2005年04月27日
●毛皮の相場と購入時期
Q: ロシアでは当たり前のように皆が着ている毛皮ですが、現地ではいくらくらいするのですか?購入時期としては夏場が安いのでしょうか?
A: 毛皮はミンクなど毛足のあるいわゆる毛皮のシュバと呼ばれるコートと、ムートンタイプのカジュアル寄りのドゥブリョンカに大きく分けられます。
アニマルの種類がたくさんあるように値段もそれにあわせてピンキリですがシュバは圧倒的にミンクが多く縫製国がトルコやギリシア、中国などのロシアで毛皮を購買するボリョームゾーンをターゲットにしたまあ悪くない製品、ショートやハーフで1000ドルくらいから、ロングでは2000ドルくらいからでしょうか。
ドゥブリョンカはショート、ハーフで380ドルくらいからロングで800ドルくらいから買えます。またユーズドを扱う店もあるかと思えばチョ→高級な店もあり本当にピンキリでしょう。
冬のシーズンが終わるときにセールをやっていますし夏は比較的安いです。
冬で安いときはお正月の前のセールか3月8日前後の婦人デーのセールなどがあります。しかしロシアに入ってきているボリュームゾーンのコートはトルコ製、ギリシア製、東なら中国製が多いのです。
買う場所にもより、ヨーロッパロシアではトルコ製が安いですが東だとあまり安くなくやはり中国製が安いです。
ロシア人はロシアで買うと高いからといって西の人はトルコやギリシア、東の人は中国へ買い物ツアーに行きます。そういういところでは町のあちこちにロシア語の「毛皮」という看板がたくさんあり帰りの飛行機はでっかい袋を抱えた女性でいっぱいです。
ロシアで作ろうとしてもデザインと縫製のコストパフォーマンスが悪いので元皮はロシアから出しトルコ等で縫製するのです。
ドゥブリョンカは羊なので元皮からトルコ・中央アジア産が多いようです。
ドゥブリョンカですが日本のムートンとすこし違い、こちらは寒いしまた毛皮コートの扱いに近いのですそまでのロングや袖、フード、襟、裾などにファーをトリミングした凝ったものが多く色も多彩でドレッシーな感じのものも多くあります。
最近は若い人はあまり重厚なスタイルを好まないのでそこそこの質のロングファーとか重いドゥブリョンカより、長めで細めのスタイルのダウンにリアルファーがトリミングしてあるような軽めだけどゴージャスなものを好む人が増えているのと、その対照的にファーならチョ→高級なリアルファーの両極に分かれてきているそうです。
そんなわけでもし買う予定があるならロシアよりトルコや中国で買ったほうが安いですがいずれにしても日本に持ち込みの時、夏なのに豪勢な毛皮など見つかりますと課税対象となる金額ではないかとゴタゴタする可能性がないとはいえませので一応お知らせしておきますね。(める)
A2: ロシアでは一年中毛皮が売っています。地下鉄チェルキーゾフスカ駅やカニコーバ駅そばに大きな服の市場(ルイナック)があり、そこで売ってます。やっぱり夏場が安いですね(gonza)
●ロシア語と敬語
Q:ロシア語に敬語はあるのでしょうか?
A:日本のような尊敬語や謙譲語はないですが、丁寧な言い方はあります。
「~するのをお許しください(Позвольте мне...)」とか
「~していただけないでしょうか?(Не могли ли бы вы....)」
「~していただけると嬉しいのですが(Я был бы рад, если бы вы...)。」
「~してもよろしいでしょうか(Могу ли я...)」など。
なかでも一番丁寧なお願いは
「~するのはどうしてもダメでしょうか?(Нельзя ли~)」
という言い方です。
「Нельзя ли сделать скидку?(値下げしてはいただけないでしょうか?)」
など。
ロシア人の人間関係はおおむねフランクなところがありますし、お店などでぶしつけな対応をされることもたびたびあるので、それを慣れて誰に対しても粗野な言い方を通している留学生の方をときたま見ますが、あんまりいい感じはしません。
やはり外国語であっても私たちは外国人であるゆえに言葉遣いは丁寧でありたいものです。
私たちも日本で親しくない外人が乱暴な日本語で頼みごとしてきたら「なんだ?」と思いますよね。
ロシア人も普通に教養のある人であればきちんと丁寧な言い方をしています。ビジネスの席はもちろんですが、買い物の交渉でも、きちんとこういった丁寧な表現を使うと相手の対応も違ってくると思います(もちろん相手にもよりますが・・・)。
まあ、丁寧すぎる表現が逆に不自然になるケースもありますし、そんな言葉遣いではどうしようもできない状況もあるのですが・・・。(gonza)