FMいるか「デルカーチ先生に聞く 2」
今年のロシアまつりには、ロシアの伝説的オートバイ、ウラル・バイクチームがやってきました。ロシアゆかりの地を巡るツーリング・ツアー、「全日本ウラル・マラソン」が今年のまつり会場でフィニッシュを迎えたのです。迫力あるサイドカーつきのウラルが6台連なり、日ロの国旗をはためかせながらゴールした姿は大変感動的でありました。
今回は、その「全日本ウラル・マラソン」について、主催者であるウラル・ジャパン社のオレーシャさんが電話で特別参加、詳しいお話をしてくださいました。
ゲスト:ロシア極東国立総合大学函館校
講師 デルカーチ・フョードル(以下デル)
ウラル・ジャパン株式会社 マーケティング・マネージャー
リャチェンコ・オレーシャ(以下オレ)
聞き手:財団法人 北海道国際交流センター
事務局長 池田 誠(以下池田)
<7月12日放送 第2回 ロシアの大型バイク・ウラルについて>
池田:今週も引き続きロシアまつりについてお伺いします。デルカーチ先生、こんにちは。
デル:こんにちは。Здравствуйте(ズドゥラーストゥヴィチェ)!
池田:今までやっていた11月から、今年は7月ということで、本当に季節が変わりましたよね。今年は夏ならではの色々な企画があるということで、先週もちょっとお聞きしましたが、今年のスペシャル…、何ですか、ロシア産のバイク?
デル:そうですね、それはかなり長い歴史を持っているバイクなんですけれども、第二次世界大戦が終わってから作られた、ロシアでもベテランのブランドなんです。ウラルという大型バイクで、いつもサイドカーつきのものなんです。
池田:へえー、かっこいいですね。ナナハンなんですか?
デル:そうですね、750ccと書いてありますね。
池田:サイドカーというのは、横に何を付けて走るんですか?
デル:人が乗ります。
池田:あ、なるほど、隣に人が乗れるんだ。
デル:そうですね。ですから、免許も普通免許らしいです。
池田:乗ったことありますか?
デル:ないんですね。私はバイクを運転したことがないので、やっぱり普通免許でもちょっと勉強が必要じゃないかな、と。
池田:乗ってみたいですねー、ロシアまつりに来るわけですよね?見たいですね。
デル:私も乗ってみたいです。
池田:では、このウラルの会社の方にお話をお聞きしてみたいなと思いますけど、このバイクを扱っているところの方とはお知り合いなんですか?
デル:極東大学の人なんですね。同じ大学の卒業生です。卒業生はいろんなところにいるんです。
池田:じゃあ、ちょっと電話してみましょうか。もしもし、オレーシャさんですか?よろしくお願いします。こちらにデルカーチ先生もいらっしゃいます。
デル:Привет(プリヴェット=やあ)!
オレ:プリヴェット、プリヴェット!!
池田:今ですね、ちょうどお話をしていまして、ロシア産大型バイク、ウラルがやって来るということなんですが、どんな感じで来るんですかね?
オレ:そうですね、スタートポイントは長崎。
池田:これはオレーシャさんが運転してやってくるんですか?
オレ:いえ、私はまだ運転できないんですけれども、ロシアからこの行事のためにわざわざ友だちはたくさん来ていますので、ウラルの運転には結構慣れています。
デル:じゃあ、オレーシャさんはサイドカーに乗るわけですか?
オレ:サイドカーに乗る人もいますし、運転する人もいます。私はサイドカーに乗ります。
デル:疲れるでしょうね、全部でポイントの町は何ヵ所あるんですか?
オレ:まだ数えていないんですけれども、最初は長崎、その次は大分、大分の次は松山、松山から岡山県の津山市、そしてその次は神戸、福井、富山、新潟、秋田、秋田から青森まで行って、青森からフェリーに乗って函館まで、函館でフィニッシュ。
池田:へえー、長そうですね。サイドカーというのは例えば雨が降った場合には雨にあたっちゃうんですかね?
オレ:あたりますけど、あたってもフレームはとても丈夫なので、全然差し支えはないです。
池田:傘を差して、とかじゃないですよね。
オレ:みんなレインコートを持っています。雨の中で走ります。
池田:そうですよね、傘は危ないですもんね。デルカーチ先生も乗りたいって言ってるんですけれども、乗せてもらえるんですか?
デル:是非乗せてくださいね、函館に着いてから。
オレ:もし怖くなければ、是非試乗してください。
デル:オレーシャさんが運転していない限り、怖くないと思います。
オレ:わかりました、プロの人に任せます。
池田:オレーシャさんとデルカーチ先生は同級生なんですか?
デル:まあ、同級生ではないんですけれども、二人とも極東大学の本学の卒業生ですね。
オレ:でもデルカーチさんはずっと先輩ですよ。
池田:オレーシャさん、日本語上手ですね。
デル:そうですね、あなたの日本語をはじめて聞いた。
池田:ところで、オレーシャさんは音楽もやられてるんですか?
デル:実はオレーシャさんにはかくし芸があります。
池田:何ですか?
オレ:何があるでしょう、歌も歌っていますし、作曲も暇な時間がある時にやっています。
デル:実はこういう偉い方と話しているんです。
池田:本当ですよね。そして今、会社を経営されてるんですか?
オレ:そうですね、社長はいますけれども、社長はいろんな仕事で忙しくって、私が経営を任されています。
池田:へえー、じゃあこのウラル・ジャパンの経営をしていて、なおかつ歌手でもある…。
デル:ウラルはロシア産のバイクなんですけれども、ウラル・ジャパンのような支店があるのは日本だけですか?
オレ:いえいえ、日本だけではないです。最近は世界でアメリカとかカナダ、そしてヨーロッパの各国でも、南アフリカでも販売されています。
デル:オートバイ関係の英語の雑誌なんかでたまたま見ますね。ウラル関連の記事とか載っていますね。
オレ:そして近いうちにアジアの各市場にも進出する予定です。例えば韓国でも近いうちに販売が始まります。
池田:すごいですね、ロシアまつりでお会い出来るんですよね?楽しみですねー。
オレ:はい、こちらも楽しみにしています。
デル:暴走だけはいけないね。
オレ:いや、ウラルはそんなにスピードを出すオートバイではないんです。
デル:うるさいんですか?
オレ:うるさくはないんです。サイドカーが付いていますので、そんなにスピードを出してはいけないので、地方の道をゆっくり走りながら周りの景色を見るオートバイです。
池田:わかりました。じゃあ、ロシアまつりでお会いできるのを楽しみにしておりますので。今日はありがとうございました。
デル:とにかく気をつけてください、マラソン中は。
オレ:ありがとうございます。失礼します。(電話終了)
池田:ということで、なかなか楽しいですね。オレーシャさん、後輩なんですか?
デル:そうですね、何年でしょう、3年くらい違うと思いますけれど。
池田:10年ぐらい前ですかね、函館で「日ロック」というライブがあって…。
デル:そうですね、ムミー・トローリというバンドが来て、当時はロシアのトップだったんです。オレーシャさんはその時には来なかったんですけれども、実際にはアルバムのバック・ヴォーカルでした。とても素晴らしい声の持ち主です。
池田:いやー、楽しみですね。ウラルも楽しみだし、オレーシャさんにも会いたいな。
デル:そうですね、私も会いたいな、久しぶりで。
池田:あとはお天気だけですね。
デル:神様に電話しなければならないね。これから祈るだけです!
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