ゲオルギーのリボン
ロシアが対ドイツ戦に勝利した戦勝記念日5月9日は、60年以上経った今でも重要な祝日として位置づけられている。近年、その傾向がより強くなり、「強いロシア」を誇示するための軍事パレードがモスクワの赤の広場で盛大に行われるようになった。日本のニュースでもその様子が報じられているが、ミサイルや戦闘機といった最新兵器が続々と登場し、一糸乱れず兵士が行進する姿は圧巻である。
戦勝記念日に合わせて、2005年から行われている「ゲオルギー・リボン活動(Георгиевская ленточка)」というものがある。この日が近づく頃、オレンジと黒のストライプ模様のリボンが街なかで配布される。これは帝政時代の聖ゲオルギー勲章やソ連時代の栄光勲章の綬を模したもので、兵士の勇敢さを讃え、記憶するものとして、人々は車のアンテナや、バックの持ち手に結んだりするそうだ。
先日、この活動に賛同しているモスクワの放送局「ロシアの声」から世界各地にある「ロシアの世界」基金ロシアセンターにこのリボンが送られた。ロシア文化への接点として、訪問者に配布してほしいとのことだ。到着が遅れ、今年の記念日は過ぎてしまったが函館校のロシアセンターでも配布していますので、興味のある方はお洒落にご利用を。
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