2005年06月08日
●ロシア悪人列伝(第2回)
- ワーニカ・カーイン Ванька Каин (本名Иван Осипов Каин)
ロシア版瓦版と言えるルボークлубокでも有名なワーニカ・カインは 1718年生、犯罪者こそが最もよく犯罪者を知りうるという点を当局に売り込み、犯罪者と当局への密告者(岡っ引きみたいなもの)を兼ねた。最近映画にもなったフランスのヴィドークVidocq (1775 – 1857) の先鞭をつけたことにもなる。結局裏で悪事を行っているのがばれてシベリア送りとなった。悪党で有名になった先駆者であろう。この後を継いだのがヤーコヴレフЯковлев(1760?~1831)で、モスクワの警察署長だったが、拷問で有名であり、陰で自ら強盗団を組織したり、金持ちをゆするなどしたがついに捕まることはなかった。プィリャーエフПыляев の「古きモスクワСтарая Москва」には、フェドートィチФедотыч、コジマー・ロシシンКозьма Рощин、ペルフィーィチПерфильич、クラスノシショーコフКраснощеков、ヴェリョーフキンВеревкин(エカチェリーナ2世のときに妖術を操るも結局捕まる)などの強盗の話が出てくる。
Posted by ruspie at 2005年06月08日 01:56
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