ロシアの絵本紹介
月一回開く学校ボランティアの会研修の席で、絵本紹介の順番が回ってきて、私はうろたえました。
他の方たちのように絵本を買い集めたり、読み聞かせのボランティアを生活の中心においているわけではないので、さあ読み聞かせにふさわしいと思う絵本を10分間で紹介して、と突然言われても「さあ?」と悩んでしまうのです。それを見越していたのか、H先生が「ロシアの絵本を紹介してもらえませんか」と言うではありませんか。
ああ、それなら何とかお見せできるかも、とロシア極東大学の書棚から何冊かの本を用意しました。プーシキンやトルストイなどの文豪が編集した民話集などもあり、外国の絵本は興味を持って受け止めてもらえたようでした。
残念ながら、ロシア語は読めないので、感想は「絵がきれい」、「色が鮮やか」、「紙質が思ったより良い」等に終始しました。本当にあらためて日本の絵本と比較してみると、絵がしっかり描きこまれていて、色も原色に近いはっきりした色使いが際立っている感じがしました。日本に紹介されている「金のさかな」、「大きなかぶ」、「三匹の子ぶた」、「イワンの馬鹿」などのお話がロシアの寓話だったことをあらためて知りました。
日本ではじめての天然色の映画も実はロシアの「石の花」という作品で、バジョーフという作家が苦心して集めたウラルの民話から書かれた作品でした。当日は「石の花」の絵カードを見ながらそのお話も紹介しました。この作品はロシアでは映画だけでなく、バレエやオペラにもなった傑作だったそうです。
-「石の花」の絵カード-
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