はっさくさん1号さんは天然果汁たっぷりの元気印100%の女の子。勇気を出してロシアに飛び込みましたが、想像するのとやってみるのでは大違い・・・。あんなこと、こんなこと、いろんなことがありました。留学生のはっさくさん1号さんが、ロシアで見たこと、聞いたこと、感じたことをつづる体当たりエッセー。


はっさく1号の・・・
あんなことこんなことロシア 第3回

〜ある寒い日の風景〜

11月の初め。モスクワではついに雪が積もって一気に冬景色に。
週2回家庭教師で日本語を教えているわたしはその日もいつもの様に
ローマ君の家に向かっていた。大体バスを使うのだけれどその日は天気も良くて
なんとなく歩いて行きたい気分だったので、寒いけど雪道をてくてく歩いて行くことに。

雪道―――そう、普通の雪道ならいいのだけれど、ここでは積もった雪の上を
みんなが歩いたり車が通って(たまに歩道なのに車が走ってきたりします・・・
ゴ―――・・・>0<;;)踏み固められそれが夜の間に凍ってつるつるになって、
おまけにそこが坂道だったりするとそこはもうはっきりいって歩くのも無理!!
なのに一体どうしてどうしてロシア人たちはへっちゃら平気なんでしょう。
「えっちょっと待ってお兄さんそこ絶対コケゾーンでしょ!!」と
思わず言いたくなったことは数知れず。
本当にどう見てもコケゾーンの所を、スタスタとなんの支障もなく歩いて行く
お兄さんたち。足元を見ても全然普通の靴だし、
ああ何が違うんだろう・・私もう既に一回こけたんですけど・・・雪の日に。と
考えてる側から今度はヒール靴のお姉さんがこれまたスタスタと通り過ぎて行く。
まさにそのコケゾーンを。「ああやっぱりロシア人は何か違うんだ。慣れてるんだ。
私もあと数週間もしたらきっとロシア人みたいにスタスタ歩ける様になってるんだ・・・おっとと。」

そんなわけで凍った雪道を歩くのがかなり怖いのが本音だけれど、
でも雪が積もったら気持ちがるんるんしてしまうのは昔からのことで、
(たぶん大人になってもそういう人は多いと思います。どうですか?)
そうなるとどうしてもその雪の上をザックザックと歩いて行きたくなる。
それに、雪に覆われたモスクワの木々や景色は本当に美しいので、
寒くても歩き甲斐はある!と思う。
(更に更に寒くなったらそんなことは言ってられないのでしょうが^^;;)

ある中国人の友人と歩いている時に、その彼はしきりに私に「気をつけて!
そんな靴じゃすぐ転ぶよ。」と注意を促したのだけれど、
彼自身は去年の冬にロシア人が履いている様な靴を購入し、
それから全然転ばないようになったのだという。
う〜んやっぱりみんな転ばない様にそれなりに工夫してるんだ!と思った一瞬だった。


とりあえず一人で歩いている時に滑って転ぶのはかなり恥ずかしいので、
(そんな経験ありませんか!?私はあります>0<;;)しかも結構痛いので、
目指すはロシア人の様にスタスタと平然と、凍った道を苦もなく歩ける様になること!
だけれど、果たして日本へ帰る日までにマスターできるかどうかは、かなり謎なのです。



完全に凍りついてしまった遊歩道。外国人には恐怖の道もロシア人はスタスタ歩いていきます(撮影:gonza)

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