日本語講師デビュー
今年3月に函館校を卒業し、10月からウラジオストク本学で日本語講師として働き始めた小早川眸さんから便りが届きました。今後もときどき日本語講師として奮闘する姿やウラジオストクの生の様子を伝えてもらいますので、どうぞお楽しみに!
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こんにちは!卒業生の小早川です。
極東大学を卒業して早9カ月(現在)、ロシアに来て2カ月が過ぎようとしている今日この頃。そう、私は今、ウラジオストクにいます。
ウラジオストクで何をしているかといいますと、極東連邦総合大学本学の東洋学部日本語学科の新米教師として働いています。カッコよく言えば、大学の先生をしています。
どんな風かと聞かれれば、新米ゆえに右も左もわからず、フレッシュで刺激的で緊張感のある日々が続いております。私を除く教師陣は、日本語教師歴ウン年のベテランの方々ばかり。学生のレベルも教材選びもわからない私に、どんな小さなことにも丁寧で適切な助言をしてくださいます。本当に助けてもらっています。
例えば、いつも悩んでいることですが、「こんな授業がしたい」「こんなことしたい!」なんて理想的な授業のイメージがあったとしましょう!続く質問は、それをどうやって授業に盛り込もうか?見せ方や出し方はどうするか?教えるのは何か、教えたいのは何か?質問の出し方は目的によって変わってきます。
さらに!どんな風に教えるのか?たとえば、ペアワークにするのか、グループワークにするのか?はたまた一問一答にするのか?答えさせないで練習問題にして書かせることだってできます。授業をどう面白くするか、わからないことを少なくするためにはどうすればいいか…。などなど、もう考えれば考えるほど選択肢も増えてきて、その中から選ばなければなりません。先生として勉強しなければいけないこともたくさんあるので、頭の中は忙しいです(笑)
でもそれは私にとってすごく楽しいことなんですよ!そして今の私の担当は1年生3クラス(1クラス10人程度、3クラスで30人弱? ?)を教えています。
そうです1年生!い・ろ・はの「い」すら知らない1年生を教えているんです!ひと月前に彼らはひらがな、カタカナを覚えたばかり。私のクラスはとりわけ会話を中心に教えるのですが、なんと言っても日本語で説明しようにも、彼らは日本語の初心者です。
私のロシア語で文法なんぞ説明できるわけがありませんので、だいたいは日本語で教えています。理解しているかどうか、ちょっとそこが心配です。ここは難しい所ですが…とりあえずは、「習うより慣れろ」というスタンスで様子を見ています。
ちなみに次は「どこどこへ何番のバスで行きます」のフレーズを使う授業です。簡単にいえば、行き先と手段が伝えられればオッケーなんです!学生たちにはウラジオストク市内のバスの案内プロフェッショナルになってもらおうと考えています。市内の様々な場所からいろいろな所へバスで行ってもらうシミュレーションが出来たら実用的でいいですよね。
旅行のガイドとして働く学生も多いと聞くので、将来必ず使えるフレーズになると信じています (ちなみにウラジオストクのバスは番号によって運行ルートが違います)。
さて、このネタをどうやって膨らませていくか、明日はそれを考える日になりそうです。こんな感じで先生をやっています。一歩一歩ですが、授業についていつも考えつつ、良い先生を目指しています!
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