2020年という年
いつもの年のように、今年もまた暮れようとし ています。しかし、地球に住むどの人にとっても、今年は本当に困難な一年となりました。
図らずも函館校にとっては、いつも以上に新しいことに挑戦する年となりました。
例えば、今年度実施する入学試験は、すべてオンラインに変更されました。昨年までは4回のうち3回を函館校で行い、1回だけ東京会場で実施していました。受験生にとってオンライン入試は、函館あるいは東京会場までの移動時間と旅費を掛けず、また面接官と対峙する緊張も少なく受けられるメリットがあります。しかし面接官であるこちら側は、相手のことをより一層知るために、またこちらも相手に誤解させないよう、入学後の勉学や学生生活に向かう覚悟を確認する緊張感があります。オンライン授業もそうですが、いつもと全く同じとはいきませんから、準備や工夫が必要です。
今年の授業最終日の放課後、教職員室で「年忘れTeaパーティー」を開催しました。といってもこのコロナ下、大勢での飲食ははばかられますので、ペットボトルの飲み物と個包装のお菓子を用意し、銘々好きなものを持ち帰ることができる形式です。今年は春の新入生歓迎会や、言語まつり「АБВГ-Day」終了後のお茶会もできなかったため、せめてこのぐらいは、という趣旨です。密を避けるため、学生と教職員が五月雨式にやってきては、一言二言近況や来年の抱負などを述べました。
その時の話題として、函館校10大ニュースを出し合いました。10以上出ましたし、プライベートな内容もあるのでここには掲載しませんが、まさかの休校・オンライン授業をローテクながら力を合わせて何とかしたことや、卒論アーカイブ作業・ランチプロジェクトなど、学生自治会が「みんなの学校」意識で取り組んだ活動、全道ロシア語弁論大会4連覇や、「“極東の窓”から2」と題し、昨年の開校25周年の続きを内輪でこっそり開催したことなど。たとえ形を変えてでも継続してやり続けること、新しいことを始めていくことが大事だと思える一年でした。
さて、極東大学オリジナルカレンダーの販売は今年で5年目となり、毎年問い合わせも多く、とても嬉しく思っております。今年はウラジオストク留学もサンクトペテルブルク・モスクワへの海外インターンシップも中止、モスクワにあるプーシキン大学への語学留学はオンラインに変更されました。つまり学生がロシアに行くことができなかった年でした。したがって新しい写真が集まらず、昨年まで撮りためた中からカレンダーを作りましたが、そうとは思えない、よい仕上がりになりました。この収益は学生自治会に繰り入れ、ランチプロジェクトなど学生活動の支援に充てられますので、まだの方はどうぞお求めください。そして来年は、また自由にロシアと行き来できるようになっていたいものですね。
今年もこの「極東の窓」をご愛読いただき、本当にありがとうございました。みなさまに取りまして来年がより良い一年となりますよう。
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