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<2月>中央広場(ウラジオストク)
スヴェトランスカヤ通りとオケアン大通りが交わる市の中心部に位置する中央広場。ここは沿海地方行政府や鉄道駅にも近く、また休日には自由市場も立つ、市民が集う場所となっています。
写真の像は、30メートルの巨像の右側にある像です。革命派の人民革命軍とパルチザンを象徴するこれら3つの像は、合わせて「革命戦士の像」と呼ばれています。
この巨大モニュメントは、1961年に完成しますが、像の正面を置く方向を街側にするか、海側に向けるかを巡って論争が起きます。結果的には、革命戦士が向く方向は、海(金角湾)側が選ばれました。なぜこれほど「向き」にこだわったのでしょうか?
ロシア革命は、1917年に首都ペトログラード(現サンクトペテルブルク)で勃発しますが、国内戦争や日本を始めとする連合軍によるシベリア干渉戦争といった反革命派との闘いが数年間に及びます。 写真の「革命戦士」は、反革命軍(白軍)を支援する日本のシベリア出兵軍がウラジオストクからの撤兵を完了し、これに代わって1922年10月25日に入城してきた、革命の最終段階の勝利者と言うべき人たちです。
こうして西から始まった革命は、5年を経て東の端まで席巻し、同年末、ソ連邦が誕生します。なお、この間にロシアから避難・亡命した人たちは、約250万人に及びました。
今年はロシア革命から100年。この1枚の写真が、ロシア革命を再考するきっかけになれば幸いです。
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