写真を撮って来てもらい、それが来年12月のカレンダーになりました。カレンダーはおかげさまで評判もよく、今年は400部に数を増やして作成しております。事務局にて販売中のほか、来る2月10日(土)の第20回はこだてロシアまつりでも販売し、収益は学生の活動費に当てさせていただきますのでどうぞご利用ください。
さあ、そのロシアまつりですが今回のテーマはズバリ「二十歳(ハタチ)」。冬を送り春を呼ぶおまつりマースレニッツァには欠かせない冬の女神・モレーナ(体長2メートルのワラ人形)が青い振袖を着て、太陽がタキシードを着ているポスターデザインは学生が手がけました。おめでたい20周年のために特別なプログラムも用意しています。函館校自治会公認ゆるキャラ「スーシキン」とはいったい何者なのか、を知るための「スーシキンショー」や過去のまつりグッズなどを大放出するお楽しみ大抽選会、さらには先着100名様にオリジナルスイーツを感謝の気持ちを込めて贈呈いたします。ロシアらしい記念のお菓子が作れないか試行錯誤の結果、市内の老舗パン屋さんのご協力のもと、どこにもないスイーツができ上がりました。こちらは当日キオスクにて販売もいたしますので、どうぞお楽しみに。
来年も函館校の学生たちがそれぞれの得意分野を活かして活躍し、ロシアへ、そして世界へと飛び出していくことを祈ります。そんな学生たちの姿は、またこのブログで紹介していきたいと思いますので、来年もどうぞご覧ください。よいお年を!
函館校も加盟しているキャンパス・コンソーシアム函館の図書館連携プロジェクトチーム・ライブラリーリンクでは、昨年度に続いて「本のこれからを考える」をキーワードに講演会を開催します。
書評や評論など幅広いジャンルで執筆活動を続ける札幌大学名誉教授 鷲田小彌太氏を講師にお招きし、「書評という仕事」をテーマでお話しいただきます。書評は本と読者をつなぐ大切な仕事です。
講演会は図書館職員向けの研修会ですが、本に興味のある方ならどなたでも参加いただけます。「本」のこれからについて一緒に考えてみませんか?
日 時:平成29年11月5日(日)13:00~14:30
場 所:函館市中央図書館 大研修室
テーマ:「書評という仕事」
講 師:鷲田小彌太氏
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第93号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、大渡涼子総務課長による「2017ウラジオストクの旅」です。函館・ウラジオストク姉妹都市提携25周年を記念し、有志による市民訪問団を結成するに至った経緯や極東大学本学訪問にも触れています。
そのほか、今号は北方四島交流事業で色丹島と国後島を訪れた学生や、函館市のインターンシップに参加した学生、エカテリンブルグ国際青年キャンプに参加した学生からの投稿もあります。前期から夏休みにかけて様々な体験をしてきた学生たちの成長が感じられます。是非ご一読ください。
函館ハリストス正教会で毎年恒例のバザーが下記日程で行われます。教会特製ピロシキやボルシチの提供のほか、復活聖堂においてニコライ神父による山下りんのイコンの話(11時と13時)」などもありますので、お誘いあわせの上お出かけください。
ロシア正教会でも、亡くなった人の冥福を祈る追善供養が行われるそうです。このたび知人のご家族の追善供養があったとして、お料理をいただきました。死後40日目にはその人のことを思い出し、みんなでお料理を作って食べるのだそうです。その思想はなんだか東洋的でもありますね。
私たちは亡くなった方のことは直接存じあげませんが、その人の冥福を祈り、おいしくいただきました。鶏肉のピローク(パイ)、ハムを巻いたブリヌイ、そして「糖飯(とうはん)」と呼ばれる食べ物。お米やくるみ、レーズンが入っていて、とても甘くてしっとりしています。
仏教のおはぎや、北海道ではお盆に甘納豆で作る甘いお赤飯を食べる風習があり、似ていますね。
函館・ウラジオストク姉妹都市提携25周年を記念して、「2017ウラジオストクの旅」市民訪問団10名が、この8月にウラジオストクを訪れました。
函館校の「ロシア語市民講座」および「はこだてベリョースカクラブ」の受講生で訪問団に参加したお二方と地元ラジオ局のFMいるか「暮らしつづれおり」に出演して、旅の様子についてお話しします。
FMいるかは地域コミュニティラジオですが、スマートフォンやパソコンを使った「サイマルラジオ」を通じて全世界で聴くことができます。どうぞお聴きください!
<FMいるか「暮らしつづれおり」人ネットワーク>
日時:平成29年9月26日(火) 11:10~11:30頃
出演:ロシア極東連邦総合大学函館校 事務局 大渡涼子
入間川惠美子さん、浅田昌子さん
9月22日(金)、市内の文化施設や教育施設などを夜間開放し、家族そろって地域の文化に触れるイベント、「はこだてカルチャーナイト2017」が開催されます。
ふだん何気なく通り過ぎていても、見る機会がなかった建物や入りづらかった公共施設を見学する絶好の機会であり、各施設趣向を凝らした内容で、様々な体験をすることができます。
本校は今年もこのイベントに参加します。毎年多くの家族連れでにぎわっています。みなさまのご来校をお待ちしております。
秋の夜長、地域の文化を探検しにでかけませんか?
日 時:平成29年9月22日(金) 17:30~20:00
場 所:ロシア極東連邦総合大学函館校ロシアセンター
*ロシア語で遊ぼう
ロシア語のアルファベット表を見ながら、
自分の名前カードをつくってみましょう。
英語と似ているけれど、ちょっと違う、
キリル文字で書くと不思議な感じになります。
*ロシア民族衣装試着体験
美しいロシアの民族衣装を着て、
お手持ちのカメラや携帯電話で記念撮影はいかがですか。
衣装は男性・女性・子ども用と取りそろえています。
*本校オリジナル人形劇の人形を動かしてみよう。
*写真展
(本校学生が撮影してきた最近のロシア・エカテリンブルグほか)
函館日ロ親善協会では、今年も「はこだてグルメサーカス」に参加します。大門グリーンプラザ会場で開催される「開港都市と姉妹都市のひろば」に出店し、ボルシチとピロシキの販売を行います。どちらもお持ち帰りできますので、おみやげにもどうぞ。
函館と姉妹・友好都市関係にある国や日本全国のご当地グルメが楽しめるグルメサーカスに、ぜひお越しください!
<ウラジオストク市・函館日ロ親善協会のブース>
日 時:平成29年9月2日(土) 10:00~17:00
3日(日) 10:00~16:00
場 所:大門グリーンプラザ 開港都市と姉妹都市のひろば
メニュー:ボルシチ 600円(各日150食)
ピロシキ(肉) 200円(各日300個)
*なくなり次第終了しますので、お早目のご来場をお待ちしております。
<7日目>
そしてモスクワを離れる日となった。昨日でインターンシップの予定はすべて終了しているので、空港に向けてホテルを出発する15時まで自由行動となる。開場と同時にクレムリンに入るため、朝食とチェックアウトを済ませホテルに荷物を預けたら地下鉄で街の中心部に向かう。
モスクワの地下鉄は非常に便利であるが、中心部では路線が交錯しているため降りる駅を勘違いしてしまい、またしても道を尋ねながらクレムリンまで少し歩いた。しかし偶然にもチャイコフスキー像のあるモスクワ音楽院の前を通ることができたのはラッキーであった。
クレムリン周辺にはモスクワの見るべき建物が集まっている。最初の目的は武器庫を見ること。ガイドブックによればクレムリン内部の共通入場券とは別に武器庫の入場券を買わなくてはいけない、販売時間も決まっており、人気があるので売り切れてしまうこともあるそうな。まずはチケット売り場に並ぶ。すると私の前のロシア人客が窓口の怖そうなおばさんにえらく怒鳴られている。きちんと注文しないと怒られそうだ。二つ合わせて1,200ルーブルをおつりのないように用意する。私の番となり、意を決して「武器……」まで言うと、黙ってクレムリンと武器庫2枚のチケットをバンバンと出してくれた。外国人観光客にはやさしい(?)ということか。
金属探知機をくぐり、早速クレムリンに入場したら、まずは武器庫に向かう。物騒な名前であるが、中身は歴史博物館である。歴代皇帝の王冠やダイヤモンドが散りばめられた玉座、エカテリーナ2世が戴冠式に着用したというドレスが見もの。ドレスはロマノフ王朝の紋章である双頭の鷲が全面に刺しゅうされ、後ろに長く裾を引いている、権力者が着るにふさわしい手の込んだもの。圧巻なのは馬車がぎゅうぎゅうに並べられた部屋。部屋いっぱいにたくさんの馬車が押し付け合って並べられていて、文化財保護の観点から見れば、もうちょっと隙間を開けて展示しないと傷むのでは、と心配してしまう。
武器庫を出たら聖堂広場に移動する。共通入場券ではここにある5つの教会と宮殿に入ることができる。ロシア皇帝が戴冠式に臨むウスペンスキー大聖堂には祭壇に向かいイワン雷帝と皇后の玉座が置かれている。ロシア皇帝の墓所となっているアルハンゲルスキー聖堂には48もの棺が安置されている。フレスコ画が美しかったり、それぞれに特徴があるため、全部入った方がいい。どこかの教会に入る時、武器庫のチケットも一緒に出したら「武器庫は入る時間が決まっているから先にそっちに行け」と言われた。よく見るとたしかに10時開始と書いてある。しかしその時間前でも入れてくれたということだろう。もう見てきた、と言うと「早いな」と驚かれた。
クレムリンを出たら赤の広場を抜けて、ワシリー寺院に行く。私のイメージでは赤の広場はだだっ広い荒涼な印象だったが、夏のこととあって広場内に仮設のスタジアムが建設されていたので、ソ連崩壊時に激動の歴史の象徴としてテレビに映し出されたあの感慨はまったくなかった。サッカーの試合でもするのだろう。
スタジアムの周りには物産展のテントが立ち並び、お菓子や民芸品などが販売されている。その中に日本の緑茶を試飲させるテントがあり、日本人が日本人にお茶を勧めていた。
ロシアで最も有名な教会といっても過言ではないワシリー寺院の周辺は混雑していた。ところがチケットを買うために窓口に行くと閉まっている。その隣の券売機も動いていない。どうすればいいんだ、ここまで来てワシリー寺院に入れないのか、あまりにも悔しい!もうあまり時間はなかったが、ほかのお客さんとともにしばらく待ってみると、窓口のおばさんがのっそりと戻ってきて何事もなかったかのようにチケット販売を開始した。休憩に行っていただけなのか、それとも入場制限でチケットを売らなかったのかはわからないが、ともかく内部に入ることができた。
ワシリー寺院は純ロシア式の教会で、外観はサンクトペテルブルクの血の上の救世主教会と似ているが、こちらのほうが歴史が古く、中に入ると印象は異なる。9つあるクーポラの一つひとつが教会になっているため、迷路のような階段を上がったり下りたりしてアーチをくぐるとイコノスタスが現れたりする。一つの教会では聖歌隊がお祈りを捧げている場面に遭遇した。建物自体がすごく古くて照明も暗い。内部の天井や壁には文様が施され、歴史を感じる趣がある。
駆け足だったがモスクワの名所を見学できてよかった。急いでまた地下鉄でホテルそばのパルチザンスカヤ駅に戻る。今回の大事なミッションは、ロシアの民族衣装など学校で使用する物品を購入すること。これはロシアでも簡単に手に入るものではないが、偶然私たちが泊まったホテルのすぐそばに民芸品がたくさん売っている市場があるということで、そこに行くのが実は本日最大の使命。ホテルの部屋から見えるディズニーランドのような一帯、あれは何だろう?と思っていたら、そこがその市場「ヴェルニサージュ」であった。モスクワ在住の日本の方に聞いてもみなさん、おみやげを買うなら種類も豊富で値段も安いあそこがいいよ、と勧めてくれた。
平日のことで開いていないお店も多かったが、マトショーシカや毛皮の帽子を売るテント屋根の小さな屋台が両脇に連なり、それが3列ほど並んでいた。お目当てのものはなかなか見つからない。絵付けに使う白木のマトリョーシカを探したが、扱っているのは1店舗のみで、店前には3個しかないという。もっと欲しいと言うと、こっちに来いとテントの裏の方へ少し歩いて案内される。そこにはテントではない実店舗があり、白木の木工品ばかりが売られていた。しかしやっぱり必要な数はそろえられず、明日工場から持ってくるからもう一度来いと言われた。いや、今日の飛行機で日本に帰るんだと答えて、ある分だけ購入した。
次に民族衣装を探す。学校では行事の際、民族衣装試着体験でお客様に来てもらったり、合唱サークルが着て歌ったりするためのもの。普通の洋服しか売っていない店で尋ねたところ、民族衣装のみを扱う店は市場の中でも1店しかないといって、そこに案内してくれた。
その店には感じのいいお兄さんが一人いて、いろいろと見せてくれる。だがロシア人サイズでどれも丈が長いので、もう少し身長が低い人用のものが欲しいなどあれこれ言うと、ちょっと待ってろとママを連れてきた。ママもたいそう感じがいい。息子がサラファン(女性用のドレス)に合うココーシニク(頭飾り)を選んでくれる。しかしここでも数がそろわず、明日持ってくるからまた来い、と言われる。今日帰らなくちゃいけないんだ、と断り、赤いサラファン3枚と赤と青のココーシニクを買ったところ、ママに「青のココーシニクはこの衣装には合わない」と言われたが、そうじゃなくてすでに持っている青いサラファンに合わせるのだ、と答えると息子が「ママ、この娘(ロシアではいくつになっても娘さんと呼ばれる)はわかっている、心配いらない」などと会話している。領収書をくれと頼むと手書きでいいか、と明細まで丁寧な筆記体で書いて渡してくれた。また来てねー、明るい親子とのなかなかいい出会いであった。
そして自分用に毛皮の帽子も買う。ロシアで毛皮の帽子なんてベタなこと、自分がするとは思っていなかった。しかし青空の下、ラックにずらりと帽子が掛けられ、興味をそそる。一つ手に取るごとにおじさんが「チンチラ」、「ミンク」と毛皮の種類を教えてくれる。品質がいいか、値段も適当かはわからないがすごく柔らかくて暖かそう。チンチラの毛皮がバラのように巻かれてできた帽子を被ると、「おお、一番美しいのを選んだな」と言われ、頭頂部が少しふくらんでいるのは女性の髪の毛をアップにして入れるためだと教えてくれた。こんな帽子は日本では売っていないだろうと思い、そのまま買ってしまった。とても楽しいヴェルニサージュ市場であったが、たくさんのお店が開く土日はもっと楽しいだろうな。
しかしもうタイムリミットである。ホテルに戻って預けていた荷物を受け取り、ロビーで空港までの送迎車を待つ。運転手のゲンナジーさんは韓国系ロシア人であった。カタコトの日本語を話すので不思議に思ったら、娘さんが結婚して横浜に住んでおり、日本にも行ったことがあるという。
それにしても聞きしに勝るモスクワの渋滞。4車線もある広い道路でも少しの隙間があれば車線変更し割り込み、進もうとする。みんながそれをするので危ないし、結局のところあまり進まない。2時間も前にホテルを出たのに。到着した時は空港からホテルまで40分くらいだったのに。金曜日の夕方は特に混むとのことで止むを得ないが、ちゃんと飛行機に乗れるのか、ゲンナジーさんは次の仕事に間に合うのか、お互い次第に無口になり道路の隙間を縫う。そしてギリギリで何とか到着。スーツケースをボンボンと下ろして、お別れもそこそこ、ゲンナジーさんは次の仕事に向かい、私たちはアエロフロートの長蛇のチェックインカウンターに並ぶ。結果、空港で水を買う時間もトイレに行く暇もないまま帰国便に乗り込んだ。余韻に浸る間もなく、慌ただしくロシアの地を離れることとなってしまった。
アエロフロートの機内ではおいしいブリヌイの食事が提供された。英語で話しかけるキャビンアテンダントにはロシア語で応答する。そのまま寝てしまい、起きるとシートの前ポケットに英語の税関申告書が挟まれていた。隣の日本人は日本語の申告書をもらっていた。私はヘンなロシア語をしゃべる韓国人か中国人かわからないヤツだと思われたのだろう。
帰りの便は夜間飛行だったので、天気が良ければシベリア上空からは暗闇に油田から上がる炎がポッ、ポッ、と見えてとてもきれいだと聞いた。しかし残念ながら席は窓際ではなかったので何も見えなかった。次の機会のお楽しみ。
1週間でペテルブルクとモスクワを知るにはあまりに短すぎるが、今回は仕事とはいえ、とてもいい経験をさせてもらうことができた。この機会を与えていただきお世話になったみなさま、現地で出会ったすべての方々に感謝を申し上げます。(おわり)
先日、卒業生で去年の夏までウラジオストクに住んでいた方からとある情報をいただいた。
ロシアで定番のスィローク(Сырок:сырはロシア語でチーズの意味)というお菓子が日本でも、そしてこの函館でも業務スーパーで手に入るらしい、とのこと!
情報化社会、インターネットで様々な情報が手に入るが、顔を知っている人からの情報というのはやはり元ネタがインターネットからでも嬉しい。しかも、今回の場合は食べたことのある人からの生の声でもある。これは食べてみないといけない。
卒業生の方いわく、子どもたちのおやつとして幼稚園でも出ていたポピュラーなものだという。
スィロークというお菓子について、ロシア人の先生方に聞いたところ「Птичье Молоко(鳥のミルク)」というチョコレート菓子を冷やしたものに似ているとのこと。
ちなみにロシアで売っているものは、保存料などが入っていないので賞味期限が1週間もないらしい。中にはジャムが入っているものもあるのだそう。
とにもかくにも、まずは買って食べてみよう、ということで近くの業務スーパーへ。
他地域では売り切れになっている種類もあるそうだが、函館では全種類を複数購入することができた!(やったね!)
パッケージを見るとリトアニア産で味はバニラ、ストロベリー、ブルーベリーの三種類。
函館でも日差しの強くなってきた6月下旬、早速みんなで試食!
お茶のお供におひとつどうぞ。
味は日本語のパッケージ通り、チーズケーキバーというだけあってノーマルなバニラ風味でも結構酸味がある。ストロベリーやブルーベリーのほうが癖が無く、食べやすいかも。
割ってみるとこんな感じ。中に何か入っているわけではなく、それぞれチーズケーキ風味のアイス?がベルギーチョコレートでコーティングされている。
なぜ、「アイス?」なのかというと、どうも中身はアイスではないらしい。ロシアで売られている物は、中身はスフレ状になっており、凍らせることはないのだそう。多分、これもそうで凍らせるべきものではないものを凍らせているため、冷凍庫から出したばかりだととても固くて食べられなかった。(写真は包丁で切った)
しかし、味はとても美味しい!職員室に「美味しいー!」との声がこだまする。
先生方からはどこで買ったと質問攻め。店を教えるが、まだ売っているのかが心配。まぁ、この場はみんなで美味しく、楽しめたので良かったと思おう!
今度はウラジオストクで本物を食べたいな。
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第92号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、パドスーシヌィ・ワレリー教授による「ユル・ブリンナー」です。アメリカ映画や舞台の俳優として有名ですが、彼はウラジオストクにゆかりのある人物でもあります。今回はそのユル・ブリンナーの生涯について書いています。
また、4月に入学した1年生たちの寄稿や、北方四島交流事業に参加した学生の寄稿もあります。新入生からの寄稿では新しい環境に戸惑いつつも、ロシア語学習への意欲を感じる文章となっています。是非、ご一読ください。
毎年恒例・教職員親睦の大沼キャンプを6月末の土日に行いました。函館から車で1時間ほどのところにある大沼は、緑の季節真っ盛り。ご招待を受けた学校関係者の別荘はまるでロシアのダーチャのような場所で、先生たちも毎年ここに来るのを楽しみにしています
今年のメインディッシュはアイーダ先生が作る羊のスープ“шурпа(シュルパー)”。骨付きのラム肉からたっぷりの脂が出て、玉ねぎと塩コショウだけの味付けでも濃厚な味。お椀に持ってからヨーグルトを入れて食べます。するとさっぱりして、また違った味わいになります。
色鮮やかなビーツのサラダ、“винегрет(ビネグレット)”も作りました。ビーツも畑で育てたもの。
ほかにもスペアリブや魚介のバーベキュー、ロシアのハチミツやライ麦パン、デザートまでテーブルいっぱいに並びます。
食後は森の中を1時間ほどお散歩。野の花が咲き、蝶々が舞ったり。日も射して気持ちのいいお散歩タイムです。
庭ではバトミントン。お風呂は近くの温泉に出かけます。今時期は日が長いので、焚火も焚いて遅くまで外で楽しむことができます。
<6日目>
いよいよインターンシップ最後の日、今日はシェレメチェヴォ空港そばの東洋トランス社に伺う。ロシアCIS諸国に強みを持つ物流の会社だ。
ホテルから地下鉄でベラルースカヤ駅に移動し、鉄道駅のベラルーシ駅からアエロエクスプレスの赤い車両に乗る。二つの駅は隣り合っているので乗換えはスムーズだ。
列車は30分ごとに走っていて、空港までの所要時間はおよそ35分。ペテルブルクでの遅刻を繰り返さぬよう、早めにホテルを出た。
アエロエクスプレスのチケットは券売機でも買えるが、窓口で買おうと試みた。「10時発のシェレメチェヴォ空港行きをください」、しかし「その便はまだ早い、発売前だ」と断られてしまう。こういうところは意外と厳密。30分待合室で過ごし、ようやくチケットを手に入れることができた。
エクスプレスと言いながらも、全然エクスプレスではなかった。ベラルーシ駅を出発するとすぐにのどかな田園風景が広がり、ゆっくり走る鈍行列車の印象だ。
空港の改札には東洋トランスモスクワオフィスの日本人駐在員の方2名が迎えに来てくださり、車でオフィスに向かう。この会社は函館校の卒業生が過去何人も就職し、現在も1名がモスクワに駐在中。しかしちょうど日本に帰国中で卒業生には会えなかったので、ほかの社員の方に社内を案内していただく。会社概要の説明を受け、ヘルメットを被り倉庫を拝見。日本の飲料メーカーの自販機がずらりと並んでいる姿は壮観であった。モスクワで自販機を売るということは、それに入れる飲料も日本から輸出できるということ。学生たちは前日、マネージ広場で見かけた自販機で飲み物を買っていたので実感できたようだ。日本と同じ缶コーヒーやジュースをルーブルで買うと、日本語で「ありがとうございます」と自販機がしゃべる。
ふたたび空港まで送っていただいた後、アエロエクスプレスに乗り、今度は地下鉄パヴェレツカヤ駅に向かう。午後からは双日ロシア会社を訪問する。そこで私たちはまた道に迷ってしまった!地下鉄パヴェレツカヤ駅と鉄道パヴェレツキー駅は大きな道路をはさんで向かい合っているが、その二つを混同し、いただいた地図に従って進んだつもりがまったくの反対方向に行ってしまったのだ。ここでも人々は親切にロシア語で、時には英語で道を教えてくれた。大幅に遅れてようやく双日社に到着した。
ここでは日本から駐在している社員の方のお話を伺い、商社という大きな仕事の一部について教えていただいた。双日はスバル自動車の輸入卸販売代理店の仕事もしている。ペテルブルクでもモスクワでも、トヨタや日産の自動車をよく見かけた。マツダのテレビCMも見た。しかしスバル車は全然見かけなかったので質問してみたところ、スバリストという熱烈なファンがいて、モスクワのような都会よりも郊外の悪路で活躍しているのだとか。
お話の後で日本に留学した経験があるという若いロシア人スタッフ3人の方ともおしゃべりすることができ、おすすめの観光名所などを聞いた。
ひととおりの企業訪問はこれで終了。学生たちは慣れないスーツを着てがんばった。ホテルまでの帰路、地下鉄の中で私たちを中国人と勘違いしたロシア人男性に話しかけられた。その人は英語とドイツ語の通訳をしていて、中国語も勉強し始めたので興味を持って話しかけてくれたようだ。私たちがパルチザンスカヤ駅で降りると言ったら「あの駅にあるパルチザンの像の意味を知っているか?」と聞かれ、よく知らないと答えるとじゃあ教えてあげるよ、と一緒に降りてくれた。
第二次大戦中、土地の住民が武器を持って戦った。この人たちは兵士ではない、だから中には女性もいる。パルチザンは英雄なんだ、というようなことを汗をかきながら熱弁してくれた。たしかにプラトーク(ロシアのスカーフ)を被った女性の像もあり、みな強い意志を持って戦いに挑んでいるようなまなざしだ。その男性の家はまだ先の駅だそうで、ふたたび地下鉄に乗るために手を振って戻っていった。そこまでして教えてくれたことに感動する。
地下鉄構内は日本のように電光掲示板であちこち看板が出ているのと違い、表示も小さく数も少ない。車内のアナウンスも次の駅を一度しか言わないので、注意していないと降り遅れてしまう。ご用心。
ちなみにソ連時代に作られたモスクワの地下鉄駅は、美術館や宮殿にも例えられるほど豪華な装飾と彫刻が印象的である。私が見た数少ない中で気に入ったのはプローシャチ・レヴォリューツィ駅。アーチ状の通路が連なり、アーチごとにすべて違う彫像が置かれていて荘厳な雰囲気。街全体について、ペテルブルクがロマノフ王朝の面影を強く感じさせるのと対照的に、モスクワは共産主義の印象が色濃く残っていると感じた。
企業訪問も済んで気が楽になったので、夕食は各自自由とした。ホテルの周りにはロシアのファストフードチェーンのほか、サンドウィッチのサブウェイや観光客用の土産物店が並んでいる。土産物店の看板は大々的に中国語で書かれ、ほとんどが中国人客であった。
私もお土産を買おうとしたが、強引な中国人が山ほど買っているのでなかなか注文できない。大方の商品はショーケースに並べられているため、店員に頼まないと手に取ることもできない。お客が少ない店を見つけて、チョコレートや紅茶、グルジアワインなどを買い求める。
―グルジアワインはあるか?
―ある。赤か白か?
―赤。
―甘いのか、辛いのか?
―辛いの。
―じゃあ“ムクザニ”ね。
―ちょっと待って、そのきれいな瓶は?
―これはちょっと甘口の“フヴァンチカラ”。
―それもちょうだい。
こうして私は素焼きの美しいボトルに入ったグルジアワインの赤を手に入れた。この程度の会話でも買い物はできる。こちらががんばってロシア語で話すと、お店のお姉さんは親切に対応してくれるが、逆に割り込もうとする通訳なしの中国人には「待て!」と手厳しい。という訳で、勇気を出してロシア語で店員さんに話しかけることをおすすめします。
ロシア・アストラハン国立大学ではロシア語短期留学文化体験プログラム「2017カスピ・サマースクール」参加者を募集しています。
ロシア南部ヴォルガ川下流にあるアストラハン国立大学では現在、卒業生の長谷川里子さんが日本語講師を務めています。
長谷川さんは2005年に函館校を卒業後、ウラジオストク本学やJICAから派遣されてキルギスで日本語講師の仕事をするなど、幅広く活躍しています。その様子は、以前このブログに連載されていた「グータラ猫のウラジオ日記」や現在連載中の「グータラ猫のアストラハン日記」からも知ることができます。
今回募集するプログラムはアストラハン国立大学が開催するもので、ロシア語初心者を対象としています。例年、日本の大学から5~6名の実績があります。
興味をお持ちの方はアストラハン国立大学ロシア・アジアセンターjapanese.aspu@gmail.comまで直接お問合せください。
<5日目>
豪華寝台列車「赤い矢号」がモスクワに近づき夜が明けてくると、車掌の女性がコンパートメントのドアを強くノックして、熱々の紅茶を運んでくれる。これは前夜に注文を聞かれて、下車する時にテーブルに料金を置いておく仕組み。たしか30ルーブルほどだったと思う。その後で朝食のブリヌイにジャムやドライフルーツが添えられて出される。こちらは乗車料金に含まれている。温かいのでとてもうれしい。
「赤い矢号」では歯ブラシやお手ふきのほか、ミントや靴べら、歯間ブラシまでアメニティとして配られた。
さて、モスクワではレニングラード駅に到着する。レニングラードはサンクトペテルブルクのソ連時代の名称である。このあたりにはターミナル駅が集中しており、行き先によりカザン駅、ヤロスラヴリ駅、ベラルーシ駅などに別れる。どの駅舎も特徴があり美しい。
旅行会社の送迎車でホテルベストウエスタンヴェガに向かう。ホテルが林立するこのイズマイロヴォ地区は、1980年のモスクワオリンピックの選手村だったところだが、現在ではアメリカ資本などが入り、観光客向けのショッピングセンターも充実するなどその面影は少ない。私たちが泊まったヴェガ(ほかにアルファやベータ、ガンマなどがある)などすっかりアメリカンスタイルのホテルになっていた。日本を含む西側諸国の大半がボイコットした当時の五輪のことを考えると隔世の感である。
しかし、まだ早すぎてチェックインはできない。このまま企業訪問に出かける私たちは、ホテルのトイレでスーツに着替え、スーツケースを預ける。預り所にはおじさんがいて、名前を書いて鍵を受け取る。注意しなければならないのは、このホテルの場合、基本は無料であるが受け取りが18時以降になると150ルーブルを支払わなければならない。
時間に余裕があるので、雨の中近くのイズマイロフスキー公園を散策。緑が目に新鮮である。
昨日の遅刻の二の舞はしたくないので、早めにこの日の訪問先となるモスクワ日本センターがあるモスクワ大学(МГУ)へ向かうことにした。
モスクワ大学は日本でいえば東大にあたるロシア屈指の名門。函館校にも、ここの寮に住まい、通った教員が何人かいる。スターリン・クラシック建築と呼ばれるソ連時代の建物は、市内に7つあるスターリン様式の中でも最大のものだ。見上げても天に突き刺さるばかりの尖塔は威容を誇り、かつ美しく圧倒される。とても一枚の写真には収まらないのである。
モスクワ大学のすぐそばには市内を一望できる名所、雀が丘がある。手前にはモスクワ川が流れ、眼下にあるのはモスクワオリンピックの競技場。オスタンキノのテレビタワーやモスクワ・シティの高層ビル群も見えて、ペテルブルクとは違う近代化された街の様子がうかがえる。
ロシアの人々はこのような眺めの良いところで婚礼写真を撮る風習がある。この日もウエディング姿のカップルに出会った。私たちはベンチで休み、屋台でポンチキ(ロシアのドーナツ)を食べるなどして時間をつぶした。
モスクワ日本センターはモスクワ大学構内にあり、建物の前には「2012年10月 日本国民の友情の印として、日本政府の協力により建設された」旨の碑がある。ここではロシア語を勉強して将来どうするか、ロシア語ができるだけでは駄目で、その背景にある歴史など幅広く学ばなければならないということを教わり、北海道新聞モスクワ支局の取材も受けた。
この日の夜は、モスクワ在住の知人の案内で、まず赤の広場に連れて行ってもらう。モスクワに来たら必ず訪れたい場所。しかし、この日はなぜか16時には門が閉まっていたので、鉄柵の外からのぞくだけで入場することはできなかった。近隣のボリショイ劇場や国営百貨店グム(ГУМ)、マネージ広場、などを見て回る。どこも観光客でいっぱいだ。
夕食には日本ではなかなかお目にかかれない、グルジア(現在の国名はジョージア)料理をリクエスト。ウ・ケティ(キティーちゃん)というこのカフェは、時々店名が変わるが昔からあるお店だそうで、とてもおいしかった。
バドリジャーニという、くるみやにんにくのペーストをソテーしたナスでくるんだ前菜や、中にとろけるチーズがたっぷり入ったピザのようなパン・ハチャプリ、お米の入ったピリ辛のスープ・ハルチョーなどを堪能。コーカサス地方の料理は意外と日本人の好みにも合う、大変な美味である。
満腹になって地下鉄でホテルに戻る。最寄りの駅はパルチザンスカヤ。18時を過ぎたので料金を支払って荷物を受け取り、ようやく部屋に入ることができる。今日も長い一日であった。
今度は卵を染めるタイプのキットを使ってみましょう。キットの中には染料のタブレットが入っています。今回は紫と黄色を試してみます。
説明書をよく読んで、1カップの水に大さじ1杯の酢を入れたものにタブレットを溶かします。2色作るので、器も二つ用意します。
液に卵を浸します。今回はゆで卵のほか、殻に針で小さな穴を開けて中身を抜いたものも試しました。ゆで卵は液の中に沈むので簡単ですが、殻は浮いてしまうのでコロコロ転がしながら染めます。
つける時間は2~5分とありますが、長ければ長いほど色が濃くなるので10分ほどつけてみました。
卵が乾いたら、添付のシールをお好みで貼りつけます。
カラフルなイースターエッグが完成!
先生方も大喜びです。この卵は後でおいしくいただきました。
今年のロシア正教の復活大祭は4月16日(日)の午前に行われました。
復活祭といえば、イースターエッグ。伝統的な作り方は玉ねぎの皮を煮出して卵を赤く染めるなどしますが、ロシアではカラフルなイースターエッグを作るために、いろいろな種類の専用のキットが売られています。
たとえばフィルムタイプのものを使ってみましょう。1枚で6個できるものは、一つひとつ切り離します。
フィルムをゆで卵にかぶせます。
煮立ったお湯の中に卵を投入します。
すると1~2秒できれいに卵の表面に熱着します!
あっという間にきれいなマトリョーシカ柄イースターエッグの完成です。
次回は染料で卵を染めるタイプに挑戦します。
お楽しみに!
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第91号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、イリイン・セルゲイ校長による「日ロ交流の見通しについて私の個人的な意見」です。国際情勢が刻々と変化している中、私たちに何ができるのか、何をすべきなのかを考えさせられるお話となっています。
そのほか、3月に函館校を巣立った卒業生からの寄稿や、学生通訳に派遣された在校生の寄稿もあります。是非ご一読ください。
<4日目>
4日目にしてようやくインターンシップらしく企業訪問が始まった。この日はサンクトペテルブルク郊外にある世界最大のタバコ工場、JTIペトロ工場の見学である。送迎車で工場へ向かい、会議室で概要説明を受けた後、タバコの葉が紙巻きタバコになり、箱詰めされるまでのすべての工程を見せていただいた。終了後に工場内のカフェテリアでランチをご馳走になった。ロシア料理をベースにして、スープやパン、メインディッシュなど好きなものを組み合わせられるようになっていて、多くの職員でにぎわっている。仕事の合間のリラックスしたひと時だ。
工場の入り口にはロシアの国旗、JTI(JTインターナショナル)の社旗に加えて日本の国旗も掲げられているのが印象的であった。
工場見学の後はエルミタージュ美術館へ向かう。3日いても飽きないと思うが、我々に与えられた時間は90分。一般の入口は中国人団体客がバス何台もで乗りつけるためごった返しているが、私たちは専用ガイドをつけてもらうため、別な入口から入ることができた。しかしビジネススーツを着た4人組は、韓国総領事館の訪問団と間違われてしまった。“Я японка(私は日本人)!と叫んで、ようやくガイドのマリーナさんと落ち合うことができた。
マリーナさんはとても上品な年配の女性だった。ロシア語で案内してもらう。時間が90分しかないことを告げると、「大丈夫、まず何を見たい?」と聞くので、一番見たかった「ラファエロの回廊」と答え、イタリア美術の一角に連れて行ってもらう。
エルミタージュは建物自体が美術品であり、どこをみても豪奢な装飾、その上世界の名画がこれでもか!と飾ってある。時間がないのが本当に悔やまれるが、マリーナさんは「大丈夫、私たちは慣れているから心配ない、大事なものは全部見せる」と言って、効率よく見せてくれたのでとても助かった。ダ・ヴィンチの聖母もダナエもからくりの金時計も、見たいものは見ることができた。
エルミタージュ美術館では昔から地下や屋根裏でネズミ取り用の猫を飼っていて、それが「エルミタージュの猫」として有名である。猫は大切な職員の一員。前庭で見かけたこの黒猫も「エルミタージュの猫」であろうか。ロシア人は黒猫を不吉なものとして極端に嫌うが、そんなことお構いなしに悠々と芝生の上を歩いていた。
そこから地下鉄に乗り、今度はサンクトペテルブルク日本センターへと向かう。しかし私たちは地下鉄の駅を出てから、道に迷ってしまった。
ロシアの地下鉄は日本と違い、出入り口が1か所しかないので間違うはずがない、と過信していた。だが地図のとおりに歩いたつもりでも何か違う。わからない時は誰かに聞くに限る。ロシア人は笑わないというけれど、どこでも誰でも急いでいても、とにかく親切に道を教えてくれた。
それでもまだ日本センターにはたどり着かない。結局センターに電話して、職員の方に通りまで迎えに来てもらう始末。
日本センターでは現地でロシア人向けに開いている日本語や日本文化を広める活動について、またペテルブルクに進出している企業の話などを聞くことができた。
この日の予定はこれで終了だが、帰りにまた迷われてはかなわないと、所長さんが職員のエレーナさんに、そのまま帰っていいから通りまで送るよう指示してくれた。エレーナさんは日本語を勉強中で、東京の日本語学校に1ヵ月留学したことがあるそうだ。まだまだ勉強中と言いながら、一生懸命話をしてくれた。
今回の旅では旅行会社からペテルブルクで使える「ジェトン」というメトロコイン(1枚35ルーブル)を5枚もらっていた。帰りに使う分と記念に1枚手元に残してもまだ余るので、みんなでエレーナさんにささやかなお礼としてジェトンをプレゼントして、ネフスキー大通りで別れた。
通りを歩いていると京都・福寿園のカフェを発見。日本センターの所長さんからも話は聞いていたが、今は日本茶がブームで、このカフェも流行っているそうだ。今回の旅で驚いたことに、訪問先で「お茶がいいか、コーヒーがいいか?」と聞かれ、お茶と返すと「紅茶か、緑茶か?」と聞かれることが多かった。ロシア=紅茶と思い込んでいたのでびっくりだ。そのくらい、緑茶が浸透しているという実感があった。
学生たちと一緒に、この前とは別の“Чайная Ложка(チャイナヤ・ローシカ=ティー・スプーン)で夕食。ほうれん草のブリヌィとブロッコリーのポタージュを注文する。店員が不安に思ったのか、スープ鍋のフタを開けて「こんなのだけどいいのか?」と確認してくる。大丈夫。学生たちは初めてなので、それぞれがんばってロシア語を使って、好みのブリヌィと飲み物を注文していた。
そして今夜でペテルブルクともお別れ。モスクワ駅から豪華寝台列車КРАСНАЯ СТРЕЛА(赤い矢号)に一晩乗ってモスクワへ。ロシアの駅は向かう先が駅名になっていることが多い。
日本ではもう寝台列車は走っていないので非常に楽しみにしていた。駅は暗くて、案内板も一つしかないので、気をつけていないとどの列車に乗るかわかりづらい。
豪華列車らしく、各車両の搭乗口の前には制服に身を包んだ屈強なおばちゃん!が直立していて、近づくと「パスポート!」と言われる。予約と照合し、確認ができれば中に入ることができる。
赤を基調とした車内、刺繍がほどこされたカーテン、テーブルには箱に入った水のボトルやパン、ケーキが人数分セットされている。とても素敵!
でも私は驚いた。4人用のコンパートメントは廊下に対してはドアがあり、鍵もかかるが、コンパートメント内の各寝台はカーテンすらない。男子学生と一緒でこれでは着替えもままならない。出発前にホテルのトイレ(朝のうちにチェックアウトしているので部屋には入れない)でスーツから着替えておいて本当によかった。今回は学生たちと同じ部屋だけれど、見知らぬ人と一緒だとちょっと怖いかな、それとも旅は道連れで楽しいのかな。
23時55分にモスクワに向けて出発、約8時間の列車の旅が始まる。ペテルブルクの夜は雨で気温12℃。とても8月とは思えない寒さだったけれど、街は落ち着いていて美しくて、悪い印象は一つもない。また来たいな。まだまだ見たいものはたくさんある。
そして明日の朝はモスクワ、今度はどんな出来事が待っているだろうか。
戦前の函館には、様々なロシア人が暮らしていました。20世紀初頭には、「旧教徒」と呼ばれる人たちが、自己の信仰を守りながら自給自足的な暮らしを函館郊外で営んでおり、またロシア革命後は白系ロシア人が定住し始め、さらに1925年から45年までの約20年間は、ソ連領事館関係者(ソ連国籍者)も暮らしていました。
当時の新聞から、旧教徒が「ブラーガ酒」という自家製の蜂蜜酒を日本人に販売したことがわかっています。また、白系ロシア人が作った麺麭(ロシアパン)やジャムの美味しさは、今なお函館の人たちの記憶に残っています。
「ロシアケーキ」のように、ロシア人の菓子職人を通して、各地に広がっていった洋菓子もあれば、ロシアの永久凍土をイメージして日本人職人が作ったと言われている(諸説あり)「シベリア」(羊羹をカステラで挟んだ菓子)のように、パン屋でよく見かけた和菓子風の菓子もあります。
今回ご紹介する「ロシアビスケット」は、「盛岡正食普及会」で製造販売しています。
「ロシア」と名の付くものには何でも興味を持つ我々としては、思わず盛岡出身の4年生の三好さんに、「ロシアビスケット」ってどんなお菓子?と聞いてみたのです。すると三好さんは、就職活動で地元に帰省した際にお店に立ち寄り、「クルミ」と「クルミ・レーズン」の2種類を学校へのお土産として買って来てくれたのです。
三好さんがお店の方から聞いてきた話しによると、「ロシアビスケット」の考案者は、シベリア抑留者だそうです。ビスケットの包装には、「原材料名 岩手県産の小麦粉、粗製糖、クルミ、添加物の入らないマーガリン、卵、小麦胚芽」、とありますが、シベリアから無事生還した考案の方は、「ロシアビスケット」にどのような思いを込めたのでしょうか。
店舗となっている建物もなかなか素敵だったと聞き、調べてみたところ、盛岡市ホームページに「旧井弥商店(現盛岡正食普及会)」盛岡市指定保存建造物に挙げられていました。
ぜひ一度訪れてみたいものです。
ロシアの女性にとって一番大切な日、それは自分の誕生日と3月8日の国際女性デー"Международный женский день”です。いつも以上に男性が女性を大切に扱い、花を送り、この日だけは家事も男性が行ってくれます。ウラジオストクでもお花屋さんにはチューリップの花があふれているそうですよ。
ロシアは休日ですが、函館校では誰からともなくお菓子や果物を持ち寄り、自然とパーティーが始まりました。
この日は女性にプレゼントを贈る日でもあり、私たち職員もアイーダ先生からめずらしいカザフスタンの紅茶(写真中央の赤い箱)などをいただきました。
唐突ですが、ロシア地域学科3年生の金子 智昭さんが、昨年末にユジノサハリンスクを訪問しました。
先日、行われた第19回はこだてロシアまつりの学生発表でも金子さんにはこの訪問時のことなどを発表してもらいました。
なぜ、冬のロシア、ユジノサハリンスクを訪れることになったのか、そして現地でどのような体験をしてきたのか、その感想をまとめてもらいました。
ぜひ、ご一読ください。
十二月十四~十七日にかけてサハリン州の州都であるユジノサハリンスクを訪問して参りました。これは昨年末に札幌で行われた全道ロシア語弁論大会にて自分が二等を受賞した際の褒賞でしたが私がウラジオへ行っていた関係でこの時期に行く事と相成りました。
当地はこの時期最高気温でさえマイナス十度を下回る事が珍しくない為ウラジオ以上の寒さを覚悟しておりましたが意外にも市内は風も無く比較的過ごし易い天気が続きました。
この訪問はサハリン州政府からの招待でしたが、事前に現地で何をするのかは詳しく知らされず実際に行ってみて初めて知るといった具合で色々な事に驚かされもしました。例えば宿泊は大学の寮と聞かされていましたが実際にはホテルの広々とした一室を与えられ、更には毎食現地の学生や関係者に連れて行ってもらい全て官費で賄われる為、自分達は一コペイカたりとも使う事はありませんでした。しかし一番驚いたのはサハリン国立大学にて日本語を学ぶ学生たちとの交流会に出席した時の事で我々は沢山の記者、カメラマンに囲まれたのでした。折しもプーチン大統領が日本を訪問中で両国関係が俄かに脚光を浴びていた為に起こった珍事とも思われますが緊張を感じずにはいられない瞬間でした。
大学では学生達が私達の為にロシア語の授業をしてくれた他、最終日の夜には寮に招待をしてくれ、ロシア料理にて心のこもったもてなしをしてくれました。日中は授業の後市内観光や現地の道事務所の訪問と時間をめいっぱい有効に使い、実質三日程の滞在でありながらそれを感じさせないほどの内容の濃い三日間でありました。
ウラジオからの帰国とサハリンの訪問という些か慌ただしい冬休みとなりましたが、ウラジオ以外のロシアを見ることが出来、またウラジオとも少し違う街や学生の雰囲気なども味わえて良かったと思っています。このような機会に恵まれた事を感謝いたします。
函館校も加盟しているキャンパス・コンソーシアム函館の図書館連携プロジェクトチーム・ライブラリーリンクでは、「本のこれからを考える」をテーマに講演会を開催します。
「『電子書籍』と『地域』と『図書館』」をキーワードに、メディアの多様化による「本」を取り巻く環境の変化、そして図書館が果たすべき役割について考えます。
講演会は図書館職員向けの研修会ですが、本に興味のある方ならどなたでも参加いただけます。「本」のこれからについて一緒に考えてみませんか?
日 時:平成29年2月4日(土)14:00~17:00
場 所:函館市中央図書館 大研修室
内 容:14:00~15:10
函館で電子出版を始めて考えたこと
―デパートの凋落にイメージが重なる出版の今―
大西 剛さん(新函館ライブラリ 代表)
15:15~16:20
本の世界を広げるために―電子書籍でつながる地域と図書館―
淺野隆夫さん(札幌市中央図書館 札幌市図書・情報館担当係長)
16:30~17:00 質疑応答
<3日目>
昨日に引き続き時差ボケで、また朝早く目が覚めてしまった。ホテル内の24時間スーパーはアルコール売り場が閉鎖されている以外は、何でも売っている。そこで水を買い、ホテル周辺を散歩する。
アレクサンドル・ネフスキー大修道院の手前には、向かって右側にチフヴィン墓地、左側にラザレフ墓地がある。ただの墓地とあなどってはいけない。彫刻博物館のようになっていて、外国人は300ルーブルのチケットを買って入るのだ。私はチフヴィン墓地に入ってみた。
さほど広くはないが、ほとんどの墓碑が胸像や美しい彫刻でできており、見ごたえがある。しかも埋葬されている人がすごい。ドストエフスキー、リムスキー=コルサコフ、ムゾルグスキー、ルビンシテインなど、我々もよく知る18~19世紀に活躍した文化人の墓が並ぶ。
中でもひときわ大きく、目を引くのがチャイコフスキーの墓である。胸像に二人の天使が寄り添い、一つのモニュメントとなっている。
さて、この日は月曜日、サンクトペテルブルク国立大学の学生有志と函館校の学生で交流をした。夏休み中ということで学内には入れなかったので、ロシア版フェイスブックVKで日本語を勉強している学生を募ったところ、5人の学生が集まってくれた。
私は前の晩、事前に情報を得ていたうちの一人、ウラジオストクの極東連邦総合大学出身で現在ペテルブルク大学東洋学部の大学院に在籍するエカテリーナさんに電話をしていた。私たちがペテルブルクに無事着いていること、明日みなさんとお会いできるのを楽しみにしていること。彼女はとても上手な日本語で、私たちも楽しみに待っていると言ってくれた。
ペテルブルク大学は宮殿広場からネヴァ川をはさんだ西側に位置する。待ち合わせ場所である大学前まで、前日にガイドのリーヤさんから教えてもらったとおりバスで移動する。バスはホテル前からネフスキー大通りをまっすぐ走る。ロシア人の乗客はICカードをかざして席に着くが、私たちはカードを持ち合わせていない。どうしようかと車内を見回すと、車掌のおばさんが近づいてきたので、一人30ルーブルでチケットを買う。
車掌さんに地図を見せて、ここに行きたいがどこで降りたらいいかと尋ねると、字が小さくて見えないと言って、そばにいた若い女性客にどこの場所を指しているか確認してくれた上で、そのバス停が来たら教えてやる、と言う。笑わないけど親切だ。バスは次の停留所を一度しかアナウンスしないので、耳をそばだてる。席に座っている車掌に次か?と目で合図をすると、そうだ、とうなずいた。おかげで無事降りることができた。
この日は朝から冷たい雨であった。私たちは10時の待ち合わせに30分も遅れてしまったが、男子はロス、イゴーリの2人、女子はエカテリーナ、ヤーナ、クリスティーナの3人、計5人の学生が私たちを待っていてくれた。うちの学生は日本語とロシア語の名刺を渡して、お互い自己紹介した。聞けば、集まってくれた5人はみな東洋学部の学生または大学院生であるが、お互いにはあまり面識はなく、日本人学生とお話しできるという興味でそれぞれ集まってくれたのだそう。
ペテルブルク大学の日本語教育はモスクワ大学、極東大学と並んで大変歴史があり優秀とされるが、5人の学生はみな日本に留学経験がある、またはこれから日本に留学するというだけあり、日本語は本当に上手であった。しかも、留学先は東大、阪大、法政大など有名大学ばかりである。
エカテリーナさんは極東大学出身ということで、昨年本学から函館校の教員になったスレイメノヴァ・アイーダ先生に教わっていたそうである。函館校の卒業生で、おととしまで本学で日本語教師をしていた小早川さんのこともよく知っており、懐かしんでくれた。帰国後、アイーダ先生にその話をしたところ、彼女は日本語弁論大会の手伝いをしてくれて、いい学生だったということだ。遠いペテルブルクの地で縁のある人に出会えてとても嬉しい。
街歩きをすることにして、まずは宮殿広場を横切り、ネフスキー大通りにある大型書店ドム・クニーギに連れて行ってもらう。ここは1904年に建てられたモダン建築で、元はシンガー社の建物であった。重厚な造り、外壁には美しい装飾がほどこされ、中には向かいのカザン聖堂が一望できるカフェもある。ロシアの学生たちに手伝ってもらい、お土産にするポストカードやしおり、ロシア語の勉強に使う本などをたくさん買うことができた。
ソビエトカフェ“Дачники(ダーチニキ)”で昼食をとる。ソビエトカフェというのはソ連時代の内装をしたお店で、ちょっと古くさい感じがして、ソ連を知らない若い世代に人気があるようだ。ウハー(魚のスープ)、ブリヌィ(ロシア風クレープ)、スィールニキ(チーズの焼き菓子)など、それぞれおすすめのロシア料理を注文する。
まだお互いになんとなく硬かったのだけれど、日本の好きな作家やアニメ、映画の話をし始めると、だんだん盛り上がっていった。驚いたのは、日本の小説でも夏目漱石や芥川龍之介、村上春樹はもちろん、湊かなえやうちの学生も知らないような現代の作品をネットで購入して読んだり、映画も古い物から最近のものまでたくさん見ているということであった。とにかく日本が好きで、寝る間も惜しんで勉強や情報収集をしているということがよくわかり、うちの学生たちは大いに刺激を受けたようである。
その場で日本の学生からは日本で買ってきたお菓子をプレゼントした。私は日本手ぬぐいや、女子にはシート型のフェイスパック(とても喜ばれる)、男子には消せるボールペン(これも喜ばれる)とロシア語版の函館の観光パンフレットを用意していった。日本に来たら、函館にも遊びに来てくださいと言ったら、みんな熱心に読んでくれた。
食事の後は血の上の救世主教会を見学した。ペテルブルクでは外せない観光地であるが、「おどろおどろしい名前とけばけばしい外観の教会」というのは私の先入観であった。ネフスキー大通りから先ほどのドム・クニーギの角を入ると、グリボエードフ運河沿いに荘厳な教会が姿を現し、どっしりとしたたたずまいに感動する。天気が悪かったからかもしれないが、写真で見たようなけばけばしさはなく、近くで見ると繊細な造りに驚く。
250ルーブルのチケットを買って中に入ると、壁から天井までブルーを色調に全面埋め尽くされたイコンは、書かれたものではなくなんとモザイクでできている!中に入った瞬間に背中をのけぞらせて圧倒されてしまうほど。何から何まで壮大である。
次にイサク聖堂に向かう。世界で最も大きな教会建築の一つとされ、天気がいいとドーム屋根の展望台に上り、ペテルブルク市内を一望できるそうだ。残念なことに、尖塔の部分は改修工事中のため、シートで覆われていた。
ここも250ルーブルを支払って中に入る。柱も太く、とにかく大きい。内装は血の上の救世主教会とはまた違う雰囲気で、美術館か宮殿のようなキンキラキンの壁画がびっしり描かれている。ロシア人学生にどちらの教会が好きですか?と聞かれたが、私は血の上の教会のほうが、ロシア正教独特の感じがして好きかな。
16時、聖堂を出ると雨も風も激しさを増し、傘を差すのもやっとの悪天候。もう少し街歩きをしたかったが断念して、最寄りの地下鉄駅まで送ってもらう。
夏休み中にわざわざ私たちのために集まってくれて、案内してくれてありがとうございました。みなさんも日本の学生との交流を楽しんでくれたら、とても嬉しいです。みんなで記念撮影して解散。
そして私たちは知人に案内された夕食のレストランまで地下鉄で移動することに。ペテルブルクの地下鉄で使えるジェトンというメトロコインは旅行代理店から一人5枚プレゼントされていた。自動改札機に1枚投入するとゲートが開く仕組みで、ロシアの地下鉄初体験。ホームが地下深いところにあるため、長い長いエスカレーターに乗らなければいけないが、列車は次々に走っているので待ち時間も少なく快適である。
約束の時間まで少し間があったので散歩していたら、ハチミツの屋台を発見。アカシヤや蕎麦、菩提樹などのハチミツをおばさんがあれこれ味見させてくれるので、気に入ったものを500g単位の量り売りで買うことができる。ロシアのハチミツはまろやかで味も濃くておいしく、ちょっと重たいけれど日本へのお土産にするのもおすすめです。
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第90号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、デルカーチ・フョードル副校長による「子供時代から知っているお正月料理」です。日本ではお正月に御節料理を食べますが、ロシアでは何を食べるのか。料理の見た目や味の説明も書いていますが、そのほかにもソ連時代はそれらの料理の食材をどうやって入手したのか、お正月の過ごし方など興味深い内容となっています。
そのほか、今号は日本ロシア文学会全国大会に参加したスレイメノヴァ・アイーダ准教授の報告や、ウラジオストク留学から帰った2、3年生の感想もあります。学生たちの1か月または3か月間過ごしたウラジオストクでのあれこれ、ロシア語学校での授業の様子など、様々な刺激を受けてきたことがわかります。是非ご一読ください。
いつも「極東の窓」をご覧いただき、ありがとうございます。
2016年、函館は3月の北海道新幹線開業に沸いた1年でありました。運行開始の3月26日にはブルーインパルスが上空を飛行してお祝い、今では飛行機のほかに新幹線で東京に行く、という選択肢が生まれました。
10月にウラジオストクの極東大学本学から日本語を学びにきた留学生たちは、ウラジオストクから韓国の仁川経由で青森空港に到着、乗り換えて新幹線で函館に入るというように、交通手段が増えたことは、ますます函館への距離も近くなったことを意味します。どうぞ身近になった函館へお越しください。
今年ブログでは、過去の「はこだてロシアまつり」で作ったスタッフTシャツをアーカイブとして振り返りました。
ロシアまつりは秋、夏、冬と時期を移しながら、過去18回開催していますがTシャツは第4回から作り始め、今までに15枚のTシャツができ上がりました。その時のまつりのテーマは何だったか、誰がデザインしたか。その時々で学生からいろいろなアイディアが出て、みんなで作り上げたまつりの楽しかったことを思い出します。頭を悩ませ、時間をかけてのまつり準備は大変ですが、大変なほど、お客様にもたくさん来ていただけるし、喜んでいただけるものでもあります。
ところで今年は事務局の職員がロシアに出張する機会にも恵まれました。
私は8月末から9月の初め、JT奨学金夏季短期インターンシップに参加する学生3名に同行し、初めてサンクトペテルブルクとモスクワを訪れることができました。
今までは学生だけでロシアに送り出していましたが、インターンシップが3年目にあたる今年、一度検証が必要だったことと、受け入れ先へのご挨拶も兼ねて職員が同行することになったのです。
学生時代に東京やロシアで企業訪問をし、現地で働く日本人に話を聞く機会などそうあるものではありません。企業訪問以外にも、留学実習で必ず訪れるウラジオストク以外のロシアを見ることができ、今まで学習してきたロシア語の力を試す機会でもあります。学生にとって将来進むべき方向を定めるためにも、大変有意義なプログラムであることがよくわかりました。
そして現地で活躍される日本のビジネスマンたちは、自分の仕事に誇りを持ち、ものすごく優秀であり、努力もしている方々でありました。学生には高い目標でありますが、自分の夢を叶えるために何をすべきか、考えるきっかけになったことでしょう。
私自身は、過去2回訪れたウラジオストクとはまた違う、ペテルブルクとモスクワの歴史の重厚さに圧倒されながら、ロシアの奥深さを再認識した旅でした。そして知っている限りのロシア語を使い、何とか目的地にたどり着いたり、ほしい物を手に入れたり。例えば窓口で列車の切符を買うこと一つにしても、前の人の表現を真似てみたり、たとえ片言でもこちらが一生懸命話そうとすれば、向こうもわかろうとしてくれるので、何とか通じる。そのような肌で感じたロシアについては、この「極東の窓」でも訪問記として追々お伝えできればと思っております。
また、事務局の福尾瞳さんが初めてのロシアとして、10月にウラジオストク本学へ出張しました。サンクトペテルブルク、モスクワ、そしてウラジオストク。出張の合間にそれぞれが撮ってきた写真があまりにも絵になるので、カレンダーを作ってはどうか、という話になりました。
写真を選び、月や曜日もロシア語で入れよう、だったらロシアの祝祭日も加えて、巻末に意味も載せようと、どんどん盛り上がっていきました。カレンダーのデザインや構成は福尾さんが担当してくれました。ロシア語の表記についてはロシア人の先生方の力を借りて、とても素人が作ったとは思えない、満足のいく仕上がりになりました。
このカレンダーは来る2月11日(土・祝)の第19回はこだてロシアまつりで販売するほか、その前でも事務局にて販売します。収益はロシアまつりの収入とし、学生の活動に役立てようと考えています。
最初からカレンダーにするつもりはなく写したスナップばかりですが、それでも切り取った景色からこのような写真が撮れてしまうのは、ロシアのすごいところだと思います。
来年もまた、ガイドブックやウィキペディアではわからない、私たちにしか伝えられないロシアの魅力を書いていければと思います。
みなさまにとりまして、来年もよい年でありますよう。
<2日目>
サンクトペテルブルクの朝、時差ボケか4時ごろに目が覚めてしまう。朝食にも早いので、外はまだ薄暗いが散歩に出かける。今年の夏は異常に寒いそうで吐く息が白く、とても8月とは思えない。街行く人々はライトダウンやウールのコートにマフラーをぐるぐる巻きにした冬の格好だ。
ホテルの前のアレクサンドル・ネフスキー大修道院に行ってみると、日曜日の礼拝のため、朝早いにも関わらずプラトーク(ロシアのスカーフ)で頭を覆った女性たちが多く訪れていた。
それにしても寒い。ホテルに戻り、朝食会場に向かう。ビュッフェスタイルでアラディ(パンケーキ)やビーツのサラダ、キュウリやトマトの塩漬け、チーズなどロシア料理が多く並ぶ。
この日は休日なので、学生3人とともに日本から申し込んだオプショナルツアーでペテルゴフとツァールスコエ・セローの見学に出かける。出発前、誰に聞いてもペテルゴフは絶対に見るべきと言われたので、とても楽しみだ。
ホテルのロビーに昨日のガイド、リーヤさんが運転手とともに迎えに来てくれた。ツアーの料金は一人あたり18,800円と少々高めだが、値段の価値はあると思う。というのも、この頃は主に中国人を中心に団体観光客が増えたため入場制限があり、個人で訪れてもチケットすら買えない場合があるそうだ。それにガイドは必見のポイントを日本語で効率的に案内してくれる。
車で1時間ほどでペテルゴフに到着。気温は上がり、空の濃い青が、緯度の高いところにいることを実感させてくれる。フランス式の上の庭園を通り、大宮殿の中を見学する。絢爛豪華なホールを次々と抜ける。大変混雑しているため立ち止まることは許されず、リーヤさんは年号や皇帝一家の名前、部屋の特徴などを何も見ずに早口の日本語でまくしたてる。すごい。
大宮殿を出ると、眼下にはフィンランド湾に注ぐ大滝とそれに続く運河が。ピョートル大帝の命により作られたこの庭園には全部で150以上もの噴水があるというが、ポンプなど一切使わず、自然の高低差だけを利用し、噴出しているという。
「いたずらの噴水」や「傘の噴水」など、人が近づくと水が噴き出す遊び心あふれる仕掛けがたくさんあり、とても楽しい。
リーヤさんのおすすめという大きなアイスクリームを食べ、ツァールスコエ・セローへ移動する。
エカテリーナ宮殿の見えるレストランでランチの後、宮殿内に入る。横に300mも広がる建物の大きさに圧倒され、細やかな装飾の美しさに目を見張る。
中に入ってからも、天井まで届くほど大きな陶器でできたペチカや当時のままのシャンデリアなど、華麗な調度品に心を奪われる。
そして大黒屋光太夫がエカテリーナ2世に謁見し、日本帰国の許可を得たという大広間。実際に見るとどこもかしこもキンキラキンで目もくらみそうだ。江戸時代の漂流民が日本に帰りたい一心でペテルブルクまでたどり着き、こんな豪奢な場所で女帝陛下に帰国を願い出るとは、いったいどのような気持ちだっただろう。想像するだけで涙が出そうだ。
宮殿内はフラッシュさえ焚かなければ写真撮影は自由であるが、続く「琥珀の間」だけは禁止であった。第二次世界大戦時、ナチス・ドイツに壁ごと持ち去られ、2003年に復元された「琥珀の間」はさほど大きくはないが、四方の壁一面に琥珀が張りめぐらされた部屋など、ほかで見ることはできないだろう。しかしここが一番混雑しており、「早く出て!」という係の女性の言葉で、すぐ出て行かなければならない。
リーヤさんによれば、ここ数年は日本人観光客が激減し、日本語ガイドにとっては死活問題なのだそう。代わりにビザなしで観光できる中国人がバス何台もで乗りつけるようになったため、リーヤさんも中国語の勉強を始めたが、日本人のガイドをした後に中国人のガイドは我慢できない、つまり日本人ほどマナーのいいお客さんはいないので、中国語の勉強はやめてしまったそうである。
ツァールスコエ・セローは「皇帝の村」というその名のとおり、宮殿のほかにも美しく整えられた庭園の中に、エカテリーナ2世の食堂やお風呂など、別棟の建物が点在している。天気に恵まれ、建物のブルーやイエローといったヨーロッパ独特のパステルカラーが青空に映えて、一日いっぱいの散策もとても楽しかった。
再びペテルブルク市内に戻る。街中のショッピングセンターで下ろしてもらい、ガイドのリーヤさんとはここでお別れ。夏休みで保養地に行っていた小学生の息子が明日帰ってくるの、と携帯電話の待ち受けでイケメンの少年の写真を嬉しそうに見せてくれた。大変お世話になりました。
学生ともショッピングセンターで解散し、一人で夕食をとりにブリヌィ(ロシアのクレープ)のファストフード店“Чайная Ложка(チャイナヤ・ローシカ=ティー・スプーン)に入る。じゃがいもとキノコのブリヌィと、アクローシカという冷たい夏のスープにスメタナ(サワークリーム)を添えてもらい、207ルーブル(約400円)。
ブリヌィは中の具がおかず風の物から甘いものまで様々選べるので、簡単な食事としては便利である。アクローシカも黒パンを発酵させた“クワス”というロシアの夏の飲み物で作るため、この時期に飲んでみるとよいでしょう。
10月27日(木)、イリイン・セルゲイ校長が還暦を迎え、昼休みに教職員でお祝いしました。ロシアでは還暦(60歳)を祝う風習はありませんが、日ロ国交回復60周年となる今年、それを《канрэки(かんれき)》と称するなど、日ロ関係者の間にはこの言葉がなじみつつあるそうです。
この日はアファナシエフ・エフゲニー駐日ロシア大使と在札幌ロシア連邦総領事館のファブリーチニコフ・アンドレイ総領事からお祝いのメッセージが贈られ、在札幌ロシア連邦総領事館函館事務所のソコロフ・ボリス所長がそれぞれを読み上げ、記念のメダルも渡されました。また、函館事務所の元所長で現在はベトナムのダナンに勤務するブロワレツ・アンドレイ総領事からも祝福の電話が入りました。
誕生日を迎えた人が振る舞うロシア式で、校長の差し入れによるケーキと紅茶でお祝いし、ケーキは一部、学生にも振る舞われました。
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第89号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、イリイナ・タチヤーナ准教授による「2016ウラジオストク」です。この夏、ウラジオストクで孫娘の世話をしながらおだやかに過ごす日常、そして9月に中央広場で開かれたコンサートを楽しむ様子など、タチヤーナ先生がこよなく愛する街・ウラジオストクの雰囲気が伝わってきます。
また、今号は北方四島交流事業で択捉島を訪れた学生や、インターンシップでサンクトペテルブルク・モスクワを訪れた学生からの投稿もあります。現地のロシア人たちと触れ合い、様々な刺激を受けてきたことがわかります。
それぞれが夏休みを経て、一段成長した様子です。是非ご一読ください。
2016年8月27日(土)から9月3日(土)の8日間、ロシアを代表する2大都市、サンクト・ペテルブルクとモスクワを訪れた。学生3名がJT夏季休暇短期インターンシップに参加するのに同行したのである。
私は極東のウラジオストクには2度行ったことがあるが、ロシア西側を訪れるのは初めてである。ここでは仕事以外の旅行記として、見聞きしたこと、感じたことをお伝えしたいと思う。
* * * * *
<1日目>
今回の旅行は東京のJIC旅行センターに手配をお願いした。ロシアに行くには経験豊富なロシア専門の旅行会社が心強い。チケットとともにさまざまなグッズが送られてきた。パスポートケースやネームタグなど、どれもマトリョーシカがモチーフで、とてもかわいらしい。これだけで「ロシアに行くぞ!」という気分が盛り上がってしまう。
成田空港12:00発のアエロフロート機で、まずはモスクワに向かう。ブルーが基調の機内で、あざやかなオレンジ色の制服を着たロシア人CAがにこやかに出迎えてくれる。あまりににこやか過ぎて、ロシアもずいぶん資本主義化されてきたのだなあ、と面食らってしまった。
日本人には英語であいさつしてくれるが、ロシア語で返すと以後はロシア語で話しかけてくれるので、飲み物や食事の注文はロシア語でトライする。
私にとって10時間以上の長いフライトは初めてだ。日本とモスクワの時差は6時間で、途中2回機内食が提供される。この日の昼食はお寿司が入った魚料理、夕食はパスタであった。メインディッシュが肉か魚は選べる。
ユーラシア大陸上空、窓から見える景色はほとんどが広大なタイガ、その間を縫うようにうねる川。川が渦を巻いている。果てしなく続く同じ景色に、江戸時代の漂流民 大黒屋光太夫はこのタイガを何年もかけて渡り、ペテルブルクを目指したのかと思うと気が遠くなりそうだ。
現地時間16:10にモスクワ・シェレメーチェヴォ空港到着。ペテルブルクのプルコヴォ空港行きに乗り換えるため国内線のターミナルを探すが、乗り換える人は少ないのか、少しわかりづらい。「本当にここでいいのか?」と不安になる暗いドアをくぐりパスポートコントロールを経て、ようやく搭乗口にたどり着く。
天気は良かった。西日が射し込む時間となり、待合ロビーにはビールを飲みながらゆったりと搭乗を待つ人々。移動でセカセカする日本人とは違う光景に、ロシアにいることを実感する。
ペテルブルクまでは2時間10分の搭乗であったが、ここでも軽食が出た。スモークサーモンとチーズをはさんだ黒パンのサンドイッチはおいしかったが、なんだか狭いところで食べてばかりで、ブロイラーの鶏のような気持ちになる。
プルコヴォ空港に到着すると、現地ガイドのリーヤさんが私たちを出迎えてくれる。外は暮れなずみ、空気が寒々しい。リーヤさんに“Здравствуйте!(こんにちは) ”と元気よく挨拶すると、発音がいいとほめられた。しかし“Спасибо(ありがとう)”を「スパシーバ」と発音すると、ペテルブルクでは「スパシーボ」と発音してください、モスクワのようにバ、バ、なんて汚い発音はしません!と以後何度も注意される。実際には街では「スパシーボ」と明確に発音する人には出会わなかった気がするが、リーヤさんのペテルブルク愛は強く感じた。
ペテルブルクでの宿泊先はアレクサンドル・ネフスキー大修道院の向かいにあるホテルモスクワ。ソ連時代からある外国人向けのホテルで、地下鉄プローシャチ・アレクサンドラ・ネフスカヴァ駅と直結、地下には何でもそろう24時間スーパーがあり、便利なところであった。2階には郵便局もある。部屋にはテレビと金庫以外、時計もなく簡素であるが清潔で快適。チェックイン時にフロントでパスワードをもらうとすぐに部屋でWi-fiが使えるようになる。
部屋に荷物を置いたら早速24時間スーパーで水やチーズなど簡単な食料を買う。日本はもう明け方の4時頃だと思うが、時計を巻き戻して移動しながら与えられたものを食べ続け、気分も高揚しているので時間の感覚がわからない。だけど身体は疲れているに違いない。明日の準備をして、ベッドに潜り込む。明日から本格的にペテルブルクの旅が始まる。
そして、ペテルブルク観光をする前にぜひお勧めしたいのが、NHK Eテレの「テレビでロシア語」を見ていくこと。 “魅惑のサンクトペテルブルクをめぐる旅” をテーマに、世界遺産や街の人気スポットを訪れて、旅で役立つフレーズを勉強するシリーズ。私は出発前に、録りためたもので集中的に勉強してから行ったのだが、ロシア語のフレーズはもちろん、観光ガイドとしてもとても参考になった。このシリーズは10月からまた再放送があるので、ペテルブルクを訪れたいと思う方はご覧になるとよいでしょう。(つづく)
ロシア南部のアストラハン国立大学で日本語講師をしている卒業生・長谷川里子さんがブログ「グータラ猫のアストラハン日記」を始めました。
長谷川さんは以前、ウラジオストク本学の日本語講師をしている間の2006年10月~2009年3月、この「極東の窓」に「グータラ猫のウラジオ日記」を連載していました。
カスピ海沿岸アストラハンでの奮闘の日々、ぜひご覧ください!
明日はグルメサーカスです!
以前も告知しましたが、函館日ロ親善協会が今年も参加します。
場所は、大門グリーンプラザ(マルハン函館大門店の横)、『開港都市と姉妹都市のひろば』のブースの7番です。詳しくは下記の地図、もしくは公式ホームページをご覧ください。
今日までぐずついたお天気でしたが、明日と明後日は晴れの予報!!
この日のためにメニューの看板も新調しました。チェブラーシカが目印のカラフルな看板です。
毎年、好評につき開店と同時に長蛇の列になりますので、その際は『最後尾』と書かれた看板を持った係員の指示に従ってお並びください。
写真の表情は固いですが、当日は笑顔で心より、みなさまのお越しをお待ちしております!
スターバックスコーヒーのご当地限定タンブラー、右がちょっとふっくらしたロシアバージョン、左はおすましのサンクト・ペテルブルクバージョンです。
「世界一かわいい!」と評判になるのもわかりますね。
ロシアの9月1日は「知識の日」と言って新学期が始まる日でもあります。1年生の女の子は白いリボンを頭に飾り、花束を持って登校して先生に渡すのが習わしです。
モスクワ大学の正面入り口にも横断幕が掲げられています。“С началом нового учебного года!”(新学期おめでとう!)
モスクワで一際目を引くスターリン・クラシック様式と呼ばれる7つの建物は1950年代に建築されたものですが、いまだに偉容を誇っており、その中でもモスクワ大学は最大の建築物です。
モスクワのメトロやバスで使えるICカード、上は通常のものですが、下のものは新学期を祝って「9月1日おめでとう!」の文字とリュックサックのイラストが。かわいいですね。
9月21日(水)、市内の文化施設や教育施設などを夜間開放し、家族そろって地域の文化に触れるイベント、「はこだてカルチャーナイト2016」が開催されます。
ふだん何気なく通り過ぎていても、見る機会がなかった建物や入りづらかった公共施設を見学する絶好の機会であり、各施設趣向を凝らした内容で、様々な体験をすることができます。
本校は今年もこのイベントに参加します。毎年多くの家族連れでにぎわっています。みなさまのご来校をお待ちしております。
秋の夜長、地域の文化を探検しにでかけませんか?
日 時:平成28年9月21日(水) 17:30~20:00
場 所:ロシア極東連邦総合大学函館校ロシアセンター
*ロシア語で遊ぼう
ロシア語のアルファベット表を参考にして、
自分の名前カードを作ってみましょう。
英語と似ているけれど、ちょっと違う、
キリル文字で書くと不思議な感じになります。
*ロシア民族衣装試着体験
美しいロシアの民族衣装を着て、
お手持ちのカメラや携帯電話で記念撮影はいかがですか。
衣装は男性・女性・子ども用と取りそろえています。
*本校オリジナル人形劇の人形を動かしてみよう
*写真展(本校学生撮影による最近のロシア)
*ロシア民芸品の展示、DVD上映
函館日ロ親善協会では、今年も「はこだてグルメサーカス」に参加します。大門グリーンプラザ会場で開催される「開港都市と姉妹都市のひろば」に出店し、ウラジオストク市の紹介とともにボルシチとピロシキの販売を行います。どちらもお持ち帰りできますので、おみやげにもどうぞ。
函館と姉妹・友好都市関係にある国や日本全国のご当地グルメが楽しめるグルメサーカスに、ぜひお越しください!
<ウラジオストク市・函館日ロ親善協会のブース>
日 時:平成28年9月10日(土) 10:00~17:00
11日(日) 10:00~16:00
場 所:大門グリーンプラザ 開港都市と姉妹都市のひろば
メニュー:ボルシチ 600円
(土曜日200食、日曜日100食)
ピロシキ(肉) 200円(各日400個)
ピロシキ(リンゴ) 200円(各日100個)
*なくなり次第終了しますので、お早目のご来場をお待ちしております。
8月20日(土)、今年で8回目となる「はこだて国際科学祭」が開幕しました。今年のテーマは“海を食べよう”。そこで気仙沼の牡蠣養殖家で「森は海の恋人」活動で知られる畠山重篤さんの講演会が開催されました。
海と日本プロジェクトプレゼンツ・サイエンスライブ「ジャズと楽しむ海の宝の物語」と題して、前半が畠山さんによる講演、後半はサッポロビールの協賛により、ビールを飲みながら地元演奏家によるジャズライブを楽しむイベントでした。
畠山さんの著作「カキじいさんとしげぼう」は英語・フランス語・スペイン語・ポルトガル語に訳されていますが、ロシア語版の翻訳を担当したのは函館校のグラチェンコフ・アンドレイ先生です。カキじいさんは畠山さんの別名でもあります。その縁で2012年のはこだてロシアまつりでは畠山さんの講演会も開催しました。
その時以来の再会となりましたが、その後、畠山さんはロシア語版「カキじいさんとしげぼう」を携え、極東ロシア・アムール川流域を訪問してきたそうです。本は大変喜ばれました、とのお褒めの言葉をいただき、グラチェンコフ先生もにっこりです。
北日本の豊かな漁場はアムール川流域の広大な森林から海に流れ込む鉄分により育まれるそうで、アムール川流域の環境に関心を持つことが、北海道の水産業にとってとても大切とのことでした。
この頃はテレビ出演や講演会などでお忙しく飛び回る日々、本業の牡蠣養殖業は今が一番忙しい時期だそうですが、そんな中また函館でお会いできて、とても嬉しかったです。
在札幌ロシア連邦総領事館函館事務所がfacebookを始めました。函館で行われるロシアに関するニュースが日ロ両言語で紹介しています。
時々、函館校の関係するイベントも載っていますので、こちらも合わせてご覧ください。
函館から40㎞ほど離れたところにある大沼は、美しい自然と静かな景色が広がるリゾート地です。
ここで開かれている教職員による親睦キャンプは今年で3回目。学校でお世話になっている方の別荘はまるでロシアのダーチャのような場所で、先生たちも大のお気に入りです。
今年はボルシチとシャシリク(串焼肉)を作りました。黒パン、サラダ、ゼリーなどがテーブルいっぱいに並びます。
日中は散歩や焚火、湖でカヌーを楽しみ、夜は近くの温泉に出かけたり、外でお茶を飲んで語らいました。
函館校は今、試験の真っ最中ですが、きれいな空気と景色の中で休息を取り、リフレッシュすることができました。試験がつらいのは、受ける学生も実施する教員も同じです。夏休みまでがんばりましょう。
ロシア語市民講座入門コース(昼間部)で、課外授業を行いました。
市民講座で課外授業はほとんどありませんが、今回は特別にコースを担当しているイリイナ先生が、ボルシチを受講生の方々と一緒に作りました。
普段は、教室でテキストを見ながら文字の勉強や、簡単な会話の勉強をしていますが、今回は教室をキッチンに移して、調味料など料理のときに使う言葉を中心に勉強しました。
日本ではあまりなじみのないスビョークラ(свёкла=ビーツ)をフライパンでピーマンや人参と一緒に軽く炒めると、それだけで美しい赤色になります。
受講生の方々は、見慣れないその赤色を見て、ますます仕上がりが楽しみになったようで、会話が弾みます。
そうこうしている内に、ボルシチの完成です。早い!
食事中もロシア語の勉強は続きます。
習ったばかりのКофе(コーヒー)、Чай(紅茶)、Вино(ワイン)など飲み物の単語を使って、食後には何を飲むのかロシア語で質問しあいました。
最後になりましたが、場所を提供してくださった受講生の浅田様、ありがとうございました。
前期の授業はいよいよ来週が最後です。
今後このような特別授業は行う予定はありませんが、これからもロシア語を楽しく勉強しましょう!До свидания(さようなら)!
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第88号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、3月末に函館校に着任したスレイメノヴァ・アイーダ准教授による「私の日本・日本文学」です。短歌や俳句などに造詣が深い先生は歌碑を巡る旅をし、函館にも来たことがあったそうです。そんな先生が今回は日本・日本文学を学ぶに至った経緯についてお話しています。
また、同じくこの春入学した学生からの投稿もあります。ロシア語を学び始めて約3カ月。その喜びや苦労が垣間見える文章です。是非ご一読ください。
ある一定のご年齢の方には大変懐かしい「歌声喫茶」。店に集まった人々が同じ歌を一緒に歌うことを目的とし、1950~60年代に一世を風靡しました。東京では有名な店が何件もあり、連帯感が生まれるフォークソングやロシア民謡を歌う場合が多かったようです。
函館では「シニアサロン・クローバー」という集まりが定期的に開かれ、地元の音楽家ムックリ横内さんのギター伴奏で童謡、唱歌、歌謡曲まで楽しく歌っているそうです。
この日は「ロシア民謡を歌うところをロシア人に聴いてほしい!」という要望があり、本校のイリイン・セルゲイ校長が参加しました。
「ともしび」、「カチューシャ」、「黒い瞳」、「赤いサラファン」など、日本でもよく知られたロシア民謡を、日本語で声を合せて楽しく歌いました。
ロシア人の大好きなボルシチに欠かせない野菜、スビョークラ(свёкла=ビーツ)。鉄分や食物繊維が豊富で栄養価が高いとして、最近は日本でも注目を集めるようになりました。でもまだ生のスビョークラは手に入りにくく、貴重品です。
今日は、今年初めてのスビョークラが関東地方から届きました!学校関係者の方が毎年、自分の畑で育てたものを送ってくださいます。大きな段ボール箱いっぱいの、葉付きの新鮮なスビョークラ、それに生のウクロップ(ディル=ロシア料理に欠かせないハーブ)や月桂樹まで。北海道では今の時期まだスビョークラは育っていないので、初物です。
教職員みんなで山分け。平等になるよう、みんな真剣です。北海道で収穫できるようになる秋頃まで、大切に保存しながらボルシチやサラダにして味わいます。
2012年8月に着任以来、3年9ヵ月にわたり在札幌ロシア連邦総領事館函館事務所の所長を務めたウスチノフ・イーゴリ領事が定年による退職で離任します。4月末日の退任を前に、函館市と極東大学函館校、函館日ロ親善協会、日本ユーラシア協会函館地方支部による合同の送別会が開催され、多くの人が参集してウスチノフ領事夫妻との別れを惜しみました。
着任した翌月にはロシア正教会最高指導者・キリル総主教の来函や2014年に開催された初代駐日ロシア領事ゴシケヴィッチ生誕200年記念事業など、大きなイベントにも受入側として奔走されたほか、市内にあるロシア人墓地の整備にも尽力されました。
今後は出身地であるモスクワに戻り、趣味の畑仕事をするのを楽しみにされているとのことです。これからも元気でお仕事をされることを願っています。
3月25日、ウラジオストク本学から新しい先生が着任しました。スレイメノヴァ・アイーダ准教授です。スレイメノヴァ先生はイリイン校長の教え子で、与謝野晶子や石川啄木、亡命ロシア人と近代日本などのテーマで研究をしています。京都の大学で1年間研究員をしていたなど来日経験も豊富で、函館にも過去2回来ているそうです。早速函館の街にもなじみ、生活を楽しんでいるようです。
教職員による歓迎会は4月1日の夜、市内のカフェで開催されました。スレイメノヴァ先生からは、ウラジオストクのシンボルであるアムールトラと市内の名所が描かれた楯がは函館校へのお土産として贈られました。
4月12日に始まる新学期から、ロシア文学史や通訳・翻訳の演習などの科目で2~4年生の授業を受け持ちます。学生のみなさん、会えるのを楽しみにしていてくださいね。
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第87号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、倉田有佳准教授・学務課長による「北の地の『春』」です。
育った環境によって季節のイメージは異なると思いますが、春に関していえば、新たな一歩を踏み出す季節というのは、日本人の共通のイメージの一つです。新たな一歩に不安もあるかもしれませんが、この文章を読むと悩む前に行動しようと思うのではないでしょうか。
そのほか、3月に函館校を巣立った卒業生からの寄稿や、学生通訳に派遣された在校生の寄稿もあります。是非ご一読ください。
北海道新幹線開業で賑わう函館。テレビや新聞、多くのメディアで函館が取り上げられ注目されていますが、今夜放送のNHK-BSプレミアム「世界ふれあい街歩き・函館スペシャル」には函館校のデルカーチ・フョードル副校長が出演します。
撮影は昨秋行われましたが、少しだけ、函館の街案内をする予定です。どうぞご覧ください!
放送日時:2016年3月29日(火) 午後8時~8時59分
再 放 送:4月 5日(火) 午前8時~
4月12日(火) 午前0時15分~
3月26日(土)北海道新幹線が運行を開始しました。道内にとどまらず、全国のニュースでもたくさん取り上げられ、もう食傷気味の方もいらっしゃるかもしれませんが、それでもどこかワクワクした気持ちになるのは、各種イベントで街が賑わっているからではないでしょうか。北海道新幹線の歓迎ムードは、函館にいればどこでも感じることができるくらいです。
函館校も違わず、26日(土)に行ったブルーインパルス祝賀飛行のリハーサルを前日の25日(金)に教職員一同で見て、とても盛り上がりました。
隊をなして、青空に円を描くたびに歓声があがり、写真を撮り、「東京オリンピックを思い出す」なんて話をしながら、仕事を忘れ(?)、少しの間空を眺めました。
北海道新幹線が開業したことで、新函館北斗から新青森間は最速1時間1分で結び、東京へは最速4時間2分で結ばれます。東京、東北方面にお住いの方は、函館(北海道)まで、ぐんっと近くなったのではないでしょうか。
この機会に、ぜひ函館に遊びにきてください。
現在ロシア・アストラハン国立大学で日本語講師を務める卒業生・長谷川里子さんから短期語学留学(ロシア語)プログラム「2016年度カスピサマースクール」の案内が届きました。
長谷川さんは2005年に函館校を卒業後、ウラジオストク本学やJICAから派遣されてキルギスで日本語講師の仕事をするなど、幅広く活躍しています。その様子は、以前このブログに連載されていた「グータラ猫のウラジオ日記」からも知ることができます。
今回募集するプログラムは長谷川さんが現在勤めている、ロシア南部ヴォルガ川下流にあるアストラハン国立大学が開催するもので、ロシア語初心者を対象としています。例年、日本の他大学から5~6名の実績があります。
興味をお持ちの方は要項をよくお読みいただき、直接長谷川さんまでお問合せください。
カスピ・サマースクールのFacebookはこちら
函館校も加盟しているキャンパス・コンソーシアム函館の図書館連携プロジェクトチーム・ライブラリーリンクでは、「本のこれからを考える」をテーマに講演会を開催します。北海道在住のライターと函館市中央図書館館長を講師に迎え、現代における「本」の意味や可能性を探ります。
講演会は図書館職員向けの研修会ですが、本に興味のある方ならどなたでも参加いただけます。「本」のこれからについて一緒に考えてみませんか?
日 時:平成28年2月6日(土)14:00~17:00
場 所:函館市中央図書館 視聴覚ホール
講 師:本多政史氏 フリーランス編集者兼ライター
/北星学園大学非常勤講師
丹羽秀人氏 函館市中央図書館館長
その他:定員150名、参加無料、申込み不要、当日直接会場にお越しください。
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第86号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、イリイン・ロマン講師による「アネクドートが物語るロシアのお正月」です。アネクドートとは、ロシア語で滑稽な小話を指します。いわゆる、ロシアンジョークですね。初笑いには少し遅くなってしまいましたが、新年(ロシアの旧暦の新年は1月14日)にまつわるロシアンジョークで、読むとくすり☺としてしまうかもしれません。
また、今回の号は学生からの寄稿が数多く寄せられました。留学実習に、全道弁論大会、そして道庁主催の未来のビジネスリーダー事業に参加しロシアへ行ってきた学生の様子が載っていますので、是非ご一読ください。
いつも「極東の窓」をご愛読いただき、ありがとうございます。年の暮れにあたり、この1年を振り返りたいと思います。
今年は函館校の学生が外に出て、目立った活躍をした年でありました。
昨年から始まったJT奨学金による夏季休暇短期インターンシップ研修では、4名の学生が校内選考で選ばれ、サンクトペテルブルクとモスクワを訪れました。昨年よりも現地での訪問先も増え、モスクワの大学生との交流など、企業訪問に留まらない充実した内容で研修を終えることができました。
11月に札幌の道庁赤レンガで行われた全道ロシア語弁論大会には、函館校から2名の学生が出場、2位と3位という優秀な成績を収めました。この二人はこれに先立って校内で開催されたАБВГ-Day(言語まつり)の1位と2位でありましたから、函館校の実力が全道レベルであるとの証しにもなりました。
12月には北海道が道内の大学生を対象に主催した「未来のビジネスリーダー養成交流事業」というプログラムに1名の学生が参加。これは、北海道とロシアとのビジネス交流を促進するグローバルな人材を育成しようというもので、全道から70名の応募があった中、30名の選考に残り、函館からは唯一の参加でありました。ウラジオストク・ハバロフスク2都市を回るスタディツアーで、現地経済団体や企業を視察し、ヒアリングを行いました。
この成果は来年2月に札幌で行われる発表会で報告され、極東に進出する道内企業とのビジネスマッチングも兼ねることから、今後、ロシア語を生かした就職につながるものと期待されます。
函館校は少人数の学校です。大きなキャンパスもなく、函館という土地柄、他大学の学生と交流する機会も少ないのが現状です。そんな中でも、札幌や東京だけでなく、極東そしてモスクワへと、どんどん羽ばたいて力を付けて戻ってくる学生たちを見ていると、とても頼もしく心強く思います。
総合学習や修学旅行で函館校を訪れてくれる小中高校生も多数ありました。ロシア人の先生とロシア語のあいさつを勉強したり、キリル文字で自分の名前を書いてみたり、民族衣装を着たり。未知の国・ロシアに楽しく触れる機会になればと思います。昨年に引き続き、という学校が多かったのは、このプログラムを気に入ってくれた証拠と、嬉しく思います。
中でも函館盲学校の来訪では、最初は目の不自由な子どもたちに何をしてあげられるだろう、と不安になりましたが、そんな心配は無用でした。子どもたちは自らの楽しみを自らみつけて、マトリョーシカを開けて数の多さに驚いたり、サモワール(湯沸し器)を触って機能を確かめ、ロシア風のお茶の飲み方を覚えたり、文字通り肌でロシアを感じました。
函館ハリストス正教会の協力も得て、貴重な聖書を特別に触らせてもらうなど、楽しい学習となりました。子どもたちにとってもよい思い出となったようで、後日手書きや点字のお礼状も届きました。
悲しいこともありました。昨年末、函館校は開校20周年を盛大に祝いましたが、その祝宴で見事な歌唱を披露してくださった函館在住のソプラノ歌手・引地桂子さんが、9月に病気でお亡くなりになりました。引地さんは函館校のロシア語市民講座に通い、コンサートの前には教員から発音の指導を受けながら、熱心にロシア語の歌を歌われていました。合唱サークル「コール八幡坂」の学生のために、発声指導をしていただいたこともありました。
クラシック歌曲のほか、歌声喫茶風のコンサートを開き、身近にロシア民謡を歌う機会を広めるなど多岐に亘る活動をし、そのような時には函館校から民族衣装をお貸しして、マトリョーシカのようなかわいらしい姿で歌っておられました。
昨年の函館校開校20周年・函館日ロ親善協会25周年の会では、ラフマニノフの歌曲を素晴らしい歌声で披露し、祝宴に花を添えていただきました。あまりにも急で早すぎる死に、我々の心も深く痛みました。ご冥福を心からお祈りします。
来年も、この小さな学校から大きな花火を打ち上げたい、そう願う年の瀬です。みなさまにとっても、よい年となりますように。
函館のコミュニティ放送局・FMいるかは12月24日が誕生日。今日は開局23周年記念特別番組「サンキュー&メリークリスマス」を放送していました。いるかでは以前、デルカーチ副校長が“FMデルカ”というコーナーを持っていたり、“身近なロシア~ベリョースカクラブ・ラジオ版”という、ひと月に一度、教員がロシアについてお話するコーナーを担当していたりと、少なからぬ縁があります。函館校は開校21周年ですから、いるかが2歳先輩です。
今日は中継車・いるか号がやってきて、インタビューを受けました。パーソナリティーの山形敦子さんと、ロシアの新年の迎え方や、1月7日に行われるロシア正教のクリスマスについてお話ししました。
いるかの放送局は函館校から徒歩5分のところにあり、この秋リニューアルされた函館山ロープウェイ山麓駅の中に移転、オープンスタジオとなりました。
開局当初は函館山から函館駅前あたりまでの狭い範囲でしか聴くことができませんでしたが、今では函館市近郊はもとより、インターネットラジオで世界中どこでも聴けるようになりました。
イリイン校長は「FMいるかが30周年を迎えるときにはまた、ここでインタビューを受けてメッセージを送りたい」、とますますの発展をお祈りしました。
函館校には毎年秋に、ウラジオストク本学から日本学科で学んでいるロシア人留学生が日本語学習を深めるために来校します。もともと日本語はかなりのレベルですが、ここに来てホストファミリーや日本人学生と生活をともにすることにより、一層上達して帰ります。
今年度の留学生は先ごろ、3週間のプログラムを終え帰国したばかりですが、昨年の留学生4名から、思いがけないプレゼントが届きました!
箱を開けてみると、日本では手に入りにくい黒パンやマルメラード(マーマレード、ゼリー)、そしてお手製の杏のワレーニエ(ジャム)などが入っていました。
4人連名の手紙が添えられていて、昨年お世話になったことへの感謝の気持ちがロシア語と日本語で綴られていました。とくにロシアのワレーニヤは、日本のジャムとはちょっと違って果物の食感が残り、少しゆるいものです。「日本にはないでしょうから」、と手作りの物を送ってくれました。
ちょうど翌日が今年の留学生の修了式だったため、終わった後のティーパーティーにお集まりの、ロシア極東大学留学生支援実行委員会の方々にも食べていただきました。みなさん、めずらしいロシアの食べ物をおいしい、おいしい、と召し上がっていました。
何よりも、4名の女子学生たちの心遣いが嬉しいですね。
10月24日(土)、神戸市勤労会館で開催された「ロシアフェスティバルin神戸」に行ってきました!
当初、ビルの入り口には“RUSSIAN FESTIVAL”と書かれた紙が1枚貼ってあるだけで、本当にここでいいの?と不安になりましたが、7Fでエレベーターを降りた途端、あざやかなサラファンに身を包んだロシア美人や走り回る子どもたちの熱気にすっかりあてられてしまいました。
ロビーで開催されたバザーには、函館校がいつもロシアまつりでお世話になる神戸の「ロシア雑貨・いりえのほとり」も出店し、マトリョーシカや小物の販売のほか、日本初上陸のロシア蜂蜜の発酵酒、メドブーハの試飲販売を行っていました。
このメドブーハは蜂蜜のやさしい甘さと酵母発酵による微炭酸、黄金色が特徴のお酒で、アルコール度数はビール並みの5%。店主の牛塚いづみさんが惚れ込んで、生産地の古都スズダリに何度も交渉に出かけ、やっと輸入にこぎつけたものだそうで、口当たりがよく、くいくい飲めまちゃいます。
ほかにはボルシチやブリヌイ、サラダなどのロシア料理、グルジアワイン、チョコレート、毛織物やグジェリ陶器などが所狭しと並べられていました。
そもそも神戸にはロシア人が多く移り住んできており、日本のデパートで売られているチョコレートのブランド「モロゾフ」、「コスモポリタン」、「ゴンチャロフ」などは神戸のロシア人亡命者からスタートしたブランド。このイベントも在神ロシア人が企画したものです。ここに集まったのは神戸だけでなく、関西一円に住むロシア人たちで、こんなにもいるのか、と驚きます。
会場の話では、来場者の90%がロシア人およびその家族だそうで、日本人にロシア文化を広めるというよりも、ロシア人自らがとても楽しんでいるお祭りに見えました。
ステージでは歌、楽器演奏、ダンスなど、美しい衣装に身を包んだ演奏家たちがクオリティの高い演奏を披露しました。また、音楽に合わせ、来場者が手に手を取ってハラボット(хоровод=輪舞)を始めると、どんどん輪も大きくなり、盛り上がりを見せていました。
フェスティバルの帰りには、北野にある「いりえのほとり」のお店にも寄ってみました。かわいいロシア雑貨がお店いっぱいに並んでいますよ。みなさんも神戸散策の折にはぜひお立ち寄りくださいね。
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第85号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、大渡涼子総務課長による「読むこと、書くこと」です。小学生のころの可愛いお手紙など、自身の経験に基づいて、読むことだけでなく書くことの楽しさを述べています。書くという行為が、自己理解につながり、成長していくうえで大切なものだというメッセージを学生に与える文章になっています。
また、この夏、北方四島交流事業で国後島に派遣された学生や、JT奨学金による夏季短期インターンシップでサンクト・ペテルブルク、モスクワに研修に行った学生からの投稿も掲載しています。初めての体験に緊張しながらも、ロシアへの興味関心が一層高まり、学習意欲もさらに高まったことが伺えます。是非ご一読ください。
10月2日(金)、市内の文化施設や教育施設などを夜間開放し、家族そろって地域の文化に触れるイベント、「はこだてカルチャーナイト2015」が開催されます。
ふだん何気なく通り過ぎていても、見る機会がなかった建物や入りづらかった公共施設を見学する絶好の機会であり、各施設趣向を凝らした内容で、様々な体験をすることができます。
本校は今年もこのイベントに参加します。毎年多くの家族連れでにぎわっています。みなさまのご来校をお待ちしております。
秋の夜長、地域の文化を探検しにでかけませんか?
日 時:平成27年10月2日(金) 17:30~20:00
場 所:ロシア極東連邦総合大学函館校ロシアセンター
*ロシア語で遊ぼう
ロシア語のアルファベット表を参考にして、自分の名前カードを作ってみましょう。
英語と似ているけれど、ちょっと違う、キリル文字で書くと不思議な感じになります。
*ロシア民族衣装試着体験
美しいロシアの民族衣装を着て、お手持ちのカメラや携帯電話で記念撮影はいかがですか。
衣装は男性・女性・子ども用と取りそろえています。
*本校オリジナル人形劇の人形を動かしてみよう
*写真展(本校学生撮影による最近のロシア)
*ロシア民芸品の展示、DVD上映
函館日ロ親善協会では、今年も「はこだてグルメサーカス」に参加します。大門グリーンプラザ会場で開催される「開港都市と姉妹都市のひろば」に出店し、ウラジオストク市の紹介とともにボルシチとピロシキの販売を行います。今年はリンゴのピロシキも販売します。どちらもお持ち帰りできますので、おみやげにもどうぞ。
函館と姉妹・友好都市関係にある国や日本全国のご当地グルメが楽しめるグルメサーカスに、ぜひお越しください!
<ウラジオストク市・函館日ロ親善協会のブース>
日 時:平成27年9月5日(土) 10:00~17:00
6日(日) 10:00~16:00
場 所:大門グリーンプラザ 開港都市と姉妹都市のひろば
メニュー:ボルシチ 600円(各日200食)
ピロシキ(肉) 200円(各日400個)
ピロシキ(リンゴ) 200円(各日100個)
*例年午前中には売り切れてしまいますので、昨年より数量を増やしておりますが、お早目のご来場をお待ちしております。
6月25日(木)と7月9日(木)の2回にわたり、法学入門の授業で模擬裁判を行いました。
弁護士であり本校非常勤講師の荒木知恵先生が模擬裁判のシナリオを作成してくださり、学生たちはそれに沿って、開廷から証人尋問、判決まで行いました。
教室を裁判所に見立てて机を移動し、学生たちは、裁判官、検察官、弁護人、証人、被告人と役を与えられました。
裁判官役3人には卒業式に着用する黒いマントを着てもらったのですが、素人目には本物の裁判官にしか見えません。
他の役を割り当てられた学生たちも、難なくこなし(むしろすごく感情移入している学生も中にはおり)、傍聴人としてはとても見ごたえのある模擬裁判でした。
裁判というものはドラマなどで目にする機会はあっても、なかなか経験することはありませんので、裁判の進め方も知らない人がほとんどではないでしょうか。
今回の授業を通して、裁判全体に対する理解が深まり、裁判がより身近に感じることで、学生自身が社会について、本講義で学習到達目標としている対立利益の存在について考える、よい機会になったことでしょう。
荒木先生、ありがとうございました。
さぁ!学生のみなさんは来週が試験ですよ!がんばりましょう!
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第84号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、4月から極東大学に着任した筑土清彦事務局長による「西部地区ならでは… 極東大函館校に勤務して」です。着任しまもなく100日が経ち、うれしく感じることを今までの経歴を交え、書いていただきました。
また、同じくこの春入学した学生からの投稿もあります。ロシア語を学び始めて約3カ月。その喜びや苦労が垣間見える文章です。是非ご一読ください。
函館市内の大学・高専図書館の多くが広く市民にも開放されていることをご存じですか?
ライブラリーリンクはキャンパス・コンソーシアム函館に加盟する高等教育機関の図書館と函館市中央図書館が連携し、高等教育機関相互または地域との連携に取り組んでいる組織です。
そのうち学外開放している6つの図書館と函館市中央図書館の蔵書数の合計は、150万冊以上。この数字は大規模図書館にも匹敵します。ライブラリーリンクは、これら7つの図書館が連携して、読書をはじめ、学習や研究のより充実した環境を函館地域のみなさんに提供しています。
その利用促進のため、ライブラリーマップを5年ぶりに更新しました。A3両面の8ツ折で、デザインは公立はこだて未来大学の学生が担当しました。各館の蔵書の特徴や開館時間などの情報のほか、公共交通利用時の地図なども載っています。
市内各図書館で配布していますので、ぜひ手に取って、地域の大学図書館を活用してください。
函館校でロシア語や文学の授業を担当するアニケーエフ・セルゲイ教授が下記番組に出演します。
昨年末発行された文芸誌「視線」第5号に特別寄稿した「不思議な盲目作家エロシェンコ」をテーマに、戦前の日本で作品を発表したロシア人作家、ワシリー・エロシェンコについて語ります。
FMいるかは函館地域のコミュニティー放送ですが、「サイマルラジオ」というシステムでインターネットやスマートフォンがあれば世界中どこからでも聴くことができます。詳しくは、FMいるかのホームページをご覧ください。
FMいるか「暮らしつづれおり」内
「人ネットワーク」
平成27年2月5日(木) 11:10~11:30
出 演:ロシア極東連邦総合大学函館校 教授 アニケーエフ・セルゲイ
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第82号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、鳥飼やよい准教授による「八幡坂で20年」です。函館校開校とほぼ同時期に着任し、20年間の学校の移り変わりを見続けてきた鳥飼先生が、自ら率いる合唱サークル「コール八幡坂」を通して、これまでをふり返ります。
また、昨年9月にウラジオストク留学実習に行った2年生や、ゴシケヴィッチ生誕200年記念事業の一環で来日した、ベラルーシ国立大学の学生の交流団に同行した4年生の感想記もあります。どちらもロシア語を駆使して交流を深める様子がよく書かれています。是非ご一読ください。
1994年4月11日に開校した函館校は、おかげさまで2014年に20周年を迎えることができました。それにあたり、今までの活動をまとめたパンフレット「20年の歩み」を作成しました。
函館校はこの20年間、ロシアを取り巻く環境がさまざま変化する中、将来の日ロ交流を担う「ロシアのスペシャリスト」を育成し、両国の相互理解に寄与すること、また、ロシアと歴史的なつながりの深い函館という地域に根差し、貢献することを変わらぬ目標に活動してまいりました。このパンフレットはそれらがわかる内容になっております。
同窓生や学校関係者にはお送りする予定ですが、その他ご希望の方には事務局にて配布しております。郵送をご希望の方は140円切手を貼付した角3サイズ以上の封筒に返送先住所と宛名を書いたものを同封の上、事務局までお送りください。2部以上ご希望の場合は代金が異なりますので、お電話にてお問合せください。
<お問合せ先>
〒040-0054 函館市元町14-1
ロシア極東連邦総合大学函館校事務局
℡0138-26-6523
いつも「極東の窓」をご愛読いただき、ありがとうございます。今年もまた1年をふり返る時がやってきましたが、今回は特別な年でありました。1994年4月11日に開校した函館校は、20周年という節目を迎えることができました。
2014年の年明けはソチ五輪の熱気に沸きました。2月のロシアまつりは初めての冬開催、しかも冬を追い払うロシア伝統のおまつり「マースレニッツァ」と同時に行いました。ちょうどオリンピック開幕中でロシアに注目が集まったこともあり、初めてのお客様にも多くお越しいただき、賑わいました。
学生の間から生まれた「スーシキン」という、極東大函館校の公式キャラクターも誕生し、まつりで販売するために函館高専の学生さんの協力を得てキーホルダーを作成、好評を得ました。
今年初めての試みとしては、小学生を対象に自由研究に役立ててもらおうと「夏休みマトリョーシカ絵付け教室」を開催。函館市内だけでなく、本州からも参加者があり、3時間かけて白木のマトリョーシカに思い思いの色を塗りました。総合学習や修学旅行で来訪する小中学生も増えました。色鮮やかなロシアの民芸品に触れたり、民族衣装を着て記念撮影をしたり、初めて見るキリル文字で書かれた自分の名札を探し当てたり。キラキラと目を輝かせる子どもたちの表情がとても印象に残りました。こうした地域貢献や生涯学習といった面でも、もっともっと市民のみなさんに親しんでいただける極東大学になれば、と思います。
函館校の学生についていえば、日本たばこ産業株式会社(JT)の支援による「JT奨学金」が新設され、3名の学生が夏季休暇を利用してサンクトペテルブルクとモスクワにインターンシップ研修に出かけました。極東ウラジオストクには全学生が必修の留学実習で訪れますが、ヨーロッパロシアに出向く機会の少ない学生にとっては、現地の企業で卒業生がロシア語を生かして働く姿を見ることにより、目標を定めたり、就業意識を高めるとてもよい経験となりました。
また、9月末に行われた初代ロシア領事ヨシフ・ゴシケヴィッチ生誕200年を記念した一連の行事では、ゴシケヴィッチが現在のベラルーシ出身ということもあり、ロシアとベラルーシの両大使がそろって来函し、セレモニーが盛大に行われました。函館校の教員がどの場面でも通訳として働き、交流の一翼を担いました。その際、ベラルーシ国立大学で日本語を学ぶ学生6名も来日し、函館では極東大学の学生が市内観光や浴衣の着付けなど日本文化体験のお手伝いをしたほか、その後京都・東京と旅行を続ける中で、函館校の学生2名が通訳補助として同行するなど、日頃勉強したロシア語を試す機会が与えられました。
そのほか、社会人となった卒業生が休暇を利用して函館に戻り、オープンキャンパスのお手伝いをしてくれたり、在校生のために自身の就職体験を踏まえながら、今の時期に何を考え、何を身につけるべきか、在学中の過ごし方についてアドバイスをくれるなど、ありがたいこともありました。在校生にとっては身近な先輩から聞く体験談が何より参考になるようです。
ロシア語を学ぶだけではなく、それ以外のことにも視線を向け、知識を広げることの重要性。この学校では授業以外にも様々な行事や課外活動を通じることにより、それが可能です。学生がもっと積極性を持っていろいろなことに挑戦し、そこから吸収してくれることを願います。
そして開校20年の今年を締めくくる、12月20日に行われた記念行事。ソ連崩壊・新生ロシアの誕生という歴史の大きな節目にNHKモスクワ支局長として現地から日本へ情勢を伝え続けたジャーナリスト・小林和男氏をお招きして記念講演会を開催できたのは、大変光栄なことでした。その時代のロシアウォッチャーにとっては、小林さんはスターです。著作も面白く、始まる前に「小林さんに来ていただけるなんて、夢のようです!」、とお伝えしたら、「嬉しいなあ。それじゃあ、はりきって講演します」、とおっしゃいました。そのお言葉どおり、エネルギッシュで観客の心をつかんで離さない、笑いの絶えない講演会となり、約240名の来場者が口々に「おもしろかったね、よかったね」と言いながらお帰りになりました。
引き続き関係者にて行われた祝賀会には、函館校20周年と函館日ロ親善協会25周年を祝い、道内、本州、ウラジオストクからもゆかりの人々が駆けつけてくれました。同窓生、旧職員、日本人もロシア人も、どの顔も懐かしい顔、そして笑顔。私自身はここに勤めて15年目ですが、開校時の苦労は並大抵ではなかったでしょう。この20年の間には鬼籍に入った方も何人かおられます。様々な困難を乗り越えての今日であることを心から喜ばしく思うとともに、ここまで函館校を作り上げ、支えていただいた多くの方々にあらためて敬意を表したいと思います。
来年はまた笑顔で1年を締めくくることができるよう。みなさまどうぞよろしくお願いいたします。
ロシア極東連邦総合大学函館校は今年開校20周年、同じく函館日ロ親善協会は設立25周年を迎えました。これまでのみなさまのご支援に感謝する意味を込めて、12月20日(土)には、ジャーナリスト・小林和男氏(元NHKモスクワ支局長)をお招きし、記念講演会「ロシアで学んだダメもと精神」を開催するほか、この間の活動をまとめた記念誌「20年の歩み」を発行する作業を現在進めています。
これに関連して、函館校同窓会長であり函館日ロ親善協会の事務局長である小柏哲史さんと事務局職員がFMいるかに出演します。
FMいるかは函館地域のコミュニティー放送ですが、「サイマルラジオ」というシステムでインターネットやスマートフォンがあれば世界中どこからでも聴くことができます。詳しくはいるかのホームページをご覧ください。
FMいるか「暮らしつづれおり」内
「人ネットワーク」
平成26年12月10日(水) 11:10~11:30
出 演:函館日ロ親善協会 事務局長 小柏哲史
ロシア極東連邦総合大学函館校 事務局 大渡涼子
函館校開校20周年、函館日ロ親善協会設立25周年を記念し、下記のとおり講演会を開催します。
講師の小林和男氏はNHKを代表する国際ジャーナリストで、NHK時代はモスクワ支局長、解説委員を歴任。ソ連崩壊から新生ロシアへの変貌を間近でとらえ、日本に報道し続けました。
今回はその小林氏がロシアでのカルチャーショックから学んだ、ロシアとロシア人の魅力的な側面についてお話する講演会です。日本エッセイストクラブ賞を受賞した「エルミタージュの緞帳」をはじめ著作も多く、ラジオ番組でも定評のあった楽しいお話が聞けることと思います。是非お越しください。
日 時:平成26年12月20日(土)
開場 15:30
開演 16:00~17:30
場 所:ロワジールホテル函館 3F「彩光」
函館市若松町14-10 TEL 0138-22-0111
定 員:300名
申込み:入場無料ですが、事前申込みが必要です。12月15日(月)までにFAX(0138-26-0342)、電話(0138-26-6523)、メール(info@fesu.ac.jp)のいずれかの方法にてお申込みください。なお、先着順で定員になり次第、締め切らせていただきます。
※締め切りを過ぎましたが、まだ若干の空きがございます。ぜひ一度お問い合わせください。
主 催:ロシア極東連邦総合大学函館校
函館日ロ親善協会
後 援:在札幌ロシア連邦総領事館 函館市 公益財団法人函館市文化・スポーツ振興財団 一般財団法人北海道国際交流センター 日本ユーラシア協会函館地方支部 函館日ロ交流史研究会 北海道新聞函館支社 函館新聞社 NHK函館放送局 函館山ロープウェイ㈱FMいるか キャンパス・コンソーシアム函館
<小林和男氏プロフィール>
1940年長野県生まれ。東京外語大卒業後NHK記者、モスクワ、ウィーン支局長など海外駐在14年。海外ウィークリー、NHKスペシャルキャスター。
92年ソ連崩壊の報道で菊池寛賞。93年ロシアの客観報道でモスクワジャーナリスト同盟賞。08年ロシア文化への貢献でロシア政府プーシキン勲章。プーチン大統領と長時間対談した稀な経験を持つ。
解説主幹、作新学院大学教授を経て現在フリージャーナリスト、サイトウ・キネン財団評議委員、FEC日本民間外交推進協会日ロ経済文化委員、下野新聞客員論説委員、日墺協会理事。
著書「エルミタージュの緞帳」(日本エッセイストクラブ賞)、「1プードの塩〜ロシアで出会った人々〜」、「狐と狸と大統領」、「白兎で知るロシア」、「プーチンと柔道の心」など。
ウラジオストク本学の日本学科で学ぶ4名の学生が函館校にやってきました。全員女子の2年生と3年生です。
10月30日(木)、初登校の日の放課後には学生自治会による対面式が行われ、函館校の学生や教職員から歓迎を受けました。
自治会長のロシア地域学科2年 吉田翔太さんと副会長のロシア地域学科4年 河瀬愛子さんが「ようこそいらっしゃいました。函館滞在中、一緒に仲良く過ごしましょう。」とロシア語で歓迎のあいさつをし、1年生から花束が贈られました。
留学生は函館の美しい秋に「ウラジオストクと景色がよく似ている。」と感激した様子で、日本語で街の印象を述べながら自己紹介をしました。函館校の学生もロシア語で、趣味などについて自己紹介をし、徐々に打ち解けていきました。
今年は19日間という短い日程ですが、留学生にとっては全泊ホームステイで過ごし、日本語だけでなく、日本の家族の生活を通した実りある学習の機会となります。楽しく充実した留学生活になりますように。
10月12日(日)、公立はこだて未来大学の学園祭「未来祭」の中で開催された「全国大学ビブリオバトル2014~函館地区予選」に、先日の校内予選で勝ち進んだロシア地域学科2年 三好拓さんが出場しました。
当日はキャンパス・コンソーシアム函館に加盟する未来大・北海道教育大函館校・函館高専と本校から計5名のバトラーが渾身の一冊を持ち寄り、プレゼンテーションを行いました。三好さんは一票差で惜しくも2位、チャンプ本に選ばれたのは教育大の学生が発表した山田詠美著「風味絶佳」でした。
10月11日(土)、公立はこだて未来大学の学園祭「未来祭」の中で開催された古本市・ブキニストに極東大学図書室で不用となった本を出品し、学生もボランティアとして参加しました。
当日はお目当ての本を安価で手に入れるチャンスとあって、開店の10時には20名以上の行列ができました。白いシャツにデニムという、おそろいのユニフォーム姿でお手伝いした1年生も一生懸命働き、休憩時間には未来大学の学園祭も楽しめました。
この売り上げは、新規図書の購入費用に充てられます。
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第81号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、パドスーシヌィ・ワレリー教授による「ロシアのお茶」です。ロシア人が一番好きな飲み物、お茶がどのようにして国民的な飲み物になったのか。その興味深い歴史について書かれています。
また、この夏、北方四島交流事業で国後島に派遣された学生や、今年度新設されたJT奨学金による夏季短期インターンシップでサンクト・ペテルブルク、モスクワに研修に出かけた学生からの投稿も掲載しています。学生たちが夏季休暇を有効に活用し、ロシアへの見聞やロシア語学習への意欲を高めたことが伺えます。是非ご一読ください。
12月に開催される「全国大学ビブリオバトル2014~京都決戦」出場を目標に、その前の北海道地区決戦、函館地区予選に進む学生を選ぶためのビブリオバトル校内予選を開催しました。
知的書評合戦・ビブリオバトルはすでにゲームとして認知され、あちこちで広く行われていますが、今回は大学生の代表を選ぶ京都決戦が最終目標ということで、力も入ります。
校内で行われるのは3回目、今回は2名のバトラーが極東大学代表の座を賭けて戦いました。見事チャンプ本に選ばれたのは、ロシア地域学科2年 三好拓さんが紹介したサイモン・シン、エツァート・エルンスト共著「代替医療解剖」でした。
三好さんは10月12日(日)公立はこだて未来大学未来祭の中で行われる函館地区予選に進みます。当日はキャンパス・コンソーシアム函館に加盟する市内の大学、高専からバトラーが集まり、戦いを繰り広げます。三好さんの健闘を祈ります!
全国大学ビブリオバトル2014~函館地区予選
日 時:平成26年10月12日(日) 11:30~12:20
会 場:公立はこだて未来大学 1Fプレゼンテーションベイ中央
10月11日(土)公立はこだて未来大学の第15回未来祭にて開催される「みらいだいがくの古本市 Bouquinistes@FUN2014」に、極東大学で不用となった本も一部出品します。
未来大では例年開催しており、開店時刻からいつも大賑わいのこのイベントに、今年は極東大学が初参加。Bouquinistes(ブキニスト)とは、パリのセーヌ川沿いで16世紀から続く古本市のことですが、ロシア語にもフランス語が語源で同じ意味、同じ響きのБукинист(ブキニスト)という言葉があります。今回はロシア語と日本語の本や雑誌の販売を予定しています。
未来大の学祭の中のイベントですから、学生による模擬店やステージ発表なども楽しめる機会です。小銭とマイバック持参でぜひお越しください。
日時: 2014年10月11日(土)10時~16時
会場: 公立はこだて未来大学 484教室
内容: 情報ライブラリーやロシア極東大で不用になった図書や
雑誌約2,500点を 安価で販売します。
図書は、情報科学・数学などの専門書が中心です。
図書100円・300円/雑誌10円・100円
10月3日(金)、市内の文化施設や教育施設などを夜間開放し、家族そろって地域の文化に触れる催し、「はこだてカルチャーナイト2014」が開催されます。
ふだん何気なく通り過ぎていても、見る機会がなかった建物や入りづらかった公共施設を見学する絶好の機会であり、各施設趣向を凝らした内容で、様々な体験をすることができます。
本校は今年もこのイベントに参加します。毎年多くの家族連れでにぎわっています。みなさまのご来校をお待ちしております。
秋の夜長、地域の文化を探検しにでかけませんか?
日 時:平成26年10月3日(金) 17:30~20:00
場 所:ロシア極東連邦総合大学函館校ロシアセンター
*ロシア語にふれてみよう
ロシア語のアルファベット表を参考にして、
自分の名前カードを作ってみましょう。
英語と似ているけれど、ちょっと違う、
キリル文字で書くと不思議な感じになります。
*ロシア民族衣装試着体験
美しいロシアの民族衣装を着て、
お手持ちのカメラや携帯電話で記念撮影はいかがですか。
衣装は男性・女性・子ども用と取りそろえています。
*本校オリジナル人形劇の人形を動かしてみよう
*写真展示
(最近のウラジオストク、ゴシケヴィッチ生誕200年記念事業)
*ロシア民芸品の展示、DVD上映
9月27日(土)より、初代駐日ロシア領事ゴシケヴィッチの生誕200年を記念する行事が市内各所で開催されます。
1858年、日本で最初のロシア領事館が函館に設置されるとともに初代領事として着任したゴシケヴィッチの功績や生涯を振り返るため、生まれ故郷であるベラルーシ共和国を中心に、ロシア、日本が連携して実施する事業です。
函館校はこの事業に協力しています。期間中、ベラルーシ国立大学で日本語を学ぶ学生6名が来日し、函館校の学生も市内観光や文化交流のお手伝いをするほか、函館校の学生代表2名が東京・京都と旅行する際に同行します。
市内で開催される行事は一般の方が参加できますので、この機会に函館の歴史の1ページであるゴシケヴィッチの功績にふれてください。
主催:ゴシケヴィッチ生誕200年記念事業実行委員会(五十音順)
ゴシケヴィッチ顕彰会
日本ユーラシア協会函館地方支部
函館日ロ交流史研究会
函館日ロ親善協会
(一財)北海道国際交流センター
後援:外務省 函館市
協力:ロシア極東連邦総合大学函館校
ほか
ゴシケヴィッチ生誕200年記念移動展
日 時:平成26年9月27日(土)~10月18日(土) 9:00~21:00
場 所:函館市地域交流まちづくりセンター1F (入場無料)
内 容:ゴシケヴィッチ関連資料やパネル展示を行います。
函館での開催は、ミンスク(ベラルーシ)、
サンクトペテルブルク(ロシア)、
パリ(フランス)に続き、4ヵ所目となります。
移動展オープンセレモニー&ギャラリートーク
日 時:平成26年9月27日(土) 13:30~
(ギャラリートークは14時頃からカフェで行います)
場 所:函館市地域交流まちづくりセンター1F
内 容:駐日ロシア大使、ベラルーシ大使を招き、
オープニングセレモニーを開催します。
セレモニー終了後は、ベラルーシ国立歴史博物館関係者を
交えたギャラリートーク(先着20名ドリンク付)を開催します。
ドリンクチケットは13時よりセレモニー会場内で配布します。
記念講演会・フォーラム
日 時:平成26年9月28日(日) 10:00~12:00
場 所:函館山ロープウェイ カフェ・ペルラ (入場無料、申込不要)
講演会:「初代駐日ロシア領事ゴシケヴィッチと函館」
講師 本校准教授 倉田 有佳
パネルディスカッション(予定):
駐日ロシア特命全権大使 エフゲニー・アファナシエフ
駐日ベラルーシ特命全権大使 セルゲイ・ラフマノフ
本校准教授 倉田 有佳
高田屋嘉兵衛子孫 高田 菜々
旧ロシア領事館特別公開
日 時:平成26年9月27日(土)~28日(日) 10:00~15:00
場 所:旧ロシア領事館(函館市船見町17-4)
内 容:建物内部(一部)の公開および旧ロシア領事館をテーマとした
国際設計コンペ優秀作品展示
9月7日(土)、8(日)、大門グリーンプラザで開催された「はこだてグルメサーカス」。天候にも恵まれ、二日合わせて17万人もの市民で賑わいました!
函館日ロ親善協会が出店した姉妹都市・ウラジオストク市のブースでは、親善協会若手会員と極東大学の教職員がボルシチとピロシキの販売を行いました。
昨年は早々に売り切れてしまったため、今年は数を増やしましたが、10時開店と同時に長い行列ができました。
300個用意したピロシキは、2日とも約2時間で完売。ボルシチも150食ほど用意しましたが、お昼すぎには売り切れてしまう盛況ぶりでした。
「昨年、買えなかったので今年は早めに来た」と言って並んでくれたお客様のほか、「昨日、買えなかったからまた来たよ」と連日足を運んでくださったお客様もいらっしゃいました。嬉しい限りです!!
多くのご来場、誠にありがとうございました!!
函館日ロ親善協会では、今年も「はこだてグルメサーカス」に参加します。大門グリーンプラザ会場で開催される「開港都市と姉妹都市のひろば」に出店し、ウラジオストク市の紹介とともにボルシチとピロシキの販売を行います。どちらもお持ち帰りできますので、おみやげにもどうぞ。
函館と姉妹・友好都市関係にある国や日本全国のご当地グルメが楽しめるグルメサーカスに、ぜひお越しください!
<ウラジオストク市・函館日ロ親善協会のブース>
日 時:平成26年9月6日(土) 10:00~17:00
7日(日) 10:00~16:00
場 所:大門グリーンプラザ 開港都市と姉妹都市のひろば
メニュー:ボルシチ 400円(各日100食)
ピロシキ(肉) 200円(各日300個)
ボルシチ・ピロシキセット 500円
*昨年より数量を増やしておりますが、例年午前中には売り切れてしまいます。お早目のご来場をお待ちしております。
昨年の様子
本校に入学して一番初めに思ったことは、学生数が少ないということです。友達ができるか不安に思いましたが、すぐに同じ1年生や先輩と仲良くなりました。
授業ではロシア語文法、ロシア語会話、ロシア語演習があり、毎日楽しくロシア語を勉強できています。文法の授業は分かりやすくゆっくり少しずつ学ぶことができ、会話の授業では教科書以外の知識を増やすことができます。文化史や民族学、地理ではロシアに関するさまざまなことが学べ、日ロ関係史では日本とロシアのつながりを学ぶことができます。小テストや宿題は毎日のようにあるけれど、わからないところがあれば先生が教えてくださいます。助かります。本校に入学して良かったです。
私がロシア語を学びたいと思ったきっかけは、ロシア文化の面白さをもっと知りたかったからです。政治、ロシア文化史、あらゆるものに影響を与えているという国の中身を知りたかったのです。
本校では、ロシア人の先生方が熱心に勉強を教えてくださいます。文法や会話はもちろん、文化史や民族学、地理学などロシアに関するあらゆることを学べて、とても充実した日々を送れるのではないかと思います。課題は毎日ありますが、わからないところがあれば先生方が熱心に教えてくださいます。そのおかげか私のロシアへの興味は更に増しています。
私がこの大学でロシア語を学び始めてから3カ月程経ちます。最近は授業でも覚えねばならないことが多く、少し難しく感じます。それでも個性的で楽しい先生方のおかげで地道に頑張ることができています。
この大学にはロシア人の先生がたくさんいます。日本語訛りのないロシア語での授業はいい刺激になります。授業を終えてからもロシアセンターや図書館で勉強することができます。特にロシアセンターでは日替わりで先生がついてくれていますから解らない所を聞くことができるので、心強いです。
ロシア語の授業は難しいですが内容が濃く、とてもやりがいがあります。ロシア語だけでなく歴史やロシア地理や英語の授業も行っているので自分の可能性を十二分に伸ばせる大学だと感じています。
サークルも少ないですが、ロシア語で歌を歌ったり、人形劇をしたりとどちらも個性的なサークルです。
あと食堂があるのでお弁当を忘れたときに私はよく利用します。日替わり定食とスムージーがおいしいです。
私が本校に入学して3ヵ月が経ちました。入学以来、日々ロシア語に精進しております。お陰でキリル文字にも大分慣れましたが、何分文法が複雑で授業の進度が速い。最近はいよいよ難しく、複雑を極め、少しく頭が混乱しております。この混乱ゆえに授業中、先生や同輩からの問いかけに対しとんちんかんな返答する事一再ならず。これではいかんと気持ちを新たに引き締める今日この頃であります。
ただ、何分理解が浅くとも精進するだけの甲斐はあります。今夏JT奨学金インターンシップ研修でモスクワ、サンクトペテルブルクへ行ける事となりました。このインターンシップは今年が第1回目だそうで、このような機会に参加できる事を光栄に存じます。これを励みに、今後ともロシア語学習に精を出し、授業について行けるよう努めて参りたいと思います。
私は、この学校に来て、生きたロシア人の言語や文化、彼らの気質を理解することができました。教授のほとんどが日本語、英語ともに堪能なロシア人教師から成っており、1年生の時点で日常会話だけでなく分かりやすい文法や文化史、地理、民族学、英語、法学、貿易実務など実用的な講義を受けることができます。
私は入学以前からロシア語やソ連史の基礎知識を有しておりましたが、連邦崩壊前の時代を生き抜いた教授陣の奥深い講義に興味が尽きることはありません。この学校はウラジオストクにある極東連邦総合大学の分校ですが、函館市に密着した活動を主にしており、年1回のはこだてロシアまつりをはじめ、市民向けの文化講座・はこだてベリョースカクラブなどで函館における貴重なロシア文化の発信地としても機能しております。そして毎年、同じ建物内にある北海道国際交流センターに来る米国人留学生やウラジオストク本学の日本語学部生徒の来校、数ヶ月間の本学への留学実習など、国内の他の国立、私立大学に比べ国際交流の機会に恵まれていると感じます。
ロシアに関するあらゆる学術に少しでも興味をお持ちの方は、入学を強くお勧めします。
4月に入学した1年生の投稿「本校に入学して」を学報「ミリオン・ズビョースト 第80号」に掲載しましたが、載せきれなかった投稿を6回に渡りご紹介します。
* * * * *
まず、本校に入学したいと私に強く決断させたきっかけは、近年ロシアとの企業関係、貿易が活発的になり、ロシア側が日本の高度技術に注目しているためです。しかし、あまり日本国内ではロシアのニュースが流れないのが少し悲しいところです。これは大変重要な事だと思います。このような社会情勢の中、私は両国のビジネスや交流関係の発展に繋がる仕事に就きたいと思い、このロシア極東大学で学ぶ事を決めました。
授業の内容では、ロシア語を使い会話、演習、文法を習ったりロシアの歴史や童話等を学んだりしています。その中で、やはり一番魅力的なのはネイティヴの先生から直接ロシア語を聞いて覚えられることです。これは日本国内では珍しい事だと思います。授業の合間に面白い小話が聞けたり、個性的な教授陣がいて勉強では退屈をするどころか楽しいくらいです。
毎日こうして濃い時間を過ごし早や2ヶ月ですが、今気が付いたら前まで読めなかったキリル文字の筆記体や文章が少しずつ読めるようになってきている自分に驚いています。覚える量の多さは非常に多く、大変ですが、その分、自分の目標へ一歩一歩近づいているのだと実感しています。
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第80号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、4月に学務課教務・学生係として着任した福尾瞳さんによる「今日も明日も“До свидания”」です。
3月まで高校で国語の教員をしていた福尾さんですが、ロシアという未知の世界に飛び込み、新しい仕事・新しい環境に生き生きと順応していく姿が読み取れます。
また、同じく4月から函館校に仲間入りした1年生による投稿「本校に入学して」も特集しています。入学して3ヵ月あまり、膨大な宿題や予習に戸惑いながらも、学ぶ喜びを感じ取っている様子が、学生自身の言葉でつづられています。
是非ご一読ください。
函館校のロシア人の先生が下絵を描いた白木のマトリョーシカに一人1個、色をぬります。小さなお子さんでも簡単に作業ができるので、夏休みの自由研究に最適です。
大きさは大・中・小あり、その中から1個選んでいただきます。また、ロシア語で作った名札もプレゼントします!興味のある方はぜひご連絡ください。
日 時:平成26年8月12日(火) 9:00~12:00
場 所:ロシア極東連邦総合大学函館校 ロシアセンター
(函館市元町14番1号)
費 用:一人1,000円(当日いただきます)
定 員:小学1~6年生 10名(先着順、付き添いの方もどうぞ)
申込み:ロシア極東連邦総合大学函館校事務局までお電話でお申込みください。
7月7日(月)~8月6日(水) ←募集を延長しました!
*ただし10名になり次第、締め切らせていただきます。
電話 0138-26-6523
(月~金 9:00~17:00)
ロシア極東大学函館校では、本校への進学を考えている方や保護者を対象に、「オープンキャンパス」を開催しています。今年は年2回とし、さらに充実した内容で開催します。
ロシア人教員と現役学生による模擬授業をはじめ、学生による学校生活の紹介や、社会人として活躍する卒業生による就職の話などもあり、入学をご検討中の方には、本校について理解を深めていただく上できっと参考になるはずです。
気候もいい季節です。疑問に思うところを教職員に直接聞くこともできますので、この機会に、函館・元町にあるキャンパスを気軽に訪れてみませんか?
スケジュールが合わない、という方は、随時個別の学校見学も受け付けています。どちらも事前にお電話(0138-26-6523)またはメールで事務局までお申し込みください。
詳しくは函館校ホームページでご確認ください。
オープンキャンパス
第1回 2014年6月28日(土) 13:00~15:30
第2回 2014年9月21日(日) 10:00~12:30
キャンパス・コンソーシアム函館(CCH)が主催する一般市民向け合同公開講座「函館学」が、今年も6月7日(土)から開催されます。
CCH加盟の機関より各講師がそれぞれの研究テーマによって講義をするもので、前期・後期合わせて全6回が予定されています。
本校からは第4回目に、アニケーエフ・セルゲイ教授が「函館の姉妹都市ウラジオストク―日ロの文化人が往来した街」と題してお話します。
日本とロシア、さらにはヨーロッパとの結節点だったウラジオストク。二葉亭四迷、与謝野晶子、ロシア文学翻訳者 瀬沼夏葉、日本(函館)で最初に生まれたロシア人・マトヴェーエフ、小説家プリニャーク、盲目の詩人エロシェンコなど、同地を往来した日ロ両国の文化人の知られざる功績について日本語でご紹介します。
全講座受講のほか、各回ごとの申し込みも受け付けています。大学の講義が気軽に受けられるこの機会をどうぞご利用ください。
合同公開講座 函館学2011 6月11日(土)~11月26日(土) 全6回
<うち第4回>
日 時:9月27日(土) 13:30~15:00
テーマ:「函館の姉妹都市ウラジオストク―日ロの文化人が往来した街」
講 師:ロシア極東連邦総合大学函館校 教授 アニケーエフ・セルゲイ
会 場:北海道教育大学函館校 講義室
(本校ではありませんのでご注意ください)
定 員:各回200名(先着順)
受講料:1講座につき800円、全回受講 3,500円(ともに税込)
キャンパス・コンソーシアム函館加盟校の学生(聴講生・科目履修生を除く)、
および高校生以下は無料で受講できます。
お申し込み、お問い合わせはキャンパス・コンソーシアム函館(℡0138-44-4211)またはこちらのホームページで確認してください。
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第79号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、イリイン・セルゲイ校長による「我が極東連邦総合大学函館校が成人を迎えた」です。函館校は4月11日で開校20周年を迎えます。ロシアの国立大学の分校がなぜ函館に開かれたのか、そしてこの20年間、函館校はどのような活動をしてきたのか。イリイン校長の言葉で振り返ります。
また、3月に函館校を巣立った卒業生からの寄稿もあります。是非ご一読ください。
2月11日(火・祝)に開催される第16回はこだてロシアまつりのPRのため、職員がFMいるかに出演して、まつりの中身やスーシキンについてご紹介します。
FMいるかは函館地域のコミュニティー放送ですが、「サイマルラジオ」というシステムでインターネットやスマートフォンがあれば世界中どこからでも聴くことができます。詳しくはいるかのホームページをご覧ください。
FMいるか「暮らしつづれおり」内
「人ネットワーク」
平成26年2月10日(月) 11:10~11:30
出 演:ロシア極東連邦総合大学函館校 事務局 大渡涼子
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第78号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、デルカーチ・フョードル副校長による「マースレニッツァ」です。
函館校では来る2月11日(火・祝)に第16回はこだてロシアまつりを開催します。今回は、冬を追い出し春を呼ぶ、ロシア伝統のおまつり「マースレニッツァ」がイベントの中心となります。これを読むとマースレニッツァが古来ヨーロッパ民族の土着信仰から生まれた経緯や、どういう行事なのかが詳しくわかります。
ウラジオストク留学から帰った2年生の報告もあります。ロシア語学校での授業の様子がよく書かれています。是非ご一読ください。
今年も長いようで短かった1年が終わろうとしています。いつも「極東の窓」をご愛読いただき、ありがとうございます。
毎年の最後にはその1年を振りかえりますが、2013年最大の特徴は、はこだてロシアまつりが行われなかったこと!でも、心配しないでください。年明け2月11日(祝・火)に初の冬開催で行うべく、準備を進めている最中です。しかも今年は冬を追い出し、春を呼ぶロシア伝統の行事・マースレニッツァと合体です。乞うご期待。
1年間の記事を読み返すと、今年も教員や学生が学外へ出て、発表の機会を多くいただいたことがわかります。函館市内のイベントだけではなく、学生がウラジオストク青年フェスティバルや北方四島交流事業などへ派遣されるなど、得難い経験をしています。ウラジオストク留学実習についてもそうです。学生たちが生き生きとした文章で、その様子を伝えてくれました。
イベントばかりに見えますが、地元出身の前田一男衆議院議員による特別授業や元川重商事社長の渡辺善行氏による学生向けビジネスセミナーを年数回開催するなど、学生にとってはロシア以外のことに目を向け、知識を広げるためのサポートをいただいております。学外の方から極東大学に目を向けていただけることは、大変ありがたいことです。大学の学問だけでなく、社会の大先輩たちからの教えはこれから社会人となる学生にとって、非常によい刺激となっています。
来る2014年、最初のイベントは何と言ってもソチオリンピックです。すでに代表選手の選出などで盛り上がりを見せておりますが、果たしてソチについてどれくらいの日本人が何を知っているでしょうか?
ロシアの小説や映画に親しんでいる方には、あこがれの避暑地としておなじみですが、普通、日本人にはあまりイメージができない土地ではないでしょうか。そんな中、元日早々、地元のFMいるかがロシア特番を放送予定、ソチ五輪やロシアの新年の迎え方などを紹介する予定です。ほかのメディアもソチに照準を合わせ、すでに本校への取材もいただいております。五輪に向けてますますロシアが注目されるのは、間違いありません。
16回目となるロシアまつりが行われるのは、まさにソチ五輪の最中です。ロシアが人々の耳目を集める今、私たち極東大学も大きくジャンプする年にしたいものです。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
ロシア極東連邦総合大学函館校 事務局 大 渡 涼 子
冬を燃やせ!(2013年のマースレニッツァの様子)
市内で月2回開講される「はこだて自由学校【月曜舎】」で、本校のイリイン・ロマン講師が講話を行いました。テーマは「ロシアの冬の過ごし方、ロシアのクリスマスの話を聴く。」でしたが、ロシアのことはよくわからない、という受講生がほとんどだったため、国全体や出身地のウラジオストクについて解説し、途中ティータイムをはさみながらロシアの冬についてお話しました。
会場が明治期に建てられた古い土蔵を改装した “カフェ ハルジョオン・ヒメジョオン”だったため、お店の協力でロシアンティーが提供されました。ロシアではジャムをなめながら紅茶を飲むのが一般的ですが、もう一つ、ティーポットに濃い紅茶液を作っておいてカップに注ぎ、それにお湯を注ぎ足して飲むと、香りが強く長持ちすると好まれています。お店で手作りのラズベリージャムとリンゴジャム、そして焼き菓子を食べながら、受講生のみなさんとお茶を楽しみ、フランクに会話しながらの講話となりました。
ロシアのクリスマスについて、アメリカやヨーロッパのサンタクロースとの違い、モミの木はいつ飾るか、また年越しにはどんな料理が用意されるかなど、写真を見ながら解説しました。サモワール(湯沸し器)やグジェリ陶器の展示も行い、ロシアらしい雰囲気も演出しました。
このカフェでは普段から本の展示や企画展を行っているため、今回は極東大学図書室所蔵の、ソ連時代の子どもが必ず購読していた雑誌「ピオネール(ロシア版ボーイスカウトのこと)」の1960年代冬号も展示しました。ロマン先生も子どもの頃読んでいたので、とても懐かしいそうです。寒いロシアの地で、子どもたちが元気に遊ぶ様子が目に浮かびます。
函館の地域コミュニティ放送、FMいるかでは、元日に約2時間の特別番組を放送します。
2014年最初の世界的イベントは何と言ってもソチ・オリンピック!ソチとはどんなところなのか、オリンピックに向けてロシアではどのような動きがあるのか、などなどソチ五輪に焦点をあてて、ロシアの新旧音楽とともに本校のデルカーチ・フョードル副校長とFMいるかのパーソナリティー・中野由貴さんがお話します。ロシアのお正月事情なども合わせてご紹介する予定です。
ちなみにデルカーチ先生は10年以上前、FMいるかの番組内で「FMデルカ」というコーナーを持っていたことがあるので、このタイトルが付きました。
FMいるかは「サイマルラジオ」というシステムで、インターネットやスマートフォンがあれば世界中どこからでも聴くことができます。詳しくはいるかのホームページをご覧いただき、是非新年はロシアの音楽とともに過ごしてください。
FMいるか 新春特別番組 「デルカのロシアなう!」
日 時:2014年1月1日(祝・水) 13:00~14:54
出 演:ロシア極東連邦総合大学函館校 副校長 デルカーチ・フョードル
FMいるか 中 野 由 貴
スタジオで打ち合わせ中の二人
明治期に建てられた古い土蔵を改装した “カフェ ハルジョオン・ヒメジョオン”を会場に月2回開講している「はこだて自由学校【月曜舎】」に、本校のイリイン・ロマン講師がゲスト出演します。毎回ジャンルにこだわらずテーマを設定し、様々な分野から講師を招いて「聴き」「学び」「感じ」「考える」を目的としている講座です。
今回は「ロシアの冬の過ごし方、ロシアのクリスマスの話を聴く。」というテーマで、ウラジオストクで生まれ育ったイリイン・ロマン講師が、ロシアのクリスマスやお正月、家の中の様子など、寒い冬を楽しく過ごす方法についてお話します。
参加お申し込みは直接会場へお電話でお願いします。みなさまのお越しをお待ちしております。
はこだて自由学校【月曜舎】
第18回 ロシアの冬の過ごし方、ロシアのクリスマスの話を聴く。
日 時:2013年12月16日(月)
場 所:カフェ ハルジョオン・ヒメジョオン
函館市大手町3-8
講 師:イリイン・ロマン(ロシア極東連邦総合大学函館校講師)
参加費:1,500円
要事前申込:TEL 0138-24-6361(カフェ ハルジョオン・ヒメジョオン)
主 催:エシカル・ストリーム北海道
11月17日(日)、今年7月に札幌で行われた北方四島交流受入事業(青少年)に参加した本校学生が、参加報告を行います。
公益社団法人千島歯舞諸島居住者連盟ほかの主催によるもので、地域住民の領土問題に対する理解と認識を深めるために開催されます。みなさまのご来場をお待ちしております。
北方領土を学ぶ市民の集い
日 時:平成25年11月17日(日)10:00~11:45
場 所:函館市中央図書館視聴覚ホール
函館市五稜郭町26-1 0138-35-5500
内 容:1.北方四島交流受入事業(青少年)に参加して
ロシア極東連邦総合大学函館校
ロシア語科1年 酒 井 星 弥
2.講演
毎日新聞社北海道支社報道部・根室 本 間 浩 昭 氏
参 加:無料
主 催:公益社団法人千島歯舞諸島居住者連盟
千島歯舞諸島居住者連盟函館支部
地域の文化発展と交流を目指し、保育園から大学・町内会までが集まって日ごろの活動の成果を発表する芸術祭が下記日程で開催されます。
展示部門ではロシア人留学生による書道展や、ロシアの民芸品・衣装の展示を行います。
演奏会には、合唱サークル「コール八幡坂」が来函中のロシア人留学生とともに出演します。先日のHAKODATEアカデミックリンク2013で披露し、大変好評だった「はこだて賛歌」と「函館イカ踊り」のロシア語バージョンを合唱します。函館市民なら誰もが知っているこの2曲を、学生たちが翻訳から取り組みました。
この機会に是非、見にいらしてください。
<展示部門>
日 時:平成25年11月15日(金)~17日(日)
9:00~18:00(最終日は16:00で終了)
場 所:函館市地域交流まちづくりセンター 2F
函館市末広町4-19
内 容:各団体による作品展示(絵画・書道・工芸品等)
<演奏会>
日 時:平成25年11月17日(日) 10:00~12:00
場 所:函館市公民館
函館市青柳町12-17
内 容:各団体による音楽発表と会場合唱
ロシア極東大学・コール八幡坂出演 10:20頃
合唱「はこだて賛歌」
「函館いか踊り」
*2曲ともロシア語バージョン
参加団体:駒止保育園、谷地頭保育園、遺愛幼稚園、元町白百合幼稚園、龍谷幼稚園、函館市立西中学校、函館市立潮見中学校、北海道函館西高等学校、ロシア極東連邦総合大学函館校、函館西警察署
11月9日(土)、はこだて高等教育機関合同研究発表会・アカデミックリンク2013が開催されます。市内8高等教育機関と函館市で構成するキャンパス・コンソーシアム函館の主催によるもので、本校学生も下記の内容で2チームによるグループ発表を行います。
学生による、日ごろの研究成果や課外活動についての発表です。函館の若い力が集結します。是非お越しください。
日時:平成25年11月9日(土) 11:00~16:00
場所:函館市青年センター
函館市千代台町27-5 0138-51-3390
<ブースセッション>
函館とロシアの交流史
―チーム・函館とロシア 11:00~16:00
本校の周辺には、ハリストス正教会、旧ロシア領事館、ロシア人墓地といったロシアゆかりの場所があります。今回はビデオでこれらの場所をロシア語で紹介します(日本語の字幕付き)。ブースでは「函館とロシアの交流史」パネルを展示するほか、クイズも行います。函館とロシアの交流史やロシア語に興味をもつきっかけになれば幸いです。
<ステージセッション>
ロシア語で函館を唄おう
―チーム・コール八幡坂 13:30~15:30の間
函館市民に長く親しまれている「はこだて賛歌」!これをロシア語に翻訳し、本邦初演いたします。ロシア語で歌われる函館の心をお聞きください。もう一つ、翻訳不可能と思われた「函館いか踊り」もロシア語に完訳!おどりと共にロシア語のリズムで歌われる「いか踊り」をお楽しみに!
ラジオ「NHKワールド」10月20日(日)の放送に本校デルカーチ・フョードル副校長が電話出演しました。6月につづき、2回目のリポートです。
今回は函館に残るロシアとのドラマティックな歴史について。初代駐日領事・ゴシケーヴィチと、東京駿河台の「ニコライ堂」の名で親しまれ、日本正教会の礎を築いた聖ニコライ・ヤポンスキーという、函館に大変ゆかりの深い二人の人物を中心に紹介しています。
NHKワールドは海外に日本の情報を放送しているラジオ番組で、ロシア向けのロシア語放送もあります。
今回の放送はこちらから20 октябряのПослушать をクリックすると聞くことができます。ロシアの作家ウラジミル・ソローキン氏のインタビューに続き、登場しますのでどうぞお聞きください。
北海道新聞夕刊の文化面に毎日掲載されているコラム「魚眼図」。道内の大学教員が交代で執筆を担当していますが、その一人として、このたび本校のイリイン・セルゲイ校長が加わることになりました。
第一回目が10月8日(火)に掲載されました。「私とペレストロイカ」と題して、イリイン校長が日本と関わるようになった自分の運命について語っています。
これから不定期で掲載されますので、道内にお住まいの方はどうぞご覧ください。
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第77号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、イリイナ・タチヤーナ准教授による「今日のウラジオストク」です。この夏、帰省したタチヤーナ先生による最新の街の様子、現地で活躍する函館校の二人の卒業生についても書かれています。
また、同じくウラジオストクに出張・研修で滞在した倉田有佳 准教授・学務課長による「ウラジオストク訪問記」もあり、今号はウラジオ情報満載です。
是非ご一読ください。
9月7日(土)、8(日)、大門グリーンプラザで開催された「はこだてグルメサーカス」。天候にも恵まれ、二日合わせて17万人もの市民で賑わいました!
函館日ロ親善協会が出店した姉妹都市・ウラジオストク市のブースでは、親善協会若手会員と極東大学の教職員がボルシチとピロシキの販売を行いました。
昨年は早々に売り切れてしまったため、今年は数を増やしましたが、10時開店と同時に長い行列ができました。
200個用意したピロシキは、2日とも1時間で完売。ボルシチも150食ほどに増やしましたが、午後早々には売り切れてしまう盛況ぶりでした。
「昨年、買えなかったので今年は早めに来た」と言って並んでくれたお客様も何人かいらして、感激です。買いそびれたお客様、ごめんなさい。
またお客様の中には、ボルシチの上にかけたスメタナ(サワークリーム)の作り方を熱心に聞いてくる方もあれば、ボルシチの色がなぜ赤いのか、辛いスープではないのか、などといった質問があり、これがロシアの食文化への理解を深める機会にもなりました。
多くのご来場、誠にありがとうございました!
10月4日(金)、市内の文化施設や教育施設などを夜間開放し、家族そろって地域の文化に触れる催し、「はこだてカルチャーナイト2013」が開催されます。
ふだん何気なく通り過ぎていても、見る機会がなかった建物や入りづらかった公共施設を見学する絶好の機会であり、各施設趣向を凝らした内容で、様々な体験をすることができます。
本校は今年もこのイベントに参加します。昨年は多くの家族連れでにぎわいました。みなさまのご来校をお待ちしております。
秋の夜長、地域の文化を探検しにでかけませんか?
日 時:平成25年10月4日(金) 17:30~20:00
場 所:ロシア極東連邦総合大学函館校ロシアセンター
* かんたんロシア語
ロシア語のアルファベット表を参考にして、自分の名前カードを作ってみましょう。英語と似ているけれど、ちょっと違う、キリル文字で書くと不思議な感じになります。
* ロシア民族衣装試着体験
美しいロシアの民族衣装を着て、お手持ちのカメラや携帯電話で記念撮影してください。衣装は男・女・子ども用と取りそろえています。
* ロシア民芸品の展示、DVD上映、ウラジオストク市パネル写真展
函館日ロ親善協会では、昨年に引き続き「はこだてグルメサーカス」に参加します。大門グリーンプラザ会場で開催される「開港都市と姉妹都市のひろば」に出店し、ウラジオストク市の紹介とともにボルシチとピロシキの販売を行います。
昨年はお得なセット販売のみでしたが、リクエストにお応えして単品販売もいたします。ボルシチ、ピロシキともお持ち帰りができますので、おみやげにもどうぞ。
函館と姉妹・友好都市関係にある国や日本全国のご当地グルメが楽しめるグルメサーカスに、ぜひお越しください!
<ウラジオストク市・函館日ロ親善協会のブース>
日 時:平成25年9月7日(土) 10:00~17:00
8日(日) 10:00~16:00
場 所:大門グリーンプラザ 開港都市と姉妹都市のひろば
メニュー:ボルシチ 400円(各日100食)
ピロシキ(肉) 200円(各日200個)
ボルシチ・ピロシキセット 500円
*昨年は早めに完売してしまいました。今年は昨年より数量を増やしておりますが、売り切れの心配がありますので、お早目のご来店をお待ちしております。
8月15日、北方四島交流訪問事業に先立ち、根室にて行われた事前研修会に参加させていただきました。元島民の方や、元島民の2世3世の方々、政府関係者の方々が一堂に介し北方領土の歴史についてや領土問題解決に向けての講話を聞き、簡単なロシア語講座を行いました。会が進むにつれて、普段立ち入ることができない地に、私は本当に行くのだなと実感が湧いていきました。
次の日、いよいよ私たち訪問団は今回乗船する「えとぴりか号」と対面しました。エトピリカとは根室半島や北方四島に分布している黒い体にオレンジ色のくちばしが特徴の海鳥で、船内のいたるところにエトピリカの絵が描かれていました。アイヌ語で「ピリカ」とは「美しい」の意味で、まさにその言葉通り船内は非常にきれいで設備も素晴らしく、この船で島に渡るのだなあ、と感動したのを覚えています。
他の参加者の方々と挨拶したり、船内を探索しているうちに出航の時間となったのですが、船はなかなか出航できませんでした。何故かというと当日の根室の天気は悪く、湾の中でさえ風のせいで波がせわしなく揺れている状況でした。国後島や択捉島、そして海上の天気も良くなかったため、非常に残念でしたが、今回の訪問は中止となってしまいました。
船に乗ればすぐそこに島があるのに、天候に阻まれ、近くて遠い場所という感じがしました。また機会があれば是非行ってみたいです。
中止が決定した後、短時間ではありましたが船内にて参加者の交流会が行われ、元島民の方の体験談を聞きました。当時の島では、お金ではなく物々交換で生計を立て、魚が獲れた時も地域の人たちで分け合い生活していたそうです。島を追われた後、サハリンに移されたそうなのですが、そこで生きていくためにはお金が必要だという現実を突きつけられ、非常に苦労したというお話をされていました。
今回は残念な結果となってしまいましたが、貴重な話や体験談を聞くことができてよかったと思います。根室に行ったのも初めてだったのですが、町の案内図や、看板にロシア語表記がされていて、ロシアと密接な地域だという事が一目で分かりました。短期間の滞在の間にも、ロシア人の漁師を見かけました。彼らにとっては根室は、重要な生活の拠点のようです。
今後、領土問題が解決され、二国の人々が平和に暮らしていけるようになってほしいです。
現在、世界中で一番注目される日本人作家と言えば村上春樹氏ですが、ロシアでもまた大人気です。このたび、下記小説のロシア語版・計7冊が寄贈され、図書室に開架しています。
村上作品の多くをロシア語に翻訳をしているコワレーニン・ドミトリーさんは極東大学東洋学部日本語学科の卒業生で、函館校イリイン校長の教え子です。コワレーニンさんはロシアにおけるハルキ・ブームの火付け役と言われ、村上氏のサハリン旅行にも同行する親しい間柄。今回寄贈された本もすべてコワレーニンさんの翻訳によるものです。
装丁も、とても素敵な本たち。学生のみなさんは、ちょうどこれから夏休み。時間のあるこの時期に村上作品をロシア語で読んで、コワレーニンさんの翻訳術を学んでみるのもいいかもしれませんよ。
「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」
「ねじまき鳥クロニクル」
「スプートニクの恋人」
「海辺のカフカ」
「1Q84 book1~3」
以上、計7冊
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第76号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、4月に着任した倉田有佳 准教授・学務課長による「私の『ウラジオストク物語』」です。自己紹介を兼ね、自身の転機となったウラジオストクや極東大学とのかかわりについて書いています。
また、同じく4月から函館校に仲間入りした1年生による投稿「本校に入学して」も載っています。それぞれが新しい環境に戸惑いながらも、熱意を持ってロシア語を習得しようとする姿が伺えます。是非ご一読ください。
ビブリオ 毎年夏に行われる「はこだて国際科学祭」が、今年は“みんなの食卓”をテーマに8月17日(土)~25日(日)に開催されます。そのイベントの一つとして今年初めて、市内8高等教育機関が加盟するキャンパス・コンソーシアム函館(CCH)の図書館連携プロジェクトチームが「CCHビブリオバトルin科学祭」を開催することとなりました。
CCH図書館連携プロジェクトチームでは昨年初の試みとして、学生による合同研究発表会「HAKODATEアカデミックリンク」と同時開催でCCHビブリオバトルを開催したところ、5校から学生が参加し、好評でした。
昨年以上に知的書評合戦・ビブリオバトルというゲームが認知されたこともあり、校内予選会には4名の学生が果敢に出場、熱戦を繰り広げました。
小説・講義録・画集など思い思いの本を携え、力のこもった発表が行われた結果、聴衆と発表者の挙手によりロシア地域学科3年の佐野晃さんの「勝間和代の日本を変えよう」がチャンプ本に選ばれ、8月の本選に挑むことになりました。佐野さんは昨年の校内予選でも優勝、アカデミックリンクでの発表にも進んでおり、今年も善戦が期待されます。
ビブリオバトルは読書欲を刺激される楽しいイベントです。普段自分では読まないタイプの本でも、手に取ってみようかな、という気持ちになりますよ。是非本選に足を運び、学生たちの熱弁に耳を傾けてください。
CCHビブリオバトルin科学祭
日 時:平成25年8月24日(土) 14:00~15:00
会 場:文教堂書店函館昭和店
対 象:学生・一般市民(大人向け)
テーマ:「食」または「科学」に関連する本のプレゼンです。
本校で学生向けにビジネスセミナーを開催している川重商事株式会社顧問 渡辺善行さんが6月17日(月)放送のFMいるか「暮らしつづれおり・人ネットワーク」にゲスト出演しました。
放送の模様とパーソナリティー・山形敦子さんのコメントはこちらから。
ラジオ「NHKワールド」6月16日(日)の放送に本校デルカーチ・フョードル副校長が電話出演しました。函館の街についてレポートしています。
NHKワールドは海外に日本の情報を放送しているラジオ番組で、ロシア向けのロシア語放送もあります。デルカーチ先生が函館の夜景や和洋折衷建築、イカ漁についてなど、函館の魅力を紹介しています。
放送はこちらから16 июняのПослушать をクリックすると聞くことができます。ロシア文化フェスティバル日本組織委員会・長塚英雄事務局長のインタビューに続き、登場しますのでどうぞお聞きください。
ラジオ「NHKワールド」
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/russian/top/podcasting.html
函館校のホームページに掲載している電子版・学校紹介パンフレットを平成25年度のものに更新しました。函館校で配布している紙のパンフレットと同じものをホームページから簡単にご覧いただくことができます。
入学を検討している方で紙版のパンフレットをご希望の場合には郵送も可能ですので、資料請求フォームに必要事項をご記入の上、お申し込みください。
平成25年度版学校紹介パンフレット
http://www.fesu.ac.jp/infoschool/index.html
資料請求はこちらから
http://www.fesu.ac.jp/mail/request.html
ここ数年7月に開催していた「はこだてロシアまつり」は、今年度は来年2月に行う予定です。
詳細は決まり次第ホームページでお知らせします。趣向を変えたプログラムを検討中ですので、どうぞお楽しみに。
本校イリイナ・タチヤーナ准教授がFMいるかの番組「スムージー・ディライト」に6月のマンスリーゲストとして出演します。「スムージーメイト」というコーナーで、函館に住む外国人が月替わりで登場し、函館の印象や自国の文化などをパーソナリティーの伍楼康広さん・木村保絵さんとともに紹介します。
毎回、「今週の言葉」として、函館市民が知っておきたいロシア語のあいさつなども練習します。
函館地域のみの放送となりますが、どうぞお聞きください。
FMいるか「スムージー・ディライト」内
「スムージーメイト」のコーナー
日 時:平成25年6月7、14、21、28日
いずれも金曜日の9:15~9:25ごろ
出 演:ロシア極東連邦総合大学函館校 准教授 イリイナ・タチヤーナ
函館校では、来校したお客様よりたくさんのお土産をいただきます。ロシアはもちろん、旧ソ連の国々、ウズベキスタンやタジキスタンなどからも、お国柄を表す民芸品をいただくことがあり、図書室に飾っています。
今回、市内在住の方からカザフスタンの絵皿を寄贈していただきました。素敵な箱に入った4枚組の絵皿で、それぞれラクダや馬に乗って移動する人が描かれています。
シルクロードを行くエキゾチックな旅の様子が伝わってきます。
ロシア極東大学函館校では、本校への進学を考えている方や保護者を対象に、年3回の「オープンキャンパス」を開催しています。
ロシア人教員と現役学生による模擬授業をはじめ、学校生活の紹介や、社会人として活躍する卒業生による就職の話などもあり、入学をご検討中の方には、きっと参考になるはずです。
気候もいい季節です。疑問に思うところを教職員に直接聞くこともできますので、この機会に、函館・元町にあるキャンパスを気軽に訪れてみませんか?
スケジュールが合わない、という方は、随時個別の学校見学も受け付けています。どちらも事前にお電話またはメールで事務局までお申し込みください。
詳しくは函館校ホームページでご確認ください。
オープンキャンパス
第1回 2013年6月22日(土) 13:00~15:30
第2回 2013年8月 3日(土) 13:00~15:30
第3回 2013年10月20日(日) 10:00~12:30
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第75号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、アニケーエフ・セルゲイ教授による「ロシア料理の『驚き』」です。みんなが大好きなロシア料理の特徴や背景について語られます。ある国の食文化を調べることは、その国の国民性についても調べるということ。読んでみると、今まで知らなかった「驚き」が見つかりますよ。
また、3月末で退職した図書室司書の吉崎侑さんからの寄稿や、3月16日に行われた卒業式での卒業生答辞も掲載しました。是非ご一読ください。
今年の函館はまだまだ寒さが残っているとはいえ、カレンダーは4月になりました。春は出会いと別れの季節ですが、函館校の教職員にも異動があり、歓送迎会が行われました。
3月末で図書室司書の吉崎侑さんと、事務局の長谷川吉秀・学務課長が退職しました。
吉崎さんは平成11年から14年間という長きに渡り、いつも私たちを図書室で温かく迎え、学生生活をサポートしてくれました。ロシアまつりなどイベントでも、学生とともに働き、時には良き相談役にもなってくれました。ロシアから留学生が来た時には書道の講師も務めました。
長谷川さんは平成22年以来3年間、自治会活動や進路相談などで学生を支えてくれました。特に、元音楽教員として、ロシア人留学生に日本の歌を教えたり、卒業式や入学式で歌う国際学生歌「ガウデアムス」の合唱を指導し、式では美しい3部合唱のハーモニーが流れることなどは、長谷川さんが着任するまではないことでした。式が一層厳かなものになったと、臨席した人々からも好評でした。
お二人には先ごろ卒業した学生を含む在校生から集められた、心のこもったメッセージが贈られました。極東大学を離れても、今後はサポーターとして、まだまだ私たちを応援してくれることと思います。
また、新しい学務課長ならびに授業も担当する准教授として、4月1日より倉田有佳さんが仲間入りしました。倉田さんは今まで本校には非常勤講師や国家試験委員会委員長として、また函館市職員として関わってきましたが、今後は極東大学の一員として、さまざまな分野での活躍が期待されます。どうぞよろしくお願いします。
3月5日(火)、モスクワのニコーロ・ウーグレシュスカヤ正教大学ルビン学長ほか6名が来校し、イリイン校長・デルカーチ副校長と意見交換を行いました。
この大学は正教会の司祭を育てるところだそうで、今回は日本正教会の礎を築いた聖ニコライの命日にあたる2月16日の祈りのために来日したそうです。函館ハリストス正教会のニコライ神父の案内で来校し、イリイン校長が過去に故アレクシーⅡ世総主教やラブロフ外務大臣が来校した時の写真パネルなどを見せながら、学校の概要を説明しました。
ルビン学長は、日本にロシアの大学の分校があり、日本人が学んでいることに興味を持ったようで、日本とロシアの文化交流についてなど、様々な質問がありました。
1月19日(土)、20日(日)開催の2013ロシアンホットバザールでは、冬ならではの体も心も温まるロシア料理でみなさまの来場をお待ちしております。
ボルシチは20(日)のみの販売となりますのでご注意ください。また、十分な数はご用意しますが、売り切れる場合もありますので、お早目のお越しをお待ちしております。
ロシアンカフェ 11:00~15:00
<メニュー>
ピロシキ(肉) 150円
〃 (キャベツ) 150円
〃 (リンゴ) 150円
ロシアの揚げパン、中身は3種類あります。日本ではひき肉が一般的ですが、実はロシアで一番人気があるのはキャベツです。よく炒めたキャベツは甘みがあっておいしいですよ。リンゴはデザート感覚で。
お持ち帰りもできますので、おみやげにもどうぞ!
ロシアンティー(ジャムつき) 100円
日本では紅茶にジャムを混ぜるもの、という認識ですが、ロシアではジャムをスプーンで食べながら、紅茶を飲む、というのが普通です。
ジャムはイチゴ・ブルーベリー・ラズベリー・桃など、なんでもOKです。
別々に口に入れた方が、それぞれのおいしさが引き立ちますし、中に入れてしまうとにごって美しくありません。ぜひ、本場のロシアンティーをお試しください!
オレンジジュース 100円
ボルシチ 350円 *20(日)のみ
ロシア料理と言えば、何といってもボルシチです。ロシアでは家庭ごとにそれぞれのボルシチがあります。ビーツが独特の赤さと甘みを加えます。キャベツ・玉ねぎなど野菜もたっぷり入り、冷えた体を温めてくれます。寒いロシアの冬も、ボルシチを食べると乗り切れますよ。
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第74号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、イリイン・ロマン講師による「大学生への褒め言葉」。何とも意味深なタイトルですが、函館校の学生の特徴がよく描かれている文章です。
また、好評の「ロシア料理レシピ」は、アニケーエフ先生の千切りキャベツのサラダです。とっても簡単ですが、アレンジ次第でロシアっぽくなりますよ。
そのほか、10~12月の日ロ親善協会の活動報告も載っていますので、是非ご一読ください。
С Новым годом(新年おめでとうございます)!
今年も「極東の窓」をよろしくお願いいたします。
1月19日(土)、20日(日)に開催されるイベント「2013ロシアンホットバザール」について、教職員がFMいるかに出演して紹介します。函館地域のみの放送となりますが、どうぞお聞きください。
FMいるか「土曜とラジオ」内
「国際交流ワンワールドウェーブ」
平成25年1月12日(土) 11:10~11:30
出 演:ロシア極東連邦総合大学函館校 副校長 デルカーチ・フョードル
北海道国際交流センター 事務局長 池田誠
FMいるか「暮らしつづれおり」内
「暮らしつづれだより」
平成25年1月16日(水) 11:40~11:50
出 演:ロシア極東連邦総合大学函館校 事務局 大渡涼子
毎年、暮れにはこの1年のことを振り返ります。今年はあまり大きな出来事はなかったけれども、こうして見ると日々、様々なことをしてきたと思います。
今年印象に残った出来事と言えば、9月にあったロシア正教会最高指導者・キリル総主教の来函でしょう。日本に正教を広めた聖ニコライ永眠100年の記念式典と、東日本大震災で甚大な被害を受けた東北地方で祈祷を捧げるための来日でした。函館に滞在したのはわずか4時間ほどでしたが、聖ニコライの足跡をたどるという意味で、総主教はクラスノヤルスクから専用機でまず函館に入り、それから東京へと向かいました。私たちは信徒ではありませんが、ロシア語を学ぶ者として特別に函館ハリストス正教会の中に入れていただき、祈祷の場に立ち会うことができました。とても荘厳な空間でしたが、人々が平和と家族の無事を祈る気持ちは、聖ニコライが来日し祈りを捧げた150年以上前と同じでしょう。
当日のハリストス正教会には総主教がここにいることを示す緑色の旗が、日ロ両国旗とともに掲げられていました。後ろに見えるのはフランス人司祭が開いた元町カトリック教会、その向こうに函館の街が広がっています。極東大学のあるここ元町には、ロシア、フランス、アメリカ、イギリスの教会、そして日本の寺院がひしめいています。このように宗派が違う教会が並びあっている場所は、世界的にもめずらしいのだそうですが、この辺りは江戸時代の開港の時からそういう場所なのです。
もう一つ、今年の出来事で思い出すのは、「森は海の恋人運動で知られる畠山重篤さんをお招きして、講演会を開いたことです。市内各団体のご協力を仰ぎながら、7月のロシアまつりの時に開催することができました。
気仙沼市でカキの養殖を生業としながら20年以上も前から、森や海の環境保全に取り組んでいる畠山さん。東日本大震災で養殖場は壊滅的な被害を受け、身内を失いながらも再び立ち上がり、精力的に養殖の仕事も「森は海の恋人運動」も進めておられます。
どうして極東大学が畠山さんのようなすごい方を呼ぶことができたのか?とよく聞かれましたが、畠山さんの書いた児童書「カキじいさんとしげぼう」のロシア語版を作る際の翻訳を、本校のグラチェンコフ・アンドレイ教授が担当したご縁で、と答えてきました。ではなぜ、翻訳の依頼がうちに来たのか、と問われれば、ご本人は照れるかと思い、あまり公にしませんでしたが、重篤さんの弟・重人さんが今年3月に函館校のロシア語科を卒業した学生だったからです。定年退職後に函館で一人暮らしをしながら立派に勉学に励まれ、若い学生たちや教職員からも慕われました。仙台に戻った今も、ロシア語の勉強を続けているそうです。
講演会には大変な反響がありました。世界中の人々に森や海の大切さ、循環の仕組みを知ってもらいたいという畠山さんのわかりやすく愛のあるお話、そして恐ろしい震災の現実も冷静に受け止め、ひょうひょうと語られる姿に会場はすっかり魅了され、終了後に行った著書の販売は急遽サイン会となり、行列ができました。
本当は講演会までにロシア語版が完成するといいな、と思っていたのですが、当日には間に合いませんでした。編集作業の遅れと、畠山さんがフランスを訪れることになり、先にフランス語版を作ることにしたため、と聞いています。畠山さんの養殖場と「森は海の恋人運動」は、かのルイ・ヴィトン社の支援を受けており、「カキじいさんとしげぼう」の各国語版の出版に関してもその援助がされています。「カキじいさん―」は未来をになう子どもたちに読んでもらうために、これからも韓国語やポルトガル語など、さまざまな国の言葉に翻訳される予定だそうです。
ところで、遅れていた「カキじいさんとしげぼう」のロシア語版、“Дед Устрица и Сигэбо” がようやく完成し、私たちの手元に届きました。ちょっと遅いクリスマスプレゼントのようで、とても大切な贈り物となりました。今までに日本語・英語・フランス語版が出版されていますが、手にしたロシア語版はキリル文字のせいか、とても重厚な感じがする、素敵な仕上がりとなりました。文字の持つ力でしょう。日本の海につながるアムール川流域の、そしてロシア全土の子どもたちにもこのメッセージが届くように、というのが畠山さんの願いです。
こういう活動を見ていると、日ごろは日本がどうとか、ロシアがどうだとか言ってはいますが、海や空に目に見える線が引いてある訳でもなく、狭い地球、どこもつながっているのだとつくづく感じます。
極東大学もまだまだいろいろな可能性がある大学にすべく、みなさまのご協力をいただきながら日々の仕事を積み重ねていきたいと思います。来年もどうぞよろしくお願いします。
1月19日(土)、20日(日)の二日間、極東大学と財団法人 北海道国際交流センター(HIF)、函館日ロ親善協会などが共同でイベントを開催します。極東大学とHIFは同じ建物内にあり、普段から協力関係にありますが、一緒にイベントを開催するのは初の試みです。“ロシアと言えば”の極東大学と、“世界を相手に国際交流と言えば”のHIFが強力なタッグを組みます。
親子で参加できる料理教室やマトリョーシカづくり、年代を問わず愛される映画、コンサートなど楽しい催しがいっぱいです。
さらに極東大学への入学を検討している方、少しでも興味のある方のために、スタッフがお答えする進学相談会やロシア語会話のクラスも実施します。
いつものロシアまつりとは違った、冬のイベントならではの“心もからだも温まる”プログラムでみなさまのお越しをお待ちしております。
2013ロシアンホットバザール
日時:2013年1月19日(土)、20日(日)
11:00~15:00
場所:ロシア極東連邦総合大学函館校(函館市元町14-1)
*駐車場に限りがありますので、公共交通でお越しください。
主催:2013ロシアンホットバザール実行委員会
財団法人 北海道国際交流センター
ロシア極東連邦総合大学函館校
函館日ロ親善協会
協力:在札幌ロシア連邦総領事館函館事務所
内容:
<1日目>
11:00~12:40 ロシア映画「両棲人間」
悲恋を描くSFファンタジー・1961年作
500円・要申込み
11:30~12:30 ロシア料理教室「ペリメニ」
ロシア餃子を作ります。お持ち帰りもできます。
限定20名 500円・要申込み
13:00~13:30 ロシア語で話そう「ロシア語会話」
限定10名 無料・要申込み
14:00~15:00 ロシア民謡コンサート
引地桂子さん(ソプラノ)、高橋セリカさん(ピアノ)
無料・申込み不要
<2日目>
11:00~12:30 ロシア映画「海賊20世紀」
70年代のソ連で人気を博したアクション映画
500円・要申込み
11:00~12:00 羊毛を使ってマトリョーシカづくり
フェルトを針で刺して、小さなマトリョーシカの
マスコットを作ります。
限定10名 500円・要申込み
13:00~13:30 ロシア語で話そう「ロシア語会話」
限定10名 無料・要申込み
14:00~14:30 函館童謡の会プチコンサート「ロシアの合唱曲」
無料・申込み不要
14:30~15:00 エコールドバレエ・マユミ教室によるロシアバレエ
「チャイコフスキー作 くるみ割り人形・眠れる森の
美女/小作品」ほか
無料・申込み不要
終日 ロシア料理を食べよう!手作りボルシチの販売
<2日間とも・11:00~15:00、申込み不要>
ロシア雑貨販売
ロシア極東大学進学相談会
ロシア語で書こう「ネームカードづくり」
日露2か国語でのDVD上映
「実行寺の小坊主・とっ珍さんはおおいそがし」
ロシアンカフェ(ピロシキ・ロシアンティ・オレンジジュース)
*人数限定や事前申し込みが必要なものもありますのでご注意ください。
空きがある場合は当日でも受け付けます。
*詳細は案内チラシをご覧ください。
お申し込みの場合はチラシをプリントアウトして申込書をFAXするか、メール、電話にて下記まで必要事項をお知らせください。
≪お申込み・お問い合わせ≫
2013ロシアンホットバザール実行委員会
財団法人 北海道国際交流センター内
TEL:0138-22-0770 FAX:0138-22-0660
E-mail:info@hif.or.jp
社団法人北方領土復帰期成同盟渡島地方支部主催による勉強会が、下記のとおり開催されます。
日 時:平成24年12月22日(土) 14:00~15:00
場 所:サン・リフレ函館 中会議室
函館市大森町2-14
内 容:渡島地方支部北方領土返還要求運動の報告
講演「資料・史跡からたどる函館とロシア210年の交流史」
講師 函館日ロ交流史研究会
世話人 倉 田 有 佳 氏(本校非常勤講師)
ほか
参 加:無料
キャンパス・コンソーシアム函館(CCH)の図書館連携プロジェクトチームである「ライブラリーリンク」が主催するビブリオバトルが下記の日程で開催されます。当日は同じくCCHが主催するアカデミックリンク2012との同時開催です。
ビブリオバトルは誰でも楽しめる本の紹介コミュニケーションゲームとして2007年に京都大学から広まりました。自分が人に勧めたい本のプレゼンテーションを行い、聴衆による投票で一番読みたくなった“チャンプ本”を決定します。今では全国各地で開催され、多くの人の読書欲を刺激しています。このたびCCHでも加盟する市内各校から代表が出場し、初めて開催することとなりました。
これに先立ち、本校では9月に校内予選会を開催し、代表を選びました。本選にはロシア地域学科2年佐野晃さんが出場する予定です。
自分ではなかなか手に取らないタイプの本、読みたい本がきっと見つかりますよ。是非ご来場ください!
日時:平成24年11月10日(土) 15:30~16:30
場所:函館市青年センター 2F会議室
参加:自由ですが、最後に挙手による投票を行うため、スタートからの
参加が望ましいです。
11月10日(土)、はこだて高等教育機関合同研究発表会・アカデミックリンク2012が開催されます。市内8高等教育機関と函館市で構成するキャンパス・コンソーシアム函館の主催によるもので、本校学生も下記の内容で2チームによるグループ発表を行います。
学生による、日ごろの研究成果や課外活動についての発表です。函館の若い力が集結します。是非お越しください。
日時:平成24年11月10日(土) 11:00~16:30
場所:函館市青年センター
函館市千代台町27-5 0138-51-3390
<ブースセッション>
ソ連・ロシアの宇宙開発の歴史
―チーム・ガガーリン 11:00~16:30
旧ソ連とロシアの宇宙開発の歴史や、開発に大きく関わった人物について、また現在、世界が抱える宇宙開発における問題についてビデオで紹介します。ビデオの翻訳は先生方の協力の下、すべて学生たちの手で行いました。世界初の有人宇宙飛行を成功させたガガーリンが搭乗した宇宙船「ボストーク1号」や「ソユーズ」の模型も作成中です。日本ではなじみのない名前も多いと思いますが、ぜひブースに立ち寄り、私たちの研究をご覧ください。
<ステージセッション>
ロシアアニメ「ジーハルカ」の吹き替え
―チーム・訳者小屋 15:00頃(予定)
2006年制作のロシアアニメ作品「ジーハルカ」を翻訳し、ライブ吹き替えをします。いたずら好きな女の子ジーハルカと、彼女を食べようとたくらむキツネ、かわいい動物たちが織りなすコメディをお楽しみください。
地域の文化発展と交流を目指し、保育園から大学・町内会までが集まって日ごろの活動の成果を発表する芸術祭が下記日程で開催されます。
展示部門ではロシア人留学生による書道展や、ロシアの民芸品・衣装の展示を行います。
演奏会では、合唱サークル「コール八幡坂」が来函中のロシア人留学生とともにロシア語による合唱を披露します。
この機会に是非、見にいらしてください。
<展示部門>
日 時:平成24年11月9日(金)~12日(月)
9:00~19:00(最終日は15:00で終了)
場 所:函館市地域交流まちづくりセンター 2F
函館市末広町4-19
内 容:各団体による作品展示(絵画・書道・陶芸・工芸品等)
<演奏会>
日 時:平成24年11月11日(日) 10:00~12:00
場 所:北海道函館西高等学校体育館
函館市元町7-17
内 容:各団体による音楽発表と会場合唱
ロシア極東大学・コール八幡坂出演 10:15頃
合唱「わにのゲーナの歌」
「一人ぼっちのガルモン」
参加団体:駒止保育園、谷地頭保育園、遺愛幼稚園、元町白百合幼稚園、龍谷幼稚園、函館市立青柳小学校、函館市立西中学校、北海道函館西高等学校、ロシア極東連邦総合大学函館校、大町町会、弥生町会、第1船見町会、第2船見町会
今年もウラジオストク本学付属東洋学大学で学ぶ学生たちが函館校にやってきました。全員4年生の女子4名です。
10月23日(火)、ウラジオストクからソウル経路で函館空港に到着した彼女たちは、そのまま函館校に直行し、早速自治会主催による対面式で学生や教職員から歓迎を受けました。
自治会役員を代表し、ロシア地域学科4年の鈴木竜斗さんが「みなさんが来るのを待っていました。いつも留学生たちは函館から帰るとき、『まだ帰りたくない』と言ってくれます。今回もそうなるよう、楽しい思い出をたくさん作りましょう」と歓迎のあいさつをして、全員に花束が贈られました。
留学生は日本語で自己紹介し、函館校の学生も一人ひとりがロシア語で、自分の趣味や留学生と一緒にやってみたいことなどを話しました。
前日雪が降ったというウラジオストクから来た留学生たちは「函館は暖かい」と言って旅の疲れも見せず、早速学生たちとともに大学周辺の散歩に出かけました。24日間という短い期間ですが、楽しく充実した留学生活になりますように。
函館校では入学を検討している方を対象に、年3回のオープンキャンパスを開催しています。次回 10月28日(日)は今年度最後のオープンキャンパスとなりますので、この機会に「ちょっとでも興味がある」、「いろいろ質問してみたい」とお考えの方は、どうぞ気軽に参加して、進路の決定に役立ててください。
この日はロシア人教員と現役学生による模擬授業をはじめ、学校生活の紹介や、社会人として活躍する卒業生による仕事紹介などもあり、きっと参考になるはずです。
特に今回はロシア本学から留学中のロシア人留学生4名も参加する予定です。日本語を学んでいる学生たちですので、会話には問題ありません。ピロシキを食べながら、ロシアについて質問するのもいいでしょう。また、彼女たちの話す美しいロシア語の響きに触れるなど、異文化交流のチャンスでもあります。
申し込み方法など、詳しくは函館校ホームページでご確認ください。
オープンキャンパス
第3回 2012年10月28日(日) 10:00~12:30
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第73号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、パドスーシヌィ・ワレリー教授による「函館生まれのロシア人」です。日本で初めて誕生したロシア人、ニコライ・マトヴェーエフの生涯について書かれています。
また、9月にビザなし交流で国後島を訪問した学生のレポートや、最新の島の写真が掲載されています。そのほか、この夏の日ロ親善協会の活動報告も載っていますので、是非ご一読ください。
10月5日(金)、市内の文化施設や教育施設などを夜間開放し、家族そろって地域の文化に触れる催し、「はこだてカルチャーナイト2012」が開催されます。
ふだん何気なく通り過ぎていても、見る機会がなかった建物や入りづらかった公共施設を見学する絶好の機会であり、各施設趣向を凝らした内容で、様々な体験をすることができます。
本校は今年もこのイベントに参加します。昨年は多くの家族連れでにぎわいました。みなさまのご来校をお待ちしております。
秋の夜長、地域の文化を探検しにでかけませんか?
日 時:平成24年10月5日(金) 17:30~20:00
場 所:ロシア極東連邦総合大学函館校ロシアセンター
* かんたんロシア語
ロシア語のアルファベット表を参考にして、自分の名前カードを作ってみましょう。英語と似ているけれど、ちょっと違う、キリル文字で書くと不思議な感じになります。
* ロシア民族衣装試着体験
美しいロシアの民族衣装を着て、お手持ちのカメラや携帯電話で記念撮影してください。衣装は男・女・子ども用と取りそろえています。
* ロシア民芸品の展示、DVD上映など
はこだてカルチャーナイトについての詳細は、こちらをご覧ください。
知的書評合戦・ビブリオバトルは、言わば読書の格闘技。
1.発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる。
2.順番に一人5分間で本を紹介する。
3.それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分行う。
4.全ての発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員で行い、最多票を集めたものを『チャンプ本』とする。
以上のルールで簡単に行うことができます。レジュメやパワーポイントなどは用いず、生の語りのみで勝負します。
このビブリオバトルをキャンパス・コンソーシアム函館の図書館連携プロジェクトチームが企画し、市内の高等教育機関から学生代表が集まって戦うことになりました。そこで、我が極東大学の代表を決めるべく、校内予選会を9月21日(金)の放課後に開催しました。
発表者は3人、それぞれが自信を持って薦める本を携え、熱く語りました。聴衆の投票により、ロシア地域学科3年の佐野晃さんが1位に選ばれ、11月に予定されている本選に挑むことになりました。
会場からも普段自分では選ぶことがない本について話を聞き、読んでみたくなったとの意見が多数あがり、聴衆も刺激を受けたようです。もうすぐ読書週間(10月27日~11月9日)です。読書の秋にひたりましょう。
9月23日(日)、はこだてグルメサーカス2日目も朝から多くの市民で賑わいました!
ウラジオストク市と函館日ロ親善協会のブースでは、極東大学の学生や卒業生、事務局員がお手伝い。1日目は早々に完売してしまったため、ボルシチを予定の倍の100食用意しましたが、すべて開店1時間ほどで売り切れてしまいました。
楽しみにしていたお客様、ごめんなさい。多くのご来場、ありがとうございました!
9月22日(土)、はこだてグルメサーカス1日目は天気にも恵まれ、朝から多くのお客様で大賑わいです!
ウラジオストク市と函館日ロ親善協会のブースで販売したボルシチ・ピロシキセットは開店から1時間半で予定の50セットが完売してしまいました!ボルシチのみ、急遽追加して400円で午後から販売します。
明日23(日)も10時開店です。お早目のご来店をお待ちしております!!
函館市制施行90周年、北海道新聞社創刊70周年記念事業「はこだてグルメサーカス」が下記のとおり開催されます。
函館日ロ親善協会では大門グリーンプラザ会場で開催される「開港都市と姉妹都市のひろば」に出店し、ウラジオストク市の紹介とともにボルシチ・ピロシキセットを販売します。
また、お隣のユジノサハリンスク市と日本ユーラシア協会函館地方支部のブースではロシアのビール・ワインの販売も予定されています。函館と姉妹・友好都市関係にある国の名産品や函館と同じく開港都市として交流のある新潟・横浜・神戸・長崎や東北6県など、ご当地グルメが楽しめます。どうぞお越しください!
<ウラジオストク市・函館日ロ親善協会のブース>
日 時:平成24年9月22日(祝・土) 10:00~17:00
23日(日) 10:00~16:00
場 所:大門グリーンプラザ 開港都市と姉妹都市のひろば
メニュー:ボルシチ・ピロシキセット 500円(各日限定50セット)
はこだてグルメサーカスの詳細はこちらをご覧ください。
神戸の「ロシア雑貨いりえのほとり」が主催する映画上映会が開催されます。
「小さい逃亡者」は1966年製作の日ソ合作で、ビデオ化もDVD化もされていない幻の映画です。それだけに今回のフィルム上映は大変貴重な機会です。
1966年当時の時代背景を考えれば、ソビエトでの撮影など困難を乗り越えて日本とソ連が協力し合った社会的にも価値のある作品です。
両親を失いヴァイオリン弾きの叔父に育てられている少年・健は、ある日叔父から「父親はモスクワで生きている」と聞かされる。ナホトカ、レニングラードをめぐりモスクワを目指す健と、ソビエトの人々とのあたたかな交流が始まる。長い長い旅の果てに父親の手がかりを得るが、そこで待っていた答えとは…。
一日限り、1回のみの上映ですが、関西方面においでの方はどうぞお運びください。詳細はこちらをご覧ください。
日 時:2012年12月2日 13:00開場
場 所:神戸朝日ホール4F
チケット:1,000円
予約・お問い合わせ:ロシア雑貨いりえのほとり
2007年の着任以来、5年に渡り在札幌ロシア連邦総領事館函館事務所の所長を務めたブロワレツ・アンドレイ領事が離任することとなり、有志による送別会が開催されました。多くの人が集まり、それぞれにブロワレツさんとの思い出を語り合いました。
任期中にはラブロフ外務大臣の来函やウラジオストクの軍艦アドミラル・パンテレーエフの入港、ロシア文化フェスティバルのオープニング開催など、大きな行事があり、ブロワレツ領事が受け入れ側として奔走しました。
また、自身でヨットを所有し、津軽海峡を横断する青函カップヨットレースに毎年参加するなど、函館での生活を満喫されていました。
領事館は極東大学と同じ建物内にあるため、私たちは家族のように接していました。毎朝教職員室に立ち寄り「みなさーん、おはようございます」とあいさつをしてくれましたが、今はそれがなくなり、我々教職員はとてもさみしい思いをしています。
7月8日に函館空港からソウル経由でウラジオストクに戻ったブロワレツさん。見送りにもたくさんの人が集まりました。奇しくも5年前、函館に着任したのも7月8日でした。ちょうど5年の任務を終え、今後はロシア外務省ウラジオストク代表部に戻り、早速9月のAPEC開催に向けて忙しい仕事が待っているそうです。今後のご活躍をお祈りします。
7月14日(土)、第15回はこだてロシアまつりの中で開催される「森は海の恋人」講演会を前に、講師の畠山重篤さんがFMいるか「暮らしつづれおり」に出演する予定です。
気仙沼の畠山さんと電話でつなぎ、スタジオにいるパーソナリティの山形敦子さんや極東大学事務局の大渡涼子と講演会・森は海の恋人運動についてお話します。どうぞお聞きください。
FMいるか「暮らしつづれおり」内
「人ネットワーク」
平成24年7月11日(水) 11:10~11:30
出 演:NPO法人 森は海の恋人 理事長 畠山重篤氏(電話)
ロシア極東連邦総合大学函館校 事務局 大渡涼子
NHK函館放送局で毎週木曜日に放送される「どどんと道南ラジオ」の公開生放送に、本校アニケーエフ・セルゲイ教授が出演します。「ハロー道南」という、函館に暮らす外国人が街の印象や日本の暮らしで発見したことなどについてお話するコーナーです。
函館に住んで早や15年になるアニケーエフ先生が、日本に興味を持ったきっかけや、先生のもう一つの専門であるエスペラントについても語る予定です。
函館地区にお住まいの方はどうぞお聞きください。
NHKラジオ第1「どどんと道南ラジオ」
平成24年7月5日(木) 14:00~15:00
出 演:ロシア極東連邦総合大学函館校
教授 アニケーエフ・セルゲイ
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報でもあるミリオン・ズビョースト/百万の星 第72号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、鳥飼やよい准教授による「畠山重篤さんがやって来る!」です。来る7月14日(土)に開催される「第15回はこだてロシアまつり」で講演会を開いてくださるNPO法人「森は海の恋人」理事長の畠山さんが、なぜ極東大学で講演することになったのか、畠山さんとロシアのつながりって?そのきっかけが明かされます。
また、4月に入学した1年生たちの寄稿も載っています。入学してから気がついた、よその学校とはまったく違う教育の特色やこれからの学生生活での抱負について、学生の目線からフレッシュな感想が寄せられています。
どうぞご覧ください。
ロシアまつりでは2008年から「北海道しらかばラムネ」を販売しています。コアップ・ガラナで有名な株式会社小原さんで製造しているこのラムネは、函館市内でもあまり見かけないレア商品なのです。
ところが、去年のまつりでは売ることができませんでした。製造元によると、「ラムネは作れる、瓶もあるけれど、ふたがない」という理由でした。なんと、しらかばラムネのふたは東北地方の工場で作る特注品で、その工場が東日本大震災で被災したため、ふたが作れないという理由だったのです。ここにも震災の影響があるのだなあ、と驚いた去年でした。お客様にも「しらかばラムネ、ないの?毎年楽しみにしているのに」と言われ、ごめんなさいと頭を下げたのでした。
うれしいことに今年は無事しらかばラムネが復活し、ロシアまつりでも販売できるようになりました!
さらに今年は、同じ株式会社小原さんで作っている「オホーツクの恵みたっぷり塩サイダー」も売れることになりました。原材料は宗谷の塩100%、水は知床らうす海洋深層水30%と道南の名峰横津岳の伏流水70%を使用。水分・塩分・ミネラルを一度に補給できる、夏にぴったりの飲み物です。試飲してみましたが、塩辛いというのではなく、後味にほんのり塩気を感じるおいしさです。
今年のまつりテーマ「森のロシア、海の日本」にぴったりのこの2本、キンキンに冷やしてみなさまのお越しをお待ちしております。どうぞお試しください。
ロシア極東大学函館校では様々なイベントを通して、函館校に、そしてロシアに親しんでいただきたいと思っております。
「オープンキャンパス」ではロシア人教員と現役学生による模擬授業をはじめ、学校生活の紹介や、社会人として活躍する卒業生による仕事紹介などもあり、入学をご検討中の方には、きっと参考になるはずです。
今年度も3回開催します。気候もいい季節です。疑問に思うところを教職員に直接聞くこともできますので、この機会に、函館・元町にあるキャンパスを気軽に訪れてみませんか?
スケジュールが合わない、という方は、随時個別の学校見学も受け付けています。どちらも事前にお電話またはメールで事務局までお申し込みください。
また、オープンキャンパスよりもっと気軽にロシアを楽しめる機会、「はこだてロシアまつり」にも是非ご来場ください。はじめてのロシア語教室やロシア料理レストラン、民族衣装試着体験、ステージプログラムなど、楽しい催しがたくさんあります。
いずれも詳しくは函館校ホームページでご確認ください。
オープンキャンパス
第1回 2012年6月23日(土) 13:00~15:30
第2回 2012年8月 4日(土) 13:00~15:30
第3回 2012年10月28日(日) 10:00~12:30
2012はこだてロシアまつり
2012年7月14日(土) 11:00~16:00
5月11日(金)22:00から放送されるBS朝日のテレビ番組「エコの作法」に本校のデルカーチ・フョードル副校長が出演します。
日本を愛する外国人がナビゲーターとなり、その視点から、日本人が長い時間をかけて育んできた「美の心」や、日本人が忘れてしまっている「エコの作法」を見つけるというコンセプトの番組です。
今回は「函館×識る」をテーマに、デルカーチ先生が函館の街をご案内します。ナレーションは、女優の竹内結子さんです。
今も残る、函館特有の和洋折建造物や路面電車「ハイカラ號」、坂道の美しい街並みなど、極東大学周辺の様子も多く登場します。今まで知っているようで知らなかった函館の姿が見つかるかもしれません。是非ご覧ください。
テーマ:「函館×識る」
放送日:平成24年5月11日(金) 22:00~22:54
再放送:平成24年5月25日(金) 22:00~22:54
幼いころ、僕を子守りする人がいた。中学を卒業してまもなく宮城の僕の家に奉公に来た彼は、僕をおんぶして「尻取り歌」をとなえていた。「ろすあ やばんこぐ くろぱとちん ちんたま まっこのふん ふんどす すめだたかちゃんぽん ぽんやり りこうしょうの はなめっちゃ ちゃんちゃんぼうずのいげどりで ていこぐばんざい ばんばんざい」。ロシアは恐ろしい国として僕に刷り込まれた。あれから60年。今度は、完了体、不完了体、形動詞だという。恐ろしさを通り越した。
もちろん救いもある。偉大なプーシキンがフランスからの船を待って、牡蠣を食べたとの由。このカキはヨーロッパヒラガキ、通称フランスガキ。日ロ戦争の時に巨大な金塊が出たという金山を一時所有して失敗した僕の父は、今度はこの牡蠣の垂下養殖を手掛けていた。あの丸くて、平らで、ちょっと渋みのあるヤツ。どうだい、僕は牡蠣でプーシキンと繋がっているではないか。フランスから輸入した冷凍モノではなく、プーシキンが食べた生ガキと同じ生ガキを食べたじゃないか。それも父が育てたモノを。
僕がこの学校にいる間にフランスガキも養殖場も跡かたもなく流された。母までも。しかし、「かきじいさん」と呼ばれている兄は、その子供たちは再びヨーロッパヒラガキを育てるでしょう。僕はそのときこう提案するつもりです。「この牡蠣を『プーシキンの牡蠣』と呼ぼうじゃないか」と。震災時のロシア人の援助を忘れはしない。
何?ロシア語は恐ろしいかって。あったりまえだ。だって大統領の熊語じゃないか。
私にとってロシアという国は、入学当初のまわりの人達と同様に広くて寒い国、というイメージでした。しかし学生生活を始めてみて、また、私にとって初めてのロシアであるユジノサハリンスク、留学先のウラジオストクなどを訪れてみて、一つの枠にとらわれない様々なロシアを発見できたと思います。そのうえ、これでも一部だというのがまた驚きであり、まだまだ自分達の知らないロシアがたくさんあるのだなと感じました。
「言語」というものは様々なものとリンクしています。私は、アンドレイ・イワーノヴィチ教授の「民族(文化)を表すのは言語である」という言葉がとても印象に残っています。それを更に色濃くしたのは留学先での経験でした。
留学先のウラジオストクは、極東地域にあるため、町にはロシア人以外にタジキスタン人、ウズベキスタン人、カザフスタン人、韓国人、中国人、北朝鮮人がいました。普段日常的に日本語に囲まれていた私はとても驚かされました。顔は全くロシア人じゃないのにロシア語を話し、ロシアで育った人や、その逆の人、どこか似ているけど全く違う言語が行く先々で飛び交っていて、すごく刺激的でした。
ロシア語は英語より難しいと言われますが、私はロシア語との相性は良くて、発音で困ったり、理解に苦しむ、ということはありませんでしたが、それはきっとネイティブのロシア人の先生に教えてもらえたからでしょう。昔は英語ならわかる言葉が、ロシア語ならわかる、といった状態です。
卓球をしたり、ジョークで笑ったりとすごく楽しかった思い出が詰まった学び舎を去るのはさびしいですが、今後の先輩、後輩、そして友人たちの活躍を期待しています。
3年間ありがとうございました。
大学生活がもう終わり、新生活が始まろうとしています。4年前の私でしたら、きっと今ごろ「ああ~もう学生は終わり、もう遊べない」、「日本で働くなんて絶対嫌!残業あるし~休み少ないし~」などと考えていたことでしょう。しかし今私は、とてもウキウキしています。希望を持って社会人になろうとしています。これは、きっと4年間密接にロシアと関わってきたからだと思います。4年間私の心はロシアのものだったと言っても過言ではありません。朝から夜までロシアづくしでした。
ロシアは私を精神的に成長させてくれました。まず、ロシア人学生から私達日本人がどれだけ恵まれているかを教えてもらいました。ウラジオストク留学中、日本を好きなロシア人とたくさん交流し、そこで聞いた日本の良さが私に母国を愛することを教えてくれました。そして日本から出てロシアで生活したことで、すこし違う視点から日本を見ることができたこの経験は、本当に宝物です。
ロシア人の生活を直に見てわかったこと、それは、人生を楽しんでいるということです。ウォッカとかお酒という意味では無く、ロシア人は、人生を自分達の知恵や工夫で楽しくする天才だと思いました。年齢に関係無く、楽しむ時は楽しむ!足りない物があったらどこかで材料を見つけて手作り!一度、私の友達は落ちていた木で包丁を作りました(切れ味最悪)。天気が良ければ山でバーベキュー!どこにいっても部屋に一台はあるギター。自虐ネタ!ほとんどのロシア人女性は開脚ができる!などなど、本当に楽しい国民!そんな彼らに私は人生をより良くする為の工夫を教わりました。開脚はまだ無理ですが、無いものを絶対無いと考えない。本当に無いなら、近いものを作ったらいい。もちろん時と場合によりますが、この考え方ができるようになって、未来が少し明るくなった気がします。なので今私はこれからの新生活にドキドキワクワクしています。
この4年間を振り返ってみると、すごく恵まれた環境にいたなと思います。知識豊富な先生方、生きたロシア語を毎日聞ける環境、美味しいロシア料理、無駄に卓球のうまい学生達。そしてむちゃくちゃだけど面白いクラスメート。無事みんなで卒業できて本当に良かった!
最後に!先生方のお陰で、今ではもう一人でブリヌイとペリメニが作れるようになりました!優しくて怖かった、けどたくさんのことを教えてくださった先生方、本当にありがとうございました!
私がこの学校に入学した時、人数の少なさに驚きました。しかし今、この学校はマンモス校とは違い、みんなと仲良くなれて、みんなの名前を覚えられて、みんなが力を合わせられる。「団結力」ではどこの学校にも負けないとても楽しい学校、素晴らしい学校だと思います。
そんな環境で学ぶロシア語は、いわゆるサボリ、手抜きが一切できないので、だらけ者の私にとっては苦しくもありましたが、しっかりとロシアについての全分野を学ぶことができました。
私は身につけたロシア語をビジネスで使うことが理想ではありますが、まず何よりも私がしたいことは(してきたことでもありますが)、たくさん友達を増やしたいです。実際、私が2度のロシア留学で経験したことですが、言葉を覚えれば覚えるほど新しい言葉を使いたくなり、友達がどんどん増えて行くのが実感できました。そのような面で見ると私達の学校は、マンモス校へ行くよりもはるかに友達は作ることができて、はるかにじっくり勉強できるという、学生にとっては最高の環境であります。
ロシアで出会った友達はいつになってもどこかで元気にしているようないいやつばかりで、世界中から集まった仲間達は今も世界を相手に頑張っているのです。あんな小さなウラジオストクの町で、あんなにいい人達と出会えて幸せです。
この学校で私は大きな意味で世界の広さを教えられました。この4年間は人生のゴールデンウィークと思えるくらい本当に楽しかったです。ロシアが大好きになれました。
頑張れ日本!そして力を貸してくれたロシア!ありがとう。
2008年4月10日、私は本校に入学した。函館という新しい土地、環境で、今まで一度も目にしたことも耳にしたことも無かった「ロシア」という「世界」に入り込み始めたのだ。
元々語学に興味を持ってはいたが、私にとってロシアは何もかもが初体験で、世界で難しい言語の一つと聞いた時は正直心が折れそうになった。
函館校で学んでいくうち、その予感は的中した。ほぼ毎日出される課題、日に日に上がっていく授業レベル、一日休むと取り戻すのに時間がかかってしまうというプレッシャーに、私の心はバキバキに折られてしまった。精神的にボロボロではあったが、何とか2年生、3年生、4年生と進級することができ、今に至る。
今までの4年間、私をここまで支えてくださったのは、他でもなく先生方、先輩方、事務局の方々、そして両親である。この支えがなかったら、私は1年生の心が折られた時点で、踏ん切りをつけ、故郷へ帰っていただろう。それに、支えられる事は、少人数の学校であってこそである。一般の大学ではまず無いことだろう。
函館校での想い出は?と聞かれても、内容が濃すぎて、とても「これ!」と一つには絞れないくらいたくさんある。ロシアまつり、言語まつりАБВГ-Day、マースレニッツァ、ウラジオストク留学……やはり決められない。
そしてこの4年間、本当に色々な人たちと出会った。その全ての人たちがいたからこそ今の私があるのだと思う。まさに一期一会、十人十色であると思った。とても貴重で、誰にも真似できないような体験をさせていただいた。これまでの「学生生活」から得たものを、少しでも今後の生活に役立てられたらと思う。
振り返ってみれば、長いようであっという間の4年間だった。今まで私を支えてくださった皆々様方、本当にありがとうございました。
またいつか学生食堂で大盛りの定食食べたいな(笑)。
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第71号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、大渡涼子総務課長による「学問の道」です。語学学習の難しさや学び続けることの苦しみ、喜びを自分の体験と先輩の助言や学ぶ姿を通じて述べています。ともに学ぶ仲間に対する絆や、精進し続ける心の大切さをかみしめることのできる文章になっています。
また、3月に卒業し、それぞれの道を歩み始めた学生たちの寄稿も載っています。学校生活で印象に残ったこと、教職員や仲間たちへの思いなどが、個性豊かな文章で綴られています。
今回、ミリオン・ズビョーストに載せきれなかったほかの学生の寄稿文は、今後「極東の窓」でご紹介しますので、お楽しみに。
「森は海の恋人運動」をご存知ですか?宮城県気仙沼市で牡蠣養殖業を営む畠山重篤さん(写真左から2番目)が中心となり、「豊かな汽水域の恵みは豊かな森があってこそ生まれる」という点に着目し、おいしい牡蠣を育てるために気仙沼湾の上流にある森の植樹など、環境保全および環境教育活動を20年以上に渡り続けています。
東日本大震災で気仙沼の牡蠣養殖も壊滅的な被害を受けましたが、最近では復興に取り組む姿がテレビや雑誌などで取り上げられる機会も多く、目にした方もいると思います。あのルイ・ヴィトンから支援の申し出を受けたり、今年2月には、森林の育成や林業の健全な発展などに貢献したとして国連が選ぶ5人の「フォレスト・ヒーローズ」にアジア代表として選出されるなど、その活動はますます注目を集めています。
現在はカキの森書房から出版されている児童書「カキじいさんとしげぼう」の英語版が、国連での「フォレスト・ヒーローズ」授賞式に合わせて作られ、「森は海の恋人運動」を世界に紹介するものとして好評だったそうです。
畠山さんの活動は気仙沼に留まらず、どんどん広がっています。日本の海は世界の森、そしてロシアのアムールを始めとする川や、その流域に広がる大湿地帯に支えられ、地球規模で循環していることを解明した「アムール・オホーツク・プロジェクト」へとつながります。
そのことをロシアの子どもたちにも伝えたいと、今度は「カキじいさんとしげぼう」のロシア語版を作成することになりました。そして畠山重篤さんと、カキの森書房を運営する次男の耕さん(写真右から3番目)が、先日函館校を訪ねてくださいました。
実は重篤さんの弟、重人さん(写真右端)は、定年退職後に函館校に入学し、この春めでたく卒業したばかりです。そんなご縁から、「カキじいさんとしげぼう」のロシア語版翻訳を、函館校の先生方がお引き受けすることになりました。
詳細については未定ですが、素敵なロシア語訳になって、ロシアの子どもたちへのメッセージとして届けられる日も近いでしょう。
本校の学生には毎年、北方四島の青少年が根室市で交流を行う際のボランティア通訳や、北方領土ビザなし訪問への参加など、貴重な体験をする機会が与えられています。
北方領土に関する外交交渉は長期化しておりますが、北方四島交流事業(ビザなし交流)で北方領土問題を学んだ体験発表等を通じて、広く国民に理解と関心をもってもらい、返還運動推進の裾野を広げることを目的に、社団法人北方領土復帰期成同盟主催による下記体験発表会が開催されます。
この中で、今年度根室市で行われた青少年交流と択捉島訪問にそれぞれ参加した本校学生3名が、発表を行います。実際に島民と触れ合ったり、島の様子を目にした学生による報告です。この機会に北方領土を考える一助となるよう、ご案内申し上げます。
北方領土わーく
日 時:平成24年3月24日(土)14:00~16:00
場 所:函館市国際交流プラザ 大会議室(本校建物1F)
内 容:1.「函館豆記者交歓会の活動について」
函館豆記者交歓会代表
2.「北方領土研修体験発表」
函館豆記者交歓会豆記者
3.「ビザなし交流参加体験発表」
(1)根室市における北方四島交流受入(青少年)の紹介
ロシア極東連邦総合大学函館校
ロシア地域学科3年 鈴 木 竜 斗
(2)択捉島におけるインフラ整備状況
ロシア極東連邦総合大学函館校
ロシア語科1年 平 岩 史 子
(3)択捉島民の生活状況(衣・食・住)
ロシア極東連邦総合大学函館校
ロシア語科1年 庄 林 茜
4.講演「北方領土問題について」(仮題)
講師:外務省欧州局ロシア課
主 催:社団法人 北方領土復帰期成同盟 ℡011-205-6500
2年間に渡り、ご好評をいただいた「身近なロシア~ベリョースカクラブ・ラジオ版」は今回が最終回となります。
3月21日(水)の放送は、イリイン・セルゲイ校長と、市内在住の主婦リャボワ・イリーナさんによる「ロシアとウクライナ」です。
イリーナさんは、はこだて未来大学教授であるウクライナ人のご主人とともに、長く函館に住んでいます。つい先日、帰国してきたばかりのウクライナについて紹介していただきましょう。
ロシアとウクライナの政治的な関係は、あまりよくありませんが、旧ソ連の国同士であり、今も経済交流が盛んです。難しい政治の話ではなく、隣人としての暮らしぶりや、最新のウクライナについて聞いてみましょう。
FMいるか「暮らしつづれおり」内
「身近なロシア~ベリョースカクラブ・ラジオ版」
平成24年3月21日(水) 10:15~10:30
出 演:ロシア極東連邦総合大学函館校 校長 イリイン・セルゲイ
リャボワ・イリーナ
テーマ:ロシアとウクライナ
2月17日(金)、ロシア極東連邦総合大学函館校で恒例となっている冬を追い出す祭り「マースレニッツア」が行われた。それに合わせて、今年初めて、「はこだて・ロシア交流史かるた大会」が実施された。
北海道では、取り札が木製の「北海道かるた」(小倉百人一首)が有名だが、このたびのかるた大会に使われた「はこだて・ロシアいろはかるた」は、極東大函館校のゼミナール「北海道とロシア極東の交流の歴史」を受講した1年生のオリジナル作品だ。
函館校で年に1度の特別講義「函館とロシアの交流史」を担当するようになったのは4年前のこと。その特別講義を発展させた形で2010年からゼミナール「北海道とロシア極東の交流の歴史」が始まった。
今年度(前期)の受講生は1年生10名で、大半が函館市外(道外)の出身者で占められており、函館の歴史自体になじみのない学生ばかりだった。しかも学生の大半は、卒業後は函館を離れるに違いない。函館とロシアが深い歴史で結ばれていたことを実感すると同時に、函館を離れてからもいつまでも記憶に留めていてほしい、という思いから、ザチョット(試験)で「かるた」を作成させることを思いついた。
実は、これには、2009年に函館が開港150周年を迎えたことを記念して売り出された「函館いろはかるた」がヒントとなっている。謳い文句は、「遊んで学ぼう!」。その中には、「に ニコライの 鐘の音清く 正教会」、「ろ ロシアノイロハは 世界の珍本」など、開港五カ国の一つであるロシア関連の話題ももちろん含まれている。しかも絵札の裏にはテーマにゆかりのエピソードが書き添えられているため、豆知識も得られるのだ。
「はこだて・ロシア交流史イロハかるた」の方は、「北海道とロシア極東の交流の歴史」の授業で学んだことの中からテーマを選び(学んでいないことを選んだ学生が1名ほどいたが)、イロハ順に一人当たり平均4枚を割り当てた。絵札には写真を入れるも良し、自分で絵を描いても良し。そして絵札の裏には、「函館いろはかるた」のように、できるだけ関連するエピソードを書かせることにした。
紙製の縦10.5センチ、横7.5センチサイズの小さなものだが、読み札といい、絵札といい、なかなかの出来ばえだった。
「う 海渡り ニコライ来る 函館へ」
「あ 安政の 日本に降り立つ ゴシケーヴィチ」
「ゆ ユジノサハリンスク ウラジオに次ぐ ロシアの友」
「き 極東大 日本とロシア 結ぶ学び舎」
「ぬ 抜けそうな 古びた床でも美しい 幸坂の旧ロシア領事館」
「け 景色みて 思い巡らす 日露史を」
などといった気のきいたものから、
「な なんでも ダーダー 漁場通訳」
「ね ね? 知ってるでしょ ゴロヴニン」
「へ 変人か、修繕されても それ苦痛」
など独創的なものまで多種多様で、私にとっては、授業を教えている時にはわからなかった、各学生の個性や隠れた才能を知る機会にもなった。
完成した日、かるた大会を試しに1年生と行ってみた。ユニークな読み札に笑い合い、和気あいあいとした雰囲気に包まれた。
せっかく作った「イロハかるた」。このままお蔵入りさせるのは惜しまれた。また、1年生からも、何かの機会にかるた大会をやってみたい!との声が上がった。そのため、いずれは全学年を交えてかるた大会を開きたい、と思っていた。
そんな折、函館校で毎年2月半ばに行われている「マースレニッツア」に合わせて、学内でかるた大会を開いてもらえることになった。せっかくなので、このイベントが学生の知的好奇心を高めるきっかけとなればとの思いから、参加賞(ロシアで買って来たロシア語書籍、あるいはロシア関連の本、ロシア土産など)を設けた。
さて、「かるた大会」の当日。屋外駐車場での冬を追い出す儀式、マースレニッツアには欠かせないブリンヌィ(ロシアのクレープ)、そして教員と学生で500個用意したというペリメニ(シベリア風ぎょうざ)を食べ終わった後、学生自治会と大学事務の長谷川さんの仕切りにより、食堂後方の畳の上で始まった(当日の詳細は極東大函館校ホームページを参照)。
賞品が参加意欲を高めたのだろうか、多くの学生が参戦することになり、3チームに分かれて競技が行われた。あいにく、かるたをやっている現場には立ち会えなかったが、事前にお願いしていたとおり、絵札を取った学生には、裏面に書かれているエピソードが読み上げられるなど、まさに、「遊んで学ぶ」機会となったようだ。
今回は学内での大会だったが、来年夏の極東大函館校の「はこだてロシアまつり」で行ってみてはどうだろうか。個人的には、このイロハかるたを販売できないものかと夢が広がるが、それには改良も必要であろう。
「極東の窓」をご覧のみなさん、意見をお聞かせください。
「身近なロシア~ベリョースカクラブ・ラジオ版」、2月15日(水)の放送は、イリイン・ロマン講師による「ロシアの飲み物」についてのお話です。
ロシアというと、すぐに思い浮かぶのは、ジャムとともに飲むロシアンティー。ほかにも“キセリ”という、片栗粉でとろみをつけた、フルーティーな葛湯のような飲み物を家庭で作ったりします。
アルコールではウォッカが有名ですが、ビールも日本の地ビールのように、その土地土地でメーカーも多く、黒ビールや赤いビール(エールタイプ)、明るいビール(ピルスナータイプ)など種類も豊富です。
先月のロシア料理に引き続き、今度はロシアの飲み物について、ロマン先生に紹介してもらいましょう。
FMいるか「暮らしつづれおり」内
「身近なロシア~ベリョースカクラブ・ラジオ版」
平成24年2月15日(水) 10:15~10:30
出 演:ロシア極東連邦総合大学函館校 講師 イリイン・ロマン
テーマ:ロシアの飲み物
函館校では、現在、平成24年度入学一般後期試験の願書を受付中です。試験日は3月29日(木)ですが、入学を検討中の方や進路に迷っている方を対象に、下記の日程で進学個別相談会を設けます。
相談内容は「学生生活」、「奨学金」、「住まい」のことなど、何でも結構です。時間もご相談に応じますので、事前に事務局までお申し込みのうえ、来校してください。
さらに2月17日(金)にはロシアの伝統行事「マースレニッツァ」を見学することも可能です。このような機会に、学生・教職員と直接話をしたり、学校の様子を感じ取ってみてはいかがでしょう?
詳細は本校ホームページをご覧ください。
第1期進学個別相談会 平成24年2月7日(火)~2月17日(金)
第2期進学個別相談会 平成24年3月12日(月)~3月16日(金)
*上記日程以外でも対応可能な場合がありますので、ご相談ください。
FMいるか「暮らしつづれおり」内
「身近なロシア~ベリョースカクラブ・ラジオ版」
平成24年1月18日(水) 10:15~10:30
出 演:遠峯 エレーナ
テーマ:ロシア料理
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第70号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、デルカーチ・フョードル副校長による「ロシア人の言語意識について」。ロシア語を習い始めた日本人が必ずぶつかる高い壁。ロシア人が持つ「発音の美感」、「造語感覚」とは?ロシア語を学ぶ上でのヒントが見つかるかもしれません。
また、11月に行われた言語まつり「АБВГ-Day」の様子や、ウラジオストク留学実習から戻った学生の感想文も載っています。
さらに、アニケーエフ・セルゲイ教授の得意料理・ロシア風肉じゃがのレシピ付きです。肉じゃがは明治時代、東郷平八郎がイギリス留学中に食べたビーフシチューをもとに日本海軍で作られたのが起源だと言われていますが、ロシア風肉じゃがはビーフシチューよりはもっと、日本の肉じゃがに近い味です。こちらも是非お試しください。
2011年もまもなく終わろうとしています。「極東の窓」には、今年も学生たちがウラジオストクから、択捉島から、現在進行中の街の様子を伝えてくれました。
地元のラジオ局・FMいるかで昨年4月から毎月第3水曜日に放送している「身近なロシア~ベリョースカクラブ・ラジオ版」は、言わば“身近なロシア探訪”といった内容で、本校教員を中心に、おもに函館在住でロシアにゆかりのある方々に出演をお願いしています。
「極東の窓」ではその予告を報じるのみですが、函館市内でしか聴けないのがもったいないくらい、どなたも話題が豊富でおもしろくて、毎回放送が楽しみです。
さて、2011年のことを振り返るとき、不幸な震災を抜きには語れないでしょう。あの日、函館校では翌日の卒業式の準備をしているところでした。長く続く不気味な揺れにいつもの地震と違う不安を感じ、外に出て様子をみては、また仕事に戻る、の繰り返しでした。校舎は坂の上にあるため、直接津波の被害は受けませんでしたが、事務室の窓からは波が岸壁を乗り越えて街を浸していく様子がはっきりと見えました。
翌日の卒業式も予定どおり行いましたが、夜に同窓会パーティーが行われた駅前のホテルでは1階が浸水し、3階のパーティー会場の両脇が近隣住民と函館駅で足止めを余儀なくされた人びとの避難所になるなど、卒業生にとっては混乱の中での旅立ちとなりました。
今年大きな節目として、日本のハリストス正教会の基礎を作った聖ニコライの来日150年の祝賀がありました。聖ニコライの日本での足跡は1861年7月、ここ函館の地に降り立ったところから始まったもので、函館ハリストス正教会では様々な記念行事を予定しておりました。ところが、あの震災で東北地方の多くの教会や信徒が被害に遭ったため、急遽すべての行事は取り止めになりました。
しかし、当初函館校の講堂を会場とし、はこだてロシアまつりと共同で開催する予定だった、横浜国立大学 長縄光男名誉教授による記念講演会と函館ハリストス正教会聖歌隊のコンサートだけでも何とか実現できないものかと関係者に掛け合い、多くの人びとの協力により、その二つを実現することができました。
聖歌隊は聖歌やロシア民謡のほか、阪神大震災後に作られ、地震に負けず立ち向かう強い決意を示した合唱曲「しあわせはこべるように」を選び、東日本大震災で傷ついた被災地へのメッセージとして歌いました。生き残った者たちが亡くなった方の分まで毎日を大切に生きていこう、という歌声は、多くの聴衆の心に響きました。
同じく7月に開催された「ロシア文化フェスティバルIN JAPAN」のオープニングが函館で開催されたのも、そもそもは聖ニコライ来函150年を記念してのことでした。市内各所で様々な催しが展開されましたが、市民が無料招待されたピャトニツキイ記念国立アカデミー・ロシア民族合唱団の迫力のコンサート、ボリショイサーカスの鍛え上げられた技の数々など、普段函館のような地方都市では見ることができない素晴らしいものを、たくさん見ることができました。
ピャトニツキイ合唱団のコンサートは途中休憩なしの2時間ノンストップ、日本の合唱と違い、譜面も持たずに歌い踊り続けます。その記憶力、その声量と体力に、観ている私たちのほうが休憩を取りたいくらいに圧倒されてしまいました。
終了後、ある人が言ったのには、「このすごい体力、よくこの人たちに日本人が戦争で勝てたものだ」。日露戦争を描いたNHKドラマ「坂の上の雲」が放映されましたが、ドラマのクライマックス、旅順攻防の二〇三高地激戦のシーンは、実は昨年の秋、函館で撮影されたものです。津軽海峡を望む景色が、旅順に似ているのだそうです。
日本海を挟み、激しく日露が激突した明治期から100年以上の時を経てもなお、両国間には問題が山積していますが、ニコライが戦時にも日本に留まり守ろうとしたもの、それを考えるにも、いい機会です。
今年11月には、函館ハリストス正教会の敷地内に聖ニコライのイコンが設置されました。ハバロフスクで制作されたこのイコンは当初、来日150周年記念行事に合わせてもっと早く到着する予定でしたが、震災の影響で遅れたため、ようやくの設置となりました。来年は聖ニコライ没100年、ニコライは困難を乗り越え、ふたたびこの地に戻り、函館の街をみつめています。来年こそ、よい年になりますように。
「身近なロシア~ベリョースカクラブ・ラジオ版」、12月21日(水)の放送は、船矢美幸さんの登場です。
船矢さんは函館初の民放アナウンサーであり、現在も朗読奉仕会の活動に力を入れるなど、とても多彩な女性です。
函館校でも、ウラジオストクからロシア人留学生が来た時には、華道の教授として指導をお願いしており、何かと縁がある方です。
また、“船矢深雪”のお名前で句集を出版するなど、俳人としても活躍されています。
ロシアに関する句もあり、2006年にはサンクト・ペテルブルクで日本の出版社が開催した俳句の展示会にも出席したそうです。世界で一番短い詩、俳句をロシア人がどう捉えているのか。ロシア人の生の反応や、ペテルブルクの街の様子についてお話していただきます。
FMいるか「暮らしつづれおり」内
「身近なロシア~ベリョースカクラブ・ラジオ版」
平成23年12月21日(水) 10:15~10:30
出 演:船矢美幸
テーマ:ロシアで俳句
イカール星人の大ヒットで知られる動画サイトYouTubeの「はこだてCM放送局~HakoTube」に、海外に向けて函館観光をPRする新CMが登場しました。
函館市が進める「はこだてブランド映像事業」の一環として、東日本大震災と福島第一原発の事故発生以降、激減した外国人観光客を呼び戻そうと制作されたもので、海外に向けて函館の魅力と安全をアピールする内容です。
中国・韓国・英語圏向けなど、函館在住の外国人がそれぞれ協力し、制作されたものですが、ロシア版は函館校が翻訳と出演を担当しました。
学生を代表し、ロシア語科2年小早川眸さんがイリイン・セルゲイ校長にインタビューしながら函館の魅力を紹介するもので、原発事故の不安はないことや、イリイン校長の大好きな市営谷地頭温泉についてロシア語で話しています。撮影は夏の暑い盛りに、校舎の前で行われました。
合わせて、ミシュラン・グリーンガイドで「函館山からの展望」が三ツ星に輝いたことを紹介するビデオも制作され、ロシア版のナレーションをイリイン校長が担当しました。
ロシアからの観光客が増えることを切に願います。
「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」に掲載!
Во Франции горят "Три звезды" Хакодатэ
「身近なロシア~ベリョースカクラブ・ラジオ版」、11月16日(水)の放送は、神戸のロシア雑貨いりえのほとりの牛塚いづみさんが電話で出演します。
お店には、かわいらしいロシア雑貨がところ狭しと並んでいるほか、オンラインショップで購入することもできます。函館校で毎年行う「はこだてロシアまつり」のキオスクコーナーにも協力していただいています。
先月、ロシアに買い付けに行ってきたばかりで、今回はアルハンゲリスク、サンクト・ペテルブルグ、モスクワを回ってきたそうです。
ペテルブルグのロモノーソフ陶磁器工場では、作家のインタビューや絵付け体験も行ったとか。ロモノーソフは日本ではあまり知られていませんが、実はロイヤルコペンハーゲンやウエッジウッドにも並ぶ歴史と品質を持つ、ロシアの高級陶磁器です。
マトリョーシカやホフロマ塗りだけではない、ロシア雑貨の魅力について聞いてみましょう。
FMいるか「暮らしつづれおり」内
「身近なロシア~ベリョースカクラブ・ラジオ版」
平成23年11月16日(水) 10:15~10:30
出 演: ロシア雑貨いりえのほとり 牛塚いづみ
テーマ:ロシア雑貨の魅力
11月12日(土)、はこだて高等教育機関合同研究発表会・アカデミックリンク2011が開催されます。市内8高等教育機関と函館市で構成するキャンパス・コンソーシアム函館の主催によるもので、本校学生も下記の内容で参加します。今年は個人ではなく、2チームによるグループ発表を行います。
学生による、日ごろの研究成果や課外活動についての発表です。函館の若い力が集結します。是非お越しください。
日時:平成23年11月12日(土) 11:00~17:00
場所:函館市青年センター
函館市千代台町27-5 0138-51-3390
<ブースセッション>
ロシア歴史タイムライン
―チーム・ヒストリキ 11:00~17:00
一般にあまり知られていないロシア1500年の歴史を俯瞰するタイムテーブルを展示。政治・経済、文化、動乱、国土の4つの観点から見たロシアの歴史に日本の歴史を併記させることで、両国の時間の流れを同時に体感する。
<ステージセッション>
ロシアアニメ「ボビックとバルボス」の吹き替えとアニメに見るソビエト・ライフの考察
―チーム・訳者小屋 15:30~15:45
ロシアアニメ作品(1977年作)の吹き替え。ロシア語独特の表現を翻訳し、ライブでのアテレコを試みる。同時に、8分間の短いアニメにも見え隠れするソビエト・ロシアの日常の詳細や物の見方の解説を行う。
11月12日(土)、今年9月に択捉島ビザなし訪問に参加した本校の学生たちが、体験発表を行います。
社団法人千島歯舞諸島居住者連盟函館支部の主催によるもので、地域住民の領土問題に対する理解と認識を深めるために開催されます。みなさまのご来場をお待ちしております。
みんなで学ぶ北方領土
日 時:平成23年11月12日(土)10:00~12:00
場 所:サン・リフレ函館 2F大会議室
函館市大森町2-14 0138-23-2556
内 容:1.北方四島交流(ビザなし交流)参加体験発表
ロシア極東連邦総合大学函館校
ロシア語科1年 平 岩 史 子
ロシア語科1年 赤 羽 真依子
2.講演「北方領土問題を解決するために」
朝日新聞北海道報道センター
記者 神 元 敦 司 氏
参 加:無料
主 催:社団法人 千島歯舞諸島居住者連盟函館支部
地域の文化発展と交流を目指し、保育園から大学・町内会までが集まって日ごろの活動の成果を発表する芸術祭が下記日程で開催されます。
ステージ部門では、合唱サークル「コール八幡坂」が来函中のロシア人留学生とともにロシア語による合唱を披露します。美しい民族衣装も見どころです。
展示部門ではロシア人留学生による書道展や、ロシアの民芸品・衣装の展示を行います。この機会に是非、見にいらしてください。
<ステージ部門>
日時:平成23年11月10日(木)
13:30~15:00
場所:函館市立西中学校体育館
内容:各団体による音楽発表と会場合唱
ロシア極東大学・コール八幡坂出演
14:40~14:50
合唱「アレクサンドラ」
「木々の葉は黄色」
<展示部門>
日時:平成23年11月11日(金)~14日(月)
9:00~19:00(最終日は17:00で終了)
場所:函館市地域交流まちづくりセンター 2F
内容:各団体による作品展示(絵画・書道・陶芸・工芸品等)
参加団体:駒止保育園、市立弥生小学校、市立西中学校、北海道函館西高等学校、ロシア極東連邦総合大学函館校、町会連合会西部地区協議会
“よんでみよう世界の絵本、きいてみよう世界のお話“をテーマに、「第26回 親と子の読書まつり」が開催されます。
各国の絵本読み聞かせを行う中、本校デルカーチ副校長が日本語で、ロシアの民話「かます(魚)の魔法」を美しい画像とともに朗読します。“親と子の”とありますが、どなたでも参加可能ですので、是非この機会にロシアの民話に触れてください。
日 時:11月6日(日) 開場13:00 開演13:30
場 所:函館市中央図書館大研修室 五稜郭町26-1
TEL 0138-35-6800
講 師:デルカーチ・フョードル(本校副校長)
参 加:入場無料、直接会場へお越しください。
主 催:函館の図書館と歩む会・函館市中央図書館
函館校の学報であり、函館日ロ親善協会の会報であるミリオン・ズビョースト/百万の星 第69号を函館校のページに掲載しました。
今回の巻頭言は、グラチェンコフ・アンドレイ教授による「ビールと水の戦い」です。一見、ユーモラスなタイトルですが、ロシア語の語源やロシア社会を悩ますアルコールの問題などが語られた、読んでみると実に深い話です。
また、今回は9月にビザなし交流で択捉島を訪問した1年生のレポートが掲載されています。日本とロシア、隣人として北方領土問題を解決するために、学生たちが見てきた島の現状がよくわかります。そのほか、さまざまなお知らせも載っていますので、是非ご一読ください。
今年9月12日(月)から15日(木)の日程で、平成23年度第5回北方四島交流訪問(いわゆるビザなし交流)が行われました。訪問団の一員として、本校学生4名が選ばれ、択捉島を訪れました。
今回は、ロシア語科1年の赤羽真依子さんの、特に択捉島民の衣食住に関するレポートをお届けします。他の参加学生のレポートは、学報ミリオン・ズビョースト/百万の星 第69号に掲載されておりますので、こちらも併せてご覧ください。
* * * * * * * * *
見かけただけでも服屋のキオスクが2軒ほどあり、運転手さんに聞いたところ、自分はもうちょっと向こうの服屋で買っているとのことだったので、島内で調達できていると思われる。
食に関して、ホームビジット先の方の話では、物価がロシアより高いそうで、3倍ほど違うものもあるらしい。流氷などがあると店に欲しい物が何日もない状態が続くので、そんな時は店にある物で過ごすということだった。島ならではの苦労は、食料に関する事が一番大変なように感じた。
私が訪れた食料品店では、ジュースやお菓子、アイスクリーム、調味料、穀物、パスタなどの加工食品はロシアと変わらないものを売っており、どこも小さな店で品数は多くなかったが私の予想以上に充実していた。ただ、生野菜は傷みが激しく、本当にここで買っているのか、もしかしたら家庭菜園などでまかなっているのかなと思ったことと、肉、魚、乳製品が少なかったので生鮮食品に関しては少し不便かもしれないと思った。
また、択捉では民間と公的機関が共同で建てているとのことで、例えば緑色に塗られた部分は公的機関、水色の部分は民間、というように1つの家の外壁がそれぞれの部分で塗り分けられて二色になっていることがある。ただ色は決まっておらず、ホームビジット先の方もなぜその色かは解らないけれど、よく見るとただその色のペンキがあったからという理由ではないみたいと話していた。階ごとに塗り分けられたすごいものもあるらしく、家によって使われる色が違うのでとてもカラフルで楽しい町の景観を作り出しており、荒い島の自然から心和ませる工夫のようにも思えた。
携帯電話は、どれくらいの人が持っているかはわからなかったが、携帯で映像を見せてくれたおじさんは、タッチパネルでは無かったがかなり性能の良い新しい携帯をもっていた。ホームビジットの方もノート型パソコンやデジカメを持っており、どれも私たちの使っているものと変わらないように思った。島のインターネット状況や電化製品の店があるかどうかは確認し忘れてしまったのだが、電化製品が古い物しか無いという印象は全くなく、私たちの生活とかわらない印象だ。
ただ、もしかしたらそれらの買い物はロシアやサハリンなど、島外で入手している可能性が高いように思う。ホームビジット先の方も実家に帰った時に買い物をたくさんしちゃう、という話をしていた。島民は移住者が多く、その人たちにとってロシアへ帰る機会は多いだろうし、移住の際にも持ってきている可能性もある。島の中は不便でもロシアに帰れば物がそろうなら、島での生活で困る事もないだろう(私の函館での生活とかぶる……)。
また、仕事については漁業関係者が最も多いらしい。漁師やその加工工場、その製品の販売や経理など多岐にわたる。他には学校の先生や役所、消防署などの公的機関もある。
しかし、ギドロストロイの工場では夏の間の季節労働者がとても多く、特に大学生には良い仕事として多くの学生がやってくるとのことだった。ちなみに島民の4分の1がその工場(会社?)に勤めているそうだ。夏が忙しいとはいえ、仕事を季節労働者が担っていることに驚いた。訪問時は9月だったため既に学生はおらず、今年は獲れない年でもあるため閑散とした印象だった。
ちなみにホームビジット先のご夫婦は、以前モスクワに近い町に住んでいたらしい。奥さんは大学で経理を学び、それをいかせる仕事に就くため択捉島へ来たそうだ。旦那さんも島内の工場で法律関係の仕事をしている。択捉島へは極東地域の人が来ているのかと思っていたので、モスクワほど離れた町から来ている事にとても驚いた。ロシアは就職情報が遠くまで行き渡るらしいことも興味深いし、ロシア人にとってそんなにも離れた地域に移住することに抵抗感が強くないこともおもしろい。
択捉島民の生活についていえることは、おそらくロシア国内のロシア人の生活と変わらないだろうということ。不便さはあるが、物が極端に無い生活ではないし、島民だからという貧富の差も無いように見えた。住民はロシアから移住してきたのだから当然かもしれないが、衣食住などの生活状況はロシアと同じ、ただ不便で入手しにくさがある、という違いのみだと思われる。
10月14日(金)、市内の文化施設や教育施設などを夜間開放し、家族そろって地域の文化に触れる催し、「はこだてカルチャーナイト2011」が開催されます。
ふだん何気なく通り過ぎていても、見る機会がなかった建物や入りづらかった公共施設を見学する絶好の機会であり、各施設趣向を凝らした内容で、様々な体験をすることができます。
昨年に引き続き、本校もこのイベントに参加します。昨年とは違ったプログラムで、みなさまのご来校をお待ちしております。
秋の夜長、地域の文化を探検しにでかけませんか?
日 時:平成23年10月14日(金) 17:30~20:00
場 所:ロシア極東連邦総合大学函館校ロシアセンター
* かんたんロシア語
ロシア語のアルファベット表を参考にして、自分の名前カードを作ってみましょう。英語と似ているけれど、ちょっと違う、キリル文字で書くと不思議な感じになります。
* ロシア民族衣装試着体験
美しいロシアの民族衣装を着て、お手持ちのカメラや携帯電話で記念撮影してください。衣装は男・女・子ども用と取りそろえています。
* ロシア民芸品やパネルの展示、DVD上映など
はこだてカルチャーナイトについての詳細は、こちらをご覧ください。
「身近なロシア~ベリョースカクラブ・ラジオ版」、9月21日(水)の放送は、パドスーシヌィ・ワレリー教授が俳優ユル・ブリンナーの生涯についてお話します。
「王様と私」のあたり役で知られるユル・ブリンナーは、アメリカを中心とし、世界的に活躍していましたが、実はウラジオストクの出身です。俳優としての輝かしい表の顔と、その裏に隠された私生活についてご紹介します。
どうぞお楽しみに。
FMいるか「暮らしつづれおり」内
「身近なロシア~ベリョースカクラブ・ラジオ版」
平成23年9月21日(水) 10:15~10:30
出 演:ロシア極東連邦総合大学函館校
教授 パドスーシヌィ・ワレリー
准教授 鳥飼 やよい(通訳)
テーマ:俳優ユル・ブリンナーの生涯
今年7月、函館ハリストス正教会の協力により、はこだてロシアまつりの中で開催された「正教会聖歌コンサート」のライブ録音を、教会のホームページから聴くことができます。
教会スラブ語で歌われた厳かな聖歌や、多くの人びとの涙を誘った、震災の被災者に向けて歌われた合唱曲「幸せ運べるように」など、全5曲です。
当日の美しいハーモニーをそのままに、下記ホームページよりお聴きください。
はこだてロシアまつりで上演し、好評を博したオリジナル人形劇をYouTubeにアップしました。「ロシア民話」で検索すると、出てきます。
人形劇は過去5作上演していますが、すべてデルカーチ・フョードル副校長の指導により、学生たちが製作・出演しています。
現在見られるのは下記3作ですが、残りもアップする予定です。一度見た方も、初めて見る方も、是非ご覧ください。
2005年 永遠の炎
2007年 ナナカマド・ネックレス
2010年 琴弾きサドコー
「身近なロシア~ベリョースカクラブ・ラジオ版」、8月17日(水)の放送は、石川県能美市職員で、函館校でロシア語研修中の島元延栄さんと、デルカーチ・フョードル副校長が出演します。
島元さんは教育委員会の職員として、能美市と姉妹都市のロシア・シェレホフ市との交流事業を進めるため、ロシア語を学びに函館にやってきました。4月から7月までの約3ヵ月間、ロシア語漬けの毎日を送り、7月末からは一度能美市に戻るとともに、中学生派遣団を連れて、はじめてのロシア訪問をしてきました。
ふたたび函館に戻り、研修最後の仕上げに入った島元さんに、実際に習ったロシア語をどのように役立てたのか、ロシアの街・人の印象について伺ってみましょう。
また、デルカーチ先生はイルクーツクの出身ですが、シェレホフはイルクーツクからとても近く、先生もこのような交流団の仕事を手伝って、シェレホフを訪れたことがあるそうです。どうぞお楽しみに。
FMいるか「暮らしつづれおり」内
「身近なロシア~ベリョースカクラブ・ラジオ版」
平成23年8月17日(水) 10:15~10:30
出 演:能美市職員 島元延栄
ロシア極東連邦総合大学函館校
副校長 デルカーチ・フョードル
テーマ:はじめてのロシア・はじめてのシェレホフ
「身近なロシア~ベリョースカクラブ・ラジオ版」、7月20日(水)の放送は、在札幌ロシア連邦総領事館函館事務所のブロワレツ・アンドレイ所長とウラジオストクから来たヨットマンのみなさんに出演していただきました。
今年で24回目を迎えた青函カップヨットレースは、津軽海峡を横断する北日本最大の外洋レースであり、毎年ウラジオストクやナホトカなど、極東ロシアからも参加があります。
今回はウラジオストクの2艇が出走、青森スタート・函館フィニッシュで熱戦が繰り広げられ、カマンドール・ベーリング号がオープンクラスで優勝を果たしました。
シビル(シベリア)号のキリヨク船長は、海のないシベリア・ノボシビルスクの出身ですが、子どもの頃からオビ川でヨットを楽しみ、今ではヨットのない生活は考えられないとか。
カマンドール・ベーリング号は、ロシアとアラスカを結ぶ海峡の名前にもなっている探検家・ベーリングから名づけ、ベーリングのように広く世界を回りたいという希望が託されているのだそうです。
ブロワレツ所長は今回、仕事の都合でレースには参加できませんでしたが、カマンドール・ベーリング号のガマノフ船長は大学時代の恩師であり、そのほかのみなさんとも毎年函館での再会を楽しんでいるそうです。
ちなみにブロワレツ所長のヨットの名前は「あさひ号」。これは、今年春まで函館市立あさひ小学校に通っていた孫娘・アナスタシアちゃんの命名によるものだそうです。
FMいるか「暮らしつづれおり」内
「身近なロシア~ベリョースカクラブ・ラジオ版」
平成23年7月20日(水) 10:15~10:30
出 演:在札幌ロシア連邦総領事館函館事務所
所長 ブロワレツ・アンドレイ
シビル号 船長 キリヨク・ヴィタリー(ウラジオストク)
カマンドール・ベーリング号
船長 ガマノフ・ウラジミル(ウラジオストク)
テーマ:青函カップヨットレース
聖ニコライがロシア正教の宣教師として来日してから150年。函館ハリストス正教会や、ニコライ堂を拠点に活動したその生涯は、宣教活動のみならず、優れた日本学者としても日ロ交流史に大きな影響を与えました。
そんなニコライの生涯と、文豪・ドストエフスキーとの接点を探る講演会が下記のとおり開催され、本校の鳥飼やよい准教授がコーディネーターを務めます。ニコライの人物像や生きた時代について、宗教とは違った角度から考察します。
同時に、「ロシア文化フェスティバル2011 IN JAPAN 函館オープニング」開催記念「聖ニコライ写真パネル展(主催:函館市・在札幌ロシア連邦総領事館)」が会場前の展示ホールで7月10日(日)まで開催されます。サプリン総領事が函館や東京で複写し、説明を付けた写真資料約30点も合わせて展示します。
パネリスト:「ニコライと日本の出会い 日ロ交流史からの視点」
駐札幌ロシア連邦総領事 サプリン・ワシーリー
「『罪と罰』にみる再生の希望―ドストエフスキー文学の主題」
北海道新聞函館報道部次長 藤 盛 一 朗
コーディネーター:
ロシア極東連邦総合大学函館校 准教授 鳥 飼 やよい
日 時:平成23年6月23日(木) 18:00~20:00
会 場:函館市中央図書館 視聴覚ホール
函館市五稜郭町26-1
参加料:無料
主 催:「ニコライ来函とその時代」実行委員会
問合せ:080-1971-8901
「身近なロシア~ベリョースカクラブ・ラジオ版」、6月15日(水)の放送は、函館市企画部国際課主査 倉田有佳さん(本校非常勤講師)の登場です。
いよいよ来月に迫った「ロシア文化フェスティバルIN JAPANオープニング」の函館開催に向けて、市民のロシアへの関心も高まりつつあります。
ロシアと日本の歴史は函館から始まったものであり、今もハリストス正教会や旧ロシア領事館、ロシア人墓地を大切に守る街・函館を、ロシアの人々は特別な街ととらえています。
そこで今回は「『ロシア』を発信し続ける街-函館」と題し、長い交流の歴史や現在の状況、さらに多数イベントが企画されているロシア文化フェスティバルについて、お話していただきましょう。
FMいるか「暮らしつづれおり」内
「身近なロシア~ベリョースカクラブ・ラジオ版」
平成23年6月15日(水) 10:15~10:30
出 演:函館市企画部国際課主査
ロシア極東連邦総合大学函館校非常勤講師 倉田 有佳
テーマ:「ロシア」を発信し続ける街-函館
ロシア極東大学函館校では様々なイベントを通して、函館校に、そしてロシアに親しんでいただきたいと思っております。
オープンキャンパスではロシア人教員と現役学生による模擬授業をはじめ、学校生活の紹介や、社会人として活躍する卒業生による仕事紹介などもあり、きっと参考になるはずです。
今年度は回数を増やし、3回開催します。疑問に思うところを教職員に直接聞くこともできますので、この機会に、函館・元町にあるキャンパスを気軽に訪れてみませんか?
また、オープンキャンパスよりもっと気軽にロシアを楽しめる機会、ロシアまつりにも是非ご来場ください。ロシア料理レストランや民族衣装試着体験、ステージプログラムなど、楽しい催しがたくさんあります。
いずれも詳しくは函館校ホームページでご確認ください。
オープンキャンパス
第1回 2011年6月25日(土) 13:00~15:00
第2回 2011年8月 6日(土) 13:00~15:00
第3回 2011年9月25日(日) 10:00~12:00
2011はこだてロシアまつり
2011年7月16日(土) 11:00~16:00
キャンパス・コンソーシアム函館と函館市中央図書館では、不要となった図書を、地域住民の皆さまにもっと本に親しんでもらうとともに、資源の有効活用を図ることを目的に、下記の日程で頒布いたします。
極東大学からもロシア語の図書や日本文学全集、雑誌のバックナンバーなどを提供する予定です。貴重なお宝が見つかるかもしれません。是非ご来場ください。
詳しくは、こちら(PDF)をご覧ください。
日 時:平成23年5月28日(土) 10:00~17:00
29日(日) 10:00~15:00
場 所:函館市中央図書館 ロビー(函館市五稜郭町26-1)
※ 当日、図書の貸出等通常業務はお休みです。
価 格:1冊 100円(税込み)
ただし、雑誌・新書・文庫類は無料
問合せ:キャンパス・コンソーシアム函館 TEL 0138-44-4211
函館市中央図書館 TEL 0138-35-6801
「身近なロシア~ベリョースカクラブ・ラジオ版」、5月18日(水)の放送は、札幌市在住の主婦、遠峯エレーナさんと電話でつなぎます。
エレーナさんはエカテリンブルグ出身で、大阪外国語大学留学中に知り合ったご主人と結婚し、2007年から函館市在住になりましたが、現在はご主人の仕事の関係で札幌にお住