青函カップヨットレース
青函カップヨットレースは、津軽海峡約56海里を横断する北日本最大の外洋レース。北海道・東北からはもちろん、毎年極東ロシアからも参加があります。1988年、青函トンネル開通を記念して開催された青函博覧会交流イベントとして創設され、今年20回目を迎えました。
レースは隔年でスタートとフィニッシュが入れ代わり、今年は7月28・29日の両日、函館港スタート・青森港フィニッシュのコースで行なわれました。20回目という節目の年であることから、ロシアからもいつもより多い11艇、104名もの参加がありました。ほとんどがウラジオストクからですが、ナホトカからも来ています。
今年は残念ながら激しい雨の中でのスタートとなりました。また、外洋では無風状態が続き、困難なレースであったようです。
それでも楽しみは競技ばかりではありません。ヨットハーバーは函館校のある八幡坂を下ったところにあり、レースの前後数日間は日に焼けたロシア人クルーたちがこのあたりを闊歩していました。ロシア人墓地に参拝したり、函館校に来て学生や教員たちと話したり。
港に停泊しているヨットには日ロ両国の国旗が掲げられ、夕暮れ時、甲板でビールを飲みながら歌をうたい、涼んでいるヨットマンたち。穏やかな夏の夕暮れです。