私のウラジオストク留学記
私は今年9月から10月はじめまで、1ヶ月間留学をしました。この時期のウラジオストクは晴れる日が多くて、基本的に暖かく、とても過ごしやすい気候でした。留学先のロシア語学校の先生方も、寒くなる前に色々なところに行くようにと街の見所やイベント情報などを教えてくださり、街並と所々に見られる黄金の秋を楽しむことができました。
滞在中、「トラの日」のパレード(沿海地方のトラ保護活動)や、中秋節のお祭り(中国のお月見)がありました。ロシア人は歌やダンスが好きな人がとても多く、いつも賑やかな街が一層活気づきます。
函館以外からも日本各地から留学生が来ていて、それぞれのロシアやロシア語に対する思いを聞くことはとても興味深いものでした。また、仕事や研修でウラジオストクに滞在している日本人の方々と会う機会もありました。ウラジオストクでの子育てや日本食の調達など、苦労をしながらも楽しんで生活している人が多かったのが印象的です。
私のクラスの授業は、8時30分に始まり11時40分に終わるので、その後は街の本屋を見て回ったり、博物館へ行ったり、色々な通りを散歩したりして過ごしました。歩いて行ける範囲に多くの施設があり、バスも一律17ルーブルという安さでとても便利ですが、それでもやはり1ヶ月では見切れなかった場所や、もう一度行きたい場所がたくさんあります。
中心部から少し外れた静かなプーシキン通りを歩き、写真を撮りながらプーシキンの詩や小説に出てきた単語を思い出すことは、とても贅沢で素晴らしい時間でした。
授業は楽ではなく、復習と宿題をするのに毎日2時間程かかりました。授業中は、わからない単語の説明も勿論ロシア語でされるので、覚える単語数は日本での授業の2倍、3倍になり、復習を欠かさなければ、かなり語彙を増やすことができます。
クラスメイトは日本人、韓国人、中国人で、スムーズにはいかないながらもロシア語で会話することが少しずつ楽しくなりました。
ひとつ残念なことを挙げるとすれば、ロシアのマロース(厳寒)を体験できなかったことです。次は冬にロシアへ行き、雪や氷のある景色を見てみたいです。
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