2005年06月13日

●携帯電話

Q/ロシアで携帯電話を使う方法を教えて下さい。

ロシアで携帯電話を使う方法はいくつかありますが、GSM/Global System for Mobile Communications携帯を日本で入手しなくてはなりません。

■数社が日本国内で普及している携帯電話規格CDMA方式とTDMA方式にヨーロッパアジア圏でメジャーとなっているGSM方式を兼ね備えた機種を購入する方法。

ボーダフォンをはじめとする携帯電話通信会社(キャリア)で数機種ずつ販売されています。通信料金が、いわゆるローミング機能状態で使う為割高な設定になっていますが、短期間の出張や旅行には便利で、請求も日本で行われます。

■レンタルする方法。

 成田空港受渡しや事前の宅配でレンタル又はリースで借りる事ができます。料金はレンタル会社によって開きがありますが、本体レンタルは前金で、通話料金は帰国返却後に後日請求や口座引き落とし、クレジットカード払い等があります。

■ロシア国内でGSM携帯電話を購入する方法。

 半年以上の滞在であれば購入した方が安くSIMカードのプリペイド式になっているタイプですと、ロシア国内の銀行に口座がなくとも簡単に入手できます。本体の価格はMotorolaやノキア製で、メールが出来ないタイプですと50ドル程度~、多機能でデジカメがついたもので上は420ドル程度です。

■僻地での携帯電話

 残念ながらロシア主要都市のウチ5万人以下の街ではまだ携帯電話が使えない地域も存在します。
その場合の通信手段は一般の固定電話回線か公衆電話、電話局からかけるという形になりますが、仕事上必要不可欠となれば衛星携帯電話という方法もあります。
 2005年6月現在、米国資本のイリジウム衛星電話とUAE資本のスラーヤ衛星電話等がロシア国内で使用できます。前者のイリジウム衛星電話は、一度とんざしてしまったものの現在は回復し、全世界で使用できます。日本でもKDDIが2005年6月より取扱いサービスを開始しました。
 後者のスラーヤ衛星はヨーロッパロシア部から西ヨーロッパ・中東・アフリカと、東南アジアをサービスエリアとしていますが日本国内では使用できません。

 衛星携帯は本体価格が大変高価ではありますが地域電話回線インフラに左右されない反面、屋内では衛星の電波が届かない為小型外部アンテナの設置が必須になります。

■ロシア国内の携帯電話会社(キャリア)
ロシア国内では通信事業免許が地方自治体単位(最低単位は州)で与えられた為一時は携帯電話キャリアだけで100社もありましたが、地方有線電話会社の資本が弱く外資導入によりデジタル交換機を携帯電話会社が資金を出す必要から撤退と下記の3大キャリアに買収されるなどの再編があり、MTSを中心にシェアを広げています。

○エムテーエス=ドイツ・テレコム
○ヴィンペルコム=テレノ-ル(ノルウェ-)
○メガフォン=テリア(スウェーデン系)ソネラ(フィンランド)と提携しています。

中でもエムテーエスは株式相互保有と同時にドイツテレコム主導でNECとNTTドコモとの技術提携もあり、iモードのライセンス供与も批准されています。

■参考企業リンク

日本国内で入手手続き可能な携帯電話会社
ドイツテレコム株式会社 
モベルコミュニケーションズリミテッド
NTT DoCoMo World Service
ボーダフォングローバルレンタル
au(KDDI)グローバルパスポート

ロシア国内の携帯電話会社
МТС(MTS)
МегаФон(MEGA PHONE)


衛星電話
KDDIイリジウムサービス
KDDIスラーヤー衛星携帯電話サービス

筆/ぴえるばや

Posted by qastaff at 2005年06月13日 23:22