2017年の終わりに
いつも「極東の窓」をご覧いただき、ありがとうございます。
今年も一年分の投稿を読み返すと、いろいろなことに挑戦してきたことを思い出します。
昨年初めて作成したオリジナルカレンダーは300部印刷し、ほぼ完売となりました。毎月使用した写真について、どこの場所をどういう状況で撮影したかを解説していきました。カレンダーでは伝えきれなかったロシアの魅力を補足できれば、との思いです。
また、昨年夏に私が訪れた際の「ペテルブルク・モスクワ訪問記」は7回にわたり連載しました。楽しかった旅の思い出とともに、今後訪れる方に何か役立つことがあれば、との気持ちです。
さて、今年は函館市とウラジオストク市が姉妹都市提携を結んで25周年という記念すべき年でした。そこで極東大学函館校・函館日ロ親善協会・ロシア語市民講座受講生など計10名からなる「2017ウラジオストクの旅」訪問団を結成し、夏に旅行したことはとても印象深いことでした。とにかく楽しいことばかりで、大成功。このページでも現在訪問記を連載中で、年明けからも続けていきたいと思っております。
7月には思いがけず、政府の日露青年交流事業「エカテリンブルグ国際青年キャンプ」に函館校から6名の学生が参加させていただきました。日本から16名、ロシアから20名の学生たちがウラル山脈でキャンプや互いの文化交流をするほか、ロシア最大の産業見本市イノプロムを見学する機会も与えられました。イノプロムは今年、日本がパートナーカントリーであったことから、日本から168社もの企業・団体が出展しました。私たちがJTインターンシップで研修先としてご協力いただく企業も参加していたため、学生にとっても励みとなりました。さらに日本からほかに参加した大阪大学や東京外国語大学など同じロシア語を学ぶ学生たちとの交流も、とても刺激になったようです。
それから2週間後、同じ日露青年交流事業で今度はウラジオストクの極東大学本学からハンドボールチームが函館へ親善試合のため、やってきました。函館大学、函館市高校選抜、函館大学付属有斗高校と3試合をこなし、私たちも迫力あるハンドボールの試合を間近で見ることができました。ロシア人選手たちは日本人よりも平均身長が20センチほども高く、試合になるともの凄いスピードでコートを走り回るのですが、函館校を訪問した折、学生同士で会話しているのをみると、みんな普通の若者で車好き、ウラジオでは日本車に乗っているけれど日本に来るのは初めてで、車の部品を買うのを楽しみにしていました。
ハンドボール関係者を集めて行われた歓迎レセプションでは、エカテリンブルグに派遣された函館校の6名の学生が補助通訳を務め、函館大学の学生との間に入って一役買いました。
また、一昨年の全道ロシア語弁論大会で2位に入賞したロシア地域学科4年の金子智昭さんは、副賞としてサハリン州政府から招待され、ユジノサハリンスクを訪れました。その時の様子は本欄に寄稿してもらいましたが、今年はリベンジしたいと挑戦した弁論大会で今度は見事優勝、またしてもユジノサハリンスクへの招待を受けることになりました。
昨年、オリジナルカレンダーを作った時には「来年は学生が撮影した写真も入れて作ろう」と心に決めていたので、金子さんにはユジノでヨールカ(モミの木)の写真を撮って来てもらい、それが来年12月のカレンダーになりました。カレンダーはおかげさまで評判もよく、今年は400部に数を増やして作成しております。事務局にて販売中のほか、来る2月10日(土)の第20回はこだてロシアまつりでも販売し、収益は学生の活動費に当てさせていただきますのでどうぞご利用ください。
さあ、そのロシアまつりですが今回のテーマはズバリ「二十歳(ハタチ)」。冬を送り春を呼ぶおまつりマースレニッツァには欠かせない冬の女神・モレーナ(体長2メートルのワラ人形)が青い振袖を着て、太陽がタキシードを着ているポスターデザインは学生が手がけました。おめでたい20周年のために特別なプログラムも用意しています。函館校自治会公認ゆるキャラ「スーシキン」とはいったい何者なのか、を知るための「スーシキンショー」や過去のまつりグッズなどを大放出するお楽しみ大抽選会、さらには先着100名様にオリジナルスイーツを感謝の気持ちを込めて贈呈いたします。ロシアらしい記念のお菓子が作れないか試行錯誤の結果、市内の老舗パン屋さんのご協力のもと、どこにもないスイーツができ上がりました。こちらは当日キオスクにて販売もいたしますので、どうぞお楽しみに。
来年も函館校の学生たちがそれぞれの得意分野を活かして活躍し、ロシアへ、そして世界へと飛び出していくことを祈ります。そんな学生たちの姿は、またこのブログで紹介していきたいと思いますので、来年もどうぞご覧ください。よいお年を!
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